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ハルヒ「キョン、大好き」

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/16(火) 23:52:52.98 ID:6nyV4QzW0
「キョン、大好き」


その一言が言えなかったせいであんなに苦しんでいたなんて。

団活を早めに終え、家に帰る。

そのまま地下室に下り、頑丈な鍵を何個も外す。

分厚い鉄の扉を開き、内部から鍵をかける。

自分の家に、こんな地下室があったなんて最近まで知らなかった。

でも、それはとても都合が良かった。

「ただいま、キョン」

鎖で何重にも縛られたキョンは、ゆっくりとあたしを見る。

あたしだけを見る。
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/16(火) 23:59:06.32 ID:6nyV4QzW0
「今日はね、大変だったの」

「……」

「みくるちゃんがお盆をひっくり返してお茶を頭からかぶっちゃって」

「……」

「全く、ドジっ娘にもほどがあるわね」

「……」

最近、キョンは喋らなくなった。

ここに連れて来た時は、あれこれ文句を言ってたのだけれど。

もう、分かってくれたんだろう。

あたしは無精ひげの生えたキョンの頬を撫でる。

「キョン。お腹空いたでしょう? あたし、朝にお弁当作っておいたの」

キョンは何も喋らない。

ただ、あたしだけを見つめている。
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:04:30.67 ID:3FydZhAn0
「じゃ、食べさせてあげるね。何からが良い?」

キョンは何も言わない。

だけどあたしには分かる。

「そう。玉子焼きがいいのね。うん、分かった」

あたしは自分の口に玉子焼きを放り込み、良く噛んだ。

キョンがお腹を壊さない様に、念入りに。

そしてキョンの唇のに、あたしの唇を重ねる。

どろどろの玉子焼きを、舌でキョンの口の中に押し込む。

キョンの喉が、それを飲み込む。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:14:15.72 ID:3FydZhAn0
ご飯、タコさんウインナ、鶏のから揚げ。
全部を口移し。

今日も残さず食べてくれた。

「そうだ、水も飲まなきゃね」

ミネラルウォーターを、これも一口づつ、ゆっくり飲ませる。

「どうかな? 美味しかった?」

「……」

「そっか、良かった! 嬉しいわ」

「……」

「本当はね? 作りたての、暖かい料理を食べさせてあげたいんだけど
 学校を休むわけにもいかないしね。……ごめんね?」

「……」

キョンはあたしを見つめてくれている。
それは分かってるよ、のサイン。

今度は本当のキスをした。

キョンの唾液があたしの唾液と混ざり合う。
三十分ほど時間が経って、あたしは嫌々ながらに唇を離す。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:29:44.34 ID:3FydZhAn0
キョンの体臭で一杯の、この天国のような地下室で。

まだしなくちゃいけない事もある。

「キョン、ちょっと脱がすわね」

あたしはキョンのオムツに手をつける。

案の定、オムツは汚れていた。

でも、あたしは平気だ。

だってキョンのオムツだもの。

キョンの身体に付いた汚れを、丁寧にあたしの舌で綺麗にする。

新しいオムツをはかせる。

「これですっきりしたわね、キョン」

キョンが目で、ありがとうと伝えてくる。

「いちいちお礼なんて要らないわよ、キョン」

時計を見る。

そろそろ行かないと家族に怪しまれる。

「じゃ、また明日ね、キョン」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:35:25.72 ID:3FydZhAn0
部屋を出て、鍵を閉めている時に、キョンの声が聞こえた。

分厚い鉄の扉が遮って、何を言ってるのかは聞き取れない。

でも意味は分かる。

ハルヒ、早く来てくれ。

ハルヒ、もっと一緒にいたい。

ハルヒ、好きだ。

うん、分かってる。

でも、今はまだ駄目なの。

そのうちに何とかするから。

任せといてよ、あたしはなんだってできる。

キョンの為なら、何だって。

地下室の階段を昇りながら、あたしは思う。

きっと、キョンには伝わってる。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:47:08.03 ID:3FydZhAn0
――
「涼宮さんの事ですが」

「……今の所は、特に異常は見当たらない」

「以前の涼宮さんと、全く変わりありませんよね。でも……」

「そうですね、朝比奈さん。変化が無い事が、異常なのです」

「涼宮ハルヒの力が使用されている形跡はある。しかし、それがどのような形かは、まだ私にも分からない」

「閉鎖空間も、ほぼ発生していませんしね」

「涼宮さんは、無理して普段通りに振舞ってるんじゃないでしょうか?」

「いえ、……彼女の精神状態は、安定しています」

「そう。そしてそれが一番不自然な事」

「性急な結論は出せませんが、何とかしないとならないでしょうね」

「涼宮さんの為、ですよね……」

「引き続き、調査は行う。その結果にもよるけれど……」

「強引な措置を取る覚悟を決めた方がいいでしょうね」

「そう、ですよね……」
――
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 00:53:24.24 ID:3FydZhAn0
朝、目が覚めると、あたしは身支度をしてからお弁当作りを始める。

あたしの分と、キョンの分。

栄養のバランスを考えて、おかずを配置。

うん、完璧。

キョンの分のお弁当を、鞄の一番下に入れて、家を出る。

朝日が気持ち良い。

キョンにも、この気持ちを分けてあげたい。

あたしが話すだけじゃ、限度がある。

それに……二人で外を歩けたら、それはとても素晴らしい事だと思う。

朝日に、夕日、そして夜空。

一緒に見れたら、その感動は何倍にもなるだろう。

でも。

今は駄目。

まだ、キョンと一緒には歩けない。

早く、その方法を考えなくてはいけない。
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:01:30.65 ID:3FydZhAn0
少し遅めに家を出たせいか、小学生の登校に出くわした。

……あれは?

「妹ちゃん、おはよ!」

「ハルにゃん? おはよー」

気のせいか、元気が無い。

いや、気のせいじゃない。

自分のお兄ちゃんが、キョンが、三ヶ月も帰ってこないんだから、当然だ。

胸が、痛む。

ごめんね、ごめんね。ごめんね?

「妹ちゃん、元気出して?」

あたしにそんな事を言う資格は無い。

だけど。

「うん。ハルにゃんもね」

笑ってあたしに言う。とても、良い子だ。

「……あたしはいつでも元気いっぱいよ!」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:07:33.69 ID:3FydZhAn0
教室に入り、自分の席に着く。

一つ前の席には誰もいない。

キョンはこの教室にはいない。

「涼宮さん、あの……」

国木田、だっけか。
あたしに話しかけてきた。

「あの、キョンの事なんだけど」

「国木田。……やめとけ」

谷口が彼を止める。

恐らく、キョンが行方不明になった事に対する、励ましでもするつもりだったんだろう。

また、胸が痛む。

キョンは、あたしの家の地下室にいるの。

だから、そんなに心配しなくていいの。

ごめんね? ごめんね? ゴメンネ?
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:15:55.56 ID:3FydZhAn0
退屈な授業が終わる。

キョンと他愛も無い会話ができないのは、やっぱり寂しい。

あたしは気合を入れる。

放課後はSOS団だから。

教室を出る前に、キョンの机に触れる。

薄っすら、埃が手に付いた。

いくら使ってない机だからって、あんまりじゃないの?

掃除当番が手を抜いてるんだわ。

あたしは、雑巾で軽く拭いて、団室に向かった。

後ろで話し声が聞こえた。


「涼宮さん……」

「あいつだって、辛いんだろ」


ごめんね、あたしは辛くないの。

だって、キョンがいるから。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:29:54.85 ID:3FydZhAn0
――
「調査の結果が出た」

「お疲れ様です、長門さん。それで、どういった事態なのでしょう?」

「涼宮ハルヒは、彼を自宅の地下室に監禁している」

「えっ……それって……長門さん、本当なんですか?」

「事実。地下室は元々存在していなかった。彼女の能力が産み出したもの」

「そこに、彼を監禁していると?」

「……三ヶ月前。彼が私たちの前からいなくなったその時から」

「そんな……そんな!」

「覆しの無い事実、なんですね……長門さん」

「そう」

「あっ、あの! このままにしておくっていうのは……やっぱり、駄目、ですか?」

「朝比奈みくる。それは危険。いつかは破綻する」

「ならば……我々のする事は一つです。涼宮さんに、正気を取り戻してもらいましょう。
 ……それが、世界を崩壊させる引き金になるかもしれませんが」

「そう……ですね……」
――
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:40:12.19 ID:3FydZhAn0
団室の扉を勢いよく開ける。

「みんな! 揃ってる?」

「はい、涼宮さん」

「は、はい」

「……いる」

「まあ、例によってキョンは欠席だけど……戻ってきたら、お祝いでもしましょ!
 本来なら死刑なんだけど……行方不明じゃ、しょうがないしね!」

古泉君が、挙手をする。

「少し、宜しいですか……涼宮さん」

「ん? 何?」

「彼の事についてです。今日はその事を議題に、話し合いをすることを提案します」

あたしの喉が鳴る。

「だって、行方不明で……警察でも、捜索中なんだし……」

「あのっ、わたしも話し合いに賛成です」

「……私も」

有希にみくるちゃんまで?
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 01:52:40.14 ID:3FydZhAn0
「……分かったわ。副団長の古泉君が提案して、みんなもその気なら、仕方が無いわね」

「ありがとうございます。……では、涼宮さんにお聞きしたいのですが」

「何よ?」

「先程、警察が彼の行方を捜査している、と仰られましたね」

「それが?」

「いえ。僕たちの知ってる涼宮さんなら……彼の捜索をSOS団で行わないのはおかしいと思いまして」

「そっ! それは……あたしたちはプロじゃないんだし、下手に行動しても効果は無いって考えてっ!」

「そうですね。筋は通っています。……ですが、僕たちに奇妙な情報が持ち込まれまして」

「情報?」

「これは、僕の携帯なんですが……今朝方、奇妙なメールを受け取りました」

「メー……ル?」

「件名は無し。内容は……『古泉、俺はハルヒに監禁されている』、とだけ」

違う。違う。違う。そんなわけ無い。
キョンはそんな事は言わない。
キョンがあたしを裏切るわけが無い!

「……ただの、悪戯でしょ、そんなの」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:05:16.93 ID:3FydZhAn0
「そうでしょうか? 僕のメールアドレスに届き、文章に僕の名前が入っているんですよ」

「そんなわけがあるはずがないのよ! キョンは携帯なんか持ってやしないんだから!」

「す、涼宮さん!」

しまった……! 失言、いえ、古泉君の誘導?

「……彼が携帯を持ってない、と断言できる以上は、涼宮さん。
 貴方は僕たちに、彼に関する隠し事をしていると僕は確信しました」

「……古泉君」

「ちなみに。メールなんて着ていません。カマをかけたんですよ」

「涼宮さん! お願いします! わたしたちに隠し事なんかしないでください!」

「……同じSOS団の仲間として。私たちは貴女に、嘘をついてほしくは無い」

「有希……みくるちゃん……」

「僕も同じ意見です。……世間に公表するつもりはありません。
 ですが……彼に、会わせてはもらえないでしょうか? 勿論、秘密は守ります」

キョン、キョン、キョン。どうすればいいの?

教えてよ、キョン!

――『ハルヒ。SOS団の仲間を信じろ』
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:10:50.70 ID:3FydZhAn0
「え……キョン?」

「どうかしましたか、涼宮さん?」

「キョンの声が聞こえた……みんなを信じろ、って」

はっきりとあたしの頭に響いたその声は、幻聴なんかじゃない。
本当の、キョンの声だった。

「……みんな。今から、あたしの家に来て」

古泉君、有希、みくるちゃんは、それぞれ頷いた。

本当に、みんなを連れて行っていいのだろうか?
キョンとあたしを、離れ離れにするんじゃないんだろうか?

心配で心配でたまらない。

でも。

キョンの声が言った。

SOS団の仲間を信じろ、って。

キョンが言ったんなら、大丈夫よね。

団室の鍵を閉める。
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:18:24.39 ID:3FydZhAn0
あたしの家へ進む、SOS団。

あたしは、これまでの事を、ぽつりぽつりと話していた。

三ヶ月前、自宅に地下室を見つけた事。

キョンを呼び出し、そこに住んでくれるように頼んだ事。

衣食住の全てをあたしが管理してきた事。

キョンがあまり喋らなくなり、でも心が通じ合ってきた事。

みくるちゃんが泣いていた。

古泉君が言った。

「涼宮さんは、彼が好きなんですね」

あたしは、僅かに頷く。

まだ親の帰っていない時間帯。

あたしはみんなを連れて、あたしとキョンだけの楽園、地下室への道を歩く。

たくさんの鍵を開け、分厚い鉄の扉を開く。


そこには鎖で幾重にも縛り付けた、キョンがいた。
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:26:46.64 ID:3FydZhAn0
「キョン……くん……」

みくるちゃんが大きく目を開く。

「……衛生的とは言えない」

有希が失礼な事を言う。

そして、古泉君が……。

「お久しぶりですね。こんな形で会えるとは思いませんでした」

キョンに声をかける。

「……ああ、全くだ。しかしよく来てくれたもんだ」

キョンが喋ってる。どういう事なの?

「貴方は、ご自分の事は知っておいでですか?」

「まあな。ハルヒには何度も言ったんだが、聞いちゃくれなかった」

「それも仕方ないかもしれませんね。こうして目の前に貴方がいるのですから」

キョン、何を話してるの?

あたしとお喋りしよう?

ね? ね? ね?
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:45:21.02 ID:3FydZhAn0
「古泉、長門、朝比奈さん。ハルヒに本当の事を教えて……いや、思い出させてやってくれ」

「そう、ですね」

本当の事? 何? 何を言ってるのキョン?

「涼宮さん。三ヶ月前、何があったか覚えてますか?」

「あたし……が、キョンを、ここに連れて……来て……」

「その、もう少し前です、涼宮さんっ!」

「もう、少し、前……?」

「涼宮ハルヒ、思い出して。赤信号、飛び出した貴方、追いかけた彼」

あたしの頭の中で何かが弾けた。
そして記憶が鮮明に甦る。

交通事故。
あたしを助けるために、飛び出したキョン。
消える『手術中』のランプ。

そして、キョンの葬儀。


――キョンは、死んだ。三ヶ月前に、死んだ。
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 02:56:56.30 ID:3FydZhAn0
あたしは祈った。
キョンに再び会えるように。
涙を流す事も忘れ、ただひたすら祈った。

キョンが、そこにいた。
何かを訴えるキョンを、あたしは地下室に隠した。
もう、事故に遭わないように。
もう、死んじゃわないように。

「キョンは……生き返ったの?」

「それは……」

古泉君の言葉を遮り、キョンが言う。

「それは違う。俺は、お前の力が産んだ存在だ」

否定したい。でも、分かってしまう。
このキョンは、キョンだけどキョンじゃない。
あたしの祈りが、願いが産み出した仮初の存在。

「お前はもう、気づいてるはずだ。自分が願望を叶える力を持ってるって事を」

キョンが言う。

「でも、死人が生き返るなんて、常識では考えられない。
 心の底でそれを知ってるお前は、俺という存在を創造し、自分の記憶を改竄した」

「……あんたは、キョンは、行方不明であたしが監禁してるって?」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:09:08.28 ID:3FydZhAn0
「その通りだ」

鎖に繋がれたキョンは、溜息をつきながら続ける。

「本当に、見ちゃいられなかったぜ。俺はキョンとしての意識はあるが、造られた存在である事も理解していた」

「キョン……」

「この三ヶ月の間。俺が思ってたのは監禁されて辛い、なんて事じゃない。
 事実を受け入れずに造り物と戯れてる、お前の事だけだった」

「キョン……」

「いいか、ハルヒ。俺は、キョンは死んだ人間だ。生きてるお前が、それに振り回されるな」

「でも、キョン!」

「頼むよハルヒ。本当の俺は、墓の下なんだ。俺を、本物の俺を、忘れないでくれ!」

「……キョン」

「古泉、長門、朝比奈さん。ハルヒの事を、宜しく頼む」

古泉君たちが、しっかりと頷く。

「さあ、ハルヒ。この三ヶ月間で、お前の気持ちは分かった。それを、本物の俺に伝えてやってくれ」

「……うん。……じゃあ、ね」

涙で霞んで見えにくいあたしの前で、キョンは存在する事を止めた。
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:18:25.50 ID:3FydZhAn0
地下室は歪み、その形を変えようとしていた。

「さあ、外へ出ましょう、涼宮さん」

有希とみくるちゃんに支えられながら、階段を昇る。

外に出て、振り返ると、偽りの楽園の入り口は無くなっていた。

「涼宮さん、大丈夫ですか?」

みくるちゃんが、声をかけてくる。

答える代わりに、あたしはみんなに言った。

「今からSOS団で、キョンのお墓参りに行くわよ」

夕暮れの中、電車に乗ってキョンのお墓に向かう。

あたしはお墓には行ってなかった事を思い出す。


綺麗に掃除された、真新しい墓石の横には、キョンの本名が刻まれていた。
途中で買った線香を上げ、全員で黙祷する。

キョン。キョン。キョン。

キョン。キョン。キョン。

今まで出なかった涙が、後から後から溢れ出て止まらなかった。
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:30:21.33 ID:3FydZhAn0
「涼宮さん、これからどうなるんでしょうか? 能力の事とか……」

「そうですね。こうなれば、彼女にきちんとした説明を……となるんでしょうね。忙しくなりそうです」

「……しかし」

「長門さん?」

「私は、悪いようにはならない気がしている。上手く言語化できないけど」

「僕も、そう思いますよ」

「そう、ですね……きっとそうですよ」


「キョン。ずっと言えなかった事、言うね」

「生きてる時に言えれば良かった……」

「……キョン、大好き」

風が吹き、その音の中で声が聞こえた気がした。

――『俺もだ、ハルヒ』


 -End-
89: 南部十四朗◆pTqMLhEhmY 2010/11/17(水) 03:31:01.96 ID:3FydZhAn0
 本当はSOS団員全員でオムツプレイする話にするつもりだったのですが。
 読んで下さった方々、ありがとうございました。
 おやすみなさい。
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:33:40.95 ID:ixUDB8gHO
オムツプレイww
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:33:50.58 ID:3sn60FK70
安心の南部くおりてぃ
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 03:37:29.93 ID:A+5YtWGKO
キョンは散りになったのか・・乙
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 04:23:10.91 ID:FdsCxSAx0
だんだん南部から変態度が無くなっている。
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 04:32:59.49 ID:AHQWogTpQ
今ためてんだよ
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 14:22:41.35 ID:I3D1Cso80
オwwwwwムwwwwwwツwwwwwwプwwwwwwwレwwwwwwwイwwwwwwwwww
117: 南部十四朗◆pTqMLhEhmY 2010/11/17(水) 20:44:51.75 ID:3FydZhAn0


 な、何故そんなにオムツプレイに興味を……?
 ちょっと用事がありますので、もしスレが残ってたら書いてみます。

 落ちても多分立てますが。
 ハルヒ「キョン、オムツプレイって好き?」みたいな感じで。
124: ハルヒ「キョン、オムツプレイって好き?」 2010/11/17(水) 23:43:08.11 ID:3FydZhAn0
昨日の夜の事だ。

ハルヒからのメールが届いた。

『団長命令! 今から明日の団活まで、トイレに行くの禁止!』

……こいつは一体、何を考えているのやら。

しかしまあ、明日の放課後くらいまでなら我慢はできる。

俺は了解の文章を綴った返信を送り、その後は自慰を三回して眠った。


次の日の朝。

危うくトイレに入るところで、俺はメールの事を思い出した。

普通ならばれるはずは無いと思うのだが、何せあのハルヒの事だ。

鋭敏な知覚もしくは第六感で、必ず看破するに違いない。

大人しく従う事にし、しぶしぶ排泄を我慢した。

嗚呼、神に排泄の喜びを奪われた、哀れな子羊の俺。

なんて事を考えながら学校へ向かった。
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/17(水) 23:55:03.46 ID:3FydZhAn0
教室でハルヒが対面して初めて言った言葉は、

「あんた、トイレに行ってないでしょうね?」

というものだった。

「団長命令なんだろ? 行ってねえよ」

そう答えるとハルヒは、不思議なくらい上機嫌で頷いた。

「よろしい! ま、あんたが我慢できてるんなら、みんなは大丈夫よね」

「みんなって……SOS団全員にトイレ禁止を命じたのか?」

「そうよ。もちろんあたしも我慢してるわ!」

「一応聞くが、一体どういう訳で、俺たちはトイレを我慢しなきゃならないんだ?」

「それは団活までのお楽しみ! ふふ?ん」

まあ、答えが返ってくるのを期待した訳ではないのだが。

排泄行為を我慢するのがお楽しみとは、随分とマニアックな事だ。


俺は、授業が終わり、放課後になるまではそう思っていた。

しかし、団活が始まると、そんな考えはチョコラテの様に甘いものだと思い知らされる事となった。
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 00:11:02.91 ID:hq2ilofL0
「さて! みんな集まったわね!」

誰一人として遅れる事無く、この団室に集まったのは、ハルヒの力によるものだろうか。

古泉はいつも通りの微笑を浮かべ。

長門はぼんやりと宙を見ている。

朝比奈さんは既にメイド服に着替えていたが、その表情は憂いをおびていた。

思えば、ここに揃った五人は、昨日の夜から排泄を一切していないのだ。

朝比奈さんの様子は、寧ろ普通のものであり、
元気に大声を張り上げてるハルヒや、マイペースを崩さない古泉、そして宇宙人な長門のほうがおかしいと言えるだろう。

かく言う俺も、そろそろ限界が近いのではないか、
という感覚が全身を支配しており、今すぐにでもトイレに駆け込んでスッキリしたいと言うのが本音である。

けれど団活が始まってしまった以上は、ここで全てを台無しにするより、
この我慢の理由を聞いてしまったほうが安全であり、純粋に興味もあった。

「で、団長さんよ。そろそろ、トイレ禁止の理由を教えてもらえないか?」

ハルヒは腕を組み、大きく胸を反らすと、高々と言い放った。

「今日の団活は、SOS団でオムツプレイ大会を実行するわ!」

ハルヒ以外の四人の頭の上に、『!?』の文字が浮いていた。
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 00:21:32.24 ID:hq2ilofL0
一番に冷静さを取り戻したのは、やはり古泉だった。

「涼宮さん。オムツプレイ、と言うのは、やはりアレでしょうか」

「そう! アレよ!」

いや、アレじゃ分からん。

「つまり、どういう事なんだ? まさか俺たちがオムツをしめてどうこうする、なんて話じゃないだろうな?」

「その通りよ。分かってるじゃない!」

うん、阿呆だ。
こいつは真性の阿呆だ。

俺は拒否する言葉を口に出しかけ、腕を古泉に掴まれるのを感じて止める。

こんな馬鹿げた事を、やらせるつもりなのか?

俺は目で問う。

そうです、世界の為です。

古泉が目で返す。

全く持ってふざけまくった神様だ。

渋々ながら俺が僅かに頷くと、古泉が小声で囁いた。

「……案外、楽しいかもしれませんよ?」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 00:30:52.82 ID:hq2ilofL0
ハルヒが大きなビニール袋(中身は軽そうだが)を机の上に、どんと置く。

「この中で、オムツプレイの経験者はいる?」

いるわけ無いじゃないか、というツッコミを入れる気も起きない。

「僕は昔、一度だけですが」

いたよ、ここにいたよ経験者が。

「へえ、意外ね。いつ、誰としたの?」

「中学の時に一人で、です。いわゆる興味本位、というやつですね」

興味本意で中学生はオムツはかない。

「そう。でも今回は一人じゃないわ! みんなでするのよ!」

「それは実に楽しみです」

こいつ、ハルヒに合わせてるんじゃなくて、本当に楽しみなんじゃなかろうか。

「じゃあ、始めましょう! SOS団オムツプレイ大会を!」

せめて声くらいは潜めて欲しい。
隣のコンピ研に丸聞こえじゃないか。
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 00:43:04.30 ID:hq2ilofL0
「まずはオムツをはかせるところからね。男連中からいきましょう」

「ちょっと待て。はかせるってお前……」

「貴方は何を言ってるんですか。オムツははかせてもらうもの。常識でしょう?」

古泉……やっぱりお前、楽しんでやがるな!

「キョンと古泉君は机の上に仰向けに寝転んで!」

言われるままに寝転がる俺たち。

「えっと、あたしはキョンを。みくるちゃんと有希は古泉君をお願いね!」

思わず生唾を飲み込む。

団活のプレイとは言え、女子高校生に下半身を弄られるのだ。

この時、俺の胸中に堪えがたい期待感と興奮が渦巻いたとして、誰がそれを責められようか。

……まあ、どちらかと言えば、朝比奈さんにお願いしたいところだったが、
後々の事を考えると、さばさばとしたハルヒのほうがまだマシなのかもしれないな。

「じゃ、二人とも。足を立てて、M字に開きなさい」

大人しくその言葉に従う。

しかしながら、さっきから尿意を催してきている。
せめてオムツを装着するまで堪えられると良いのだが。
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 00:51:24.78 ID:hq2ilofL0
カチャカチャと、ベルトが外される。

「キョン、ちょっとお尻浮かせて」

されるがままの俺。

途中で内股にさせられ、あれよ、というまにズボンはハルヒの手によって脱がされた。

「はーい、いい子でちゅねー」

「……何だそれは」

「バカね! オムツプレイとくれば、赤ちゃん言葉に決まってるじゃない!
 あんたもそれらしく振舞いなさい!」

「お、おぎゃぁ、おぎゃぁ」

「はーい、泣かない、泣かなーい」

「おぎゃあ、おぎゃあ」

俺のズボンを、丁寧に畳むハルヒが見えた。
こいつ、もしかしたら良い母親になるんじゃなかろうか。

そう思いつつ、こうして他人に衣服を脱がせてもらうのも悪くないな、と思う俺がいた。
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:07:36.01 ID:hq2ilofL0
隣では古泉のプレイが行われている。

「じゃ、じゃあ、古泉君、ぬ、脱がしますね」

「ふふ、どうぞ……おっと、急ぎすぎですよ」

「す、すみません」

「落ち着いて、朝比奈みくる」

「足を閉じますので、ズボンを下まで下ろしてください」

「はいぃ……」

ふむ……。

「ばぶぅ、古泉は赤ちゃん言葉じゃないけどいいのか?」

「まあ、みくるちゃんが積極的じゃないからね。それに……」

「それに?」

「大の大人がオムツをはかせてもらう。そういうプレイの仕方もあるから」

つまり『私にオムツをはかせなさい』って事か。

まだはかせる段階だというのに、オムツプレイってのは案外、奥が深いんだな。
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:18:48.33 ID:hq2ilofL0
さて、お次は下着だ。

俺のトランクスは、昨日の自慰で残り汁がついている。
もう固まってはいるはずだが、流石に匂いはするだろう。

少し、恥ずかしい。

「はーいキョンちゃん、パンツぬぎぬぎしましょうねー、ってあれ?」

ジーザス。
男性諸君には身に覚えがあるだろうが、朝勃ちというものがある。
小便をすれば自然と治まるものなのだが、俺は今日はトイレに行っていない。

そしてこの状況だ。
一人の男性として、今現在、ギンギンに勃起していて、それに何の不思議があろうか?

「……いけない子でちゅね! キョンちゃんは! こんなにしちゃって! 悪い子! 悪い子!」

「ごめんなちゃい! ごめんなちゃい! 僕、悪い子でごめんなちゃい!」

笑ってくれるな、その場のムードってもんがある。
普段なら慌てて立ち上がり、逃げ出していた事だろうが、今の俺にはその選択肢は存在しなかった。

「もう! パンツに染みがついちゃってるわよ?」

「ごめんなちゃい……」

「まあ、いいわ。今からオムツはかせてあげるんだから。いい子にしてなちゃい、ね?」

あれよという間に、俺は下半身を全裸にされていた。
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:26:02.31 ID:hq2ilofL0
隣の様子を探る。

「あっ、あのっ、古泉君」

「どうかしましたか?」

「そのっ、アレがっ、ひっかかってっ」

「アレでは分かりませんよ、朝比奈さん。ちゃんと言って下さい?」

「そっ、そのっ」

「古泉一樹。貴方の男性器が勃起していてパンツが脱がせられない」

「おやおや。では僕のおちんちんを抑えながら脱がして下さい」

「えっ、あの、わたしが、ですかっ」

「そうですよ。……そう、上手です」

古泉のほうも、長門の補助もあり、上手くいったようだ。

長門の視線がこちらに向いていた。

今、この団室には二本の男根が並んで天を突いている。

俺はその事実に、思いもかけなかった感動を覚えた。

人生、捨てたもんじゃ無い。
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:33:24.95 ID:hq2ilofL0
「さて、キョンちゃん腰を浮かせてちょうだいね?」

ハルヒの声に従う。

新品の成人用オムツが、俺の股間を包み込む。

ハルヒの手際は、中々のものだった。
きっと、この日の為に練習を重ねたんだろうな。

俺の勃起した陰茎が邪魔になったものの、上手く収めてくれたようだ。

オムツをしめた、俺、完成。

横を見ると、古泉も同様にオムツをしめてもらえたようだ。

微笑む古泉。

にやりと返す俺。

思い返してみると、初めてこいつに友情を感じた気がする。

この学校で、オムツをしている男子生徒は俺と古泉の他はいないだろう。

優越感と選民意識で俺の心が染まっていく。

俺たちは、他の奴らとは違うんだ。

世界中に叫びたかった。
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:43:50.73 ID:hq2ilofL0
「次はあたしたち女の子の番よ! っと、三人いるわね。キョンと古泉君二人じゃ手が回らないわ」

「心配要らない、涼宮ハルヒ」

「有希?」

「今、初めて告白するが、実は私は常時オムツを使用している」

「何ですって!?」

「しかし、オムツプレイには支障は無いと考える。まだ次の段階が残っている」

「……確かに。確かにそうよね。有希にオムツをはかせてあげられないのは残念だけど」

「我慢する」

「よし! じゃあ、今度は相手を取り替えるわよ! キョンはみくるちゃん、古泉君はあたしにオムツをはかせなさい!」

そう言うがいなや、ハルヒは机の、今まで俺が寝転がっていた所に仰向けになった。

「みくるちゃん! 早くしなさい!」

朝比奈さんは、真っ赤な顔をして、潤んだ瞳で俺を見つめる。

「心配しないで下さい。ちゃんとオシメをしめてあげますから」

俺の言葉に納得した朝比奈さんは、かすかな嗚咽を漏らしながら机に横たわった。
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 01:54:49.60 ID:hq2ilofL0
朝比奈さんは顔を両手で隠しながら、何かを呟いている。

「では朝比奈さん……いや、みくちゃん。おパンツぬぎぬぎしましょうねぇ」

朝比奈さんが受身でいる以上、俺がリードせねばならない。

スカートを捲り上げると、可愛らしいピンクのおパンツがあらわになった。

できるだけ、丁寧に、朝比奈さんに負担をかけないように、腰は俺が持ち上げた。

するり、と脱がせたおパンツ。

朝比奈さんの陰部から、綺麗に光る、粘液が糸を引いておパンツと繋がっていた。

「もう、みくちゃんったらおパンツ汚しちゃ駄目でしょ! めっ!」

優しく、叱る。

御免なさい御免なさい御免なさい……と、朝比奈さんは子供の様に泣きじゃくる。

凄いな、朝比奈さんは。

俺なんかより、よっぽど赤ちゃんプレイが上手いじゃないか。

オムツをしめる時、朝比奈さんが足を開くと、その奥がはっきりと見えた。
毛は薄く、まるで本当に赤ちゃんの様だった。

着用が終わると、朝比奈さんは呆けたように目が空ろになり、意味の無い言葉を呟いていた。
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:03:58.58 ID:hq2ilofL0
古泉の様子を伺う。

手馴れた感じで、ハルヒのおパンツを脱がせ、テキパキとオムツをしめていく。

おいおい、それじゃオムツプレイの意味が無いだろう、という俺の言葉は、発せられる事は無かった。

何故なら、プレイは見事に完成していたからだ。

古泉は何も言わない。

しかし、ハルヒは。

嗚呼、何という事だろうか。

親指を、ちゅっちゅっとしゃぶっていたのだ。

これは、行儀の良い子にオシメをはかせるお父さんの図。

相談した訳ではないだろう、しかし、互いに役割を理解し、実行している。

俺の中で古泉とハルヒの株は急上昇し、或いは尊敬の念まで抱いていたかもしれない。

頬を流れる熱いものは、何の涙だろうか。

嫉妬、又は感動?

その、どちらでも構わない。

俺は、今、素晴らしい体験をしている、それだけでいいのだ。
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:13:51.89 ID:hq2ilofL0
全員がオムツ姿になったところで、一旦、集合がかかった。

「みんな、よく頑張ったわ……。もう、オムツプレイの素晴らしさを、分かってくれたと思う」

そうだな、ハルヒ。

俺が頷き、古泉が微笑み、長門が全員を見渡し、朝比奈さんが喋らない。

「ハルヒ。次は、もしかして……」

俺は予想していた。
この為に、俺たちにトイレ禁止命令を出していたのだと。

「そうよ。もう、みんな限界でしょう。今こそ、今こそ! ……自分を解き放つのよ!」

頭ではなく、心で理解できたとはこの事か。

俺たちは心置きなく、全身の筋肉を弛緩させた。

ハルヒの顔が、みるみる優しくなっていく。
古泉が、ガニマタで踏ん張っている。
長門が、天井を見ながらふるふると震えている。
朝比奈さんが、顔から表情というものを無くしている。

そして、俺は――。

溜まりに溜まった糞尿を、オムツの中にぶちまけた。
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:24:55.42 ID:hq2ilofL0
団室を、ほんのりと糞尿の香りが支配する。

みんな、とても穏やかだった。

全員の心が、一つになったと思う。

しばらくの沈黙の後。

ハルヒが宣言した。

「さあ……オムツを、取り替えましょう」

自然に、何も説明も無く俺はハルヒを床に横たえた。

安らかな顔で、俺を見つめるハルヒ。

そのオムツを外していくと、軟便と小便の混じった、生命のスープが現れた。

俺はそれを繊細に包み、机の上に置く。

用意してあった、ウエットティッシュでハルヒの股間を拭う。

お尻の割れ目も丁寧に。

綿棒も駆使して、徹底的に綺麗にする。

そして、新しいオムツをはかせる。

ハルヒは、泣いていた。
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:36:43.97 ID:hq2ilofL0
ハルヒに没頭していたあまり、長門と朝比奈さんの事をすっかり忘れていた。

しかし、心配することは無かった。

二人を床に仰向けに寝せ、まるでピアニストのように滑らかに動く指。

そうだ、古泉がいたんだ。

長門の、ともすれば喘ぎ声のような、小さな声が聞こえる。

しかし、これはそんな卑猥なものじゃない。

古泉というお父さんが、娘である長門のオムツの世話をしている。

ただ、それだけだ。

朝比奈さんは、薄っすら笑みを浮かべながら、古泉に全てを委ねていた。

嗚呼、何という荘厳な光景だろう。

俺たちは、SOS団は、家族なんだ。

溢れ出る涙を止める事もせず、俺は床に寝転がった。

ハルヒが、オムツを外してくれる。

大便と、小便と、精液が混ざり合ったドロドロの、始源のスープ。いや、ごった煮か。

ハルヒが、俺の陰茎、睾丸の襞、肛門の筋、その全てを清めてくれた。
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:45:11.85 ID:hq2ilofL0
古泉に目を投じると、長門と朝比奈さんがオムツを取り替えていた。

今の古泉は、さっきとは違う、まるで子供のような笑みを浮かべていた。

長門がオムツを外し、包み、机の上に恭しく置く。

朝比奈さんが、ケラケラ笑いながら古泉の下半身を清める。

至福の時だ。


全てが終わり、俺たちはオムツ姿のままで輪になって座った。

語りたい事は幾らでもあった。

しかし、口に出さずとも誰もが分かっていた。

口から出るのは、おうおうといった呻きや、意味の無い音だけだ。

生きているというのは、なんて素晴らしいんだろう。

命とは、なんて神々しいものなんだろう。

俺たちは、清々しい気持ちのまま下校時間までそこに居た。
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:56:30.27 ID:hq2ilofL0
下校。

無言で帰る俺たち。

古泉、長門、朝比奈さんが、それぞれの道へ行く。

例え離れていても、今日の経験はみんなを繋ぐ事になる。

さよなら、なんて言いはしない。

みんなの心は一つなんだ。

「ねえ、キョン」

ハルヒが俺の顔を見て言う。

「なんだ」

「キョン、オムツプレイって好き?」

何を今更。
本当にこいつは阿呆だな。

「……明日も、やるか」

俺は、オムツ姿でそう言った。

 -End-
162: 南部十四朗◆pTqMLhEhmY 2010/11/18(木) 02:57:15.24 ID:hq2ilofL0
 オムツプレイ編、完了しました。
 自分はたった一度しか経験がありませんが、極めればそれはそれで素敵だと思います。
 読んで下さった方々、ありがとうございました。
 では、皆様も楽しいオムツプレイを。
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 02:57:41.21 ID:R80FAZCz0
>>162
あんのかよwwwwwwww
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 03:01:30.92 ID:J84oEyDW0
たった一度しかって表現おかしいだろwwwwww
おつー
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 03:01:35.84 ID:OzrNyvabO
乙!感動したよ!
やっぱり南部氏はこうでなきゃ!
俺も以前ネットで知り合った子とオムツプレイした事有るけど、途中で付いて行けなくなった。
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/18(木) 15:18:58.86 ID:agL4jskAO
これが狂気の匂いか・・・

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