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勇者「逃げに逃げ続け、ついに魔王城にまでたどり着いた」

  • 2011-07-18 (月) 17:42
  • 勇者
ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:38:14.41 ID:nH2HbzB2O
勇者「最初の町周辺のスライムを始め」


勇者「エンカウントする度逃げ」

勇者「固定イベントからも逃げ………」

勇者「時には現実からも逃げ」

勇者「ついに魔王城にたどり着いた」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:41:32.72 ID:nH2HbzB2O
勇者「さて、行こうか」

ガチャ…
ギィィーーッ

勇者「たのもーう」

魔物「グゲゲゲゲ!ニンゲンダ!」

魔物「ブッコロセ!」

魔物がたくさんあらわれた!

勇者「……ふん」

――シュパッ!

魔物「ナッ!?」

魔物「ハッ、ハヤイ!」

魔物「ヤ、ヤラレル――」

勇者は逃げ出した!

魔物「ガビーン」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:45:13.00 ID:nH2HbzB2O
勇者「ふふふ……」

勇者「ふふははははは」

勇者「ふははははは!!はーっはっはっはっはっ!!!!雑魚めらがァァーーーッ!」

?「……む?人間か?」

勇者「ん!?」キキーッ

?「ふむ……人間がこのようなところまで来るとは、いやはや何百年ぶりかな?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:48:57.43 ID:nH2HbzB2O
勇者「貴様……何者だ!?」

?「私か?ふ……まずは、貴様から名乗るのが礼儀であろう?」

勇者「俺は勇者だ!」キリッ

?「勇者!なるほど……人間でありながらここまで来れたのも納得できる」

?「次は私だな、私は四天王が一人、炎のゴンザエモンだ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:52:27.76 ID:nH2HbzB2O
勇者「略してゴンすけ君だな!」

ゴン「略すな」

勇者「じゃあそういうことで」バッ

ゴン「待てぃ」

勇者「なんスかもぉ~空気読めよ」

ゴン「この先を通りたければ、私を倒して行け」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:55:20.89 ID:nH2HbzB2O
勇者「何……!?この俺にイベント戦だと!?」

ゴン「行くぞ勇者!私の炎で汝が罪を浄化してくれよう!!!」

勇者「イベント戦なぞ……イベント戦なぞォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」

クルッ

ゴン「なッ!?貴様ッ!戦いの最中に敵に背中を向けるとは何事だ!!!」

勇者「俺の趣味じゃなァァァァァァァァァァァァァァァァいッ!!!!」ダダダーーッ

勇者は逃げ出した!
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 00:57:29.47 ID:nH2HbzB2O
ゴン「何ィ!?」

勇者「さらばだゴンすけ!貴様に会うことは二度とないだろう!フゥーハハハハハ!!!」ドドドド

ゴン「貴様!待て!」

勇者「捕まえたければ追いかけてこいやバァァァァァァァァカ!!!ゲヒャヒャヒャヒャ!!」

ゴン「ぬ、ぬぅぅぅぅ~~~~この私を侮辱しよってェェ!!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:01:00.77 ID:nH2HbzB2O
ゴン「はっ!そういえば……」

~~~~~~~~~~

魔界図書館(エロ本もあるで)
ゴン「やはり本がある場所は落ち着く」

ゴン「ふむ……?何だこの本は」ペラッ

ゴン「『恋愛のいろは~これであなたもモテモテウハウハ~』?こんな本がこの魔界図書館にあったのか」

ゴン「……少し内容が気になる、今宵は、こいつで時間を潰すか」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:05:24.82 ID:nH2HbzB2O
ゴン「して、内容は……?」ペラッ

ゴン「ふむ……恋人とやらは夕暮れの浜辺とやらで追いかけっことやらをするのやらか」

ゴン「なるほど……人間というのはなかなか面白い生き物だな、こうして人間の知識を知るのもまた一興か」

~~~~~~~~~~

ゴン「そう……確かにあの本には『恋人は夕暮れの浜辺で追いかけっこをする』と書いてあった」

ゴン「勇者は人間……そして捕まえたければ追いかけてこいと言った、つまり」

ゴン「勇者はこの私と恋人の千切りを交わしたいというわけだな!!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:07:46.43 ID:nH2HbzB2O
ゴン「良かろう!!この四天王が一人、炎のゴンザエモン!!」

ゴン「たかが人間の一匹に遅れは取らんぞ!!!」

ゴン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドドドドドド

――――――――

勇者「魔王はここかァァーーーッ」バァン

?「よく来たな、勇者よ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:09:01.39 ID:nH2HbzB2O
勇者「さようなら!!」バンッ

勇者は逃げ出した!

?「俺は四天王の一人、水の……」

?「……え」

?「え~~~~~~~?」ドガビーン
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:15:05.58 ID:nH2HbzB2O
――――――――

勇者「魔王はここですか?」

?「ちゃうよ」

勇者「だったら用はねえ!!」

?「待ちや、わいは四天王の一人、雷のジョナサンや」

勇者「そうか、それじゃあ」

ジョナサン「ちょちょちょ、待ちぃや、まだ名前しか名乗ってないやん」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:20:24.28 ID:nH2HbzB2O
勇者「今の俺には一分、いや一秒すら惜しいのだ」

ジョナサン「その姿勢、素敵やで、けどなぁ、人間たまにはゆとりも必要やとは思わへん?」

勇者「ほう?」

ジョナサン「今の人間はあかんで、時間ばーっかに気ィ取られて」

ジョナサン「昔はなぁ、川に釣糸垂らしてな、糸を流れに任せて揺らしてるだけで一日が終わったもんや」

ジョナサン「それが今の人間は一分そこらのことだけでギャーギャー喚きよる、あかんでホンマ、そんなに気ィ張っててもええことなんて起こらへんね」

ジョナサン「人間もっとな、ドシッと構えなあかん、おっちゃん魔物やけどな、これだけは言えるで、焦ったあかん、あかん」

ジョナサン「たまには流れに身を任せて、あるがままに生きればええて……て、いつの間にか勇者がいないやんけ、せっかちな子やな、まぁ、頑張りや」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:22:31.05 ID:nH2HbzB2O
――――――――

勇者「ここか?」

?「よく来たな勇者よ、俺は四天王が一人、風のヒロシだ」

勇者「そうか、ヒロシに用はない!」

ヒロシ「逃がすか」

バァァァン!

勇者「なっ!これは………結果を張られた!!!」

ヒロシ「貴様の命………ここで終わらせてやろう!!!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:27:31.06 ID:nH2HbzB2O
勇者「やべえ……これは俺の大嫌いなイベント戦というやつじゃないか!!!」

勇者「く、くそっ!逃げてやる……絶対に逃げてやるぞ!!!この状況からァァーーーッ!!!!」

ヒロシ「貴様……勇者なら普通『絶対にお前に勝ってやる』とかそんなんじゃないのか!?」

勇者「ねーよ!俺は逃げて逃げてここまでやって来た!それは最早俺の誇りなのだ!!!!」

勇者「我が誇り……貴様なんぞに潰されるものではなァい!!!!」

ヒロシ「かっこいいがかっこ悪いぞ勇者!!!!もういい!死ねぃ!『暗黒爆風刃』!!」シュインシュイン
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:30:25.80 ID:nH2HbzB2O
勇者「――くッ!くそ!!」

勇者(もう……ダメなのか!?)

?「――来れ、『炎』ッ!!」

ブワァァァァォォォウッ!

ヒロシ「なにィーーーーーーーッ!!炎だと!?ま……まさかッ!!」

勇者「お前は……!」

ゴン「追い付いたぞ……勇者!!!!」

ヒロシ「炎のゴンザエモン!!!?」

勇者「ゴンすけ君!!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:33:33.31 ID:nH2HbzB2O
ヒロシ「き、貴様!!何故!?」

ゴン「それはこちらのセリフだな、風のヒロシよ………」

ヒロシ「な………!?」

ゴン「貴様……この私を差し置き……勇者とにゃんにゃんしようとしてたなァァーーーッ!!!!?」

ヒロシ「何の話だァァーーッ!?」ガビガビーン
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:36:11.79 ID:nH2HbzB2O
ゴン「――はッ!まさか貴様も勇者のことを……!?」

ヒロシ「ちょ、何の話だ?ついていけんぞ!?」

ゴン「だが残念だったな!勇者には私という者と既に契られた……そう、『恋仲』なのだ!!」

ヒロシ「え……えー」

ゴン「という訳だ、勇者のことは諦めるのだな!!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:39:49.91 ID:nH2HbzB2O
ヒロシ「何を訳の分からぬことを……目を覚ませ馬鹿者が!」

ゴン「何……!?貴様、まさかまだ勇者のことを……!」

ヒロシ「いやいやいやいや、違います!違いますって!」

ゴン「くっ……!そういうことなら仕方ない、私とて、みすみす好いた者を他の誰ぞにやるわけにはゆかぬからな!」バッ

ヒロシ「ダメだこいつ!話が通じん!!通訳を寄越せ!!」

ゴン「勇者は誰にも渡さん!くらえ!『聖炎大乱舞』!!」

ボァァァァァァァァッ
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:42:31.02 ID:nH2HbzB2O
ヒロシ「あっづぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」ボォォォ

ゴン「ふ……そのまま楽に逝くが良い」

ヒロシ「ま、待て、貴様……何故、闇の者でありながら『聖』の魔法が使えた?」

ゴン「……決まっておろう」

ゴン「――――『愛』の力、だ――――」

ヒロシ「――ふ、ふふ、そういうことか」

ヒロシ「……いや」

ヒロシ「全然わかんね」ガクーン

ゴン「すまんなヒロシ、だが私は行かねばならんのだ……勇者のところへ!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:45:21.43 ID:nH2HbzB2O
――――――――

勇者「魔王ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」バァァァァァァアッ

魔王「……フン!よくぞここまで来たな勇者よ!」

勇者「貴様が魔王かァァ!!!!」

魔王「そうだ!私が魔王だ!!」

勇者「やっと会えたな魔王ォォ………!俺は貴様を倒すために、今まで逃げ続けて来たぞ!!」

魔王「ほう!それがどうした!」

勇者「おかげで俺の装備はひのきの棒とパンツだけだ!!!!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:47:43.31 ID:nH2HbzB2O
魔王「ふははははははははは!!そのような装備でこの私と戦おうと言うのか!!愚か、愚かァァ!!!!」

勇者「今まで……いろんなものから逃げ続けてきた俺だが……!」

勇者「貴様はッ!!この俺がッ!!全力でブチのめしてやる!!!」

魔王「レベル1が何をほざくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:51:06.62 ID:nH2HbzB2O
勇者「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」バッ

魔王「正面から突撃とは間抜けな策だな!!死ねぃ勇者!!!!」ドォォォッ!

勇者「な………!?」

魔王「闇に呑み込まれ死ぬがいいィィイイイイイイイッ!!!!」

勇者「うっ………うああああああああああああああああああああ!!!!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:53:58.49 ID:nH2HbzB2O
魔王「ハァーハッハッハッ!!ハァーハッハッハッハッ!!愚か!愚かで貧弱で、ただの薄っぺらなただのカスの小僧が!!この魔王にかなうはずなどなかろうがァァッ!!!!」

勇者「――おい」

魔王「……!?な………!?」

勇者「何を馬鹿みてーに笑ってんだ?俺は」

ドォォォーーーーン

勇者「この通り、ピンピンしてるぞ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:57:02.00 ID:nH2HbzB2O
魔王「な………にィ?」

勇者「どうした?何を驚いている?」

魔王「なぜ………生きている?貴様は、確かに闇に呑まれたはず………!!」

勇者「馬鹿かテメー、俺がこうやってピンピンしてんだ」

勇者「てめーの攻撃じゃあ、レベル1の愚かで貧弱で薄っぺらなたかがカスの小僧すら殺せないってことだろうがァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

勇者「ブワァァァァァァァァァァァァァァァァァカ!!!!」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 01:59:44.16 ID:nH2HbzB2O
魔王「馬鹿な!!!!そんな……そんなはずが!!」

魔王「つ、次はない!まぐれは二度とは起こらんぞ!!今度こそ……死ねッ!!!!崩れ堕ちろッ!!!!勇者ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

ドッゴォォォォォォォォン

勇者「う!!!!うっぐぅぅぅ………あああああああああ!!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:02:47.22 ID:nH2HbzB2O
魔王「や、やったか!?」

勇者「んなわけないだろうが」

魔王「……!?き、貴様……!貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

勇者「魔王が聞いて呆れるよなぁ!レベル1だぜ俺は」

勇者「レベル1すら倒せない魔王って何?何なのよ」

魔王「きさ、きさ、ま、貴様貴様貴様貴様貴様勇者ぁぁぁぁぁ!!!!」

勇者「教えてやるよ!!そういうのは『雑魚』っつぅんだ!!テメーの少ない脳みそに叩き込んでおけや!!!!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:05:13.33 ID:nH2HbzB2O
魔王「ハァーッ!ハァーッ!何なのだ……」

勇者「あ?」

魔王「何なのだ……貴様は……!!!!」

勇者「俺か?俺は」

勇者「勇者だ、レベル1のな」

魔王「レベル1?ふ、ふふふ……ふふふふふふ、ふふふふふふはははははははは、はははははははははははははははははは」

魔王「だったら何故生きているゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!このガキがァァーーーッ!!!!」バッ

勇者「!!!また魔法か!!!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:08:29.29 ID:nH2HbzB2O
魔王「くらえええ!!!!」

勇者「うおおおおおおッ!!!!」

バッ

魔王「――!!」ピタァァァッ

勇者「なッ!?」

魔王「……そうか、そうか……そういうことだったのか……」

魔王「貴様……この私の攻撃から、いや、戦闘から……ずっと『逃げていた』な!!!!」

勇者「ばれちまったか……!!そうさ!逃げて悪いかコンチクショウ!!!!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:10:05.07 ID:nH2HbzB2O
魔王「ふ、ふふっ、ふははは……そうか、そういうことか……」

勇者「………」

魔王「逃げるだけなら、レベル1だけでもできる………というわけか」

勇者「………………」

魔王「だが、勇者よ、貴様は知らんらしいな」

勇者「………何?」

魔王「教えてやろう、勇者よ」


魔王「――魔王からは、逃げられない!!!!」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:14:00.24 ID:nH2HbzB2O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

勇者「な、なんだ?この揺れは……!!」

魔王「――食らうがよい、我が最大にして、最強の魔法を」

勇者「何……!」

魔王「この魔王は、この部屋全体にまで効果のある魔法だ、いくら逃げ足の早い貴様とて、この魔法は避けられまい」

勇者「なんだと……!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:18:11.13 ID:nH2HbzB2O
勇者(ど、どうする!!どうすればいいッ!?どうやってこの状況から逃げればいいッ!?)

魔王「逃げられはせんぞ……貴様はすでに『詰み(チェック・メイト)』に入ったのだ!」

勇者「どうやって逃げればいいッ!!!!?」

勇者「どうやって……!?」

勇者「………」

勇者(逃げるのではなく、立ち向かえ、ということか………!!)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:21:59.61 ID:nH2HbzB2O
魔王「――くらえ、大暗黒魔法!!『鳳凰黒炎翼』!!!!」

勇者「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!やるしかねぇッ!!!!俺は勇者だッ!!やってやろうじゃあねェェェェェかァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」ババッ

魔王「今度こそ、死ねッ!!勇者ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


グワォォォォオオオオオアアアアアアアアアァァァアアアアァァァァァアアアアアアアアッ!!!!
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:24:40.07 ID:nH2HbzB2O
――――――――

―――――

―――

魔王「………」

魔王「終わった………」

魔王「終わった!!勝った!!勇者は我が大暗黒魔法の前に崩れ去った!!」

魔王「私の勝ちだ!!勝利者はこの私だッ!!!!」

魔王「ハァーハッハッハッ………ハァーハッハッハッ!!」


勇者「………うるせえな………こんな『近く』で騒ぐなよ………!」

魔王「は………!?」

勇者「よう!また会ったな………!」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:29:08.46 ID:nH2HbzB2O
魔王「貴様……何故!?」

勇者「なぁに……貴様の最大最強の魔法からも『逃げてやった』だけさ……」

魔王「いったい……どうやって!?」

勇者「どうやって?ちょっと考えてみりゃ分かる、簡単なことだ」

勇者「さっきの魔法が、本当にこの『部屋全体』に発動するなら……」

勇者「――それは、使用者であるお前にだって、効果があるはずだ」

勇者「不思議なものだよな、その指定した空間に発動する魔法だって言うのに、使用者はその効果を受けないなんてよ……」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:33:36.66 ID:nH2HbzB2O
勇者「何故、全体魔法が使用者に被害を与えないか、それは」

勇者「……おそらく、使用者の周りにだけ守護の結界が張られるからだ、じゃなきゃ、てめーの出した魔法で俺もろともてめーもお陀仏だぜ」

魔王「だから……貴様は……!」

勇者「笑っちまうよな、今まで散々、いろんなものから逃げてきた男が、最終的に」

勇者「『貴様の目の前にいる』なんてよ」

魔王「うおお……お、おおあああああああ……!」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:37:01.52 ID:nH2HbzB2O
勇者「発動の瞬間に、貴様の守護結界の中に入った」

勇者「――そして」

勇者「貴様の、死角に入った」
魔王「やめ、ろ……やめろ……!」

勇者「今の貴様は、魔力を使い果たした、からっぽのガラスコップのようだぜ、最早、守る力もねーだろうな」

魔王「やめろ!……やめてくれ!!」

勇者「この瞬間は、後の歴史まで伝えられる伝説になるだろうぜ」

勇者「レベル1の勇者が、魔王を倒す瞬間だ!!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:39:48.31 ID:nH2HbzB2O
魔王「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」

勇者「これで……最後だァァァアアアアァァァァァアアアアアアアアッ!!!!」

勇者の『攻撃』!

会心の一撃!!

魔王「ば……カ、な………こノ私ガ、こンなカすニ………」

魔王「こンな、カす………ニ………」

魔王「………」ドサァッ



魔王を倒した!!!!
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:42:04.00 ID:nH2HbzB2O
勇者「………終わった」

勇者「終わったんだ、終わったよ、みんな………」

勇者「これで……帰れる、みんなのところへ……」

勇者「父さん、母さん、仇は討ちましたよ………!」

勇者「逃げ続ける旅の、これで終わりか………」

ドドドドドドドドドド

勇者「………ん?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:43:49.87 ID:nH2HbzB2O
ゴン「――勇者ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

勇者「……ゲッ、ゴンすけ君!!」

ゴン「私とォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ愛の契りをォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

勇者「……やれやれ」

勇者「逃げ続ける旅は、もう少しだけ続きそうだな!」

勇者「じゃあ……行くか!」


勇者は逃げ出した!



END
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:44:17.65 ID:pPjx1dIM0
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:47:01.11 ID:5SLiButeO
乙!
一貫して逃げる勇者が切れ者でかっこよかった
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:52:04.20 ID:xC8onMuv0

なんだこの清々しい気分
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:52:56.58 ID:5NtMs0F+0
なんかいろいろ惜しい
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/25(土) 02:56:08.07 ID:opx/0pk50
結構好きだぜこういうの

コメント

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