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鶴屋「みんなのいろんな『顔』、いただくよ!」

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

3: 代理スレ立て感謝します 2010/12/09(木) 17:27:15.14 ID:5/Ajd5vx0
?キョン家 夕方?



鶴屋「やった! あがりっさ?」

キョン「うわ! 負けた!」

みくる「鶴屋さん強いです」

長門「……」

ハルヒ「あ?負けた負けた。第1回24時間耐久ババ抜き大会、1位は鶴屋さんで確定ね」

古泉「確か1位の人はそれ以下の人に罰ゲームを行う取り決めでしたね」

ハルヒ「あ?あ、みんなに裸踊りさせようと思ったのに」

キョン「お前な……それで鶴屋さん、罰ゲームはどうします?」

鶴屋「実はちゃーんと考えてあるのさ!」

キョン「へぇ、どんな罰ゲームです?」

鶴屋「ふっふっふ……」



鶴屋「みんなのいろんな『顔』、いただくよ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:30:04.29 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「うん?」

みくる「え?」

長門「……」

キョン「みんなの顔をいただくって……どういうことですか?」

鶴屋「それはだね…………じゃーん、これさ!」

古泉「カメラ、ですね」

キョン「ずいぶん年代物のようですけど、このカメラがどうかしたんですか?」

鶴屋「これでみんなの顔をいただくのさ!」

キョン「いえまだ分かりませんって。くわしく説明してくださいよ」

鶴屋「そだね。SOS団のみんなといるとさ、いろんな顔が見れるんだよね」

鶴屋「楽しそうな顔、怒った顔、嬉しそうな顔に愉快な顔……」

鶴屋「そんないろんな顔をこのカメラに収めておきたいと思ったのさ」

キョン「いろんな顔、ですか」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:33:02.91 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「さらにこんな物も用意したっさ」トン

キョン「まだ何かあるんですか? って、これは箱? 2つありますけど」

鶴屋「ふふふ、クジ引きだよ。まずは1つ目の箱からクジを引いて、『誰の顔を撮るか』を決める」

鶴屋「次に2つ目の箱からクジを引いて、『どんな顔を撮るのか』を決めるのさ。つまりお題の箱だね」

キョン「お題の箱って、その箱のクジにはどんなお題が書かれているんですか?」

鶴屋「それはないしょ。クジを引いた時のお楽しみっさ」

ハルヒ「へぇ、なかなか面白そうじゃない」

鶴屋「さっそく明日から実行するよ。主に昼休みと放課後を使ってやるっさ」

みくる「顔、ですか。笑った顔とかそういうのならいいんですけど」

鶴屋「にゃはは、覚悟しておくんだね」

キョン(うわ。絶対変なお題が入ってるな、ありゃ)

古泉「なかなか楽しくなりそうですね」

ハルヒ「とびっきりの顔を披露してあげるわ!」

キョン(でも、これがハルヒなら不安だが、鶴屋さんならそう心配することもないだろう)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:36:03.18 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「あ、そうそう。大事なことを忘れてたっさ」

ハルヒ「なに?」

鶴屋「1人でやるのは大変だろうからさ、キョンくんに助手をお願いしたいんだけど」

キョン「俺が助手ですか?」

鶴屋「駄目かな?」

キョン「俺は別に構いませんけど」

ハルヒ「そうね。キョンは雑用係だし、遠慮なくコキ使っていいわよ」

鶴屋「ありがと! よろしくね、キョンくん」

キョン「分かりました。お手伝いします」


鶴屋「それじゃあキョンくん、明日の昼休みにむかえに行くね。バイバーイ」

ハルヒ「明日が楽しみね。じゃあね、キョン」


キョン「みんな帰ったか。それにしても鶴屋さんがあんな提案をするとはな」

キョン「さてと、明日に備えて今日は早く寝るとするか」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:39:04.00 ID:5/Ajd5vx0
?翌日 学校 昼休み?


鶴屋「やあやあキョンくん」

キョン「どうも、鶴屋さん」

鶴屋「いやー、楽しみで眠れなかったっさ! では早速始めよっか!」

キョン「お手柔らかにお願いしますよ」

鶴屋「まずは1つ目の箱からクジを引いてっと……」ゴソゴソ

鶴屋「おお! 1人目は有希っこだよ!」

キョン「しょっぱなから長門とは……なんてハードルの高い」

鶴屋「ではでは2つ目の箱からクジを……」ゴソゴソ

鶴屋「むむ! 有希っこのお題は『歓喜の顔』っさ!」

キョン「歓喜の顔って……ハードル高いってレベルじゃないですよ。どうするんですかこれ」

鶴屋「あはは、何とかなるっさ。えっと、有希っこって何組だったっけ?」

キョン「ああ、長門なら昼休みは部室にいますよ」

鶴屋「そうかい、では部室に向けて出発っさ!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:42:04.04 ID:5/Ajd5vx0
?部室?


キョン「よう長門、やっぱりここにいたか」

長門「……」

鶴屋「おめでとう有希っこ! 有希っこは見事トップバッターに選ばれたよ!」

キョン「だとさ長門」

長門「そう」

鶴屋「有希っこに出されたお題はズバリ、『歓喜の顔』っさ!」

長門「そう」

キョン(長門の歓喜の顔なんて想像もつかん。もっとも無表情以外は見たことないが)

キョン(……いや、それ以外の表情も見たことはあるのか。もっともあれは違う世界だしなぁ)

鶴屋「もちろん『今すぐ歓喜の顔をしてほしい』なんてことは言わないよ」

キョン「え? 何でですか?」

鶴屋「そんな見せかけだけの顔は意味がないからさ!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:45:04.00 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「キョンくん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

キョン「何でしょうか?」

鶴屋「有希っこの好きなものって何か分かるかい?」

キョン「長門の好きなもの、ですか。まあ見ての通り本が好きだと思いますよ」

長門「……」ペラ・・・

鶴屋「なるほど、いつも読んでるもんね。よし!」ゴソゴソ

キョン「何ですかそれ……って、無線機?」

鶴屋「うん……そう部室まで。大至急よろしくね」

キョン「な、何をしてるんですか鶴屋さん? 今何を喋ってたんですか?」

鶴屋「すぐに分かるよ。あ、もう来たみたい」


バァン


黒服の男「……」

キョン「……どなた?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:48:04.20 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「鶴屋家のSPっさ!」

キョン「SPって……何でSPが校内に?」

鶴屋「あれを持ってきてもらったのさ」

キョン「あれ?」

黒服「お嬢様、机の上に置いておきますね」ズン

鶴屋「ご苦労様」

黒服「では、私はこれで」バタン

キョン「何ですか、このでかい箱……うわ、本がぎっしり」

鶴屋「有希っこへのプレゼントさ!」

キョン「え? でもこんなにたくさん……」

鶴屋「気にしなくていいよ。もともと多すぎて処分する予定だった本だからさ」

キョン「そうなんですか。おい長門、お前にだってさ。よかったな」

長門「……」

キョン「ちゃんとお礼を言わないと」

長門「……感謝する」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:51:03.96 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「いいってことさ! それより有希っこ、嬉しい?」

長門「嬉しい」

鶴屋「だったらもっとこう、ワーって喜ばなきゃ」

長門「わー」

鶴屋「……いつもと変わらないね」

キョン「いえ、長門結構喜んでますよ」

鶴屋「……へえ、キョンくんには分かるんだ」

キョン「……何でニヤニヤしてるんですか?」

鶴屋「うーん、でもこれじゃあまだまだだね。キョンくん、有希っこが好きなものって他にないのかい?」

キョン「他にですか? うーん、長門が好きなもの……長門が好きなもの……」

キョン「…………カレー、ですかね。以前山盛りで食べてましたし」

鶴屋「カレーか。了解したよ!」ゴソゴソ

キョン「また無線機……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:54:03.52 ID:5/Ajd5vx0
黒服「お持たせいたしました」

鶴屋「ありがとうっさ。そこに置いておくれ」

キョン「うわ! でっかい鍋!」

長門「……」

キョン「鶴屋さん、この鍋の中身って……」

鶴屋「もちろん有希っこの大好きなカレーだよ!」

キョン「どこの給食室から盗んできたんですか?」

鶴屋「にゃはは、鶴屋家特製だよ!」

キョン「あれ? こっちにもう1つありますね」

鶴屋「そっちはライスだね。そうだ! ちょうどお昼だし、みんなで食べよ!」

キョン「え? 俺もいいんですか?」

鶴屋「もちろんっさ!」

キョン「助かります。今日は購買ですまそうと思って弁当持ってきてなかったんで」

鶴屋「ほら有希っこもこっち来て。それでは皆さん、いただきまーす!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 17:57:03.53 ID:5/Ajd5vx0
キョン「おお! これはうまい!」

鶴屋「おかわりいっぱいあるから、たくさん食べてね!」

長門「……」モグモグ

鶴屋「どう有希っこ、おいしい?」

長門「おいしい」モクモク

鶴屋「おいしいんだったらもっとこう、ワーイ!って盛大に表現しなくちゃ!」

鶴屋「ほら有希っこも一緒に! ワーイ!」

長門「わぁい」

鶴屋「ワーイ!」

長門「わぁい」

鶴屋「エイドリアーン!」

長門「えいどりあーん」


キョン「何だこの光景。でも長門も喜んでるみたいだし、写真撮っとくか」 パシャッ
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:00:04.91 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「本当に有希っこ喜んでた?」

キョン「大喜びでしたよ。いい『歓喜の顔』が撮れました」

鶴屋「キョンくんがそう言うなら。それにしても随分のんびりしちゃったね。昼休みが残り少ないっさ」

キョン「どうします?」

鶴屋「そうだね、あと1人いってみるっさ。さてとクジを引いて……」ゴソゴソ

鶴屋「おお、何と2人目はキョンくんだよ!」

キョン「ええ!? 俺ですか!」

鶴屋「おや、随分驚いてるね」

キョン「ああいや、助手をしてるんで俺は免除されるものとばかり」

鶴屋「そんな甘いことはないっさ。では、キョンくんのお題は何かな?」ゴソゴソ

鶴屋「これは面白そうなのがきたね。『びっくりした顔』っさ!」

キョン「びっくり顔ですか。ふむ」

鶴屋「ふっふっふ、これ以上ないくらいびっくりした顔を撮ってみせるっさ!」

キョン「びっくりした顔ねぇ。そんなこと言われてもなぁ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:03:04.16 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「わっ!」

キョン「うわっと、びっくりした」

鶴屋「あら、あんまり驚いてないみたいだね。やっぱりこの程度じゃ駄目かぁ」

鶴屋「う?ん、そうだ! このお題は今すぐ達成しなくてもいいっさ」

キョン「どういうことですか?」

鶴屋「これから先、何度も今みたいに不意打ちで驚かすっさ。会心の『びっくりした顔』が撮れるまでね!」

キョン「よ、予告ドッキリですか」

鶴屋「覚悟しなよキョンくん。うふふふふ」

キョン「怖いですね……」

鶴屋「さて、そろそろ昼休みも終わるっさ。教室に戻ろうか」

キョン「ええ、そうですね。戻りましょう」ガチャ



黒服「小僧! その首もらったぁ!!」ダダダダッ!!


キョン「うわあああ!! 何だ何だぁ!?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:06:15.71 ID:5/Ajd5vx0
黒服「……」ピタッ

キョン「あああああ!…………え?」

黒服「お嬢様、こんなものでよろしいですか?」

鶴屋「うん、バッチリだったよ。ご苦労様」

キョン「な、な、な、何なんですか!?」

鶴屋「どうキョンくん、びっくりした?」

キョン「いきなり日本刀持った男が突っ込んできたらびっくりしますよ!」

鶴屋「あはは、大成功?」

キョン「……あ、くそ、やられた。ドッキリか……そういやさっきの鶴屋さんのSPの人だったな……」

鶴屋「まあこんな感じで驚かしていくから、よろしく!」

キョン「今ので駄目なんですか……? かなりびっくりしたんですが」

鶴屋「まだまだ。会心のびっくり顔には程遠いっさ」

鶴屋「あ、言っておくけど『びっくりしたフリ』は無駄だからね。すぐに見破れるから」

キョン「何ですか、その無駄な達人スキル」

キョン「はぁ、こんなのが続くのか……この先かなり不安だ……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:09:03.89 ID:5/Ajd5vx0
?放課後 部室?


鶴屋「やっほー!」ガチャ

ハルヒ「来たわね、鶴屋さん」

鶴屋「団活の最中にお邪魔しちゃってごめんよ」

ハルヒ「構わないわ。罰ゲームだもんね」

みくる「今のところ長門さんとキョンくんが撮ってもらったんですよね。どうでした?」

キョン「俺のはまだ終わってないんですよ。他の人の合間に撮ってもらう感じで」

古泉「ふふ、なかなか楽しそうですね」

キョン「その余裕がいつまでももてばいいがな」

古泉「おや、どういうことでしょうか?」

キョン「結構過酷なお題も入ってるっぽいぞ、あの箱には」

鶴屋「じゃあクジ引くね。3番手は誰かな??」ゴソゴソ

鶴屋「おっ、3番手はみくるっさ!」

みくる「あ、あたしですか?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:12:03.77 ID:5/Ajd5vx0
キョン(朝比奈さんか。できれば可愛い顔がみたいな)

鶴屋「ところでハルにゃん」

ハルヒ「ん? なあに?」

鶴屋「悪いんだけど、キョンくんとみくる以外は部室の外で待っててもらえないかな?」

ハルヒ「え、何で?」

鶴屋「誰がどんな顔を撮ったか秘密にしておきたいのさ。写真が出来上がった時のお楽しみってことで」

ハルヒ「なるほどね、分かったわ。有希、古泉くん、出ましょ」

古泉「了解です」

長門「……」


バタン


鶴屋「さぁて! 準備が整ったところで、みくるのお題を決めるっさ!」ゴゾゴソ

キョン(可愛い顔、可愛い顔、可愛い顔……)

鶴屋「よっと。みくるのお題は…………『無の顔』っさ!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:15:04.22 ID:5/Ajd5vx0
キョン「え?」

みくる「『無の顔』、ですか? 無ってどういうことですか?」

鶴屋「そのまんまの意味。何の表情も浮かべない、無表情ってことっさ!」

キョン(あああああ。可愛さとは程遠いのが来てしまった……というかこれ長門だったら楽だったのに)

みくる「何も表情を浮かべないんですか? よかった?、何だか簡単そうです」

みくる「……でも、ちょっとつまらないかな」

鶴屋「引いてしまったものは仕方ないっさ。ほらほら、撮影するよ」

みくる「あ、うん。えっと、こんな感じかな?」

みくる「むー…………」

鶴屋「……」

キョン「……」

みくる「……」

鶴屋「にらめっこしましょ、あっぷっぷぇい」

みくる「……ぷっ、あはは、何ですかその顔」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:18:04.58 ID:5/Ajd5vx0
みくる「もぉ鶴屋さん、せっかく無の顔してたのに」

鶴屋「あははは。ごめんごめん、ついね」

みくる「で、では気を取り直してもう1度……」

みくる「……」

キョン「……」

鶴屋「……」

キョン「あっぽぅ!」(裏声)

みくる「ぷひゅ! ひはは! あはははは! も、もう! キョンくんまで!」

キョン「ああいや、すみません。何かつい」

鶴屋「何か無表情だとつい笑わせたくなっちゃうんだよね」

みくる「ついじゃないですよぅ! 笑わせないでください!」

鶴屋「ごめんよ、もうしないから」

キョン「反省します」

みくる「もう。ではあらためて……」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:21:03.35 ID:5/Ajd5vx0
みくる「……」

キョン「……」

鶴屋「……」

みくる「……くひゅ! ぷくくくく……うぶぶぶ……」

鶴屋「みくる?」

みくる「ふふ! ふひゃ! あっはははは! くひゅひゅひゅひゅ!」

キョン「あ、朝比奈さん?」

鶴屋「あ?、どうやらツボにはまってしまったみたいだね。何もしてないのに笑い出したっさ」

鶴屋「みくる?、ちゃんと無の表情をしないと駄目じゃないか」

みくる「つ、鶴屋さんとキョンくんのせいじゃないですか! あははははははは!」

キョン「大丈夫ですか、朝比奈さん?」

みくる「わ、わひゅ! 笑いが止まらな! ひひひひひひ!」


ハルヒ「な、何か中から楽しそうな笑い声が聞こえてくるわね」

古泉「いったい何をしているのですかね?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:24:05.04 ID:5/Ajd5vx0
みくる「だめ! ここまで! 笑うのはもうここまでです!」

鶴屋「お、何とか持ち直したね」

みくる「2人とも絶対に何もしないでくださいね。今度こそバッチリ決めますから!」

みくる「……」

キョン「……」

鶴屋「……」

みくる「…………ぶふ! ぷぐぐぐぐ! ふひひひひ!」

鶴屋「駄目だこりゃ」

みくる「もー! 何でー! うひゃひゃひゃひゃ!」

キョン「朝比奈さん、やかんって叩くとこんな音がするんですよ」クワーン

みくる「はぐっ! ぎひひ! ひょひょひょひょ!!」

キョン「こんなのでも爆笑してしまうとは……」

鶴屋「もう何をしても、というか何もしなくても笑っちゃう状態だね。さて、どうしたものかな」

みくる「あははははははははははははははは!!!!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:27:05.56 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「今だ! パシャリと」 パシャッ

キョン「やっと終わった……笑いが完全に治まるまで随分かかりましたね」

みくる「あたし、無表情がこんなに大変だなんて知らなかったです……長門さんって凄いんですね」

キョン「いえ、それはちょっと違うと思うんですけど」

鶴屋「とにかくお疲れさん。苦労した分、いい『無の顔』が撮れたっさ!」

みくる「じゃああたし、部室の外で待ってますね」ガチャ


バタン


鶴屋「さぁて4番手を決めようか。ハルにゃんかな? 古泉くんかな?」ゴソゴソ

鶴屋「お、古泉くんにょろ」

キョン「ということはハルヒが最後ですね」

鶴屋「ではでは、古泉くんのお題は何かな?」ゴソゴソ

鶴屋「むむ! これは!」

キョン「これはまた何とも……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:30:04.95 ID:5/Ajd5vx0
キョン「おーい古泉、お前の番だぞー」

古泉「おや僕ですか。失礼します」ガチャ

古泉「ふふ、先ほどは楽しそうな笑い声が聞こえてきましたね。僕も楽しみですよ」

古泉「それで、僕のお題は何なのでしょう?」

鶴屋「ねぇねぇ古泉くん、ちょっと聞いてもいいかな?」

古泉「おや、何でしょうか?」

鶴屋「古泉くんって何か苦手なものとか怖いものってあるかい?」

古泉「苦手なものや怖いものですか。そうですね……」

古泉「恥ずかしながら、実はゴキブリが少々苦手でして」

鶴屋「なるほどなるほど、ゴキブリね。了解したっさ!」ゴソゴソ

古泉「何ですか。その無線機は?」

キョン「おい古泉、いいのか?」

古泉「何がでしょう?」

キョン「お前のお題、『恐れおののく顔』だぞ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:33:05.02 ID:5/Ajd5vx0
古泉「はい?」

キョン「俺知ーらねっと」


ハルヒ『ちょっと! アンタ誰よ!』


キョン「ん? 外が騒がしいな」


バタン


黒服「……」

古泉「……どなたですか?」

キョン「またあなたですか……」

黒服「お嬢様、ご注文の品です」

鶴屋「ご苦労様」

古泉「……何でしょう、あの大きな箱は?」

キョン「まあだいたい察しはつくがな」

古泉「あの、何かとてつもなく嫌な予感がするのですが……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:36:14.23 ID:5/Ajd5vx0
古泉「何ですかあの箱、中から微妙にカサカサ聞こえてきますよ」

鶴屋「ふふふふふ……」

古泉「あの……本気ですか……?」

キョン「まぁ頑張れ。お前なら乗り越えられるさ」ポン

古泉「…………」

古泉「すみません。ちょっと急用を思い出したので失礼しm」

鶴屋「それではオープン!」カパッ


ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ・・・・・・


キョン「わわ! 鶴屋さん、これ多すぎですって!」

古泉「うわわわわわ!! ごごごゴキブリぃー!!」

鶴屋「いやああああ!! ゴキブリがたくさんにょろー!!」

キョン「いや、何で鶴屋さんまで悲鳴上げてるんですか!?」

鶴屋「あたし自身もゴキブリ苦手だってこと忘れてたにょろー!!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:39:06.37 ID:5/Ajd5vx0
キョン「自分も苦手って、何ですかそれ……」

古泉「どーどーどーどーするんですかこれ!? どーするんですかこれ!?」

キョン「落ち着け! とりあえず2人とも長テーブルの上に避難を!」

鶴屋「ひぃぃぃ! わ、分かったっさ!?」


ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ・・・・・・


キョン「うわあ、床一面ゴキブリだらけ……」

鶴屋「怖い……怖いよぅ……」

古泉「何というおぞましい光景……まさしく地獄絵図です……」

キョン「鶴屋さんはともかくお前がゴキブリ苦手とはな。神人とか巨大カマドウマとかと戦ってるだろう」

古泉「あれは超能力が使えるという自信があるからです。ゴキブリを上回る恐怖感はそうそうありませんよ」

古泉「そういえばあなたはゴキブリは平気なのですか?」

キョン「そこまで苦手じゃないな。さすがにこれだけいたら気持ち悪いが」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:42:05.20 ID:5/Ajd5vx0
みくる『あのー、さっきから騒がしいですけどどうかしたんですか?』


キョン「何でもないですよー! お願いですから今は絶対にドアを開けないでくださいね!」


みくる『はあ、分かりました』


キョン「鶴屋さん! どうするんですかこれ!」

鶴屋「い、一応鶴屋家特製のバルサンも持ってきてもらったっさ」

キョン「じゃあ今すぐそれを使いましょう!」

鶴屋「いや駄目っさ! このカメラで古泉くんの会心の『恐れおののく顔』を撮るまでは!」

古泉「ぎゃああ! 天井にゴキブリが! こっち来んな! わー!!」

キョン「もう充分恐れおののいてますよ! あれじゃ駄目なんですか?」

鶴屋「まだまだっさ! ひいいん、怖いぃ?……」

キョン「そんなに震えながら大した根性ですね。こんなところで発揮してほしくない根性ですが」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:45:05.26 ID:5/Ajd5vx0
古泉「あ……怖すぎて……気が遠くなってきた……」

キョン「おい、しっかりしろ!」

古泉「あ……うわっとっと! バランスが! お、落ちる!」フラフラ

キョン「危ない古泉! 掴まれ!」サッ

古泉「す、すみません!」ガシィッ!

グラッ

キョン「うわ危ね! 俺まで落ちる! やっぱ離せ」パッ

古泉「あ」

キョン「あ」


ドスン!! グッチャアアアァァァァァ・・・・・・


古泉「……」

キョン「な、何かが潰れた嫌な音が……」

古泉「うぎゃああああああ!! せ、背中! 背中に非常に嫌な感触が!?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:48:04.60 ID:5/Ajd5vx0
キョン「す、すまん古泉! つい!」

古泉「あわばばばばばば!! ほびゃびゃびゃびゃびゃびゃ!!」

キョン「完全に壊れちまった。って、あ!」

キョン「そうだ鶴屋さん! あれこそが『恐れおののく顔』ですよ! シャッターチャンスは今です!」

鶴屋「きゃはははははは!! うふふふふふふふふふ……」

キョン「こっちも壊れてる!? ああもう、こうなったら俺が!」ゴソゴソ


パシャッ


キョン「よし! あとは脱出してバルサンを使うだけだ。ほら2人とも目を覚まして!」

古泉「あはは」

鶴屋「うふふ」

キョン「ドアに物を投げて、ドアからゴキブリ達が離れた隙に脱出する! 行くぞ!」


ハルヒ「な、中で何が行われているというの……?」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:51:04.66 ID:5/Ajd5vx0
キョン「ぜぇ、ぜぇ、な、何とか脱出成功。バルサンでゴキブリも退治したし」

黒服「ではこれで」

キョン「ゴキブリの死骸もあの人が持って行ってくれたし、これで何とか終わったな」

古泉「ど、どうも、お見苦しいところを見せてしまいました。申し訳ございません」

キョン「正気に戻ったか古泉。いや、俺のほうこそ悪かった。手を離したりして」

キョン「ほら、鶴屋さん。もともとは鶴屋さんが原因なんですから鶴屋さんも謝って……」

鶴屋「きゃははははは」

キョン「まだ混乱してる……なぁ古泉、自業自得とは言え鶴屋さんもあんな怖い目にあったことだし……」

古泉「ええ、もう気にしていませんよ。というか早く忘れたいんです。ですからもういいです……」

キョン「そうか、本当にすまなかったな」

ハルヒ「ねぇ、何があったっていうのよ?」

キョン「頼む、思い出させないでくれ……ほら鶴屋さん、いい加減に正気に戻ってください」

鶴屋「はっ!! ゴキブリ!!」

キョン「誰がゴキブリですか」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:54:04.44 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「さぁいよいよラストだよ!」

キョン(やっと復活した)

鶴屋「ラストはハルにゃんだね。ちょっとここで待っててね、中でお題を確認したら呼ぶから」

ハルヒ「分かったわ」

バタン

鶴屋「さぁて、ハルにゃんのお題は何かなっと」ゴソゴソ

鶴屋「出たよ! これは……『憤怒の顔』っさ!」

キョン「憤怒の顔ですか。これなら簡単ですね。おーいハルヒ、入ってこーい」

ハルヒ「やっとあたしの番ね。さぁあたしのお題は何かしら?」ガチャ

キョン「なぁハルヒ」

ハルヒ「何よ?」

キョン「このブース」

ハルヒ「!!!!」クワッ!!


キョン「ほら憤怒の顔になった。さ、早く写真撮ってください」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 18:57:05.26 ID:5/Ajd5vx0
キョン「痛い……痛いよぅ……」ボロ・・・

鶴屋「いやぁ、華麗なドロップキックだったねぇ」

キョン「ハルヒの奴、モロにぶちかましてきやがって……」

鶴屋「そのハルにゃんも部室から出て行っちゃったし、さてどうしようかな」

キョン「そういえば写真は撮りました?」

鶴屋「ごめんキョンくん。一瞬のことだったから撮れてないっさ」

キョン「マジですか……俺の犠牲が……」

鶴屋「くじけずもう1回っさキョンくん! ハルにゃんを追いかけるよ!」

キョン「またやるんですか……? ダメージ受けるの俺なんですけど……」ガチャ


みくる「あ、キョンくん。今涼宮さんが凄い勢いで出て行ったんですけど、何かあったんですか?」

キョン「あーいやその……とにかく急いでハルヒのところに行きますんで」

鶴屋「ほらほら、行くよキョンくん!」

古泉「あの、ほどほどにお願いしますよ」

キョン「ああ。できればな」
47: 再開します 2010/12/09(木) 19:09:14.07 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「あ! ハルにゃんいたよ!」

キョン「おーいハルヒ、待ってくれ!」

ハルヒ「何よ?」ギロ

キョン(う……やっぱりまだ怒ってるか)

ハルヒ「まったくいきなり変なこと言って! あたしに喧嘩売ってるわけ?」

キョン「いや、そういうわけじゃないんだが……」

鶴屋「ほらキョンくん、もう1度GOさ!」ボソボソ

キョン「やっぱりまたやるんですか。はぁ……」

キョン「あーハルヒよ」

ハルヒ「何よ?」

キョン「このイノシシ女」

ハルヒ「!!!!」クワッ!!

キョン「今だ! 鶴屋さん! 早く撮ってください!」

鶴屋「あ。部室にカメラ忘れてきたっさ」

キョン「ぢゅるやしゃーーーん!!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:12:10.46 ID:5/Ajd5vx0
キョン「……………………」ボロ・・・

鶴屋「キョンくーん、カメラ取って来たよ。さぁ3度目のチャレンジっさ!」

キョン「嫌だ! 殺される!!」

鶴屋「もともとキョンくんがやり始めた作戦じゃない。ね、お願い」

キョン「う……上目遣いで頼まないでくださいよ。分かりましたよ、やりますよ」

キョン「どうせ撮れるまでやめるつもりはないんでしょう? とことんやってやります」


キョン「うおー!! ハルヒー!!」ダダダダッ

ハルヒ「アンタまた来たの? いい加減にしなさいよね!」

キョン「こーのタコー!!」

ハルヒ「なぁんですってー!!」

キョン「ギャオー!!」

ハルヒ「ガオーー!!」


鶴屋「おお、凄まじい攻防っさ。それにしてもハルにゃん、いい『憤怒の顔』だね。撮影撮影」 パシャッ
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:15:10.41 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「――という訳さ、ハルにゃん。ごめんね、変なことして」

ハルヒ「憤怒の顔ね。そんなことだろうと思ったわ」

キョン「ひ、ひどい目にあった……」

鶴屋「じゃあ部室に戻ろっか。みんな待ってるし」


みくる「あ、戻ってきましたよ」

古泉「お疲れ様です。どうでしたか?」

キョン「死ぬかと思った……ところで古泉、こんなことやらかしといてなんだが閉鎖空間は?」

古泉「大丈夫です、閉鎖空間は一切発生してませんよ。何だかんだで涼宮さんも楽しんでるのでしょう」

キョン「そっか、そりゃよかった。そういや何でみんな部室の外にいるんだ? 中で待ってりゃよかったのに」

古泉「ええ、ちょっと……」

キョン「何だ、おかしな奴だな。入るぞ」ガチャ


ライオン「グルルルル……」


キョン「……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:18:07.38 ID:5/Ajd5vx0
ライオン「グオーー!!」

キョン「わああああ! 何で部室にライオンがあああああ!!」

鶴屋「ぷっ、あっはははは!」

キョン「あああああ、え? つ、鶴屋さん?」

鶴屋「いえーい、ドッキリ大成功」

キョン「鶴屋さんの仕業ですかコレ!」

鶴屋「ご苦労さん。もう連れていっていいよ」

黒服「かしこまりました」


鶴屋「どうキョンくん、びっくりした?」

キョン「びっくりするに決まってますよ! どうやって連れてきたんですかあんなの!」

古泉「まさかこんなところでライオンが見られるとは思いませんでした」

みくる「怖かったです……」

鶴屋「でもまーだ何か違うんだよね。というわけで、ドッキリは続行するっさ!」

キョン「まだ駄目なんですか……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:21:08.57 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「ま、とにかくこれで全員の写真撮り終わったわね。鶴屋さん、写真の完成楽しみにしてるわ」

キョン「いや、俺はまだ終わってないって……」

鶴屋「ハルにゃん、何を言ってるの? まさか1人1枚ずつで終わりだと思ってるのかい?」

ハルヒ「え?」

キョン「まさか……」

鶴屋「2週目突入っさー!」

キョン「マジですかー!」

ハルヒ「うーん、まあそうよね。たった1枚じゃ面白くないもんね」

鶴屋「今日と同じ要領でやるからさ。みんな明日もよろしくね!」

キョン「はぁ、でもこれはもともとは罰ゲームだからな。仕方ないか」

ハルヒ「そろそろ時間ね。みんな帰りましょ。キョン、戸締りよろしく」

鶴屋「それじゃあみんな、バイバーイ!」


キョン「はあ、大変だった。明日はもう少しお手柔らかに頼みたいもんだ」

キョン「さてと。戸締りも終わったし、明日に備えて早く帰って寝るとするか」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:24:12.51 ID:5/Ajd5vx0
?翌日 朝 通学路?


キョン「ふあああ……」

鶴屋「おっはようキョンくん!」

キョン「鶴屋さん、おはようございます」

鶴屋「今日もよろしくね。頼りにしてるよ」

キョン「あの、俺って本当に必要ですか?」

鶴屋「何を言ってるんだい! キョンくんがいなかったらみんなの写真は撮れなかったよ!」

キョン「そうですかねぇ」

鶴屋「それじゃあね。またお昼に教室までむかえに行くから!」タッタッタッ


キョン「……どうか今日も無事に乗り切れますように」

キョン「……ハルヒ絡みの事件でもないのに、何でこんなに不安にならなきゃいけないんだ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:27:10.15 ID:5/Ajd5vx0
?学校 昼休み?


鶴屋「や、キョンくん」

キョン「どうも鶴屋さん」

鶴屋「それじゃ今日も張り切っていこう!」

キョン「ま、やる以上はいい写真を撮りたいですしね」

鶴屋「ではではクジを引くにょろ。えっと……これはハルにゃんっさ!」

キョン「今日のトップバッターはハルヒですか。昨日とは逆ですね」

鶴屋「続いてお題を……むむむむ! 『恥ずかしがってる顔』!」

キョン「は、ハルヒの恥ずかしがってる顔ですか……想像もできねぇ……」

鶴屋「これは楽しみだね?。ところでハルにゃんは?」

キョン「アイツ最近いつも昼休みはあそこにいるみたいですよ」

鶴屋「あそこ?」

キョン「中庭です」

鶴屋「へ?、じゃあ中庭に行ってみよっか」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:30:08.47 ID:5/Ajd5vx0
?中庭?


ハルヒ「ふんふふ?ん♪」


キョン「お、いたいた。ハルヒいましたよ」

鶴屋「どうやらハルにゃんも今中庭に到着したみたいだね。パンを持ってるから購買にでも行ってたのかな?」

キョン「それじゃ早速交渉してみますか。恥ずかしがってる顔なんてアイツが素直に応じるとも思えませんが」

鶴屋「あ! ちょっと待って、ハルにゃんの足元に!」


ガッ!!

ハルヒ「わっ! うわっとっと!」フラフラ

ハルヒ「はみゅん!」ビターン


鶴屋「あちゃ?、ハルにゃんコケちゃったね」

キョン「運動神経のいいアイツにしては珍しいな。もう少し様子を見てみますか」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:33:06.69 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「いたたたた……もう何でこんなところに石があるのよ! 変な声出ちゃったじゃない!」

ハルヒ「……ん? わ! わ! スカートが! パンツが丸見えに!」ガバッ

ハルヒ「うわぁ……だ、誰にも見られてなかったわよね?」キョロキョロ


キョン「おっと危ない。見つかると面倒ですね」

鶴屋「あはは、ハルにゃん顔真っ赤だね」

キョン「かなり恥ずかしがってますね。以前は男がいても平気で着替えてたくせに。変わったもんだ」

鶴屋「あれぞまさしく『恥ずかしがってる顔』だね! 写真写真」 パシャッ

キョン「何かあっさり撮れちゃいましたね」

鶴屋「それにしても見事なコケっぷりだったね?」

キョン「そうですね?大丈夫かなアイツ?」

鶴屋「はみゅん! とか言ってたね?」

キョン「言ってましたね」

鶴屋「パンツはイチゴ柄だったね?」

キョン「それについてはノーコメントでお願いします」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:36:06.92 ID:5/Ajd5vx0
キョン「さて、思わぬ形で写真は撮れましたけど、この後どうします?」

鶴屋「いつまでも隠れてるわけにも行かないし、今来たようにみせかけてハルにゃんの所に行くっさ」

キョン「それはいいですけど『恥ずかしがってる顔』についての説明はどうします?」

鶴屋「正直に言っても面白くないからしばらく黙っているっさ。ハルにゃんの反応を楽しもうじゃないか!」

キョン「反応ね。分かりました。行きますか」


キョン「ようハルヒ、こんなところにいたのか」

鶴屋「やあやあ、ハルにゃん」

ハルヒ「ひゃう! あ、あら、鶴屋さんにキョンじゃない。何か用?」

ハルヒ「ああそっか、撮影ね。今度はあたしどんな顔をすればいいの?」

鶴屋「ふふふ、ハルにゃんのお題は『恥ずかしがってる顔』だよ!」

ハルヒ「何よそれ……相変わらず変なお題ね」

ハルヒ「でも残念ながらそれは無理よ。なぜならあたしに恥ずかしいことなんてないからよ!」

キョン「ぷっ」

鶴屋「くすくす」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:39:09.59 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「何よ! 2人とも何で笑ってるのよ!」

キョン「い、いや、何でもないさ。ぷくく……」

ハルヒ「何よニヤニヤしちゃって。本当に気持ち悪い顔ね」

キョン「うるせぇ。いい年してイチゴ柄のパンツはいてる奴に言われたくねえよ」

ハルヒ「え?」

鶴屋「あ」

キョン「あ」

ハルヒ「キョン……今のどういうことかしら……?」ゴゴゴゴ・・・

キョン「いいいいや俺は何も見てないぞ! 『はみゅん!』 なんて声も聞いてないぞ!」

ハルヒ「ふ?ん、見てたんだぁ、聞いてたんだぁ」ユラリ・・・

キョン「わー! ま、待て! 落ち着けハルヒ!」

ハルヒ「覚悟しなさい! この馬鹿キョン!」

キョン「ぎゃあああああ!!」


鶴屋「おや、思わぬ所で2枚目の『憤怒の顔』が撮れたっさ。儲け儲け」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:42:06.44 ID:5/Ajd5vx0
キョン「ひ、ひどい目にあった……今日は無事に乗り切ろうと思ったのに、やっぱりひどい目にあった」

鶴屋「あはは、まあドンマイドンマイ」

キョン「もういいです。慣れてきましたから。それで次の人のクジは引かないんですか?」

鶴屋「もう引いたよ。メールで呼び出しといたから部室で待ってるはずさ」

キョン「そうなんですか? では部室に行きますか」



?部室?


キョン「さぁて、2番手は誰なのかな?」ガチャ



グリズリー「グルルルル……」


キョン「へー、2番手はグリズぎゃああああああああ!!」


鶴屋「キョンくんったら同じ手に引っかかるなんて」

キョン「またあなたの仕業ですか!?」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:45:06.83 ID:5/Ajd5vx0
キョン「まったくもう心臓に悪い……」

鶴屋「まだまだだよ。この程度で根を上げてちゃ駄目だよ」

長門「……」

キョン「いたのか長門。熊の横でよく平気で本なんか読めるな」

キョン「ん? ということは2番手は長門ですか?」

鶴屋「違うよ。もうそろそろ来ると思うけど」


みくる「あの、遅れちゃってすみません」ガチャ

鶴屋「来たねみくる。さぁ撮影しようか」

キョン「2番手は朝比奈さんだったんですね」

鶴屋「ちなみにみくるのお題はこれだよ!」バッ


『変顔』


みくる「へ、変顔って何ですかぁ?」

キョン「これはまた何とも……」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:48:06.95 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「有希っこ、悪いけど外で待っててくれるかな?」

長門「……」

キョン「長門、頼む」

長門「……」スタスタ バタン

鶴屋「では、始めるよ」

みくる「あああの、変顔って言われてもどんな顔をすればいいのか……」

鶴屋「ふっふっふ、そんなみくるに実は特別審査員を呼んでいるのさ」

キョン「特別審査員?」

鶴屋「入ってきていーよー」

ハルヒ「じゃーん! あたしに任せときなさい!」

キョン「ハルヒ!? 何で! 写真完成するまでないしょなんじゃなかったんですか?」

鶴屋「そうしたかったんだけどね。みくるの審査員はハルにゃんにやってもらう必要があったのさ」

鶴屋「あたしだとどうしても親友だから厳しく出来ないし、キョンくんもみくるには甘いでしょ?」

キョン「う……いや、まあ……」

鶴屋「だから厳しく審査してもらうためにハルにゃんに頼んだんだよ。究極の『変顔』のために!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:51:06.93 ID:5/Ajd5vx0
みくる「えー! そ、そんな……」

ハルヒ「ふふふ、腕がなるわ」

キョン「機嫌いいな。さっきまであんなに悪かったくせに」

ハルヒ「アンタをボコボコにしたらだいぶスッキリしたからね」

鶴屋「そろそろ始めるよ! みくる、覚悟はいいかい?」

みくる「が、頑張ってみます……」


ハルヒ「さぁみくるちゃん! これぞという変顔であたしを笑わせてみなさい!」

みくる「変顔変顔……えっと、こんな感じですか?」プクゥ

ハルヒ「……みくるちゃん、それただ頬を膨らませただけじゃない」

キョン(変顔じゃなくてただの可愛い顔だなありゃ)

ハルヒ「みくるちゃん! もっとこうブニョーンってやるのよ、ブニョーンって」

みくる「ぶ、ぶにょーん」

ハルヒ「口で言ってるだけじゃない!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:54:06.94 ID:5/Ajd5vx0
みくる「あ、あの、変な顔をするのって恥ずかしいから、せめてキョンくんのいないところで……」

キョン「あ、そ、そうですよね。俺外で待ってますね」スタスタ

ハルヒ「待ちなさい。みくるちゃん、悪いけどそれは却下よ」

みくる「え?」

ハルヒ「キョンだって雑用係とはいえSOS団の一員よ。のけ者にすることは許さないわ」

みくる「はうう……そ、そうですよね……」

キョン「何でこういう時だけ俺に対する無駄な優しさを発揮するんだよ」

ハルヒ「ほらほら! 時間もあまりないんだし、ちゃっちゃとやるわよ!」


みくる「こ、こうですか?」

ハルヒ「駄目よ」

みくる「どうでふか?」

ハルヒ「却下」

みくる「もうでぷぱ?」

ハルヒ「まだまだ」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 19:57:07.05 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「ハルにゃん厳しいねぇ」

キョン「というかこれいつ終わるんですか……」

鶴屋「確かにそうだね。ハルにゃん、もうそのへんで……」

ハルヒ「駄目よ! 妥協は一切しないわ! ほらみくるちゃん、もっと頑張って!」

みくる「ヴぁい」



?数十分後?


みくる「おええおうえうあ、うういああん?」 ※「これでどうですか、涼宮さん?」

ハルヒ「素晴らしいわみくるちゃん! それこそが究極の変顔よ!」

鶴屋「確かにこれは凄いね……写真撮るよー」 パシャッ

ハルヒ「ぶふ! それにしても最高ねその顔! あははは!」

みくる「おおえうあ?」クルッ

キョン「ちょ! あ、朝比奈さん、その顔でこっち向かないで! ぷくくく……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:00:06.54 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「みくる、写真はもう撮ったからその顔はやめてもいいよ」

みくる「みゅ? あ、そうですか」パッ

キョン「お見事でした、朝比奈さん」

みくる「うふふ、燃え尽きました。うふふふふ……」

キョン「若干壊れてる……おいハルヒ、お前やりすぎだろう」

ハルヒ「何よ、会心の『変顔』が撮れたんだからいいじゃない」

キョン「お前なぁ……」

鶴屋「とにかく、みくるもみんなもお疲れ様。そろそろ昼休み終わるし教室に戻ろうか」

キョン「そうですね」

鶴屋「それじゃまた放課後に! みくる行こ」

みくる「はい。うふふふふ」


キョン「俺たちも教室戻るか」

ハルヒ「いやー、いいことしたあとは気持ちいいわね!」

キョン「いいことか、あれ?」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:03:06.18 ID:5/Ajd5vx0
?放課後 部室?


鶴屋「やっほー! またまたお邪魔するよ」

ハルヒ「いらっしゃーい」

キョン「どうも」

鶴屋「早速クジを引かせてもらうよ。えっと……」ゴソゴソ

鶴屋「おやおや、3番手はキョンくんだね」

キョン「俺ですか。もう何でも来いです」

鶴屋「お題は何かなーっと。おお、これは! 『泣き顔』っさ!」

キョン「な、泣き顔、ですか?」

鶴屋「うふふふ、お姉さんがたっぷり泣かせてあげるからね」

キョン「何ですかそのセリフ……」

ハルヒ「じゃああたし達は外で待ってるわね」

鶴屋「いやいや、その必要はないよ」

ハルヒ「え? 何で?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:06:06.47 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「『泣き顔』に関しては作戦があるのさ。今からあたしとキョンくんは視聴覚室に行ってくるよ!」

キョン「視聴覚室ですか?」

鶴屋「そこで見てもらうものがあるのさ。来れば分かるよ」

キョン「分かりました。どこへでも行きましょう」

鶴屋「それじゃちょっくら行ってくるよん」

ハルヒ「いってらっしゃーい」



?視聴覚室前?


鶴屋「到着?。さ、中に入るっさ」

キョン「……」

鶴屋「どうしたの?」

キョン「鶴屋さん、どうせまた中に何かいるんでしょう?」

鶴屋「え?」ギクッ
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:09:06.35 ID:5/Ajd5vx0
キョン「そう何度も何度も同じ手には引っかかりませんよ。ほら扉に耳を当ててみると……」


『フー! フー!』


キョン「ほら! 何か変な声が聞こえてきますよ! 絶対何かいるでしょう!」

鶴屋「……あはは、バレちゃったかぁ」

キョン「まったくもう……毎回毎回どうやって連れてきてるんですか?」

鶴屋「あーあ、つまんないなぁ」

キョン「何度も引っかかったら気づきますって。今度は何を連れてきたんです?」ガラッ



ゴリラ「ウホッ! ウホッ! ウホッ!」
キョン「近い!!」


鶴屋「次はもうちょっと趣向を凝らす必要があるね」


キョン「助けてー!!」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:12:06.65 ID:5/Ajd5vx0
キョン「いい加減にしてくださいよ鶴屋さん」

鶴屋「あはは、細かいことは気にしちゃ駄目だよ」

キョン「全然細かくないですよもう……それより視聴覚室まで来て何を?」

鶴屋「泣きの定番と言えばこれっさ!」サッ

キョン「『フランダースの犬』?」

鶴屋「これを観て泣かない人はいないよ! さあ早速観よう観よう!」



?視聴中?


キョン(確かに子供の頃に観て泣いた覚えはあるが、今観て泣けるかと言われると……)チラッ

鶴屋「うう……ぐす……」ポロポロ

キョン(鶴屋さんが泣いてる!? こ、これは珍しいものが見れたな……)

キョン「……」

キョン「……」 パシャッ


鶴屋「あ! ちょっと、あたしを撮ってどうするのさ!」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:15:06.58 ID:5/Ajd5vx0
キョン「いやぁすいません。つい」

鶴屋「もう。ほら、もっとちゃんと観るっさ」

キョン「はいはい」


?視聴終了?


鶴屋「いや?何度観ても泣けるっさ」

キョン「ええまあ、そうですね」

鶴屋「キョンくんは全然泣かなかったみたいだねぇ」

キョン「え? あ、何かすみません……」

鶴屋「うーん、これでも泣かないとなるとどうしようかな?」

キョン(泣いたフリでもすればよかったかな? いや見抜かれるし、そもそも泣きマネなんてできないし)

鶴屋「そうだ! これがあったんだ。キョンくん、ちょっとこれ読んでみて」スッ

キョン「これは……小説ですか?」

鶴屋「うん。あたしが書いてみたんだ。よかったら感想よろしく」

キョン「分かりました。読んでみますね」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:18:06.52 ID:5/Ajd5vx0
キョン「う……ううう……ぐす……」

鶴屋「キョンくん、号泣だねぇ。そんなによかったかな?」

キョン「か、感動しました! 素晴らしい小説じゃないですかこれ!」

鶴屋「照れるなぁ。でもそこまで感動してもらえて嬉しいにょろ。じゃ、写真撮るね」 パシャッ


キョン(そういえば以前SOS団で会誌を作った時、抱腹絶倒ものの小説を書いてくれたことがあったっけ)

キョン(ギャグだけでなく感動物も書けるとは……つくづく多才な人だ)

鶴屋「そんなに泣いてもらうと、頑張って書いた甲斐があったさ」

キョン「うええ……うううう……」

鶴屋「ちょっとキョンくん、泣きすぎじゃないかい?」

キョン「いや、感動したのもあるんですけど……」

キョン「何より何のアクシデントもなくお題をクリアできたのが嬉しくて嬉しくて……」 

鶴屋「あ??あはは……さ、さてキョンくんのお題も終わったし、部室に戻ろっか!」

キョン「それと今回は無事終わったけど、これから先何が起こるか不安で不安で……」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:21:06.30 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「じゃあ部室に行こっか。みんな待ってるだろうし」

キョン「あ、ちょっと俺トイレに行ってきます」

鶴屋「そうかい、じゃあ先に行って待ってるよ」



?トイレ?


キョン「スッキリした。さて行くか」

キョン「あとは長門と古泉か。どんなお題になるんだろうな」


 ヒュウウ・・・・・・ ザワ・・・ザワ・・・


キョン「何か急に肌寒くなってきたな。それに少し異様な雰囲気が……」


 オオオオオ・・・・・・ウウウウウ・・・・・・


キョン「何と言うかお化けでも出そうな……いやまさかな、はっはっは」

キョン「仮にお化けだったとしても、数々の修羅場を潜り抜けてきた俺に怖いものなどない!」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:24:06.57 ID:5/Ajd5vx0
 ・・・・・・ケケケケ・・・・・・・・・・・・

キョン「い、今どこかから変な笑い声が……鶴屋さんですよね! 変なことしないでください!」

 クケケケケ!! ケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!!!

キョン「う、うわあああ! か、隠れないと! こ、個室!!」ガチャ バタン!

 「ケケケケケ ドコニ・・・・・・カクレタ・・・・・・?」

キョン「な、何かが来る……」


 ギイイイイ・・・・・・ 「イナァイ・・・・・・」

 ギイイイイ・・・・・・ 「ココニモイナァイ・・・・・・」


キョン「こ、個室を1つずつ調べてやがる……こっちへ来る……」ガタガタ

 「ココカァ……ミィツケタ」バァン

キョン「ぎゃあああああああああ!!!!」

 

黒服「ばぁ」

キョン「アンタかい!!」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:27:06.73 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「どうだったキョンくん、新しいドッキリは?」

キョン「もう勘弁してください……と言ってもまだやるつもりなんでしょう?」

鶴屋「よく分かってるね。まだまだあたしは満足しないのさ!」

キョン「はあ。とにかく部室に戻りましょう」

鶴屋「待って。部室に戻る前にクジを引いておくにょろ」ゴソゴソ

鶴屋「4番手は有希っこだね。お題は…………『悶える顔』っさ!」

キョン「も、悶える顔って……」ゴクリ

鶴屋「キョンくん、今何を想像したのかな?」

キョン「いえいえいえ何も変なことは考えてないですよ!」

鶴屋「ホントかなー?」

キョン「そもそも悶えると言ってもいろいろありますしね。苦しみ悶えるとか悩み悶えるとか」

キョン「それで、悶えるといっても具体的にはどんな顔を撮るつもりなんですか?」

鶴屋「ふっふっふ……」スタスタスタ

キョン「ちょ、ちょっと! 鶴屋さーん!」
94: さるさん喰らっちゃった 2010/12/09(木) 20:42:06.88 ID:5/Ajd5vx0
?部室?


鶴屋「というわけで、有希っこのお題は『悶える顔』にょろ!」

長門「……」

鶴屋「ふっふっふ、有希っこにはおもいっきり悶えてもらうよ!」

キョン(どうするつもりなんだろうな、鶴屋さん)

鶴屋「さぁ覚悟するにょろ! 喰らえ、くすぐり攻撃!」コチョコチョコチョ

キョン(悶えるってそっちの意味ね……)

長門「……」

鶴屋「むむっ、何の反応もない。さすが有希っこ、我慢強いね!」

キョン(そういうわけじゃないんですけど)

鶴屋「くすぐりが効かないとなると、さてどうしようかな?」

キョン「あの鶴屋さん、ちょっと交渉しますんで長門と2人だけにしてもらえませんか?」

鶴屋「おや? 交渉って何の交渉だい?」

キョン「まあ任せてください」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:45:06.75 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「交渉はいいんだけど、演技をしても無駄だよ?」

キョン「分かってますって」

鶴屋「そうかい、それじゃ頼んだよ」


バタン


キョン「……なあ長門、お前くすぐったいとかそういう感覚はないのか?」

長門「……」

キョン「……そうだよな。朝倉との戦いで全身串刺しになっても平気だったもんなぁ」

長門「……」

キョン「長門、自分自身に情報操作を施してそういう感覚を感じられるようにすることはできないか?」

長門「…………できる」

キョン「そうか! それなら是非そうしてくれ」

キョン「本当はあまり情報操作は使わない方がいいが、こういう感覚を味わうのもいい経験になるだろう」

長門「分かった。許可を」

キョン「おう、やっちまえ」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:48:06.46 ID:5/Ajd5vx0
キョン「鶴屋さん、もういいですよー」

鶴屋「交渉はもういいのかい?」ガチャ

キョン「ええ。もう1度長門をくすぐってみてくれませんか?」

鶴屋「もう1度かい? OK分かったよ」

長門「……」

キョン(さて、長門はどんな反応を示すのかな?)

鶴屋「あれから何か変わったのかな有希っこ? 楽しみにょろ?」ワキワキワキ


チョン


長門「ひゃあん!」

鶴屋「え!」

キョン「え!!」

鶴屋「ちょ、ちょっと触っただけなのに……」

キョン(今の声、本当に長門か……?)
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:49:25.32 ID:7ygXaCwk0
え!!!
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:49:59.93 ID:UJ9wdCMhO
え!!
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:50:03.98 ID:7QdLBDR80
脱いだ
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:51:06.56 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「も、もう1度」チョン

長門「ひぃん!」

鶴屋「この反応……どうやら演技ではないようだね」

キョン(そうか。生まれて初めての感覚だから慣れていないのか)

鶴屋「何だかよく分からないけど、覚悟するっさ有希っこ!」ワキワキ


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


長門「ひあ! あん! あう! あ! ああ! くぅん!」

キョン(こ、この光景は何と言うか……)ゴクリ

長門「??????!!!!」パクパク

キョン「ん? どうした長門?」

長門「し、刺激が強すぎる、じょ、ほ、そうさの解除の許可を」

キョン「うーん……」

キョン「……すまん長門。これも『悶える顔』を撮るためだ」

長門「!」ガーン
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:52:18.76 ID:nPfdic8XO
いいよいいよー
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:52:56.06 ID:9Y5pbwkzO
うひょひょひょひょひょ
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:54:06.56 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「ほりゃほりゃほりゃー! 何だか楽しくなってきたっさ!」コチョコチョコチョ

長門「あうううううううう!!!!」

キョン「おっと、そろそろ写真撮らないと」 パシャッ


長門「……」グッタリ

鶴屋「いやー、ちょっとやりすぎちゃったかな?」

キョン「な、長門、大丈夫か?」

長門「……解除の許可を」

キョン「あ、ああ、もういいぞ」

長門「……」ブツブツ


キョン「あーその長門、何と言うか……」

長門「ひどい」

キョン「悪かった長門。俺もどうかしてたんだ」

長門「この恨み晴らさでおくべきか」

キョン「お前が言うとシャレにならんからやめてくれ!」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 20:57:10.46 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「まあまあ有希っこ。それで写真は?」

キョン「バッチリ撮れましたよ」

鶴屋「そっか。それじゃあ最後は古泉くんだね。有希っこお疲れ様」

キョン「おーい古泉、入ってこーい」


古泉「どうも。お願いですから昨日のようなきついのは勘弁してくださいね」

鶴屋「それはクジ任せだね。さてお題は何かな?」ゴソゴソ

鶴屋「ほい! 古泉くんのお題は『哀しみの顔』だよ!」

古泉「哀しみの顔ですか。それはまた何とも不安な……」

鶴屋「ねえ古泉くん」

古泉「何でしょう?」

鶴屋「古泉くんが1番大切にしている物ってなんだい?」

古泉「教えるわけないでしょう! 教えたところで何をするつもりですか!」

鶴屋「ふふふふ……」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:00:04.94 ID:5/Ajd5vx0
古泉「あ、あの、本気で何をするつもりです?」

鶴屋「ふふふふふふふふ……」

古泉「……」

キョン「古泉?」

古泉「すみません。急用を思い出しました。今日はこれで失礼します」スタスタ ガチャ バタン

鶴屋「あ」

キョン「逃げた」


キョン「どうするんですか鶴屋さん。追わなくていいんですか?」

鶴屋「SPに追跡させてるから慌てなくても居場所は分かるよ」

鶴屋「それにしてもこれは一筋縄ではいかないね。誰か協力してくれる人を探すにょろ」

キョン「協力してくれる人?」

鶴屋「古泉くんの知り合いで誰か心当たりはいないかい?」

キョン「古泉の知り合いですか。SOS団は駄目なんですよね? うーん……」
 
キョン「あの人達しか思いつかないな。一応電話してみるか」ピッ
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:03:04.72 ID:5/Ajd5vx0
キョン「え! いいんですか! ありがとうございます! 鶴屋さん、OKもらえましたよ」

鶴屋「やったね。古泉くんは現在隣町のデパートに向かってるみたい」

キョン「場所は……ええ……そこで落ち合いましょう」

鶴屋「準備OKだね。では出発しようか!」ガチャ


ハルヒ「あ! ちょっと、古泉くん出て行っちゃったけどどこに行ったのよ!」

キョン「ちょっくら追跡してくる。たぶんここには戻ってこないと思うから、待たなくていいぞ」

ハルヒ「何があったのよ……まあそういうことならあたしと有希とみくるちゃんは団活した後帰るわね」

キョン「ああ、それじゃ行ってくる」



?デパート前?


鶴屋「それで、協力してくれる人って誰なんだい?」

キョン「もうすぐ来るはずですが。あ、来ました」


森「どうも。お待たせしました」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:06:04.97 ID:5/Ajd5vx0
キョン「森さんすみません、いきなり呼び出したりして」

森「いえいえ、構いませんよ」

鶴屋「よろしくお願いします、森さん!」

キョン「それで、何か作戦があるんですか鶴屋さん?」

鶴屋「うん! 会心の『哀しみの顔』を撮るために、森さんには死んでもらうっさ!」

キョン「はあ!? どういうことですかそれ!」

鶴屋「森さんには古泉くんの目の前で交通事故に遭ってもらうっさ! もちろん演技だけどね」

鶴屋「そうすれば古泉くんは『哀しみの顔』を見せてくれるはずだよ!」

キョン「そのために森さんを呼んだんですか……しかしそれ、不謹慎すぎませんか?」

鶴屋「そ、そうかな?」

キョン「誰だってショック受けますよそれ。やりすぎですって」

鶴屋「うーん、でも他に作戦は……」

森「面白そうじゃないですか。やりましょう」

キョン「も、森さん?」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:09:04.73 ID:5/Ajd5vx0
キョン「いいんですか森さん、こんな変なこと頼んで」

森「ええ。何だかワクワクします」

キョン(ノリノリだよこの人……)

森「そうなると私を車で撥ねる運転手が必要ですね。新川、お願い」

新川「かしこまりました」

キョン「新川さん! いつの間に!」

森「あとは騒ぎにならないように、不自然に見えない程度に人払いをお願いね」

新川「承知しました」

キョン「機関どれだけ本気なんですか!?」

鶴屋「言い出したのはあたしだけど、何かえらいことになってきたね」

森「では、準備がすむまでしばしお待ちを」


キョン「森さん、今さらですけど機関がこんなに鶴屋さんと関わって大丈夫なんですか?」ヒソヒソ

森「もう古泉が散々関わってますからね。大丈夫でしょう」ヒソヒソ


鶴屋「いやー、何だかあたしもワクワクしてきたよ!」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:12:04.84 ID:5/Ajd5vx0
森「どうやら準備が整ったようです」

キョン「あとは古泉待ちか」

鶴屋「あ、古泉くんがデパートから出てきたよ」

キョン「ホントだ。アイツ、デパートまで何しに来てたんだ?」


古泉「いいボードゲームがたくさん買えました。特売日だということを忘れるところでしたよ」

古泉「……それにしても鶴屋さん達から逃げてしまいましたが、大丈夫ですかね?」

古泉「やはり戻って謝ったほうが……いや戻ったらどんな目に遭うか……うーん……」


キョン「何だか悩んでいるみたいですね」

鶴屋「作戦開始っさ! 森さん、お願いするにょろ!」

森「分かりました。行ってきます」スタスタ


森「あら古泉。こんな所で何をしてるの?」

古泉「え! も、森さん! あの、これはですね……」


キョン「さて、どうなることやら……」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:15:05.06 ID:5/Ajd5vx0
ブロロロロロ・・・・・・


キョン「新川さんの運転する車が来た。さて、うまくいくか……」


森「どうしたのよ? 何か様子がおかしいわよ」

古泉「あ!! 森さん! 危ない!」

森「え?」


キキキイイイィィィィ!!!! ドンッ!!!!


キョン「はい?」

鶴屋「わ」


クルクルクルクルクルクル・・・・・・ ドスンッ!!!!


鶴屋「……」

キョン「な……な……ち、ちょっと! 今20mくらい吹っ飛びましたよ! それも何回転もしながら!」

鶴屋「へ、平気だよ。ほら新川さんも親指立ててるし大丈夫……だと思う」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:18:05.00 ID:5/Ajd5vx0
古泉「も、森さん……嘘ですよね……?」


鶴屋「古泉くん、相当ショックを受けてるみたいだね」

キョン「そりゃそうでしょう。ドッキリだって知ってる俺たちですらショックだったんですから」


古泉「森さん、ねえ、起きてくださいよ、森さん……」ユサユサ

古泉「森さん…………」


キョン「あ! 鶴屋さん、カメラカメラ」

鶴屋「あ、そっか……あれ? 何か古泉くんの様子が……?」


古泉「森さん……も……り…………お……お……」


キョン「お?」



古泉「お姉ちゃーん!!」


キョン「えーー!!」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:21:04.56 ID:5/Ajd5vx0
古泉「お姉ちゃん! お姉ちゃん! お姉ちゃーん!!」


キョン「え? え? お姉ちゃんって、えー!!」

鶴屋「どういうことにょろ?」


森「ちょ、古泉! 外ではお姉ちゃんって呼んじゃ駄目って言ったでしょ!」ガバッ

古泉「お姉ちゃ…………あれ?」


キョン「何か様子がおかしいですね。俺たちも行きましょう」

鶴屋「そ、そうだね」


古泉「あれ……お姉ちゃん……生きてる……?」

森「だから! もう!」

キョン「あー、古泉よ」

古泉「な、なぜあなたと鶴屋さんがここに?」

キョン「すまん古泉、これドッキリなんだ……」

古泉「はい?」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:24:04.72 ID:5/Ajd5vx0
古泉「え? え? ドッキリってことはつまり、お姉ちゃんは……」

森「だからお姉ちゃんって呼ばないで!?」カァァァ

古泉「ドッキリ……ドッキリ……あー……」

キョン「やっと理解したか。ところで古泉、お姉ちゃんってことはお前と森さんってまさか……」

森「違いますよ! 血の繋がりがあるわけじゃなく、古泉が私を姉のように慕っていたから……」

古泉「あれ……つまり……え? ぼ、僕は……」

キョン「自分がやっちゃったこともようやく理解したか」

古泉「……」ズーン

キョン「は、恥ずかしがることないぞ古泉。お前は一人っ子だからな! 姉に憧れる気持ちはよく分かる!」

古泉「ははは……」フラフラ

キョン「お、おい、どこに行くんだよ?」

古泉「この町で1番高いビルの屋上へ……」

キョン「早まるな!」


鶴屋「随分と『哀しい顔』になっちゃったね……」 パシャッ
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:27:04.69 ID:5/Ajd5vx0
キョン「古泉の奴は機関の人達が連れて帰ったけど、大丈夫かな?」

鶴屋「何だか悪いことしちゃったね」

キョン「明日一緒に謝りましょう。少し調子に乗りすぎましたよ」

鶴屋「そうだね。反省してるっさ」

キョン「しかしいろいろありましたけど、やっと全員分の撮影が終わりましたね」

キョン「……いや、俺のはまだ残ってるのか。でももう終わったも同然だよな」

鶴屋「何を言ってるんだいキョンくん?」

キョン「え?」

鶴屋「まさかこれで終わりだとでも思ってるのかい?」

キョン「あの、ひょっとして……」


鶴屋「3週目突入っさー!」

キョン「やっぱりー! まだやるんですかー!」
131: またさるさん・・・ 2010/12/09(木) 21:54:27.56 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「安心してよキョンくん。もう変なことはしないからさ」

キョン「……本当ですか?」

鶴屋「3週目のみんなのお題はあらかじめ決めてあるのさ」

キョン「あらかじめ決めてある?」

鶴屋「うん、それぞれにぴったりのお題をね」

鶴屋「だから昨日や今日よりもスムーズに早く終わると思うよ」

キョン「ならいいんですけど……」

鶴屋「3週目のことはキョンくんからみんなに伝えておいてくれないかな?」

キョン「分かりました。本当にこれで最後にしてくださいよ」

鶴屋「分かってるっさ! それじゃ帰るね、バイバイ!」タッタッタ


キョン「はあ、昨日以上に大変だった……明日は本当に大丈夫だろうな?」

キョン「それにしても、SOS団のみんなにぴったりのお題か。何なんだろうな?」

キョン「さっさと帰って寝よう。最近早寝の習慣がついてきたな」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 21:57:11.92 ID:5/Ajd5vx0
?翌日 学校 昼休み?


鶴屋「キョンくん、来たよ?」

キョン「どうも。本当に今日で最後でしょうね?」

鶴屋「本当っさ。神に誓って」

キョン「ならいいですけど。じゃあクジ引きますか」

鶴屋「いやいや、最初は古泉くんのところに行くっさ。やっぱり昨日のことを謝らないといけないからね」

キョン「そうですか。ちなみに古泉のお題は何です?」

鶴屋「最後はビシッと格好よくきめてもらうっさ。ということでお題は『イケメン顔』だよ!」

キョン「イケメン顔ですか。確かにアイツには似合いそうですね。憎たらしいけど」

鶴屋「早速行こっか。古泉くんは9組だよね?」

キョン「ええ、行きましょう」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:00:03.55 ID:5/Ajd5vx0
?9組前?


古泉「!!」ビクッ

キョン「お、いたいた。おーい古泉ー」

古泉「うわああああああ!!!!」ダダダダダッ

キョン「あ」

鶴屋「逃げたにょろ」


キョン「……昨日一昨日とあんなことがあれば当然だよなぁ」

鶴屋「うーん、これは一筋縄ではいきそうにないね」

キョン「どうするんですか?」

鶴屋「鶴屋家のSPに追跡させるっさ。捕獲して連れてきてもらうにょろ」

キョン「ひどい」

鶴屋「その間に先に他の人の所に行くっさ。えっと、クジを引いて……」

鶴屋「おお、有希っこだね。では、部室に行くよ!」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:03:03.25 ID:5/Ajd5vx0
?部室前?


鶴屋「到着!」

キョン「……」

鶴屋「あれ? 開けないのかい?」

キョン「もう絶対に引っかかりませんよ。今度は中に何がいるんです? 虎? 大蛇? 竜?」

鶴屋「や、やだなぁキョンくん。そんなのいるわけないっさ」

キョン「よく言いますね。しかし、たとえどんな猛獣がいようと、いるのが分かっていれば……」

キョン「さぁ! 今度はなんだー!!」バァン!



長門「がおー」


キョン「へ?」

長門「がおー」

キョン「長門?」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:06:03.33 ID:5/Ajd5vx0
長門「がおー」

鶴屋「ちょっと趣向を変えてみたっさ。どう? びっくりした?」

キョン「びっくりするどころか和んじゃったじゃないですか。どうしてくれるんですか」

鶴屋「あはは、やっぱり駄目だったかぁ。あ、そこの机の上にあるカメラとって」

キョン「まったく。これですか?」スッ


ボカーン!!!!


キョン「ひよっ!! うわばばば!! か、カメラが爆発した!?」

鶴屋「あっはっは! 引っかかったー」

キョン「だはー! だはー! びっくりした! くそ、長門はフェイントだったのか……」

キョン「……そういえばカメラは鶴屋さんが持ったままだもんな。あー引っかかっちまった」

鶴屋「キョンくんもまだまだ甘いっさ」

キョン「言い返す言葉もないです……」

長門「がおー」

キョン「……気に入ったのか、それ」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:09:08.13 ID:5/Ajd5vx0
キョン「はあ。とにかく撮影をすませるか。鶴屋さん、長門のお題ってなんです?」

鶴屋「それなんだけどね。実は相談があるんだけど」

キョン「相談? 何です?」

鶴屋「有希っこのお題、キョンくんが決めてほしいのさ」

キョン「俺がですか?」

鶴屋「有希っこの表情が分かるのはキョンくんだけだからね。1番有希っこのこと分かってるだろうし」

鶴屋「だからさ、駄目かな?」

キョン「うーん、そういうことなら。分かりました。考えてみます」


長門「……」

キョン(長門に似合う『顔』か……いつもは無表情だもんな。昨日のアレは例外として)

キョン(長門の顔、ぴったりな表情、長門らしさ……何だろうな)

長門「……」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:12:12.54 ID:5/Ajd5vx0
キョン「……よし」

鶴屋「決まったのかい?」

キョン「長門、いつものように窓辺に座って本を読んでくれないか?」

長門「……分かった」


長門「……」ペラッ・・・

鶴屋「キョンくん、有希っこ何か表情を浮かべてるのかい? いつもと同じように見えるけど」

キョン「ええ、いつも通りです」

鶴屋「へぃ?」

キョン「窓辺で静かに本を読む、それがいつもの長門……長門らしい『自然な顔』ですよ」

鶴屋「ほほぉ」

キョン「……あの、何か変ですかね?」

鶴屋「いやいや、キョンくんらしいなって思ってね。『自然な顔』か。確かに有希っこらしいね」

キョン「では撮影っと」 パシャッ

鶴屋「うん、これで有希っこの撮影は全て終了だよ! お疲れ様!」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:15:03.38 ID:5/Ajd5vx0
みくる「こんにちはぁ。あ、キョンくん、鶴屋さん」

鶴屋「あれ、みくる?」

キョン「朝比奈さんが昼休みに部室に来るなんて珍しいですね」

みくる「うん、昨日部室に忘れ物しちゃって」

鶴屋「ちょうどよかった。次はみくるにするっさ」

みくる「え? あ、撮影のことですね。えっと、もう疲れるのはやめてほしいんですけど」

鶴屋「心配しないで。みくるの最後のお題は『嬉しそうな顔』だから」

みくる「嬉しそうな顔、ですか?」

キョン(確かに朝比奈さんにぴったりだ。やっと可愛い顔が拝めそうだな)

鶴屋「みくるは何をしてる時が嬉しい?」

みくる「そうですね?、あ、そうだ」スタスタ

キョン「朝比奈さん?」

みくる「うふふ、今お茶を淹れますね」

キョン(ああ、なるほど)
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:18:04.55 ID:5/Ajd5vx0
みくる「はい、どうぞ。キョンくん、鶴屋さん、長門さん」

鶴屋「サンキュー」

長門「……」

キョン「ありがとうございます、朝比奈さん。あ、そういえば長門……写真できるまで秘密なのでは?」

鶴屋「いいよいいよ。有希っこだけ仲間外れは可哀想だからさ」

キョン「ですね。では……」ズズ・・・

みくる「……」ジー

キョン「おいしいですよ、朝比奈さん」

みくる「うふ。ありがとう、キョンくん」

鶴屋「うんうん、『嬉しそうな顔』だね。パシャッと」 パシャッ


キョン「そういえば古泉はどうなったんでしょう?」

鶴屋「SP30人の追跡を振り切って現在も逃走中みたい」

キョン「古泉すげぇ。というか、ひどい鶴屋さん」

鶴屋「こうなったら放課後が勝負だね!」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:21:03.75 ID:5/Ajd5vx0
?放課後 部室?


鶴屋「まだ誰も部室には来ていないようだね。好都合っさ」

キョン「それで、今古泉は?」

鶴屋「SPを100人にまで増やして追跡中だよ」

キョン「どうりで校内が騒がしいと思った……」

鶴屋「うまくこの部室に追い込むように指示を出したから、もうすぐ来ると思うよ」


ドタドタドタドタ・・・・・・


キョン「おお、本当に来た!」


バァン


古泉「はあ、はあ、ぜえ、ぜえ……」

キョン「今だ!」ガシッ!

鶴屋「捕獲!」ガシッ!
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:24:03.77 ID:5/Ajd5vx0
古泉「うわあああああ!! ははは離してくださいぃ!!」ブンブンッ!

キョン「落ち着け古泉!? もう無茶なことはしないから!」

古泉「嘘だぁ!!」

鶴屋「ごめんよ古泉くん! やりすぎちゃったよ」

古泉「もうゴキブリは嫌だ! 交通事故は嫌だ! 生き恥は嫌だぁぁ!!」

鶴屋「トラウマになっちゃったみたいにょろ……」

キョン「聞け古泉! 最後のお前のお題は『イケメン顔』だ!」

古泉「は……? い、イケメン顔……?」

キョン「ああ、全然無茶な要求じゃないだろ?」

古泉「……本当ですか?」

鶴屋「本当だよ。それが1番古泉くんらしい顔だと思って。バッチリ格好いい顔を撮らせてよ」

古泉「よ、よかった……もうつらい目に遭わなくてもいいんですね……」

キョン「本当に悪かった」

鶴屋「反省してるよ……」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:27:03.50 ID:5/Ajd5vx0
古泉「こんな感じですかね?」

鶴屋「うんうんさすが古泉くん! 様になってるねー!」

キョン(何か腹ただしいな。まああいつが元に戻ったからよしとするか)

鶴屋「はいチーズ」 パシャッ


キョン「これでお前も撮影終了だ。ま、お疲れ」

古泉「ええ。それにしてもあんな大人数で追い回すなんてひどいですよ」

鶴屋「ごめんよ古泉くん」ギュウウ

古泉「な!!」

鶴屋「あたしどうも調子に乗りすぎる癖があるからさ。直さなきゃいけないと思ってるんだけど……」

古泉「いいいえ! もう全然きにしてませんカラ!」

鶴屋「ふふ、ありがとう古泉くん」パッ


キョン「で、どうだった? 鶴屋さんに抱きしめられた感想は?」

古泉「全部綺麗さっぱり許しました」

キョン「単純な奴め」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:30:37.52 ID:nPfdic8XO
そりゃあ許すわな
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:31:43.63 ID:J1yr4SNUP
そりゃ許すな
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:32:55.89 ID:dmAp93Cg0
許すよなぁ
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:35:29.54 ID:aucQZ+650
誰だって許す俺だって許す
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:37:32.62 ID:7ygXaCwk0
許さない奴は男じゃない
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:46:02.96 ID:9Y5pbwkzO
許さずにはいられない
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 22:50:08.14 ID:nsqIvG8tO
許さない筈がない
157: またまたさるさん・・・ 2010/12/09(木) 23:00:06.11 ID:5/Ajd5vx0
キョン「それで次はどうします? あとは俺とハルヒだけですけど。俺から撮りますか?」

鶴屋「うーん、できればキョンくんは最後がいいんだけど」

キョン「そうなんですか? まあいいですけど。どうせハルヒももうすぐ来るでしょうし」

キョン「そういえばハルヒのお題は何なんです?」

鶴屋「ハルにゃんのお題かい? それはだね…………――――」


ハルヒ「やっほー! みんないる?」バァン

鶴屋「や、ハルにゃん。お邪魔してるよ」

ハルヒ「あら鶴屋さん、もう来てたのね。さぁあたしのお題は何?」

キョン「その前にだハルヒ」

ハルヒ「ん? 何よキョン?」

キョン「俺とオセロで勝負しろ!」ビシィ

ハルヒ「はあ? いきなり何を言い出すのよ」

鶴屋「ハルにゃん、あたしからも頼むっさ。キョンくんと勝負してくれないかな?」

ハルヒ「鶴屋さん……? ははーん、何か魂胆がありそうね」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:06:03.24 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「いいわ、勝負してあげる。かかってきなさい!」

キョン「ふふふ、日頃古泉相手に鍛えた俺の腕前、見せてやる! 勝負だ!」

みくる「あれ? 何をやってるんですか?」ガチャ

長門「……」

鶴屋「やぁみくるに有希っこ。今からハルにゃんとキョンくんの勝負が始まるのさ!」


?数分後?


キョン「ぐわっ! 負けた!」

ハルヒ「アンタ口ほどにもないわね……」

キョン「くそ……やはり古泉程度の経験値じゃだめだったか」

ハルヒ「ふん、このあたしに勝てると思うのが大間違いなのよ。思い知った?」

キョン「……負けたから何も言い返せん」

ハルヒ「これに懲りたら2度とあたしに歯向かわないことね。あっはっはー!」


鶴屋「これぞまさしく『勝ち誇った顔』。さすがキョンくん、作戦通りだね」 パシャッ
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:08:54.38 ID:dmAp93Cg0
流石だな、鶴屋さん
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:12:03.11 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「どうよキョン!」

キョン「はいはい負けましたよ負けましたよ」

ハルヒ「じゃあ負けたキョンはSOS団クビね」

キョン「…………は?」

ハルヒ「聞こえなかった? アンタはクビよ」

キョン「な、何を言ってるんだ……?」

ハルヒ「敗者は報いを受けるのが当然でしょ。だからクビよクビ。今日限りクビ」

キョン「いやいや、冗談言うなよ! ねえ朝比奈さん?」

みくる「残念です、キョンくん……」

キョン「え? あ、朝比奈さんまで……古泉! お前からも何とか言ってやってくれ!」

古泉「あなたはいい友人だったのですがね。団長の命令は絶対ですから」

キョン「な、長門!」

長門「触るな、ゲス野郎」

キョン「ええええええええ!!」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:18:03.13 ID:5/Ajd5vx0
パシャッ


キョン「えええええ…………え?」

鶴屋「あはははは! キョンくん凄いびっくり顔! まさしく会心の『びっくり顔』だね!」

キョン「鶴屋さん? あ! もしかして!」

ハルヒ「イエーイ! ドッキリ大成功!」

キョン「やっぱり……何て単純なドッキリに引っかかってんだ俺は……というかいつ打ち合わせを?」

みくる「ごめんねキョンくん」

古泉「これも団長命令でしたので」

ハルヒ「まったく、アンタの顔といったら傑作だったわ!」

鶴屋「かなりびっくりしてたね。キョンくんにとってSOS団をクビになるのは相当ショックなんだね」

キョン「え? ああ、まあ……」

長門「……」

キョン(言えない……クビ云々よりも長門の一言にびっくりしたなんて……)
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:24:03.48 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「これで残るはキョンくんの3枚目の写真だけだね!」

キョン「何か一気に力が抜けた……最後のお題は何です?」

鶴屋「キョンくんのお題! それは『呆れ顔』っさ!」

キョン「……呆れ顔?」

鶴屋「キョンくんって毎回何かが起こるたびに呆れてるイメージがあるからさ。違うかい?」

古泉「いえまったくその通りですね」

キョン「古泉このやろ」

ハルヒ「あははは! 呆れ顔ってアンタにピッタリよ!」

キョン「笑いすぎだ。はぁ……分かりましたよ」

鶴屋「よろしく!」


キョン「まったく、今回は散々振り回されました。本当に呆れましたよ」

鶴屋「いつもの決め台詞とともに頼むよ!」

キョン「別にあれは決め台詞じゃないんですけど……」


キョン「はぁ、やれやれ」 パシャッ
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:30:03.24 ID:5/Ajd5vx0
鶴屋「これにて全ての撮影が終わったにょろ! みんなお疲れさん!

鶴屋「いやぁいろんな『顔』が撮れたっさ。完成が楽しみだね!」

ハルヒ「ねえ鶴屋さん」

鶴屋「何だいハルにゃん?」

ハルヒ「まさかこのまま終わりだなんて思ってないわよね?」

鶴屋「へ?」

ハルヒ「あたし達を散々振り回しておいて、ただで終わるわけがないでしょう?」

鶴屋「え? え? それはどういうことだい?」


ハルヒ「鶴屋さんの『顔』も撮らせてもらうわよ!」


鶴屋「ま、待ってハルにゃん! そもそもこれは罰ゲームで……」

ハルヒ「覚悟しなさい! 鶴屋さん!」

鶴屋「聞いてないにょろ!」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:36:03.46 ID:5/Ajd5vx0
古泉「あなたは少々やりすぎたのですよ、鶴屋さん」

鶴屋「こ、古泉くん!?」

みくる「あたしも鶴屋さんの『顔』、見たいなぁ」

鶴屋「みくる!?」

キョン「さて、どんな『顔』がいいかな?」

鶴屋「キョンくんまで!? 裏切ったにょろ!」

ハルヒ「有希、逃げないように鶴屋さんを押さえといて」

長門「了解した」ガシッ!

鶴屋「ゆ、有希っこ!? 離すにょろ!」

長門「あの恨み晴らさでおくべきか」

鶴屋「ひぃ!」

ハルヒ「さぁみんな、鶴屋さんのどんな『顔』を撮るか、決めるわよ!」


?審議中?
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:42:03.24 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「こんなもんかしら?」

キョン「そうだな」

ハルヒ「ねえ鶴屋さん。3つほど案が出たんだけど、どれがいい?」


?『青ざめた顔』

?『我慢している顔』

?『イヂめたくなる顔』


鶴屋「ど、どれがいいって言われても……あはは……」

ハルヒ「希望がないんだったらこっちが勝手に決めるわよ」

鶴屋「ま、待ってほしいっさ! 考えるから!」

鶴屋「う?んと……え?と……」

ハルヒ「ま、元から鶴屋さんの意見は参考にしないけどね」

鶴屋「ひどいっさ!」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:48:47.67 ID:5/Ajd5vx0
ハルヒ「決まったわ。鶴屋さんへのお題は『イヂめたくなる顔』よ!」

鶴屋「い、イヂめたくなる顔って……」

キョン「あんまりやりすぎるなよ、ハルヒ」

キョン(イヂめたくなる顔か。弱気な鶴屋さんの顔なんて想像もつかないな。弱点もなさそうだし)

キョン(いや、弱点なら今回1つ発覚してたな。確か……)

ハルヒ「鶴屋さん、これな?んだ?」パッ

鶴屋「ひぃ! ご、ゴキブリホイホイ!?」

ハルヒ「ふふふ、覚悟しなさい鶴屋さん。ほ?らほ?ら」ズイズイ

鶴屋「そ、それを近づけないでほしいっさ!?」

みくる「す、涼宮さん。それ本当に中に入ってるんですか?」

ハルヒ「入ってるわよ、でかいのが6匹。ほら鶴屋さん、ちゃんと目の前で確認して」グイグイ

鶴屋「いやーー!! や、やめて……」ジワッ

ハルヒ「う……」

キョン「ハルヒよ……これは『イヂめたくなる顔』じゃなくて『庇護欲をそそる顔』じゃないか?」

ハルヒ「く、くじけちゃだめよ! まだまだ!」
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/09(木) 23:54:04.05 ID:5/Ajd5vx0
キョン「いや、それ以上やっても変わらないと思うぞ」

ハルヒ「じゃあどうするのよ?」

キョン「そうだな、ゴキブリ以外に弱点はないのかな?」

ハルヒ「鶴屋さん、何かないの?」スススッ

鶴屋「それを持ったまま近づかないでぇ!」

ハルヒ「あらごめん。うーん、そうねぇ……」

ハルヒ「有希! 何か恐ろしいものを出しなさい!」

キョン「何だその無茶振りは!」

ハルヒ「有希なら何となくできると思って」

キョン(勘のいい奴め……)

長門「……」

キョン「長門、無理する必要は……」

長門「分かった。やる」

キョン「おいおい長門、こんな時に積極性を発揮しなくても……」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:00:03.31 ID:s9lnOj1H0
長門「やりたい。許可を」

キョン「う…………分かったよ、やってみろ。ただしほどほどにな」

長門「……」コクリ


キョン「あーハルヒ、できればみんな部室の外に出ててほしいんだが」

ハルヒ「はあ、何でよ?」

キョン「その方が長門がやりやすいからさ。できればあまり人に見せたくないらしい」

ハルヒ「ふーん。面白そうだから見たいけど、有希がそう言うんじゃ仕方ないわね。みんな出るわよ」

キョン「あ、俺は監視役として残るから」

ハルヒ「何よそれ! ずるいわね!」

みくる「ま、まあまあ涼宮さん」

古泉「あとで写真を楽しめばいいではないですか」

ハルヒ「むう、分かったわよ。早く済ませなさいよ」


バタン
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:06:03.00 ID:s9lnOj1H0
キョン「よし長門、やってくれ。鶴屋さんに不審に思われない程度にな」

長門「……」コクリ

鶴屋「な、何をするつもりなんだい……?」

長門「……」ブツブツ


ハルヒ「うーん、やっぱり気になるわね。ちょっと覗いてみようかしら?」

みくる「だ、駄目ですよ涼宮さん!?」

古泉「そうです。我慢しましょう」


鶴屋『きゃあああああああああ!!!!』

キョン『うわああああああああ!!!!』


みくる「ひゃ!」

古泉「い、今のは……」

ハルヒ「中から凄い悲鳴が聞こえたわね……」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:12:03.34 ID:s9lnOj1H0
バターン!!


キョン「うわ! うわ! うわわ!!」

鶴屋「うえええええええん!!」

ハルヒ「わっ! キョン! 鶴屋さん! どうしたのよ!」

キョン「な、長門ー! やりすぎだー!!」

鶴屋「は、は、は、ハルにゃん!?」ガシィッ!

ハルヒ「わっとっと! あ、足にしがみつかないで!?」

鶴屋「ごめんなさい! ごめんなさい! もう調子に乗ったりしないにょろ!」

鶴屋「だから、ひぐっ! 許して……えぐっ! ふええええん!」

ハルヒ「何これ、イヂめたい」

ハルヒ「これぞまさしく『イヂめたくなる顔』ね! 撮影するわよ」 パシャッ


古泉「いったい長門さんは何を出したのです?」

キョン「聞かないほうがいい……」

長門「ぶい」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:18:03.31 ID:s9lnOj1H0
ハルヒ「もう大丈夫、鶴屋さん?」

鶴屋「お見苦しいところを見せちゃってごめんね。もう平気だよ!」

ハルヒ「なかなかいい顔が撮れたわ。バッチリよ!」

鶴屋「あはは、まさかこんな逆襲に遭うなんて思ってなかったっさ」

古泉「今度こそ、これで全部終わりですね」

みくる「皆さんお疲れ様でした」

長門「……」

キョン「終わった……か」

ハルヒ「写真楽しみにしてるわね。発表会した後は部室に飾っておこうかしら」

鶴屋「分かったにょろ。任せておくれよ」



岡部「おーい、お前ら何してるんだ? 下校時間はとっくにすぎてるぞ」


キョン「おっと、もうこんな時間か」
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:24:03.16 ID:s9lnOj1H0
みくる「そういえばもう暗くなってきてますね」

古泉「急いで帰るとしましょう」

ハルヒ「あ! ちょっと待って!」

キョン「どうしたハルヒ?」

ハルヒ「先生、ちょっとカメラお願い」

岡部「あ、おい、涼宮!」

ハルヒ「最後にみんなで1枚写真を撮りましょ! ほらみんな、こっちに並んで並んで!」

岡部「まったくしょうがないな。さっさとしろよ」


ハルヒ「有希、もっとこっちよ」

キョン「古泉!? 近すぎだ!?」

ハルヒ「よし! みんな、最後はとびっきりの『笑顔』で写るのよ!」


岡部「それじゃ撮るぞー、はいチーズ」


 パシャッ
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:27:03.36 ID:s9lnOj1H0
ハルヒ「じゃあみんな、帰りましょっか」

キョン「ああ、先に帰ってていいぞ。俺戸締りしていくから」

ハルヒ「そ、任せたわよ。じゃあね」

古泉「では、お先に失礼します」

みくる「キョンくん、また明日」

長門「……」



キョン「さてと。鍵も返したし、俺も帰るとするかな」

鶴屋「や、キョンくん」

キョン「鶴屋さん! 先に帰ったんじゃないんですか?」

鶴屋「キョンくんを待ってたんだよ」

キョン「俺をですか?」

鶴屋「今回キョンくんには助手としてずいぶん苦労をさせちゃったからね」

鶴屋「だからちゃんとお礼を言っておかないとと思って。本当にありがとね」

キョン「いえいえ、どういたしまして」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:30:03.11 ID:s9lnOj1H0
?下校中?


鶴屋「散々振り回しちゃってごめんね」

キョン「平気ですよ。ハルヒで慣れてますからね。あれぐらいなんてことないです」

鶴屋「あはは、そうかい」

キョン「……」

鶴屋「……」


キョン「ところで鶴屋さん、聞きたいことがあるんですけど」

鶴屋「何だい?」

キョン「どうして今回、俺たちのいろんな顔を撮ろうと思ったんですか?」

鶴屋「うん。あたしね、SOS団が大好きなんだ。みんなの楽しそうな顔、嬉しそうな顔、愉快な顔……」

鶴屋「SOS団のいろんな顔が大好きなのさ。そんないろんな顔を写真に収めておきたいって思ったんだよ」

キョン「はは、苦労はしましたけど楽しかったですよ」

鶴屋「そう言ってもらえると嬉しいっさ」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:33:03.27 ID:s9lnOj1H0
キョン「……鶴屋さんはSOS団に入ろうと思ったことはないんですか?」

キョン「鶴屋さんだったらぴったりだと思うんですけど、なぜかハルヒは正団員に誘わないし」

鶴屋「ないよ」

キョン「断言しましたね」

鶴屋「SOS団はハルにゃんにキョンくん、みくるに有希っこに古泉くん……」

鶴屋「この5人こそがSOS団の正メンバーだからね。この5人じゃないと駄目なのさ」

キョン「そんなことないと思いますけどねぇ。ハルヒも春には侵入団員を募集してましたし」

鶴屋「あたしは名誉顧問で満足だよ。これでいいのさ!」

キョン「そんなもんですかね」

鶴屋「それに……ね」

キョン「……?」

鶴屋「あたしはSOS団のみんなが楽しそうにしてるのを、外から見てるのが1番好きなのさ!」

鶴屋「もちろん頼まれればいろいろお手伝いはするけどね!」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:36:03.19 ID:s9lnOj1H0
キョン「そう……ですか」

鶴屋「そうなのさ!」

キョン「……」

鶴屋「……」


キョン「あ、俺こっちですから」

鶴屋「うん、それじゃバイバイ! 今回は本当にありがとね!」

キョン「ええ、では」

鶴屋「また明日っさー!」


キョン「ふう。今回は疲れたな」

キョン「鶴屋さんパワフルだからなぁ。さすがハルヒと気が合うだけはある」

キョン「でも今回は鶴屋さんの意外な一面も見れたし、楽しかったな」

キョン「……さて、早く帰るか。ここのところ早寝してばかりだったから、久しぶりに夜更かししようかな」


?おしまい?
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:37:56.72 ID:s9lnOj1H0
無事に投下終了

支援してくれた人
最後まで読んでくれた人
ありがとう

では
 
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:38:59.19 ID:l6SWTpSkO

素敵だった
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:39:26.88 ID:aMNyK3R00
おお、原作の言葉と繋がったww
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:40:08.25 ID:bFcC2+0C0
おつ!!
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:40:10.68 ID:LH4d77IZO
乙!!
楽しかったぜ!!
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:40:57.43 ID:CU2FxfCj0

俺の中の鶴屋さん分が少し満たされたよ
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 00:45:49.18 ID:5ZBJ6CF+0

楽しかった
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/10(金) 01:01:38.88 ID:1rxZpXPh0
おつかれ!面白かったよ!

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