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桐乃「え?嘘でしょ?」【後編】

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 12:26:09.17 ID:5j9m+YHhO
京介「マイスイートエンジェルあやせちゃん!!
今日は一体どんなようだい(キリッ」

あやせ「そういう変な呼び方しないでください!!
そろそろ本当に警察呼びますよ!?」

京介「まぁ、そう言うなって。
俺はあやせのことがこの世で1番大切なんだぜ。」

あやせ「そ、そういうことはもっと大切にしてる人に言ってあげてください。」

京介「だからそれがあやせなんだって。」

あやせ「気持ち悪い…。
あ、貴方はお姉さんというものがありながら!!
ほんとにどうしようもないケダモノですね!
もう、金輪際二度と話しかけないでください!!」

京介「え?」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 12:31:56.52 ID:FyVhT1zaO
わくわく
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 12:35:50.83 ID:5j9m+YHhO
京介「ちょ、ま」

あやせ「さようなら!!」

と言い残しあやせは帰っていった。
あれ?今日の用事は?俺なんかした?
という疑問だけが残っていた。

それから数日のこと。
時間を置いてほとぼりの冷めたころに謝ろうと思ったわけよ。
いざ電話かけると『お客様のご都合により御繋ぎできません。』
着信拒否キターーー!!!
ん、着拒されたのになんでこんなにテンション高いかって?
こうでもしてないと今にも死にそうになるからだ。

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 12:47:15.81 ID:5j9m+YHhO
謝罪のメールだけ入れとくか…
『調子に乗ってごめんなさい、しばらく自重します…』
やべ、なんかテンション落ちてきた…
はぁ、あやせに嫌われたとか…
俺はこれから何を頼りに生きればいいんだ。
もう死ぬしかないのか…
そうに違いない。
さよなら、地上に舞い降りたマイスイートエンジェルあやせ。
来世こそ結ばれますように…

桐乃「ただいまー」

桐乃「って何あんたこの世の終わりみたいな顔してんの。
ただでさえ冴えない顔が更に冴えないわよ。」

京介「…」

桐乃「うわ、その顔でこっちみんな、キモッ」

ほんとに死のっかな…
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 12:50:19.88 ID:0ItP6N5p0
ほう…
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 13:02:16.14 ID:5j9m+YHhO
一方あやせは…

ちょっと言い過ぎたかなー。
かなりへこんでる様子だし…
でもでも元はと言えばお兄さんがいけないわけだし…
大体お兄さんは軽率過ぎます!
女の子に逢えばすぐ口説き文句。
そのうち刺されても知りませんからね!!

にしてもちょっと怒鳴って着拒したぐらいでこの様子…
お兄さんの意気地無し!



明日桐乃にあったら聞いてみようかしら一応。
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 13:07:48.99 ID:wxqTOz1V0
ここが...あやせスレの世界か
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 13:12:22.66 ID:5j9m+YHhO
?翌日?

あやせ「桐乃ー!」

桐乃「お、あやせじゃん、おはよー。」

あやせ「おはよー、桐乃。」

お兄さんの様子聞いとかなきゃ。

あやせ「ねえ、き、桐乃?」

桐乃「ん、どうしたの、あやせ。」

あやせ「や、やっぱなんでもない…」

なんか恥ずかしくて聞けないよ?。
べ、別にやましいことなんてないからほんとは恥ずかしくもなんともないんだけどね。

桐乃「―――って聞いてる、あやせ?」

あやせ「ふぇ?」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 13:25:13.63 ID:5j9m+YHhO
あやせ「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事を…」

桐乃「ふーん、あやせが考え事かー、めずらしいね。」

桐乃「でね、昨日うちに帰ったらさ、この世のものとは思えない顔した奴がいてさぁ…」

あやせ「それって…」

桐乃「そう!うちの変態兄貴、あれは酷かったね、うん。」

あやせ「へ、へぇ?、なんかあったのかな?お兄さん。」

桐乃「知らない、興味ないしー。
あれじゃん、地味子になんか言われたんじゃん、マジウケる?w」

あやせ「へ、へぇ?。ね、ねえ桐乃?」

桐乃「ん?何、どうかした?」

あやせ「お、お兄さんて誰かと付き合ったりしてるのかな?」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 13:32:00.45 ID:5j9m+YHhO
桐乃「あの甲斐性無しが?
無理でしょ、無理無理信じらんないw」

あやせ「ふーん、そっか…」

桐乃「それよりあやせ、そろそろ急がないと遅刻するわよ!!」

あやせ「え、ええ。」

付き合ったりはしてないんだ…
私のはやとちりだったのかな…
お兄さんに悪いことしたなぁ。
どうやって謝ろう…
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 15:08:55.21 ID:5j9m+YHhO
はぁ、今日もこうして何もせぬまま半日が過ぎるのか…
悲しいねぇ。

赤城「おーい、高坂飯食おうぜ」

赤城「ってなんだお前、この世の終わりみたいな顔してんぞ。」

京介「昨日桐乃に同じこと言われたよ…」

赤城「だってそんな顔してるんだもん。」

京介「大きなお世話だ。」

赤城「なんかあったんだろ、話してみろって、俺達親友だろ。」

京介「断る。」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 15:15:37.30 ID:5j9m+YHhO
赤城「おいおいそれじゃ話が進まないだろ。」

京介「お前なんの話ししてんの?」

赤城「こっちの話しだ。」

京介「例えばな、お前が瀬菜にいつもどおり愛情表現するとするだろ。」

赤城「マイスイートエンジェル瀬菜ちゃんに?」

京介「そう、まさにそれ。
そしたら瀬菜が『気持ち悪い!!もう二度と話しかけないで。』と言われ着拒にされる。」

赤城「ぬがーーー!!まさにこの世の終わりだーーー!!!」

京介「そう、まさにそれ」
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 15:26:26.47 ID:5j9m+YHhO
赤城「そんなことが…、ご愁傷様です。」

京介「まぁ、そうゆうこった。」

赤城「瀬菜たんに限ってそんなことはないから俺は大丈夫だな。」

相変わらず幸せな奴だな、赤城は。
にしてもほんとどうしよう…
かといってもどうすることもできないし。
はぁ、鬱だ。

ブー、ブー

赤城「高坂、ケータイ鳴ってんぞ。」

京介「え、あぁ」

あ、あやせ!?
ヤバいぞ、これは。
でるべきなんだけど出にくいなぁ。
一応でとくか。

京介「もしも―」

ツー、ツー

京介「あ、切られた」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 15:35:19.32 ID:5j9m+YHhO
その時あやせ…

勢いで電話かけちゃったけど、
出ないで欲しいなぁ、でもやっぱ出てほしい…

京介『もしも…』

あやせ「ひゃっ!!」

ブチッ

あぁ、びっくりしてつい切っちゃった…
なんか余計に気まずくなっちゃったかなぁ。
どうしよう…

?♪

あ、メール…
お兄さんからだ。

京介『今日、いつもの公園で待ってる。
あやせとちゃんと話がしたい。』

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 15:36:56.93 ID:0GfwG0ii0
わっふるわっふる
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 16:18:04.11 ID:5j9m+YHhO
?放課後?

お兄さん遅いな?。
いつもは私より早く来てるのに…
どうしたんだろ。

京介「おーい、あやせー。」

あやせ「お兄さん!!」

京介「ごめんごめん、遅れちまった。」

あやせ「そんなの見ればわかります。
で、なんで遅れたんですか。」

京介「いや馬鹿のせいでHRが伸びてな…」

あやせ「そうですか。
てゆーかそしたら連絡の一つもくれてもいいんじゃないですか?」

あれ、なんで私こんなこと言いたいわけじゃないのに…
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 16:43:22.50 ID:5j9m+YHhO
京介「ごめんな、でもいち早くあやせに逢いたかっんだ。」

あやせ「///」

きゅ、急にそんなこと言われたら顔が赤くなっちゃいますぅ///。

京介「どうしたあやせ、大丈夫か?」

ダメダメ、冷静にならないと。

あやせ「だ、大丈夫です。」

京介「そっか…」

京介「あのさ、こないだはほんとごめん。」

京介「俺、あやせの気持ち考えずにあんなこといっちゃって…
普通そうなるよな、好きでもなんでもないような奴から愛を囁かれても気持ち悪いだけだよな。」

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 16:55:31.91 ID:5j9m+YHhO
あやせ「えぇ、全くです。」

え?何言ってるの、私。

あやせ「しかも白昼あんなことを口走られると変な噂でも立ちそうで非常に不愉快です。」

京介「すまん…」

違うの、こんなこと言いたいわけじゃないの!!

あやせ「それに???」

違う、そんなこと言わないで。

あやせ「ほんと、同じ人としてどうかと思います。」

だから違うって、違う違う違う!!

京介「すまん、呼び出しといて悪いがもう帰るわ。
今までごめん、元気でな。」

あやせ「これでお兄さんの顔見ずにすむと思うと清々します。」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:03:52.62 ID:5j9m+YHhO
だから違う!!!!

あやせ「待って!!」

あやせ「ごめんなさい、こんなこと言うつもりじゃなかったの!!
こないだのこと私のはやとちりだってちゃんと謝りたくてっ!!」

あれ、私泣いてるの?

あやせ「でもいざお兄さんと会うと頭ん中ぐちゃぐちゃになってて、
何言っていいかわかんなくて!
考えてることと反対のこと言っちゃったりして!!」

なんで泣いてるの?
悲しいの?
恥ずかしいの?
どうしてだろ…私

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:16:04.82 ID:5j9m+YHhO
ガシッ

あやせ「!?」

京介「もうわかったから、何も言うな…
ごめんな、気づいてあげられなくて。」

あやせ「気付くのが遅すぎですっ!!」

京介「だからごめんって。」

あやせ「バカ、お兄さんのバカ!!変態!!シスコン!!犯罪者予備軍!!」

京介「いくらなんでもそれは酷いぜ…」

あやせ「お兄さん、一度しか言いませんよ…」

あやせ「お兄さんのことずっと大好きでした///
出会った時から今も!!ずっと!!」

ぎゅっ

京介「俺もあやせが大好きだ。」
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:26:53.28 ID:5j9m+YHhO
あやせ「冗談じゃないですよね?」

京介「あぁ、本気だ。」

あやせ「ならいいです、冗談だったら訴えてたとこです。」

京介「なぁ、あやせ。
俺と付き合ってくれ。」



あやせ「はい///」

京介「ありがとう。」

あやせ「そのかわり、もし浮気なんかしたら警察呼ぶどころじゃすみませんからね!!」

京介「わかってるって、俺を信じろ。」

あやせ「はい///」

かくして俺達は無事仲直りもでき、
そして晴れて恋人となった。


END
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:28:38.41 ID:5j9m+YHhO
しゅーりょー
最後の投げやり感は否めない

遅筆でさーせん
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:54:54.54 ID:PUIP3i890
黒猫成分が足りない
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 17:59:55.35 ID:+ftmrla10
せなちールートはないのかなっと
241: 短いけど勘弁してね。加奈子の話なんか書きづらくって 2010/11/23(火) 18:00:19.55 ID:0GfwG0ii0
桐乃「今日はあやせと加奈子がうちに遊びに来るからあんたは部屋からでてこないでよね」

京介「またかよ、別にいいけどよ」

桐乃「あやせたちのことまたやらしい目で見たらしょうちしないから」

京介「みーねーえーよ。あやせはともかくあのチンチクリンをそんな目で見るわけないだろ」

まったくこいつは兄貴をなんだと思ってるんだ。しかし、またあいつらが来るのか…
まぁあの3人が揃うなんてどう考えてもいい予感はしないし、これは桐乃の言う通り大人しく引きこもっておいた方がいいかもな。



ピンポーン

桐乃「さ、入って入って」

あやせ「お邪魔します」

加奈子「ちーす」

京介「い…いかん、もう来たのか?約束だと1時って言ってただろ!……まぁいいや、リビングでやり過ごせばいいんだ……今回は扉も閉めてあるし俺の顔を見て笑われることもねえだろ」

ガチャ

桐乃「お茶だすからちょっとリビングで待っててよ」

京介「げっ…」
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:07:53.55 ID:0GfwG0ii0
おい!なんで今日はリビングに通すんだ!まっすぐ自分の部屋に連れてけよ!!

桐乃「!……チッ……部屋にこもっとけって言ったでしょ」

京介「へーへー、すいませんね。いますぐ出ていきますよ」

あやせ「桐乃……なにもそんなふうに言わなくても……」

加奈子「ぷ…………?」

こんな時も優しいあやせたんまじマイスイートエンジェル。それにくらべて加奈子は……馬鹿にした笑いを浮かべたと思ったらまじまじと人の顔見てきやがって……どうせ俺の顔は地味で冴えねぇ課長面だよ。


加奈子「あれ?やっぱり…どっかで会ったことね?」

京介、あやせ、「「うっ!?」」

桐乃「?……あ……そうか」

そう、俺は過去に一度はあやせのマネージャーとして、もう一度は加奈子のマネージャーとしてこいつと会っているのだ。しまった、こいつのことアホの子だと思って油断していた……マネージャーとして会ったときは気づく気配すらなかったってのに……
ばれたところで何も問題はないと思うが、一応ごまかしておくか。何がきっかけで桐乃のオタク趣味がばれるかわからんからな。
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:10:24.38 ID:0GfwG0ii0
京介「い…いやよくある顔だからさ。そうっすよね…あやせさん」

と、俺があやせに助け舟を求めた瞬間

加奈子「あ!思い出した!!おめーあの時のマネージャーじゃん!!」

ばれた……しかもこんなにあっさりと………なぜだ……お、俺が悪いのか?いや確かに部屋にこもっていればばれなかったわけだけど俺そんなに悪くないよね……
だからお願いだあやせ、そんな目で俺を見ないでくれ。

京介「あ…あやせ…頼む殺すのは待ってくれ。俺にはまだやり残したことが……」

加奈子「はぁ??何わけのわかんないこと言ってんだヨ。探したんだぜぇマネージャー」

京介「はい?探した?俺を??」

さては根にもってやがるな、やっぱり頭叩いたりしたのはまずかったか…。いや、しかしあれは仕方ねぇよ。ブリジットがかわいそうだったんだもの。

加奈子「おめーがいなくなって大変だったんだからなぁ!次のマネージャーにブリジットは全然なつかねーし!事務所には何言っても無駄だしよぉ」
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:15:34.39 ID:0GfwG0ii0
あやせ「え…?そうだったっけ?ブリジットちゃんはそ……」

加奈子「う…うっせ!///今はそんな話してねえんだヨ!!と、とにかく次の仕事からはあんたが加奈子らの仕事のマネージャーやれよなぁ!!」

加奈子「勘違いすんなヨ。あ…あくまでもブリジットのお守が大変だからだからな!!あんたに全部まかせたいだけだからな!!!」

京介「え…ええと……いいのかあやせ?」

あやせ「ハァ……わかりました。気は進まないけど事務所には私から相談してみます」

桐乃「あ…あやせ!?ちょ…まじでこいつ使うの!?やめといたほうがいいって!いつか犯罪起こすから!!」

京介「おーこーさーねえ」イライラ

加奈子「と、とにかくよぉ!今度もしっかりやれよな!!」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:17:58.73 ID:0GfwG0ii0
_____________________

ブリジット「あ!あの時のマネージャーさん!今日からまた一緒にお仕事できるんですか!?」

京介「おう、よろしくなブリジット」

加奈子「おい、そこのロリコンちょっとドロリッチ買ってこいヨ。苺のやつな」

京介「へーへー、わかりましたよ。それよりお前、台本はしっかり覚えたんだろうな」

加奈子「あぁ??あたりまえだろぉ?誰に向かってそんな口聞いてんだヨ。加奈子は覚えようと思ったもんはらくしょーで覚えられるんだよ。舐めてんじゃねーゾ?お?」

京介「あー、そうだったな悪かったよ」

ん?じゃあひょっとして俺がマネージャーだって気づいたのは……ひょっとして俺のこと覚えようと思ってたからってことか?
なんでまた…まぁ仕事相手だし、あいつもそういうとこは気つかってんのかもな。

加奈子「な…なに見てんだ、さっさと買いにいけヨ。ロリコン///」




おわり。加奈子書きづらいっす。もともとあまり接点ないんだものこの二人
次は黒猫書きたいかなぁとも思ってます
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:20:22.12 ID:0ItP6N5p0
期待してます

それにしてもタフだなww
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:28:46.48 ID:ovCkvgUxO
原作既読勢の集い
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:31:25.15 ID:0GfwG0ii0
やっぱりひとまずあやせでもいい?書きかけの>>190のネタ書き終えてくる
黒猫書くのはまた明日ちょっと時間かけてかきます。だからってクオリティがあがるわけではないですが
あと黒猫√に使うネタ垂れ流してくれてるとすごい助かります
252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 18:44:17.38 ID:Hh1J9PUJ0
黒猫の愛妻弁当を食べる展開が見たいです
もちろん黒猫があーんってしてくれたりします

京介の教室で
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 19:15:04.63 ID:gnmgeeUz0
マスケラオンリーイベに二人で参加。コスプレでもサークルでも一般でも何でも良いです
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 19:49:09.97 ID:0GfwG0ii0
>>252.253早速アイデアサンクス
おおまかできたから飯食ったら投下するぜ
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:14:42.87 ID:0GfwG0ii0
あやせ「ね?、桐乃。ちょっと相談があるんだけどいいかな」

桐乃「どうしたのあやせ?」

あやせ「実はね…最近、桐乃のお兄さんが私に執着しすぎてる気がして」

桐乃「えっ?」

あやせ「でも私の勘違いかもしれないし一度お兄さんにも確かめたんだけど……なんかはぐらかされちゃって……」

桐乃「……」ギリギリ

あやせ「あ、でも別に嫌じゃないのよ?人生相談にも乗ってもらったりして感謝してるし……だからお兄さんの真意を知りたいなぁ……なんて」

桐乃「…あのくそ兄貴いいぃ」ギリギリ

あやせ「桐乃?聞いてる?」

桐乃「まかせてあやせ!あの変態はあたしがなんとかしておくから!!」

あやせ「う…うん……じゃあ頼むね桐乃」
258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:16:23.94 ID:0GfwG0ii0
京介「ただいま?」

玄関の扉を開けるとそこには、以前桐乃のPCでアダルトサイトを見ていたのがばれた時と同じ顔をした桐乃が仁王立ちしていた。あ…あれ?俺今回はアダルトサイトなんて見てないっすよ?桐乃さん。

桐乃「あんた…最近あやせにつきまっとてるでしょ」

京介「いやいや!なんて人聞きの悪いことを言うんだお前は!俺がそんなことするわけないだろ!!」

桐乃「しらばっくれんな!今日あやせがあたしに相談してきたんだから!!」

京介「え……まじで?嘘じゃないのか?…………あやせは…なんて言ってたんだ?」

桐乃「あんたが執着しすぎでうざいって」

京介「な……!!う……嘘だろ……嘘だよな……?嘘だといってくれ!」

桐乃「何度も言わせんなっての。何その三段活用。あんた訴えられたくなかったらマジ自重した方がいいよ」
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:17:21.75 ID:0GfwG0ii0
京介「そ……そんな……いや…そうか、わざわざ教えてくれてありがとな……桐乃………」

桐乃「ふん。ちゃんと反省しなさいよ」

京介「ああ………わかってるよ」



ピリリリ

京介「あやせからメール?なんでまた…あぁ、念には念をってことか……」

京介「大丈夫ですよ新垣さん。もうあまりかかわらないようにしますから」ズズッ

いかん、まじで泣きはいってる。そりゃあ、着拒であれだったんだから今回も泣きが入ってもおかしくないよな。着拒みたいに間接的でなく、真正面から否定されるのがこんなにつらいものだったとは。

あやせ「?おかしい。いつもは間髪入れずに返事が来るのに……お兄さんも今日は忙しいのかな?……きっとそうよね、うんきっとそうよ」




あやせ「結局メールの返事こなかったな…でも桐乃はうまくやっといたからって言ってるし……」

あやせ「あ、でも別に寂しいってわけじゃなくって………って誰に言い訳してるんだろ……今日はもう寝よう………」
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:23:14.68 ID:0GfwG0ii0
下校中

桐乃「でねー、それがマジおかしくってさ?」

あやせ「うんうん。そうだよね?わかる」

京介「げ」

桐乃「あ、くそ兄貴」

あやせ「あ……お兄さん」

京介「」クルッ ダッ

あやせ「あ!ま…待ってください!」ダッ

桐乃「あ、ちょっとあやせ!?……なんであやせが兄貴を追いかけてんの?逆じゃない??」
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:26:49.09 ID:0GfwG0ii0
必死に走ったけれど私は桐乃みたいに足が速いわけでもないし、3つも年上の男の人に走るスピードで勝てるわけがなかった。

あやせ「ぐす……どうしよう……完全にさけられてた………最近はメールの返事もくれないし……やっぱり…」

桐乃「あやせ!やっとみつけた!!どうしたの?いきなりあいつ追いかけたりして」

あやせ「あ…桐乃なんでもないの……また明日ね!」ダッ

桐乃「あ、あやせ!……もう!何がどうなってんの!?……あれ、ひょっとして……まさか……」

桐乃「しまった…そういえばあの時あやせって………」
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:28:42.44 ID:0GfwG0ii0
家に帰ってひたすら泣いた。自分でも気づかないうちに私の中でのお兄さんの存在はとても大きなものになっていたようだ。

あやせ「ぐす……うう……お兄さん………ぐす…」


登校中

桐乃「おはよう、あやせ……ちょっとどうしたの!?目真っ赤だよ!?」

あやせ「おはよう桐乃、ちょっと寝れなくってね」

桐乃「あ……実は……あやせに謝らないといけないことが………」



あやせ「うそ!桐乃そんな風に言っちゃったの!?」

桐乃「あ……あの時は頭に血が上ってて何も考えられなくって…その…ご…ごめんね?兄貴には昨日の夜にちゃんと伝えてあるから」

あやせ「じゃ…じゃあ、私さけられてたわけじゃないの?」

桐乃「あ?、こんなこと言いたくないけど…チッ……あいつ、あやせのこと大好きだから。愛してるといってもいいくらい」

あやせ「桐乃!私今日学校休むから!!」ダッ

桐乃「ちょ!いまから行くわけ!?せめて放課後に……!」
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:29:32.85 ID:0GfwG0ii0
麻奈実「なるほど?、それで京ちゃん今日は憑き物が落ちたみたいないい表情なんだね」

京介「おう!これであやせとも仲直りできるってわけだ」

あやせ「お兄さん!」

京介「あやせ!?一体どうした…っていうかお前学校は!?」

あやせ「今はどうでもいいですそんなこと」グス

京介「おま…泣いてるのか?でも一体どうして……」

あやせ「お兄さんの馬鹿!変態!!」

京介「あやせさん!?いきなり何を!?くそっ……ここじゃ目立つ!ちょっとこっちこい!!」ギュッ ダッ

俺は泣いているあやせの手を引き、人気のないところへ連れ込んだ。通報されてもおかしくない行動だが、これ以上通学路で泣かれると朝から女子中学生を泣かせる鬼畜先輩と噂がたたないとも限らない。

麻奈実「二人とも遅刻しないようにね?」
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:32:15.87 ID:0GfwG0ii0
京介「一体どうしたっていうんだ。ちょっと落ち着いて話してみろ」

あやせ「お兄さんはさびしくなかったんですか!?」

京介「えっ?どういうことだ?」

あやせ「私はさびしかったんです!お兄さんに構ってもらえなくなってさびしかったんです!!」

あやせ「もうどこにも行かないで下さい!」

そういうとあやせは俺に抱き着いてきた。この子はお人好しで思い込みが激しくて、その上極度のさびしがりだったようだ。

京介「大丈夫。どこにも行かねえよ」

あやせ「約束ですよ?」グス

京介「ああ、約束だ」

やべえ、泣きデレ超かわいいよあやせ!俺は決めたね、一生かけてこの子を幸せにすると!!

あやせ「約束破ったらぶち殺しますよ?」

京介「」




おわり。明日は夜しかこれないので黒猫√を明日中に投下できるかは微妙かもしれん
あれっだたらおとしてもらってもおkです
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:38:32.19 ID:2KLPMRC70
ははは
おとすとかご冗談を
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 20:58:50.07 ID:ovCkvgUxO
落とすか
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 22:49:38.31 ID:5j9m+YHhO
これはどういう流れ?

需要あるならまた書くけど
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 23:43:00.88 ID:J7Gi3BXfO
>>280
京介が熱で寝込んだから黒猫が家まで来て看病してる時に
桐乃が「この泥棒猫!」と言って乱入する話を頼む
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/23(火) 23:56:33.28 ID:5j9m+YHhO
>>283

おk
305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 10:49:19.85 ID:BPM5yDdB0
>>301
どもっす。では投下します。
3巻?4巻ぐらいの状況を想定して書きました。SSは初なのでよろしくです。
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 10:52:08.87 ID:BPM5yDdB0
祝日の朝――


最近、受験勉強に精を出して寝不足気味だった俺は、ここぞとばかりに惰眠を貪っていた。
平日に挟まれた祝日って、なんだかオマケの休日みたいな感じがして、ちょっと儲かった気がするよな。
土日にくっついた連休の方が好きな人もいるだろうけど。

まぁ、そんなワケで、今日は昼過ぎまでたっぷり寝貯めてやろうと思ってたのだが――


「……オイ桐乃……なんのつもりだ?」


俺はとびっきり不機嫌な声を投げ掛けた。
いま俺の部屋では、ベッドに横たわってる俺の上に、妹が圧し掛かっているのだ。

「あんたがいつまでも起きてこないから、起こしに来てやったんじゃん? 
 ……いま何時だと思ってんの?」
307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 10:54:28.43 ID:BPM5yDdB0
いやいや、だから今日はたっぷり寝るつもりで確信犯的に寝坊してるわけだし、何か用事があるわけでもないし、それに普段は頼んでも起こしになんて絶対こねえじゃねーか!

そもそも、妹に朝起こしてもらうのなんてエロゲの中だけの話だと思ってたが……
もっともエロゲでは「起きて(はぁと)おに??いちゃん」ってロリっ娘ボイスでやさしく起こしてくれるものだけどな。こんな可愛げのないドスの効いた声じゃなくて。

そんなことを思いながら、シッシッと仕草で桐乃をベッドから払いつつ、

「別に俺が何時まで寝ようが勝手だろ……まだ寝足りないんだからさぁ……ふぁぁ」

と、背中を向けてもう一度眠りの体勢に入ろうとした俺だったが、

バッ!
何だよこいつ!布団を剥ぎ取りやがった!もう??勘弁してくれよ!

「さっさと起きる!そして出掛ける準備!早くしてよね!」

「え、えぇ?? 出掛けるって…… 何で、、何で俺が休日にお前と出掛けることに……」
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 10:57:17.32 ID:BPM5yDdB0

「……アンタ、今日はなんの祝日か知らないの?」

ん?なんの祝日かって? 今日はこのクソ妹の行動の理由付けになるような祝日だったっけ??
11月23日は――

「ただの勤労感謝の日だけど……」

「そうよ、勤労に感謝する日。――だから今日はあたしをもてなすのよ」

え?ちょっと言ってる意味が……

「平凡で地味な高校生のあんたと違って、あたしは読者モデルとして『勤労』してるじゃん? 」
「今日お父さん達は二人で出かけてるから、いま、この家で『勤労感謝』される資格があるのはあたし一人。そして『勤労感謝』すべきはあんた一人。理解した? じゃあ、どこか連れてってよ」

ええええぇぇー!? 勤労感謝ってそういうコンセプトだったっけ??
あまりに強引な勤労感謝の解釈に、俺がモゴモゴと何か反論しようとしていると、それを制すように桐乃の奴はこう言い放った――


「――40秒で支度しなっ!」
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:01:00.70 ID:BPM5yDdB0
そんなわけで俺はいま妹と二人、地元から電車で少し離れた市街地を歩いている――


眠い…。なにが悲しくて貴重な祝日の朝から妹につき合わされないといけないんだ…。
と、隣を歩く桐乃を見ると、こいつは妙に楽しそうにしてる。
さてはこいつ、今日は俺にたかるつもりじゃねーか…?
モデルやってるリッチな女子中学生が貧乏高校生にたかるなよ!もう!(涙)
と、ちょっと恨めしげな視線を送ってみる俺。

「ちょっと!もっとテンション上げなさいよ! 今日はアンタがあたしに尽くすべき日なんだから!」

「へいへい、お手柔らかに頼むぜ?… んじゃとりあえずゲーセンでも行くか?」

「はぁ? 何ソレ! 昼間っからゲーセンとか無いでしょ」

「……お前、家では朝からでもエロゲーしてるじゃねーか」

「それはそれ、これはこれ! あと往来のど真ん中でエロゲーとか言うな!」ボカッ

「いってえ!」

「チッ、仕方ないから最初はゲーセンでいい。ただし遊んでる間に次の場所考えときなさいよね」

あああああ、ムカつくうぅぅ! なんでここまで横柄なんだこの妹は!!
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:05:14.67 ID:BPM5yDdB0

そして俺たちはゲーセンに到着。
このゲーセンの1階はクレーンゲーム、2階はビデオゲームのフロアになっている。
入り口の自動ドアをくぐり、何をしようかとキョロキョロしてたら、桐乃の奴はさっさと2階へのエスカレーターに乗ってやがった。まぁ、兄貴とクレーンゲームなんてしねえよな。


そして俺たちが向かった先は格ゲーコーナーの「真妹大殲シスカリプス」。
桐乃は(というか黒猫も沙織もだけど)このゲームにいまだにハマってて、PC版ではずいぶん熱心にプレイしているので、アーケード版でもそれなりに自信があるようだ。

「日々ネット対戦で培ったあたしの技術をここで発揮するんだから。ちゃんと見ててよね!」

「へいへい」

と腕をぐるんぐるん回しながらシスカリの対戦台に着席する桐乃。その後ろからモニターを覗き込む俺。
まぁ、そうは言っても家で何度も対戦させられてる俺が、こいつの腕前を一番よく知ってるからなぁ?
そりゃあシスカリ歴が浅い俺よりは強いけど、沙織や黒猫には相変わらずコテンパンにされてるし、野良対戦ですんなり勝てるほどアーケードの格ゲーは甘くないぜ?
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:07:57.08 ID:BPM5yDdB0

そんなこと思ってたら案の定、1ラウンドも取れずにあっという間のストレート負け。

「も…もう一回! いまのは油断しただけだから!!」

いまの完敗に、油断という要素が入り込んでた余地があったとは到底思えないが……
てかお前、嫌々ゲーセン来たんじゃなかったのかよ?


そして2連敗、3連敗、4連敗と順調に黒星を積み重ね――


ふと気づくと、桐乃は同じ相手に30連敗を喫していた。
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:12:18.59 ID:BPM5yDdB0

30連敗ってことは3千円も乱入し続けて全敗ってことかよ!ひでえ!
桐乃の奴、顔真っ赤にしてブツブツ言いながらプレーしてるし…。
こっちからは対戦相手の様子は見えないけど、こんなにしつこく連コインされると、相手の人も気味悪がってんじゃないのか……?


「オ、オイ、、、その辺にしといたほうがいいんじゃねーのか……?」

「次こそは……やっと攻略の糸口が見えてきたんだから…! ちゃんと見ててってば!」

30敗もしてまだ糸口なのかよ!!と盛大にツッコミを入れたかったが、いまのこいつに迂闊な発言をすると八つ当たりされそうなのでグッとこらえる。


その直後、モニターには31敗目を告げるKOの文字が映し出されていた――
315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:14:33.45 ID:BPM5yDdB0

「ホラ、桐乃、一度頭を冷やして作戦練ってさ。ここはひとつ戦略的撤退ってことで……」

「……」

「……桐乃……さん?」

「……うっさいなあ。わかったわよ フンッ」


まぁ、こいつだって冷静に状況を考えれば、勝てる相手じゃなかったことはすぐ理解できるだろう。
それにシスカリやるんだったら、家で俺と対戦すればいいじゃないかという話である。
なんであそこまで執着したのか俺にはまるで理解できなかったが……ゲーマーの血が騒ぐというヤツなのだろうか。


そんなこんなで、俺たちは深い溜息とともにゲーセンを後にした。
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:17:56.18 ID:BPM5yDdB0

「で、次――――どこに行くか決めたの?」

ゲーセンでフルボッコにされた桐乃は極めて不機嫌そうに尋ねた。
まるで『ホラ見たことか、ゲーセンなんて連れて行くからこんな目に』みたいなツラである。
ゲーセンに連れてったのは確かに俺だけど、店入るなりシスカリに直行して31連敗したのはお前じゃねーか……。


「じゃあ……うーん、映画でも行こうか」

「……」

「ん?ダメか?」

「……なんかちょっと定番すぎるんですケド。いいよ、それでいい」

む、ますます不機嫌になっちまったか?捻りがなさ過ぎたかな?
まぁ、そもそも今日こいつをもてなす義務の根拠がそもそも怪しいからな。文句を言われる筋合いはねーぜ。
318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:20:21.38 ID:BPM5yDdB0

ということで、俺たちは映画館へ。


俺って普段あまり映画観ないから、上映中の作品とかよく知らねーんだよね。
まぁ、ほっといてもどうせ桐乃が自分好みのアニメ映画を選ぶんだろ。俺に選択権は無いからな。

そして俺は桐乃と並んでチケット売り場へ。

「えーっと、高校生1枚と中学生1枚ずつで―――オイ、桐乃、どの映画にすんだよ?」

「えっと……コレで……」

桐野が指差したその映画は子供向けのアニメ映画
――ではなく、劇場ポスター見ただけで瞬時にそれと分かる超ド級ベッタベタの恋愛映画……
ウソだろ… 兄妹でそんなの観るのは勘弁してくれ…

「お、おい、マジかよ…」
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:23:02.55 ID:XtemrBzFO
まさか対戦相手は松戸ブラックキャットでは…w
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:23:24.57 ID:BPM5yDdB0

「はぁ?なんか文句あんの? 別にいいでしょ、あたしが観たいんだから!」

「そりゃあそうだけどさぁ…… そういうのは友達と来たときにでも観てくれよ……」

兄妹で恋愛モノとかってなんか気まずくなるんだけど…コイツにはそういう意識がないのかなぁ?
映画観終わった後で、劇中のラブストーリーについて兄妹で感想述べ合うとかさ………オエッ

と、俺は上映中ずっと複雑な心境でいたんだが、桐乃はすっかり映画に没頭していたようで、感動シーンでは横でグスグス泣いてやがった。
案外そういうのはスレてないんだなコイツ、なんて変な感心の仕方をしてしまったよ。

でもこの恋愛映画、キスシーンやらベッドシーンやらがやたらと盛り込まれていて、健全な高校生の俺としてはいたたまれない気分にさせられたけどな。
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:25:36.03 ID:BPM5yDdB0

そして上映が終了し――


白状すると、俺は寝不足もたたって、映画全体の1/3ぐらいで居眠りこいてしまっていた。
寝たと言っても頬杖ついて、ウトウトしてた程度だから、桐乃には……多分バレてないと思う。多分。

「アンタ、ちゃんと観てた? 暗いからよく分からなかったけど、なんか時々頭の向きが怪しかったんだケド」

やべ!バレてた!?(^o^)/

「……す、すまん、寝不足で周りが暗くなると……つい、な」

「もう! 映画ってのは観終わった後で、『あのシーンよかったねー』とか、そういうお喋りするのが楽しいんじゃんか!わかってんの?」

「お、お前……このエロシーン満載の映画について俺と語り合うつもりだったのか……?」

やや腰が引けた感じで俺が言うと、桐乃は真っ赤になって慌てていた。

「そ、そうじゃなくて!…ストーリーとか、そういう部分にもっと注目しなさいよ!」

いや、俺はエロ要素抜きにしても実妹と恋愛映画のディスカッションなんて御免だけどな。

だけどこいつはホントに俺と映画の話をしたかったのかな?
だとしたら、居眠りなんかして、悪いことしたな……。
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 11:28:55.36 ID:BPM5yDdB0

映画館をあとにした俺たちは、ちょっとウィンドウショッピングとやらを嗜んだ後(と言っても桐乃に付いて回っただけだけど)、食事にすることにした。


「ファーストフードとファミレスは禁止だかんね」

ああ、めんどくさい奴!
寝不足と相まって、俺のストレスがマッハだぜ!


そして、紆余曲折の末に、俺たちは小洒落たイタリアンの店とに入った。
紆余曲折ってのは、俺の提案がことごとく却下されて、最終的に桐乃のオススメの店になったって経緯のこと。
じゃあ最初からそこに行きたいって言えばいいのに…女ってホントめんどくせえ。
328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:09:47.76 ID:qDaVLbSm0
>>322つづき

「ねぇ この店ほんっと美味しいでしょ???!」

「ああ、まぁな」

「撮影のときにスタッフの人に連れてきてもらって、また来たいな??って思ってたんだ」

と満面の笑みでパスタを頬張る桐乃。
ああ、なんだやっぱり最初からこの店に来たかったんじゃねーか。
美味いのは確かだけど、中学生や高校生だけで入るような店じゃないって感じの雰囲気だし、俺は会計が気になって正直味がわからなかったぞ……。

「アンタももう18なんだから、後学のために、こういう店のひとつも知っておきなさいよ」

「んー、別にいいけどな。俺ってファーストフード大好きだからさ」

「アンタの好き嫌いじゃないっての!食事に連れて行く女の子の身になって考えなさいよね。……だからモテないんだつーの」

「ほっとけ!」

なんで妹にそんなアドバイスを受けないといけねえんだよ。情けねえ。
ってか高校生なんだし、ファーストフード店でデートって、分相応でいいと思うんだけどなぁ……。
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:17:07.53 ID:qDaVLbSm0

「ところで…… ねぇ、アンタって……彼女作らないの?」

「は、はぁ!? いきなり何を言い出すんだよ」

「いや、、だから、アンタって女友達はいるけど、彼女っていないからサ。ホラ、どうなのかなって……」

「別に作りたいと思わねーし、、それに俺はいま受験生だぜ」

「じゃあ例えば、地味子とか……が告ってきたら……どうするの?」

「ななな、なんであいつとそういう話になるんだ!? てか地味子って言うな!」

「ハイハイ。じゃ、じゃあさ……あの黒いのとか……告ってきたら?」

「……………」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:25:04.92 ID:qDaVLbSm0

前触れなく黒猫が出てきたのでちょっと驚いてしまった。
てかこいつから見て、俺と黒猫は付き合ってもおかしくない関係だと思われてるってことか?
だからこの話の流れで名前が出るんだよな…?


「ちょっと!……そこで黙んないでよ」

「あ、あぁ、、まぁ有り得ないな、……うん。」

黒猫は可愛いし、以前はともかく最近は俺への態度もかなり柔らかくなってる気がする。
でも妹の友達と付き合う展開って……ちょっと想像できない。


「そっかぁ」

桐乃は極めて無表情でそう呟いた。
なにが聞きたかったんだろうなこいつは……。
333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:28:56.48 ID:qDaVLbSm0

食事を終えたところで、この理不尽な、勤労者様への奉仕活動はようやく終了。

ちょっとまだ早い時間だったけど、そろそろ親父とお袋が帰ってきてそうだし、桐乃には門限もあるしってことで俺たちはさっさと家に帰った。
ひどく疲れた勤労感謝の日だったけど、まぁ、それなりに面白かったし、あいつも少しは楽しんでたようだし、たまにはこういうのも悪くねえかな――と思ったよ。

でも“勤労感謝”の身勝手な解釈については、いまだに納得できてないけどな!
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:32:08.31 ID:qDaVLbSm0

夜、俺がリビングのソファでテレビを観ながらくつろいでると、桐乃が隣に座ってきた。


「ねぇ、兄貴―――」

「ん?なんだよ」

「………きょ、今日はありがとね」

言い慣れない自分の台詞に照れているのか、桐乃は頬を染めて視線を下に向けたままだった。

「お……おお、、おうよ」

不意打ちだったので、思わずどもってしまった。
今日の俺は礼を言われることをしたのだから、傍からみれば普通のやり取りなんだけど、これまでの我が家の兄妹関係ではこんな会話は皆無に近いので、いきなり殊勝な態度を取られると必要以上に驚いてしまう……。
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:42:11.74 ID:qDaVLbSm0

「今日は色々連れてってもらってさ……えっと……」

「…………」

「久しぶりに兄貴とたくさん遊べて、お喋りできて楽しかった」

「桐乃……」

いつしか自然に見つめ合ってた俺と桐乃は、同時にそれに気づき、慌てて視線を外す。

あ、れ…?なんだこの雰囲気。
こいつってば純粋に俺と遊びたかっただけなのか?
てっきり俺を財布代わりにするのが目的なのかと思ってたけど……。



しばしの沈黙の後、桐乃が口を開いた――
336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:46:08.04 ID:qDaVLbSm0

「ってことでさ、来年の今日もまた付き合ってよね! ……うん、決めた! 毎年11月23日はアンタがあたしをもてなす日にするね!」

な…!
なん……だと……

「ちょ…おま!? 勝手に決めるなっての!」

「だーかーらー 超カワイイ妹と、最低でも年に一度遊べるってことなんだから、感謝しなさいよ」

「お前って奴は……。大体、なんで勤労感謝の日なんだよ?」

「だって語呂がいいじゃん? それに……」

「……んん?」
337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:50:52.70 ID:qDaVLbSm0

「……いつになるか分からないけどさ、いつか兄貴に……彼女……とかできたら、誕生日やクリスマスは恋人のイベント日になるじゃん?」

「だからさ、そういうのに全然関係ない日を、あたしのためにキープしてよってコト!」

そう言うと、桐乃はいひっと悪戯な笑顔を作って見せた。



「これからもずっとヨロシクね―――兄貴!」



END
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:56:36.17 ID:oHDRLQOIO
乙でござる
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:59:10.92 ID:psy1yPDg0
乙。あれ?超面白いんですけど
これでSS初めてとか俺の立場がないぜwww
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 13:59:38.98 ID:6Dff+AFR0
乙なんだぜ
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 14:08:44.78 ID:JzDzNkJ3O
乙!超面白かった!
ネタの仕込みとか丁寧で上手いと思ったよ

語呂ってなんのことかしばらくわからなかったw

次回作希望
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 14:58:56.24 ID:8w8/8tutO
>>343 11月23日 いい兄さんだと最初思っちまったよwwww
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 15:02:13.39 ID:isNgRcQc0
>>344
お前は天才か
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 15:11:56.23 ID:yUstldf20
>>344
天才すぐる……orz
352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 16:04:07.05 ID:qDaVLbSm0
読んでいただいてありがとうございました。好評で嬉しいです。
仕事の合間に投下したので、投げっぱなしになってサーセンw

語呂は「いいにいさん」の日でした。わかりにくいかw

またなにかアイデア浮かんだら書いてみます
353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 16:08:10.94 ID:U9hAUeajO
超乙。
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 17:31:03.83 ID:UnUtNimJ0
乙!
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 18:27:22.18 ID:psy1yPDg0
これから黒猫√書き溜めるよ
ID:qDaVLbSm0の作品が素晴らしくてハードル上がってるけど気にしない
359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 18:41:02.15 ID:yBWbElPH0
だからせなちーはまだかと
361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 18:53:23.15 ID:psy1yPDg0
>>359
おk、黒猫√が早く終われば書く
間に合わなかったら明日でいいかい?
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:30:43.30 ID:psy1yPDg0
信じられないイベントが発生した夏休みも明け、いつも通りの学校生活が始まった。
黒猫と付き合うようになって数週間ほど経つが未だにどう接していいのかわからない。初めて呪いをかけられた時のように恋人っぽく接してもばっさりいかれるだけな気がするし…かといって今まで通りに接するというのはとても難しい。
今日だって二人そろって部室に顔を出しているってのにろくに会話すらできない有様だ。

京介「そ、そういえばさ……次作るゲームってどんなやつ…なんだ?」

黒猫「ま、まだ決めてないわ。私一人で決めるわけにはいかないもの」

京介「そうか、それもそうだな」

意を決して話かけてはみるが、どこかよそよそしくなってしまって会話が続かない。
しかし、黒猫の「一人で決めるわけにはいかない」ってのは瀬菜と相談して決めるということだろう。なんだかんだで仲良くやってるみたいで安心したぜ。

グゥ?

京介「う……腹減ったな。昼を抜くのは失敗だったか……」

黒猫「昼…食べてないの?」

京介「ああ、夏コミに参加するのにデジカメ買ったろ?あれで結構小遣い使っちまったもんだから節約生活始めたんだよ」

黒猫「あらそうなの?甲斐性のない雄ね」

そう言って追い打ちをかけてくる黒猫。お前…付き合いだしてから冷たくなってねえか?
夏コミのときの白猫モードはすっかり鳴りを潜めてしまって俺は悲しいぞ。
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:35:05.96 ID:psy1yPDg0
京介「ぐ…悪かったな。俺は桐乃やお前と違ってモデルやバイトをやってるわけじゃねえんだから仕方ねえだろ?」

黒猫「ふん……仕方ないわね。そ、そういうことなら明日からは私がお弁当作ってきてあげるわ」

そういって黒猫はぷいっと向こうをむいてしまう。

京介「え?それはありがたいけど…いいのか?」

黒猫「か、勘違いしないでちょうだい、あなたの腹の虫の音が不快なだけよ」

京介「いや、そういうことなら俺も昼は食べるようにするよ……お前もわざわざ作るの大変だろ」

黒猫「気にしなくていいわ。妹の分も作っているし、今更一人分増えたって変わらないから」

京介「そ、そうか?そういうことならお願いするよ。ありがとな黒猫」

会話が終わると黒猫は顔を赤くしてぷいっと向こうをむいてしまう。ふっ、かわいいじゃねえか。
しかし、手作り弁当とは…これはかなり彼氏彼女の関係っぽいよな……。いかん、意識したらこっちまで恥ずかしくなってきたぜ。
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:40:56.19 ID:psy1yPDg0
翌日、昼休み

赤城「おい高坂?。なんか一年の子がお前を探してるぞ!」

赤城に呼ばれて目を向けるとそこには黒猫が立っていた。立っていたといっても教室の扉の陰に隠れるようにしていて頭しか見えてないけどね。

京介「おう、ちょっと待っててくれ今行くよ」

そう答えるとさっさと作業を終え、黒猫のところへ向かう。

赤城「なんだお前。田村さんという人がありながらあの子に浮気してんのか?」

京介「うっせ、ガチホモだとばらされたくなかったらほっとけ」

赤城「お、俺はガチホモじゃないって言ってるだろ!」

赤城よ、お前が大声でガチホモなんて叫ぶからみんなお前に注目しちまってるじゃねーか…そういえばエロゲーの深夜販売の時の言い訳でも大声で叫んでたな。
そこまで必死だと逆に怪しいぞ?あの瀬菜の性癖はお前の影響じゃあるまいな…。
俺は脳裏によぎった不安を全力で振り払いつつ黒猫のところへ歩いて行った。あばよ赤城、うまくやれよ。

京介「悪いな、今日はちょうど日直でさ」

黒猫「それならそうと昨日のうちに言っておいてちょうだい。てっきり騙されたのかと思ったわ」

京介「悪かったよ、そんなすねるなって」

予定では昼休みになったら黒猫の教室に顔を出し弁当を受け取るつもりだったのだが、日直の用事のせいで遅くなってしまった。それで不安になった黒猫はわざわざ俺の教室まで持ってきてくれたのだろう。
381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:43:51.85 ID:psy1yPDg0
黒猫「べ…別にすねてなんか」

京介「せっかくだから一緒に食べるか」

黒猫「え?あ……でも……」

京介「せっかくかわいい彼女がつくってくれた弁当なんだしよ」

黒猫「な…何を言ってるのあなたは///こんな…公衆の面前で……///」

京介「はは、そう照れるなって。駄目か?」

黒猫「……わかったわ。私のお弁当とってくるから校舎裏のベンチで待っていて」

京介「おう」

ふぅ?、超恥ずかしかったぜ。赤城が勝手にスケープゴートになってくれたとはいえ、こっちの方が気になる奴らもいたようだし。
エロゲではよく教室でイチャコラしてるやつらがいるが俺には無理だね。恥ずかしすぎる。同級生に彼女と一緒のところを見られるのがこんなに気恥ずかしいとは思わなかったぜ。


382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:48:08.31 ID:psy1yPDg0
黒猫「…おまたせ」

京介「おう、じゃあ早速食うか」

黒猫から受け取った弁当をあけるとメルルが俺に微笑んでいた。な…何を言ってるかわからねーと思うが俺にもわけがわからなかった。

京介「え、えーと…黒猫さん?これは一体……」

黒猫「お弁当よ」

京介「いやいや!これはまずいだろ!メルル弁当って!!」

うおおおおおお!あぶねえ!!こんなのを教室で広げた日にゃあ、俺のあだ名がロリコンにならないとも限らない。黒猫と一緒に食うことにしてまじで助かったぜ……。

黒猫「……ぐす………私は…先輩のためにと思って……それをまずいだなんて……」

京介「え?うお、すまん黒猫!泣かないでくれ!俺が悪かったから!!」

黒猫「………冗談よ。私と妹の弁当の材料のあまりで作るんだから、そうなるのは仕方なかったのよ」

京介「そ、そうか。それもそうだよな。いや、悪かったよせっかく作ってくれたのにさ」

黒猫「気にしていないわ、それより早く食べましょう。ただでさえあなたが遅れて時間がないのだから」

黒猫の弁当は見た目はともかくとてもうまかった。見た目はともかくの意味がちょっと違うけどな。でもこれ以降はできるだけ普通の弁当にしてほしいよ。
383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:51:19.10 ID:psy1yPDg0
キャー

京介「ん?」

声がしたので校舎の方を見上げてみると数人の女子生徒がこちらを見ていた。目が合うと女子生徒はさっとひっこんでしまった。あそこは確か図書室だが……

京介「なんだったんだ?」

と、不思議に思っていたところで黒猫から声がかかる。

黒猫「あ、あのね先輩。お願いがあるのだけれど…」

京介「お、どうした?何でも言ってみろよ。弁当の礼もしたいしな」

黒猫「そんなに大きい規模ではないのだけれど…今度マスケラのコスプレイベントがあって。い、一緒に参加してほしいのよ」

京介「へぇ、そんなのあるのか。わかった、参加させてもらうよ」

黒猫「うん…あ、ありがとう///」

弁当を食べ終え素直にうまかったと告げると黒猫は顔を真っ赤にして悪態をついていた。褒められると照れ隠しをする癖は相変わらずだな。
教室に戻る途中「鬼畜先輩」という単語がかすかに聞こえてきたが、聞こえなかったことにする。
384: こういうイベントの知識が皆無なのでおかしいところがあったらごめんなさい 2010/11/24(水) 21:54:56.10 ID:psy1yPDg0
イベント当日、俺は黒猫との待ち合わせ場所へと歩いていた。
今からすげー緊張するぜ。衣装を着てノリノリになっちまえばそうでもないのかもしれないが…。いかんせん不安だ。
その衣装だが黒猫が自作したものを使うらしい。沙織に借りた方が金も手間もかからなくてよかったんじゃねえか?

京介「よう、黒猫。悪いな、待たせたか?」

黒猫「……」

黒猫は無言で首を振る。あれ?こいつも緊張してるのか?
それもそうか、これからコスプレイベントに参加するわけだからな。
普段からあんなかっこしてうろついてるもんだから忘れがちだが、こいつはとても恥ずかしがり屋なのだ。

京介「じゃあ、行くか。荷物は俺が持つよ、重いだろ」

黒猫「ええ、ありがとう先輩」

京介「そういえば桐乃や沙織は呼ばなくてよかったのか?」

黒猫「!?――――――」

そういうと黒猫は一瞬目を見開いたかと思うと急に不機嫌になってしまった。不機嫌になったと察知できるまでには黒猫のことを理解できているつもりだが、肝心の理由についてはさっぱりだった。俺何かまずいこと言ったかな?

京介「く…黒猫?」

黒猫「…………………………なにかしら」

やべぇ、超怒ってらっしゃる。謝らねばならないが何が悪かったのかわからないまま謝っても逆効果だろう。恋愛というものにうとい俺の脳をフル回転させ必死に考える。
黒猫が怒りだす直前、俺は何て言った?そこにヒントが………。
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 21:57:05.41 ID:psy1yPDg0
京介「あ……ひょっとしてこれデートのつもりだったのか?」

ゴスッ

京介「ぐはっ」

黒猫が無言で脇腹にひじ打ちをいれてくる。が、多分正解だったんだろう。怒っているというよりは呆れているといった表情に変化している。
一つ言い訳をさせてもらうなら、コスプレイベントへの参加がデートだって気づくか?黒猫にも非があると思うんだが…。黒猫語完全翻訳への道は長そうだ。



会場に着くとすでにコスプレをしている人が何人も見えた。
見渡す限り女性ばっかりだな。マスケラは腐女子に人気だって聞いてるし…ここにいる女性がすべて瀬菜みたいな変態かもしれないと思うと空恐ろしくさえある。
意外だったのはコスプレをする側は男と女が半々くらいだったってことかな。


京介「へぇ、そんなに大規模じゃない言ってたけど…結構人多いじゃないか」

黒猫「そうね、マスケラの3期の製作がきまったのが大きいみたい。おかげでまた人気が出てきたのよ」

京介「そうなのか?よかったじゃないか。お前、マスケラ大好きだもんな」

黒猫「ええ、今から放映開始が待ち遠しいわ」

更衣室で着替えをすませ姿見で確認する。沙織が貸してくれたものとは少し仕様が違うようだ。これは2期のクライマックスでの衣装だな。うむ、衣装が変わっても主人公そっくりだ。
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:00:05.40 ID:psy1yPDg0
京介「さて、黒猫はどこだ?」

更衣室を後にして黒猫を探す。

京介「お、見つけた。準備できたぞ黒猫」

黒猫「!?………これは…………やはり…………」

京介「?…しかし、黒猫はあんまり変わらないな」

黒猫「悪かったわね、代わり映えしなくて」

京介「あ、いや、そういう意味じゃねえよ。今日も似合ってるぜ」

黒猫「ふ、ふん。お世辞は結構よ。あと、これ」

京介「ん?ああ、仮面か」

黒猫は劇中で主人公が被る仮面を差し出してきた。ほんと用意いいなこいつ。

京介「で、着替えたのはいいけど俺は何をすればいいんだ?」

黒猫「だされたリクエストに応えて適当にポーズとっておけばいいのよ。あなたのことだから代表的なの以外はわからないでしょう?」

京介「甘いぜ黒猫…俺はな、この日のためにわざわざ桐乃からDVD借りてまで予習してたんだぜ!仕草までばっちりだ!!」

黒猫「……全速力でオタクへの道をひた走っているわね、先輩」

グッ…今日のためにがんばった先輩に対してそれはないんじゃないかな、黒猫よ。
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:02:25.32 ID:psy1yPDg0
黒猫「で、でも…とても似合っていて、その……か、かっこいいわ」

京介「う…そ、そうか?ありがとな」

お互いちょっと照れくさくなったところで黄色い声が聞こえてくる。

腐A「ちょ…ちょっとあの人、真也きゅんにそっくりじゃない!?」

腐B「まじだ!超そっくり!!」

腐C「あ、あの写真!写真いいですか!?」

京介「え?ええ…構わないっすけど……」

腐女子の勢いに押されつつも黒猫とともにポーズのリクエストに応えていく。見たか桐乃!地味面でもやるときはやるのだ!!ふはははははは!!
腐女子の方々のリクエストをこなしていると、どこからか聞いた声が響いた。

???「あれ?五更さんと…高坂先輩?」

俺は嫌な予感とともにゆっくりと視線を声のした方へと移す。そこには見知った顔と胸があった。

瀬菜「やっぱり五更さんと高坂先輩だ!すご!二人とも超似合ってるじゃないですか!!」

し、しまったああああああああああ!そういえばこいつはマスケラファンで腐女子だった!!
コスプレしている姿という知り合いには見られてはならない姿を晒してしまったことで、俺の心はもはや砕けそうである。
389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:05:58.57 ID:psy1yPDg0
京介「あ…赤城、こんなところで何してるんだ?」

瀬菜「私ですか?実は今日お気に入りのレイヤーさんが参加するって聞きつけまして、その方の写真とってたんですよ」

京介「へ、へぇ…そうなのか」

瀬菜「それにしても五更さんは元がいいからともかくとして、高坂先輩がこんなに似合うなんて意外でした!」

京介「悪かったな、地味面で」

まずい、どうやってごまかそう。セクハラ先輩、鬼畜先輩に続いてコスプレ先輩と呼ばれるのだけは絶対に避けたい。が、知恵を絞っているところに容赦なく腐女子のお姉さんのリクエストが飛ぶ。

腐D「すいません!今度はクイーンをお姫様抱っこしてもらっていいですか?」

京介「ええっ!?いや…それは」

確かにマスケラ本編にそういうシーンはあったが…どうするんだよ、黒猫ぉ!

黒猫「…リ、リクエストだから仕方なくよ。か、勘違いしないでちょうだい///」

そう言うと黒猫は俺の首に腕をからめてくる。え?まじでやるの?
いや、あの恥ずかしがり屋の黒猫がここまでしているんだ、恥をかかせるわけにはいかないだろう。俺は意を決して黒猫を抱き上げた。
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:09:36.29 ID:psy1yPDg0
瀬菜「きゃ?!」

瀬菜も大興奮である。お前が興奮してどうするんだ。
やばい、顔がどんどん赤くなっていく。ふと黒猫を見てみると黒猫も同じように顔を赤くして俺を見ていた。一瞬目が合うが、お互い恥ずかしくて目をそらしてしまう。

腐E「あ!ちゃんと見つめ合っててください!!」

ぬおおおおお!お前はこの後におよんでなんつうリクエストを!!時よ加速しろおおおおおお!!

腐F「きゃ?!いい!実いいです!!」




やっと解放された…俺、がんばったよな……。スイッチがオンの俺でなければ乗り切れなかったぜ。

京介「やっと終わったな…って、黒猫?」

と、声をかけようとするとさっきまで隣にいた黒猫がいなくなっていた。
慌てて辺りを見回してみると黒猫は瀬菜に何やら耳打ちをしているようだった。

瀬菜「おっけー、まかせてください!ではまた明日学校で!」

黒猫「ええ、また明日」

京介「赤城と何を話してたんだ?」
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:11:34.31 ID:psy1yPDg0
黒猫「え…それは、その…先輩が明日からコスプレ先輩と呼ばれないように口止めしておいてあげたのよ。感謝なさい」

でかした白猫!!お前はなんて気の利くやつなんだ!!

京介「ありがとな!お前のそういう所大好きだぜ!!」

黒猫「な……ま、また公衆の面前で……は、恥を知りなさい!!///」

この後しっかり黒猫にひじ打ちを頂いたところでイベントはお開きとなった。
付き合ってるんだからあれくらいは許されてもいいと思うんだが…。




京介「赤城じゃねえか。おはよう」

黒猫「……」

瀬菜「奇遇ですね高坂先輩、おはようございます。五更さんも。あ、そうそう五更さんから頼まれたもの忘れないうちに渡しときますね」

京介「頼まれたもの?」

黒猫「!?あ…そ、そ、それはっ!……あっ、ああ後で……きょうしつで」

京介「何を慌ててるんだ?」
392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:12:46.04 ID:psy1yPDg0
瀬菜「高坂先輩も見ます?それはもうばっちり撮れてまして!どこぞのイラストみたいですよ!!」

瀬菜が自慢げに胸を張りながら一枚の写真を差し出してくる。

京介「ん?写真?……………げ!?これは!!」

黒猫「あ、あっ……………う………その……」

そこには俺が黒猫を抱き上げている俺の姿が映っていた。確かにイラストみたいでいい写真だ。

黒猫「あ、あのこれは……違うのよ」

何が違うのかはわからない。だが慌てている黒猫が妙にかわいく思えてしまえて、俺は顔が笑顔になっていくのを抑えられない。

黒猫「違うと言っているでしょう!」

京介「ふふ…いや、すまん。俺の方も違うんだよ」

瀬菜「?」






「きゃ?、あれがコスプレ先輩よ」

……黒猫さん?

おわり
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:15:40.78 ID:WFoTV9IQ0
よかった、非常に乙
395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/24(水) 22:15:58.84 ID:U9hAUeajO
超乙。
面白かった。オチも良いね。

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