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澪「にゅう・・・」 律「え?」

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 22:39:55.96 ID:o4+Hzs/v0
律「澪。そういうのは流行らないぞ」

澪「にゅ?」

律「」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:08:19.09 ID:o4+Hzs/v0
― ほうかご!

梓「律先輩受験勉強とかいいんですか?」

律「きこえなーい」

ガチャ

和「ちょ、ちょっと、澪」

澪「ん?」

和「澪が深夜徘徊してたって噂があるみたいよ…」

律「え?」

澪「え?なんで私?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:11:44.33 ID:o4+Hzs/v0
和「私も噂を聞いた子から聞いただけだから詳しくはわからないわ」

澪「私じゃないぞ!」

和「わかってるわ。でもそんな話があるから気を付けてってこと」

澪「あ、ああ」

律「またまたー。ホントはお前じゃないのかー?」

澪「違う!」バコッ
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:12:48.42 ID:CqhxUSnT0
エルフェンときいて
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:17:51.48 ID:o4+Hzs/v0
律「お…おお…ちょっと…今のは痛かった…」

梓「なんかイイ角度で入ってましたからね」


澪「…で、どういう話なのかもうちょっと詳しく教えてくれ」

和「ええ。最初の目撃情報は一昨日の晩らしいんだけど。

何をするわけでもなくフラフラと深夜に澪先輩がいた、って二年生の一部で噂になったらしいのよ。

で、今日になって学校祭かなんかで澪の顔を知ってる保護者がそれを目撃したらしく

学校に電話してきたから、先生達もいよいよ見過ごせなくなったみたいよ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:20:42.94 ID:o4+Hzs/v0
澪「でも私じゃないぞ。大体深夜徘徊する趣味なんて持ってない」

律「まぁ澪のことだからまず玄関までも行けなそうだ」

澪「…律」

和「とにかく今の―」

ガチャ

唯「あ、澪ちゃん」

紬「澪ちゃん…」

さわ子「澪ちゃん…ちょっと確認したいことがあるんだけど」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:25:05.42 ID:o4+Hzs/v0
澪「私が深夜徘徊ってことですか?」

さわ子「やっぱ知ってるわよね。違うんでしょ?」

澪「はい」

さわ子「だよねぇー」

唯「よかったー違うってムギちゃん」

紬「よかったー。じゃ、お茶にしましょ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:32:16.81 ID:o4+Hzs/v0
― しんや!

唯「ふぇ…ふぇっくし!」ガバァッ

唯「おおう…寒い…」ブルルッ


唯「…あ、なんだ。まだ夜中だよ?」

唯「おやすみ!」バタン

唯「…」

唯「…」

唯「眠れなくなっちゃった…」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:36:22.90 ID:o4+Hzs/v0
唯(…月明かりきれいだな)

唯「よいしょ」

唯(う…窓がちっちゃいのってこういう時困るな)

唯(…あれ?)

唯「み…澪ちゃん」

唯(時計時計時計)バッ

唯「夜中の1時半!?」

(さわ子「澪ちゃんが深夜徘徊してたって電話が入ってね―」)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:40:02.73 ID:o4+Hzs/v0
唯(ああああああどうしよう!)

唯(いや、まだ澪ちゃんじゃないかもしんない!)ジーッ

唯(…どうみても澪ちゃんだよ!)

(さわ子「え?深夜徘徊してたらどうなるのって…そりゃお巡りさんに見つかったら補導だしタダじゃ―」)

唯「ととととりあえず電話しよう!」バッ

ピッ ポッポッピッパッ
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:45:53.59 ID:o4+Hzs/v0
プルルルルル プルルルル プルルルルル プルルルル

澪『…も…もしもし…?唯か…?』

唯「み、澪ちゃんダメだよ!夜中に出歩いたら!」

澪『…ん…んんっ?…寝てたよ…今…知らないって…』

唯「…え」

澪『…おやすみ寝る』プッ

ツー ツー ツー

唯「…あれー?」ガタッ

唯(…そ、そうだ!み、見失っちゃう!)ダッ
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:51:29.87 ID:o4+Hzs/v0
― そと

バダムッ

唯「」タッタッタッ

バッ

唯「澪ちゃん!」

澪「…」スッ

唯(…振り返ったってことは!)

唯(やっぱり澪ちゃん!?)タタッ

唯「ダメだよ!夜中になんか出歩いたら!怒られるよ!」タッタッタッ

澪「…」スタスタ

唯「澪ちゃんってば!」ガシッ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:52:24.47 ID:o4+Hzs/v0
澪「…うるさい」バシィッ

唯「あっ!」デッ

澪「…」スタスタスタ


憂「お姉ちゃん!お姉ちゃんどうしたの!?」タッタッタッ

憂「お姉ちゃん大丈夫!?」

唯「み、澪ちゃんが…」

憂「え?」

澪「…」スタスタスタ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/08(月) 23:58:41.91 ID:o4+Hzs/v0
―― すうふんご!


ビッチ「ってかさー、マジでないよねー」ノロノロ

   「死ねばいいんじゃね?って…」

澪「…」ザッ

ビッチ「な、なんだよ…お前…」

澪「…」スッ

ビッチ「っ!」ドサッ

澪「…」


酔っ払い「あ…あ…!?」ザッ

澪「…」

酔っ払い「ひゃ、ひゃっ、ひゃああああああああ!!」ダダッ
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 00:12:04.87 ID:gr7YXXAD0
― あさ!


憂「どういうつもりですか!?」

唯「う、憂…落ち着いて…」

澪「だからそんなこと言われても…」

律「澪がいくら暴力的だからってまさか…」

和「さすがにそれはおかしいわ。憂」

紬「ねぇ唯ちゃん。その澪ちゃんはどんな感じだったの?

例えばどんなことを話していたとか」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 00:13:07.23 ID:gr7YXXAD0
唯「うん。なんか冷たい感じで…」

和「…服装は?」

唯「覚えてないや…」

澪「あっ!待て私の無実を証明できるぞ!」

唯「携帯!そうだ!澪ちゃんに電話したもん」

澪「そうだ。私は寝ぼけて話してたんだ」

和「待って。全然物証になってないわ」

憂「とにかく!澪さん!どう落とし前を!」

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

律「あの、憂ちゃん。チャイム鳴ったし教室に…」

憂「また来ます」チッ

ズカズカズカズカ バタン!
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:25:49.39 ID:gr7YXXAD0
………

さわ子「みんなおはよう。それじゃあHRを始めます」


さわ子「えーと。まず最初に重要なお話です。

今日未明、学校近くで女性を狙った傷害事件が相次ぎました。

学校帰り、アルバイト帰りの夜道は気を付けて。当然、深夜の出歩きはもっての外です。

不審な人物を見かけたりしたらすぐに助けを求めたり、警察に連絡しましょう。」

さわ子「続いて―」


………
……
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:27:36.71 ID:gr7YXXAD0
ザワザワ

律「話を戻すけどホントに澪じゃないんだな?」

澪「当たり前だろ!」

唯「うーん」

和「広い世の中、ひとり位そっくりな人間がいないわけじゃないし」

紬「でも不思議な話―」


ガラッ

先生「はーいチャイム鳴ってるぞーお前らー」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:28:28.37 ID:gr7YXXAD0
― ほうかご!


純「家帰ってもやることないしさー」

憂「あ。私買い物して帰るからここでね」

純「うん。じゃあね。憂」フリフリ


刑事A「こんにちは」ザッ

刑事B「こんにちは。桜高の子だね。桜ヶ丘警察署です」

純「え?」

刑事A「あ、僕ら刑事だよ。ホラ」

純(警察手帳…)

刑事B「ちょっと聞きたいんだけどね?この写真の女の子知らないかな?」スッ
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:31:00.68 ID:gr7YXXAD0
純「…え」

刑事A「誰か心当たりないかな?」

純「…み、澪先輩?」

刑事B「ん?澪先輩?」

純「秋山澪…先輩ですかね…」

刑事A「ごめん、もうちょっと詳しく教えてくれる?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:31:45.82 ID:gr7YXXAD0
― ふくめんぱとかーしゃない!


刑事A「秋山澪、17歳。桜高の3年生ですね」

刑事B「この写真とそっくりってか…夜でも家行ってみるか」

刑事A「そういえば…この子の件って上から一方的にやれって来てるじゃないですか―」

刑事B「ん?いらんことは詮索するな。出世から脱線だぞ」

刑事A「…はい」

刑事B「ほれ、行くぞ」

ガッ、ブロロンオオン
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 21:33:08.21 ID:gr7YXXAD0
― ゆうがた!


憂「あとはクリーニング屋さんか…」

澪「…」スッ


憂「…澪さん?」


憂「…」タタッ


憂(どこ行くんだろ…?)

憂「…」コソコソ

憂(なんかこの道人気ないなぁ…)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:44:37.74 ID:gr7YXXAD0
澪「…」

澪「うぐっ!?」


憂「!?」

憂(え?頭押さえて―)

澪「…ああっ…ぐっ」

憂(…ちょ、ちょっと何!?)


澪「にゅ?」


憂「は?」


憂「…」

澪「にゅ…」フルフル

憂「…嘘でしょ?」

ピッ ポッポッポッ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:45:53.83 ID:gr7YXXAD0
― ぶしつ!


律「なんだか変な一日だったなー」

澪「はぁぁ…さすがにあそこまで言われるとショックだよ」

紬「でも見間違えるってことは結構そっくりだったんだね」

梓「唯先輩だけならともかく、憂まで見間違えるって相当ですね」

唯「うん。憂は―」

ヴーッ ヴーッ ヴーッ

唯「ん?」

唯「あれ?憂だ」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:46:39.89 ID:gr7YXXAD0
律「ん」

唯「もしもし??」

憂『お姉ちゃん!澪先輩がおかしくなってるよ!?』

唯「え?またまたぁ。澪ちゃんならここにいるよ!」

憂『え…?』


…………
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:48:03.96 ID:gr7YXXAD0
…………

澪「…」ボーッ


憂「こっちですこっちです!」ボソボソ


唯「あ!憂!」ボソッ

澪「なんなんだ一体…」ボソ

律「はいはいそこで立ち止まらない!」ボソボソ

タタタッ
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:48:46.15 ID:gr7YXXAD0
律「げっ!」

唯「澪ちゃんだ!」

紬「ウソ…」

梓「ふ、双子だったんですか!?」

澪「ば、バカ言えっ!」


憂「澪先輩…私めの今朝の失礼をお許しください」バッ

澪「え…あ、ああ…いいよ…」

唯「あ、あの澪ちゃんだよ!夕べ見たのって!」

律「あれか…」

紬「そっくり…」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:50:16.43 ID:gr7YXXAD0
律「…な、なぁ。頭のあれ…角か?」

澪「え?」

梓「…髪飾りじゃないですか?」

紬「変わってるね?」

澪「にゅ…」テクテク


憂「動いた!」ゴソゴソ

澪「な、なんで私そっくりなんだ」ゴソゴソ


梓「…ホントに親戚でも何でもないんですか?」カサコソカサコソ

澪「当たり前だ!」ゴソゴソ
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:50:57.34 ID:gr7YXXAD0

紬「…りっちゃん。どうする?」

律「どうするもこうするも…」

憂「ドッペルゲンガー…」

唯「あ!動きだしたよ!りっちゃん!」ドンッ

律「ゆ、唯!押すな!」

ガラガラガラン


澪(?)「にゅう…?」

律「えへへへ…」

澪「にゅ!」スッ
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:52:33.38 ID:gr7YXXAD0
律「うっ、うわああ!?」ガバッ ガッターン

紬「」アタフタ

唯憂「「!!」」

梓「…あー」

澪「私がもう一人いる…」


澪(?)「にゅっ」ダキッ

澪「うわっ!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:53:28.21 ID:gr7YXXAD0

律「み、澪から離れろ!」ガバッ

澪「ちょ、離せ!離せええ!!」ジタバタ

唯「み、澪ちゃん!?」

紬「澪ちゃん!」グイッ

憂「澪さん!」グイイッ

澪「うわっ」ドサッ

澪(?)「にゅっ!」ガン!

梓「あ、頭打った」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:55:01.03 ID:gr7YXXAD0
澪(?)「」

律「…き、気を失ったのか?」

澪「どうしよう」

紬「き、救急車呼ぶ?」

澪「待て待てそれは大事になるぞ!」


澪(?)「あ…」パチッ

唯「ひょえ!?」

律「うわわわ!!?」

紬「落ち着いて!」

澪(?)「姉さん…」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:56:07.87 ID:gr7YXXAD0
梓「姉さん?」

澪「え?」

澪(?)「姉さん!」ガバッ

澪「ぎゃあ!」

律「おおい!?澪から離れろ!」

澪(?)「あ、あっ!はい!」バッ

梓「え」

紬「あら」

憂「ちょ、ちょっと待ってください」

唯「ほえ?」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 22:57:17.64 ID:gr7YXXAD0
― ふぁみれす

店員「いらっしゃいませー!6名様ですね」

………

澪「で…」

澪(?)「はじめまして。妹です」

律「は?」

唯「ね、ねっ、名前は?」

澪(?)「国立生態科学研究所、ベクター実験体30番です」

紬「30番?」

30「30番です」

澪「どういうこと…」

唯「じっけんたい?」

紬「国立生態科学研究所…?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 23:46:19.89 ID:gr7YXXAD0
― かいそうのけんきゅうしょ!


『320Jクリア!』

『330J!』


ピーッ バコン ヒュン! 

ドシャァッ!

30番「あがっ…!」


……

研究員A「30番やっぱ、330Jが限界ですね」

研究員B「しかし射程の長さを考えるとかなりのバランスだ」

研究員A「脱走されたらシャレになりませんね」

研究員B「ま、ルーシーと違って30番はおとなしいからな。大丈夫だろ」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 23:54:15.46 ID:gr7YXXAD0

研究員A「ああ、そういえば30番があの奇跡の子の片割れらしいですよ」

研究員B「ああ、例の双子か…」

研究員A「30番が確か妹になるんだったような?」


30「…姉さん?」

「私の…姉さん…」

「会いたいな…」

……
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 23:55:29.65 ID:gr7YXXAD0
30「鉄球をぶつけられたり針で刺されたり色々な目に遭いましたが…」

澪「…」グスッ

唯「か、かわいそう…」ヨヨヨ

紬「なんて残酷なの…」グス

30「幼いころ聞いた姉さんの存在を心の頼みに頑張ってきました」

律「うわあああ泣ける…」グスッ

憂「ううっ」エグッグスッ

梓「か、感動の再会じゃないですか!」

30「あ、そういえば姉さんって名前なんて言うの?」

澪「あ…ああ。澪だよ。秋山澪」

30「澪って言うんだね。姉さん」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 23:56:18.56 ID:gr7YXXAD0
店員「お待たせしましたぁ。マヨコーンピザのお客様ぁ」

紬「あ、はーい」

店員「失礼しまぁす」

コトッ

紬「あ、遠慮しないで食べていいよ」

30「いいんですか!?」

店員「辛口チゲのお客様ぁ」

律「あ、はーい」

店員「ミックスピザのお客様ぁ」

澪「はい」

店員「失礼しまぁす。チゲはお熱いのでお気を付け下さぁい」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/09(火) 23:57:33.26 ID:gr7YXXAD0

30「おいしー!」はむっ はふはふ、はふっ!!

唯「これおいしいね!」

澪「唯!お前が食ってどうする!」


店員「失礼しましたぁ」

憂「ところで…どうして外に出られたんですか?」

30「むんーふぉもご?ふごごもむもぉももんぐ?」

澪「食べてからでいいよ…」

30「あ、脱走しました」

梓憂澪紬「「「「「脱走!?」」」」」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 19:52:18.97 ID:doF/rp2/0
― かいそう!


警備員E「このお!」

ゴキッ

警備員E「ぐああああっ」

警備員F「うわぁっ」ドサッ

警備員A「ベクターがある限り近づけないぞ!」


警備員B「警棒じゃ勝てません!」

ゴキッ

警備員G「ぎゃああああ」ドサッ

警備員H「ちくしょう!」

警備員A「B班!後ろからガス弾をぶち込め!」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 19:55:45.52 ID:doF/rp2/0
警備員C「後ろからそっと狙えよ!」

警備員D「はい!」


警備員D「…」ジャキッ ポカッ


30「ぐあっ!」

ドン!

警備員D「後頭部に直撃!」

警備員A「くっそ!効きやしねぇ!痛覚がないんじゃないのか!?」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 19:57:25.42 ID:doF/rp2/0
30「…」キッ

警備員B「ベクターが来るぞ!」


ドガン バリバリバリバリ

警備員C「うわっ」

警備員A「電源ケーブルがやられた!」

警備員B「何も見えない―」


………
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 19:58:33.46 ID:doF/rp2/0
………

研究員A「今の30番の人格は間違いなく『DNAの声』によるものです!

完全に意識がDNAに持ってかれる前に止めないと!」

無線『B班とC班は全滅です!発砲許可を願います!』

研究員B「このままじゃ間違いなく脱走されます!せめて警報を出して発砲許可を!」

主任「ダメだ!そんな事をしたら大事になる!」

無線『ダメです!30番が外に!外に出ます!』

主任「止めろ!何としても止めろ!」

無線『せめて実弾を!』

研究員A「このままじゃ死人が出ます!主任は30番を侮りすぎです!」

無線『もうダメです!』

………
……


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 19:59:35.85 ID:doF/rp2/0
― ひらさわけ!


憂「どんどん食べて下さい!じゃんじゃん作りますから」

律「鍋って楽しいな!」

澪「ああ…」

30「美味しいです!」


唯「でしょー?憂の料理は世界一だよ!」

梓「んー」モグモグ


………
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:01:01.97 ID:doF/rp2/0
30「やだなぁ律さんこそ!」

律「いやぁ、澪とは大違いだな」

澪「うっさい!」

唯「そうだよ?澪ちゃん。ねっ…」

律「ん?」

憂「どうしたの?」

30「うめー」モグモグ

唯「そういえば…今まで名前呼んだことないよ…」

律「名前…?」

紬「…そっか」

30「?」ゴクッ
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:03:37.82 ID:doF/rp2/0
唯「…なんて呼べばいいのかな?」

30「あ、私ですか。私も30番30番って言われたことしかないから…」

憂梓「…」

30「あっ、ごめんなさい急に盛り下げちゃって!ホラ!みなさん―」

澪「な、なら―」

唯「そっか!みおにゃんだね!」

律「え?」

澪「ちょ、ちょっと待て」

唯「え?ダメかな?」

律「ま、みおにゃんでいっか。澪そっくりだし」

澪「完全に私と名前が被ってるぞ!」

30「…ありがとう唯さん」

紬「みーおにゃん」

30「はーい」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:04:35.12 ID:doF/rp2/0
………


憂「…とりあえず今日のところは、遠慮せず皆さん泊まってって下さい」


唯「いいの!?」

憂「みおにゃんさんがいるし、せっかくだから」

律「おお、憂ちゃんかたじけない!」


憂「あ、泊まる人は着替えや歯ブラシ、各自取りに行ってくださいね」

憂「その間に私はお風呂入れておきますから」


………
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:06:19.18 ID:doF/rp2/0
― そと!


律「憂ちゃんにはなんか迷惑をかけるなぁ」

澪「全くだ…」


唯「あれ?工事中だって」

律「ん?」

澪「あ、みんな段差気をつけろよ」

律「これ、もうちょっと平らにしろよなー」


梓「えっ!?」ズルッ

澪「梓!?」

律「危ない!」

30「梓さん!」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:07:17.90 ID:doF/rp2/0
唯「あ…あずにゃん?」

梓「あれ?」

紬「うそ…?」

唯「浮いてる…」

律「…なんで?」


30「これが…私の力です…見えない手…ベクター」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:10:23.70 ID:doF/rp2/0
― こうえん!


30「ベクターとは…やって見せた方が早いです。私も口で説明できるほど理解できているわけじゃないので」

30「憂さん。そこのベンチにペットボトルを置いてもらえますか」

憂「はい」トン

30「私は10メートルほど離れます」スタスタ


30「見ててください」

グシャッ

憂「…わっ!?」

唯「すごーい!」

梓「ペットボトルが…」

律「嘘だろ…?」

澪「ちょ、超能力か?」

紬「今のって…」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:11:31.78 ID:doF/rp2/0
30「…手です」

唯「て?」

30「ベクターはこうやって潰すこともできれば…」スッ


スパッ ガササッ

梓「え…枝が…」

30「物を切断することもできます…この手は…例え銃弾だって弾けます…」


30「私は異常な存在なんです…人じゃない…存在…」

澪「…」


………
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:13:49.77 ID:doF/rp2/0
………


律「うーん。全員の家回ると結構遠かったな」

澪「結局ムギと梓帰っちゃったしな」

律「まぁムギは家も遠いし仕方ないか…」

30「残念ですけど」

唯「あれ?家の前に止まってるの…うちの車じゃないよ…」

澪「ん?」

律「なんだろうな?」

憂「誰だろう?」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:15:18.82 ID:doF/rp2/0
刑事A「こんばんは」

刑事B「やぁ。こんばんは。警察なんだけどね。秋山澪さんだよね?」ザッ

律「え?み、澪?」

澪「え?私?」

刑事A「あ、気張らなくていいよ?君の家に行ったら

お母さんが平沢さんの家にいると教えてくれたんだ」

澪「な、何のご用ですか?」


刑事A「いや…取り立てて何かあるわけじゃなくて…所在確認みたいなものだよ」

刑事B「うん。とりあえず会えたから問題ないんだ。ところで後ろの子はご姉妹かな?」

澪「あ、まぁ…親戚です」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 20:16:30.37 ID:doF/rp2/0

刑事A「そっくりだね。まぁ、とにかく僕らは帰るから。ごめんね。水差しちゃって」

刑事B「じゃあ、失礼しました」

ガチャ バタン ブロロロロロロ


澪「警察?」

律「…まさかバレたのか?」

30「ど、どどどどうしよう!?」

唯「お、落ち着こう!とにかく家に入ろう!?」


…………
………
……

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:13:38.56 ID:doF/rp2/0
― ほうかご!


律「…結局あの後は警察来なかったなぁ」

澪「…でもタイミングが良すぎるぞ」

紬「みおにゃんってやっぱり脱走したのかな…?」



唯「みおにゃん!あれがトンちゃんだよー」

30「わぁ、可愛いですね!」


梓「それにしてもよく紛れ込ませましたね。制服まで着せて…」

律「落とし物集めてそれっぽく仕立てたら案外簡単だったぞ」

梓「な、なんてことを…」

和「それで、あの子はなんなのかしら?」

唯「えへへへ。みおにゃんだよ」

30「えっと、お世話になってます」ペコ

和「…は、はい」
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:14:59.37 ID:doF/rp2/0
………

唯「ふわふわ時間?♪」ジャジャーン


唯「どう!?」

澪「どうだ?」


30「すごいです!」


律「だろ?」

30「私もやってみたいです!」

澪「あ、じゃあ私が」

………
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:17:11.69 ID:doF/rp2/0
唯「ねぇねぇ!もっといろんな場所連れて行ってあげようよ!」


30「いいんですか!?お願いします!」

澪「よ、よし!」

律「まずはどっから行くか」

紬「はいはい!駄菓子屋さん!」

梓「じゃあとっと行きましょうよ」

和「羽目は外したら駄目よ?」

律「わかってるって!」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:24:58.98 ID:doF/rp2/0
― けんけいほんぶ!


蔵間「ディクロニウスとは人類を滅亡に追い込ませることのできる新人類の名称で、

全てのディクロニウスは女性の姿をしています。

しかし我々との外見上の最大の違いは頭蓋骨にある骨の一部の対になる露出した角です。

また脳も通常とは違い、卵ほどの大きさに発達した松果体、

そして、ディクロニウスはベクターと呼ばれる見えない無数の腕を有しています」


「このベクターはベクターウイルスと呼ばれるレトロウイルスを持ち、人間の男にベクターを触れさせるだけでベクターウイルスを感染させます。

そしてその親から生まれてくる子供は、全て側頭部に対になる角を持ち、かつ生殖機能を持たないディクロニウスの女児になります」

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:26:59.10 ID:doF/rp2/0
蔵間「彼女たちは人類に対する憎しみを本能として持ち、3歳を過ぎベクターが発動するようになると、

些細な感情の昂りなどから周囲に危害を加えるようになります。

しかし人間に対する攻撃性は個体差もかなり大きく、今回の30番のように無暗に殺人を行わない個体もあります。

その反面、平静時においては他者への情愛も持ち合わせており、多重人格を持ち合わせた格好であるディクロニウスには

本能のみで人格形成がなされた、通称『DNAの声』なる別人格が発現するという脅威もあります。

『DNAの声』が発現している際の残虐性は類を見ず、12年前の神奈川のケースはまさにその『DNAの声』が関わっていると考えられます」


蔵間「そして、この憂慮すべき事態を収束させるためには県警のみなさんのお力が必要なのです」


警察官僚A「…」

警察官僚B「まさか…」

警察官僚C「何てことだ」

ザワザワザワ
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:36:14.74 ID:doF/rp2/0
― どこか


主任「くそ…もう限界だ…どうする…俺はもう終わりじゃないか…」

キィッ

主任「!?」

蔵間「30番は見つかりましたか?」


主任「く、蔵間室長!」

主任「…な、何故それを…」

蔵間「当然県警には応援要請は出していますよね?佐世保で持っている危機管理マニュアルの手順通り」

「どういった非常事態でどういった根拠に基づいた協力要請かも明確にして」

主任「あ、いえ…その…」

蔵間「…あなたは30番をどうやって見つける気だったんですか?」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:37:09.68 ID:doF/rp2/0
主任「その…」

蔵間「…」

プッ プー ピッピッポッパッ

蔵間「蔵間です。30番の件ですが…」


蔵間「はい。はい。では。よろしくお願いします」ピッ


主任「…」

蔵間「…犠牲者が出かねないにも関わらず保身ですか」

主任「…ぐっ」


蔵間「…」スッ

主任「…ま、まさか…発信器か」

白河「そちらに引き渡す前に30番には発信器を埋め込んでおきましたので」

主任「アンタら…最初から気付いてたのか…」

主任「脱走してからずっと…あんたらは30番の場所を知ってたってのか」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:41:17.57 ID:doF/rp2/0
― さくらがおかけいさつしょ!


刑事A「この写真の子は秋山澪で間違いないと思います」

係長「そうか…」

刑事B「係長。何なんです彼女」

係長「いや…非公式に要請のあった家出人の捜索って聞いてるが」

刑事A「それを所在確認しただけで終わりですか?」

刑事B「彼女は家出も何もしてませんよ」

係長「あ…まぁ…」

無線『プーップーッ 桜ヶ丘管内、殺害容疑事案発生に伴う緊急配備の発令―』

刑事A「何?」


…………
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:58:57.01 ID:doF/rp2/0

無線『―現在時間18時10分を以って広域手配へ移行。よって本件以外の通話規制を行う。

なおマル被は20歳前後の女、人着不明なるも、けん銃様のマル凶を所持している模様。

よって本件は更に重大事件に発展する可能性あり、各局にあっては防弾チョッキの着装―』


ガチャ

刑事C「マル被の写真が出たらしいです!」

刑事B「…早いな?」

刑事A「こ、これ、秋山澪じゃないですか!?」

刑事B「…行くぞ!」

…………
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 21:59:37.98 ID:doF/rp2/0
― げーせん!

ウィーン

唯「あーっ!落ちる落ちる!!」

律「急げ唯!」

唯「ダメだよー!もう平沢チキン2世の片足しか掴めてない!」


澪「このようにだ。UFOキャッチャーってなかなか難しい物で―」

30「そうなんだね?」

30「…唯さん…ちょっと待って?♪」

唯「みおにゃん?」

ヒョイヒョイ ガコッ

澪「おい」

律「うは!ベクターすげぇ!」

唯「わーい平沢チキン2世だ!」

澪「おい!」

梓「なんて言うか…あれはチートというより犯罪…」
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 22:04:12.96 ID:doF/rp2/0
………

梓「次はどこに行くんですか?」

律「そうだな…そろそろ暗いし―」


ガーッ


パウウウウ ウウウウウウ パウウウウ ウウウウウウ

澪「何だ?」

梓「パトカー、随分走っていきましたね」

紬「ま、まさかみおにゃん…」

律「…戻ろう」

30「はい!」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 23:19:11.15 ID:bC8nlFyB0
てs
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 23:22:32.62 ID:bC8nlFyB0
………

梓「そういえばみおにゃんさん、今日はどこに泊まるんですか」

律「あ…それも考えてなかったなぁ…」

紬「あ、じゃあ今日は私の家じゃダメかな」

澪「そうだな。私の家じゃ騒ぎになるし」

唯「えー、私の家でいいよ!」

梓「唯先輩。なんかそろそろ憂が怒り出しそうな気がします」

唯「えー」ブー

紬「唯ちゃんも泊まる?」

唯「泊まる泊まる!」

30「じゃ、じゃあ…今日はムギさん家にお邪魔していいですか!?」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 23:30:12.81 ID:bC8nlFyB0
?「30番!見つけたぞテメェ!」

澪「うわっ!?」グイッ

律「え?」

30「ひっ!」


澪「だ、誰!?」

主任「おい!」グッ

澪「だ、だっ誰!?」

律「澪!?」

紬「澪ちゃん!?」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/10(水) 23:46:22.71 ID:bC8nlFyB0
主任「散々手こずらせくれたなぁ!バケモノめ!」ジャキ

澪「ひっ!」


30「姉さんを離せ!」

シャシャシャッ

主任「ぐあ!?」ガッ

律「このおっ!」ゲシッ

紬「えい!」ギュッ

主任「ぎゃああ!」

唯「澪ちゃん!」

澪「なんなんだよ!」バッ


梓「!」ピッピッポッパッ

梓「けけけけ警察ですか!?」


主任「ま、待て!お前ら!俺の話を聞け!」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:17:13.31 ID:4Y8TT+zI0
律「なんだよ変態?」

紬「動いたら潰しますよ」

主任「お、おい。まぁ聞けよ。あいつ…30番は人間じゃないんだぞ」

澪「だからなんだ!?」

主任「…そうか…お前か…あの双子の片割れ…」

澪「…」

30「…」

主任「確かに間違えるほどそっくりだ…」

紬「なんなの…?」

律「?」

梓「?」

唯「え?え?えっと?」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:20:33.01 ID:4Y8TT+zI0
主任「…お前らよく覚えとけ…こいつはディクロニウス。人類に害をなす存在だ」

唯「でぃくろにうす?」

主任「新人類だよ…俺達人類を…ホモサピエンス、こいつらは今の人類を滅ぼすんだよ…」

紬「え?」

律「変な嘘ついてんじゃねぇ!」

主任「見えない手、ベクターを使うんだぞこいつらは!」

唯「…みおにゃんは違うよ」

主任「違わん!ディクロニウスの凶暴性は並じゃない!」


主任「こいつらのせいで今まで何人死んでると思ってるんだ!こいつだって脱走するまでに何人も傷つけてきてんだよ」

30「違う…わ、私は…」

紬「でもみおにゃんは違う!」


30「違う!違う違う!」ヘタッ

律「み、みおにゃん…」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:21:40.80 ID:4Y8TT+zI0
主任「!」

バキィッ

律「うぐっ」ドサッ

主任「バケモノが人間ぶろうったってな!そうはいかないんだよ!」ザッ

紬「りっちゃん!?」

主任「どけ!」

バシィッ

紬「きゃっ」ドッ

唯「ムギちゃん!」ダッ

30「ムギさん!」

主任「はぁ…こんのクソガキが…」ジャキッ

唯「みおにゃん危ない!」

バン! カラン
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:24:03.89 ID:4Y8TT+zI0
30「…」

30「…ふふふふふ」

バババババッ

主任「べ、ベクターぁ!?」

バババッ


唯「え!?」

澪「…何だあれ」

律「ベクターが見える…」

紬「あれは…みおにゃんじゃない…」

30「…死ね!」


主任「ひっひいいいっ!」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:26:24.47 ID:4Y8TT+zI0
>>141念のため削除

30「…」

30「…ふふふふふ」

バババババッ

主任「な!?」

バババッ


唯「え!?」

澪「…何だあれ」

律「ベクターが見える…」

紬「あれは…みおにゃんじゃない…」

梓「これが…ディクロニウスって事?」

30「…死ね!」


主任「ひっひいいいっ!」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:28:00.39 ID:4Y8TT+zI0
主任「ひっひいいいっ!」

ドシャン

澪「やめろ!」


30「うっ!?」ヘタッ

ババババババッ ピタッ


梓「ベクターが止まった」

澪「…はぁ」

30「!」ハッ

30「まさか…私…」


唯「み…みおにゃん」

主任「あひゃっ…ひゃぁ…」


パウウウウ ウウウウウウ パウウウウ ウウウウウウ 
パウウウウ ウウウウウウ パウウウウ ウウウウウウ

ファンファンファンファン キキッ
146: うんVectorだよね 2010/11/11(木) 00:37:00.64 ID:4Y8TT+zI0
律「警察…」

梓「…遅い」

澪「…お…おい…みおにゃん…」スッ

30「…私は…私は…」

30「…私は」キッ

澪「…だいじょ―」


ウウウウウウウウウ― キキキキキッ

ガラガラッ ドカドカドカドカ

班長「いたぞ!確保しろ!」

機動隊員A「了解!」 ドカドカバタバタドカドカバタバタバタ

機動隊員B「進めー!」ドカドカバタバタドカドカバタバタバタ
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:38:23.07 ID:4Y8TT+zI0
30「!?」

梓「機動隊!」

紬「まさか!」

30「私に近づくな!」ババババッ

ドドドドドン

機動隊員A「う、うわぁ!?」

機動隊員B「化け物だ!」

機動隊員C「ど、どうなってるんだ!」


澪「や、やめろ!」

唯「みおにゃんやめて!」

ドガシャン!

警察官「パトカーが!?」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 00:40:41.42 ID:4Y8TT+zI0
メリメリメリ バキバキ

刑事A「ガードレールが引き抜かれてくぞ!?」

刑事B「悪夢だ…」

機動隊員D「畜生!なんなんだ!?」

バシャン バリバリバリバリ

刑事A「く、くっそ」ジャキ

ドガン

刑事A「ぎゃあ!」

澪「やめろ!もうやめてくれ!」

30「…」

警察官A「こちらさくら110!至急応援を!」

機動隊員E「下がれ!やられるぞ!」

警察官C「くそおお!!化け物め!」

ドガッシャ ガシャンガシャン
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:49:59.06 ID:4Y8TT+zI0
澪「やめろ!」バチ-ン!

30「にゅ、にゅう…」


主任「これがディクロニウスの本性だぞ…」フラフラ

律「…」

主任「凶暴かつ残虐…それがこいつらの本能なんだよ…」

澪「…」


紬「梓ちゃん大丈夫!?」

梓「だ、大丈夫です」

唯「ムギちゃん!血が出てるよ!?」


30「…私が」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:51:14.08 ID:4Y8TT+zI0
主任「人間とは別種の…完全な化け物なんだよ…」ヨロヨロ


機動隊員E「うう…」

機動隊員F「大丈夫か!?しっかりしろ」


警察官「火を消せ!」


主任「…はぁ…はぁ」モタレ


澪「…みお」ザッ

30「…ね、姉さん?」


班長「動くな!」

機動隊員「…構えっ!」ジャキ
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:52:54.14 ID:4Y8TT+zI0
蔵間「…待ってください」スッ

班長「蔵間さん!?」


蔵間「部隊を後退させてください。話がしたいんです」

班長「できません!」

蔵間「そちらの狙撃班をスタンバイさせて構いませんから」

班長「わ、わかりました」

班長「後退!」バラバラバラバタバタバタ


蔵間「18年前だ。神奈川を中心に全国で角の生えた女児がほぼ同時期に生まれ、奇病と騒がれた事件があった」
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:53:49.26 ID:4Y8TT+zI0
澪「知らない…」

紬「…」

蔵間「知らなくて当然だ。出生した子供の存在は徹底的に隠蔽された」

蔵間「この子は二?人、ディクロニウス。わかりやすく言えばミュータントといったところか。

人類、私たちホモサピエンスの突然変異体であり、私たちを滅ぼしかねない存在だ」

澪「…」

律「さっきも聞いたよ!何が言いたいんだよ!あんたらはっ!?」

蔵間「30番…あの子はジルペリットと呼ばれ、ベクターウイルス感染者の間に生まれるディクロニウスだ。

生殖機能を持たず成長が早く傷を負ってもその回復は非常に速い。

そしてベクターと呼ばれる特殊能力を持っている」
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:55:59.02 ID:4Y8TT+zI0

紬「ベクターウイルスとは?」

蔵間「…人間の男性にのみ感染するウイルスだ。ディクロニウスを作り出す」

梓「!?」

紬「…」

蔵間「安心してくれ。女性に影響はないよ」


蔵間「秋山澪さん。そして30番。君らは最も特異なケースの1つ…双子だった」

澪「…」

30「…」

蔵間「双子の片方が正常な人間だ。まさに奇跡だった」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:56:57.85 ID:4Y8TT+zI0
蔵間「君のご両親は双子だったと事すら知らない…」

蔵間「通常ジルペリットは即座に処分されるが、彼女はその特性ゆえに我々に引き取られた」

唯「処分…」

蔵間「そして君は普通の人間として生きることになった…」


30「姉さん」ギュッ

澪「…」ギュッ


蔵間「双子とは惹かれあうんだろうか。何も知らないはずなのに…30番は君を探し当てた…」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:57:52.49 ID:4Y8TT+zI0
………

機動隊員「…ありゃ一体どうなってんだ」

機動隊員「今更何の話をしてるんだ?」


主任「…殺してやる…殺してやる…」

警察官「…ん?」

主任「」ダッ

警察官B「おい!待て!」


主任「銃が一丁だけだと思うな…殺してやる…俺が殺してやる…」ジャキッ ジャコッ


警察官「止まれ!撃つぞ!」

機動隊員「止めろ!」

機動隊員「取り押さえるんだ!」
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 01:59:34.33 ID:4Y8TT+zI0
律「澪!伏せろ!」

澪「危ない!」

30「!」

パンッ


30「ね、姉さん…大丈夫?」

澪「おい血が出てるぞ!」

30「ちょっと近かったから…もろに当たっちゃった。でも大丈夫」


刑事A「でりゃあああ」ブンッ

主任「がはぁっ」ビターン

刑事B「この野郎!」

主任「て…手錠…離せ…離せよ…俺は…俺は…」ズルズル
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:01:08.99 ID:4Y8TT+zI0
SAT班長『突入!』バッ

ドン!

蔵間「煙!?」

SAT隊員1「伏せてください!」バッ

蔵間「!」ザッ

SAT隊員2「伏せろ!」

律「うわっ」

紬「きゃっ」

唯「わわっ」

梓「いやっ!」


SAT隊長『撃て!』


30「姉さん!?」

澪「やめて!」バッ
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:02:05.35 ID:4Y8TT+zI0

SAT隊員3「まずい!」

SAT隊員4「撃つな!撃つな!」

タタタタタタ タタタタタ タタタタタ タタタタタ

澪「っ!」


タタタタタタ タタタタタ タタタタタ タタタタタ

SAT隊員4「やめろ!」

隊員達「!?」

タタタタタタ タタタタタン

SAT隊員5「なんてこった…」

SAT隊員6「くそ…」


SAT隊員4「最悪だ…」
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:07:55.19 ID:4Y8TT+zI0

30「姉さんは…私が守る!」

澪「…みお…?」

蔵間「30番のベクターが…」




律「…きれいだ…」

梓「…千手観音みたい」

唯「…すごい」

紬「…こんな…こんな美しいものが…」



………

SAT隊長「―狙―イチ、指示―るまで―機」

狙撃手「りょ、了解」

狙撃手(ノイズが…)

………
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:09:57.74 ID:4Y8TT+zI0
蔵間「さ、30番を押さえろ!」

機動隊員「全体前進!前へ!」

SAT隊員「構え!」バタバタバタ ジャキ ジャキジャキ

機動隊員「ゆっくり間合いを詰めろ…一気に行くなよ…」ゾロゾロゾロ



30「っ…は…はぁ…ね…姉さん…大丈夫…?」

ツーッ


澪「みお!?血が出てる!」


30「…はぁ…大丈夫…行って…ここから離れて…」

ポタッ ポタタタッ

澪「私は絶対行かないぞ!お前は私の妹だ!」


機動隊員「君!それから離れるんだ!」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:10:56.55 ID:4Y8TT+zI0
………

???『―隊長より狙撃イチ。目標の射殺命令が出た。発砲を許可する』

狙撃手「…りょ、了解!」


………

ター――ン


SAT隊員「何!?」

30「あうっ!?」

澪「…え?」

30「」フラフラ

SAT隊員「バカ野郎!狙撃班の連中何してんだ!?」

SAT隊員「おい!大丈夫か!?」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:13:19.28 ID:4Y8TT+zI0

ター――ン

30「ぐはっ」

SAT隊員「二発目!?」

蔵間「何故撃ったんだ!?」キッ

SAT隊長「おい!狙撃イチ!何やってる!?」

無線『ザザーッ』

澪「…あ…ああ…」

30「澪…姉さん…」フラ…

ドサッ

澪「みお!」

ター―――ン

…カランカラン


蔵間「…弾いたのか!」
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:14:38.59 ID:4Y8TT+zI0
SAT隊員「誰だ撃ってる奴は!?」

SAT隊長「狙撃イチ応答しろ!狙撃イチ!」

………

SAT隊長「おい!狙撃イチ!貴様!」

狙撃手『ザザ――発砲許可ではないんですか!?』

SAT隊長「そんなもん出してない!何やってるんだ貴様!」


30「私…楽しかったよ…姉さん…」

澪「な、何言ってるんだよ!?大したことないから!大丈夫だから!」


澪「なぁ!?せっかく…せっかく私に会えたんじゃないのかよ!?」

30「…さよなら…ありがとう…姉さん…」ポタリ


…………
………
……

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:21:51.31 ID:4Y8TT+zI0
無線『目標制圧につき現在時刻、20時47分を持って警戒解除。全隊撤収せよ。ガッ』

ウーウー パウウウウウ パウウウウ

ガヤガヤガヤガヤ

白河「では…運んでください」

機動隊員「はい。よし、運び出せ」

機動隊員A,B「「いっせーのせっ」」ザッザッザッ


紬「みおにゃん…」

唯「ううっ…うぇっ…みっ…みおにゃん…」グスッ

律「泣くなよ…泣くなよ…」グスッ

梓「う…うわあああん」




蔵間「…君たちにはいろいろと謝らなければならないな」

澪「…人間はこんな事をしているといずれ罰を受けるんじゃないでしょうか?」

蔵間「そうだな…ツケは回ってくるかもしれない」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:25:24.24 ID:4Y8TT+zI0
……………
…………
………


― すうしゅうかんご!



蔵間「…じゃあ、3発目の時にはベクターを出してないのか?」


『ええ。あちこちかなりの体組織の破壊が見られます。恐らく一斉射撃を受けた時点で

30番は限界だったんだと思いますよ。ですから一斉射撃を受け止めた時点でもう30番は実質死んだも同然で―』


蔵間「…まさか…最後のベクターは」


『あれ?室長。聞いてます?』



― 澪「にゅう…」律「え?」 おしまい
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:27:22.12 ID:4Y8TT+zI0
ほんとにすいませんでした
吊ってきますあと保守してくれた人ごめいわくおかけしました
ありがとうございました
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 02:31:36.74 ID:EwXQaDACO

思いのほかいい終り方だった
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 03:35:10.65 ID:ch5yBVuoO


途中どうなるかと思ったけどキレイにまとまったと思うよ。だから生きろ
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/11/11(木) 08:19:54.51 ID:ZmaW3×3lO
面白かった
漫画全巻かってくる

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