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唯「…聞いてください、最後の“ふわふわ時間”!」

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

< メイン登場人物 >

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:44:33.95 ID:h8YliiDN0
9月某日――


唯「もう秋だねえ…」

律「そうだなー」

唯「文化祭の季節だねえ…」

律「そうだなー」

唯「早いねえ…」

律「そうだなー…」

紬「お茶が入りましたよー」

律「お?、サンキュー。ムギ」

唯「ありがとぉ?」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:45:17.80 ID:h8YliiDN0
ガラッ

澪「おーっす、みんなやってるかー?」

梓「こんにちはです」

唯「あ、澪ちゃんにあずにゃん!」

律「おっす?」

澪「なんだお前ら、まーたダラダラしてたのかよ…」

梓「文化祭も近いんですから、真面目に練習しましょうよ…」

律「…そうだな、よし! 練習するぞー!」

唯「文化祭…最後の文化祭…」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:45:58.53 ID:h8YliiDN0


そう、ちょうど二週間後に文化祭がある。

私たちの卒業前の最後の文化祭だ。

今年度は部員が入ってこなかったから来年度は軽音部は活動できない。

つまり、あと二週間で放課後ティータイムは解散する。

だからこそ、最高のライブにしなくてはならない。
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:46:29.51 ID:MjRY6yFZ0
けいおんってつまんないよね
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:46:38.99 ID:h8YliiDN0


ジャーン

律「…ふう」

澪「…うん、いいんじゃないか?」

梓「なんというか…とにかくすごかったです!」

唯「そうだね! これで文化祭もバッチリだよ!」

紬「そうね、私たちで最高のライブにしましょう!」

律「文化祭まであと二週間だ! 気合い入れて練習するぞー!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:47:19.49 ID:h8YliiDN0


律「いやー、たくさん練習したなぁ」

澪「うう…指が動かない…」

梓「唯先輩、一緒に帰りませんか?」

唯「あ、私今日は憂のところによってくよ」

梓「…もう、一ヶ月近く経つんですね…」

…そう、私の妹…平沢憂は死んだ。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:47:59.27 ID:ngePqkZoO
>1
っ?

>5
ふわふわし過ぎてたからね…
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:47:59.84 ID:h8YliiDN0
夏休み明けに学校に行く途中、トラックに轢かれて死んだ。

あの時私が寝坊してなければ…と、私は自分を責め続けた。

そんな時に私を支えてくれたのが軽音部のみんなだった。

澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃん、さわちゃん先生…。

みんなが私を支えてくれた。

だから私はこんなところでうずくまっててはいけない。

私はみんなに恩返しをしなくてはいけない。

最高のライブを――
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:48:40.52 ID:h8YliiDN0
梓「…唯先輩」

唯「ん? なあに?」

梓「…私も行きます、憂に…憂に挨拶がしたいです…」

唯「…ありがとう、あずにゃん。…でも、今日は私一人で行くよ」

梓「唯先輩…」

唯「…」

梓「…わかりました。それじゃあ憂によろしく言っといてくださいね!」

唯「うんっ! じゃあね、あずにゃん!」

澪「…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:49:23.69 ID:h8YliiDN0


唯「憂…あなたは今どこで何をしていますか?」

唯「私は本当にいい友達を持ったよ…」

唯「憂…私たちのライブ、聴きに来てね!」

唯「憂…うい…うぅ」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:50:10.75 ID:h8YliiDN0


律「さーて、今日もバリバリ練習するぞー!」

梓「律先輩、まだ澪先輩が来てません」

律「ああ、澪は今日休みなんだよ」

梓「澪先輩が? 珍しいですね…」

律「ああ、一応メールしたんだけど返ってこないんだよ」

紬「大丈夫かしら? 心配ね…」

唯「うん…」

律「まあ澪なら大丈夫さ、私が言うんだから!」

唯「りっちゃんが言うと説得力あるね!」

梓「…そうですね、心配ですけど私たちだけでもできることをしないと」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:50:52.49 ID:h8YliiDN0


ジャーン

唯「…ふー、なんとかできたね!」

律「ああ、ベース無いとちょっとやりにくかったけどな!」

紬「それじゃあそろそろ帰りましょうか」

唯「ムギちゃん今日はバイトないの?」

紬「ええ、だからみんなで一緒に帰りましょ」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:51:42.89 ID:h8YliiDN0


律「…でさ?、そこで澪が…」

紬「…? どうしたのりっちゃん?」

律「あれ…」

梓「え…あっ」

紬「澪ちゃん…?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:52:23.38 ID:h8YliiDN0
男「なぁ?今日はマジで本番行くぜ?」

澪「えー、どーしよっかなぁ…?」

男「頼むよ?、今まで前戯だけしかやらしてくんなかったじゃねーか」

澪「しょうがないなぁ、初めてだからやさしくしろよ?」

律「み、澪が…お、男と…そんな…」

梓「澪先輩が…」

律「う…うわぁあぁあぁあぁぁあぁああぁぁああああぁぁあぁああぁあぁぁあッ!!!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:53:58.54 ID:h8YliiDN0


…そのあとのことはあまり覚えていない。

いや、思い出したくないのだ。

…断片的にしか表せない。

りっちゃんは相手の男に殴りかかった。

何度も何度も殴打した。

最初はその男も抵抗していたが…しだいに動かなくなっていった。

男は死んだ。

澪ちゃんは泣いていた。

何かを叫んでいた。

私たちは…何もできなかった…。
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:54:55.76 ID:h8YliiDN0
警察が来て、りっちゃんを連れていった。

だから

り っ ち ゃ ん は も う い な い

現実を見よう、私。

事実を受け止めよう、私。

真実を認めよう、私。

逃避はもうしない、してはいけない…。

憂が悲しむから。

…でも、どうすればいいの?

唯「わからないよ…憂…」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:55:36.67 ID:h8YliiDN0


唯「…朝か」

梓「…」

唯「あずにゃん…そうだった、昨夜は…」

あの後、あずにゃん…梓は気を失ってしまった。

紬はその場でうずくまって動かなかった。

澪はわあわあ泣き叫んでいた。

私は梓と夜を過ごした。

梓「…」

唯「梓…」

私はそっと梓の頭を撫でた。

唯「学校…行きたくないな…」

でも、私が塞ぎこんでたら憂が悲しんでしまう。

私は布団をどけてベッドから降りた。

…その時、私はあるものに気づいてしまった。
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:56:36.57 ID:h8YliiDN0
唯「え…嘘…」

梓の首元に絞めた跡のようなものがついていた。

唯「なんで…どうして…?」

私は慌てて、しかしゆっくりと梓の脈を調べる。



梓は死んでいた。

唯「こんなこと、一体誰が…?」

逃げるな。

気づいているんでしょ?

私だ。

唯「嘘だぁぁあぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁぁああッ!!!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:56:55.16 ID:xYghMD1D0
構わん続けろ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:57:16.95 ID:h8YliiDN0


“ネクロフィリア”
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:57:58.98 ID:h8YliiDN0
何時間が経ったのだろう。

時計を見ると、なんとまだ二十分しか経過していなかった。

…ただ、唖然と。

唯「…」

…不意に。

『あぁカミサマお願い?』

唯「…あ、メール…」

ピッ

唯「紬から…」

紬『唯ちゃん…どうして梓ちゃんを殺したの?』

…ああ、私は澪や紬が見ている前で殺したのか。

唯「…」

私は答えない。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 15:59:48.00 ID:h8YliiDN0
『あぁカミサマお願い?』

ピッ

紬『どうして? どうしてなの?』

私は知らない。

『あぁカミサマお願い?』

ピッ

紬『どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうし
てどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてど
うしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどう
してどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして』

ガンッ

私は思わず携帯を壁に投げつけた。

狂気。

この世界は狂っている。

唯「私は何も知らないッ!」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:00:48.59 ID:h8YliiDN0
パリーン

唯「…」

部屋の窓ガラスが割れた音だ。

石が当たったようだ。…それも、特大の。

私は窓の外を見てみる。

どうせこんな狂った世界だ。なにが起こっても不思議じゃない。

見ると、澪が涙を流しながら立っていた。

憎悪の念を込めて。

澪「お前だって…律と同じじゃないか…」

唯「…」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:01:48.71 ID:h8YliiDN0
澪「私の大切なものを奪って…」

唯「…」

澪「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺
してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」

唯「…お前が死ね」

も う 嫌 だ 。

唯「憂…憂助けてよ…」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:02:56.04 ID:h8YliiDN0


唯「はっ!」

唯「…ゆ、夢か…」

どこからどこまでが夢なのだろう。

隣を見ても、梓はいなかった。

携帯を開いても、紬からのメールき来ていなかった。

窓の外を見ても、澪はいなかった。

テレビをつける…律のニュースはなかった。

唯「…う、」

唯「憂…?」

唯「ういッ! いるの!?」

…しかし。

憂はすでにこの世にいなかった。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:04:38.11 ID:h8YliiDN0
>>28
誤爆

携帯を開いても、紬からのメールは来ていなかった。

↓↓以下続き↓↓

カレンダーを見る。

唯「…あ」

今日は文化祭の日だった。

唯「どうなっているんだ…」

とにかく学校へ行かなければ。
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:05:47.41 ID:h8YliiDN0


唯「お、おはよーみんなぁ」

梓「…あ、う、ゆ、唯先輩! 遅いですよもう…」

澪「まったく…最後なんだし、キッチリけじめをつけないとな!」

律「そうだぞ唯??」

紬「うふふ」

みんなが揃っている。

みんなが笑っている。

みんなが私のことを思っててくれてる。

…幸せだ。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:06:27.89 ID:h8YliiDN0
これまでの不可解なことなんてどうだっていい。

現実を享受しよう。

事実を享受しよう。

真実を享受しよう。

私は幸せ者なんだ。

律「…それじゃあ、最後の練習だ。気合い入れていくぞ?!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:07:55.32 ID:h8YliiDN0


和「次は軽音楽部改め、放課後ティータイムの発表です」

さわ子「じゃ、頑張ってね」

いよいよライブ本番。

憂…来てくれるかな…。

唯「こんにちは?、放課後ティータイムで?っす」

憂…憂…
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:08:45.94 ID:h8YliiDN0


唯「…それでは最後の曲、“ふわふわ時間”!」

憂…聞いてください、最後の“ふわふわ時間”!

前奏が始まる。

これが私たちの最後の曲。

私は観客席を見る。

すると、…一筋の光が。

誰も気づいていない。

…けど、私にはわかる。

その光が人型を作り上げていく。

その人型は…

唯「え…嘘…」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:09:05.19 ID:hXVk1LuXO
ひぐらしの影響受けすぎ
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:09:16.73 ID:5maF6XX50
マッガーレ☆
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:09:32.11 ID:h8YliiDN0
平沢唯が、微笑んでいた。

唯「お姉ちゃんッ!?」

あれ…?

なんで私はお姉ちゃんと叫んだのだろう。

私は平沢唯。平沢憂の姉だ…。

私は…平沢唯。

私は…

平沢憂。

憂「…うわぁぁぁあぁああぁあぁあぁあぁああぁぁぁああぁあぁああぁッ!!!」
39: 無未来◆75Imcn254E 2009/08/10(月) 16:09:38.47 ID:EPXm9cEn0
まさかの感動モノじゃねえだろうな
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:10:17.74 ID:h8YliiDN0
>>36
よくぞわかった

…全てを思い出した。

死んだのは憂じゃない、唯だ。

私が轢かれそうなのをかばって…死んだ。

現実逃避をしてたのは…私だ。

私が“平沢唯”という人格を作り出していたのだ。

それをみんなは理解してくれた。

それをみんなは受け入れてくれた。

唯「…憂」

憂「お姉ちゃん…」

唯「大丈夫だよ、頑張って」

憂「…」

唯「…それと、私の代わりに演奏してくれて…ありがとう」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:10:25.70 ID:5maF6XX50
なんとなく戒音を思い出した
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:10:58.42 ID:h8YliiDN0
>>39
ダメ…?



憂「あぁカミサマお願い?一度だけのMiracle Timeくーだーさいー!」

憂「もーしーすんなりー話せーればーその後は…どうにーかーなーるよねー」

ありがとう…お姉ちゃん…。

唯の姿は…やさしく消えていった。

?fin?
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:11:00.61 ID:s1yhDKzh0
あーなたはーいーまーどこでなにーをしていまーすーかー
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:11:29.51 ID:Up4uJF6u0
途中のカオス時空は一体なんだったんだ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:11:43.73 ID:H+4OBEcy0
何となく読めたけど良かったよ
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 16:12:42.88 ID:i+h5djzl0
おもしろかったよ

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