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佐々木「やあ、キョン」

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

< メイン登場人物 >

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:05:55.50 ID:vBWOeSLP0
注意事項


1.基本的に>>1がニヤニヤしながら書いた気持ちの悪いSSです。過度な期待はしないでください。

2.全て>>1の勝手な妄想なので、過度な期待はしないでください。

3.パンツははいておけ。

4.かなり短いです。39レスで終わります。
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:06:42.96 ID:vBWOeSLP0


佐々木「全く、進学校も楽じゃないよ。」

佐々木「休日なのに課外学習なんて、狂っているとしか思えない。」

佐々木「そうは思わないか?キョン?」

そう問われたキョンは渋い顔をして質問に答えた。
その様子を見て佐々木は少々心配をする。が、それはすぐに解消された。

キョン「それは普通高校に通っている俺への皮肉か?」

キョンは苦笑い気味に答える。いつも通り、佐々木の知るキョンである。

佐々木「そんなわけないだろう、もしかしてそれはジョークかい?」

キョン「50:50だな。まあ、休日がつぶれるのはウザそうだが。」

佐々木「そのおかげでこうして君と会えたのだけれどもね。」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:07:28.54 ID:vBWOeSLP0
キョン「それにしても偶然だな。」

佐々木(ここまで鈍感だと、もはや感心できる・・・・・・・)

佐々木はここ数週間、キョン行動パターンを分析。
そしてその持ち前の頭の良さと知識量によってキョンの行動を先読みし、偶然を装いつつキョンにアプローチを試みたのだ。
もちろん、偶然にしては不自然すぎる点は多すぎるので、一般人にこの方法を用いれば即座に八百長を見破られるだろう。

キョン「じゃあな」

佐々木「待てい」

即座に答える。分かってはいた。キョンがこんな人間だということは。
だが、これは即答せざるを得なかった。ここで逃げられては、台無しである。

佐々木「もっと言うことはないのかい?キョン。」

キョン「俺には偶然会ったクラスメイトにかける言葉はこれくらいにしか思えんが。」

佐々木「………君は本当に・・・まあ、いいよ。今日は何日だい?」

キョン「…?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:08:29.40 ID:vBWOeSLP0
佐々木「言ってなかったかな?今日は僕の誕生日だよ。」(※佐々木の誕生日は不明です)

キョン「聞いていないな。」

佐々木(あれだけ念を押して覚えていないとはね・・・)

受験受験で忙しかったとはいえ、自分の誕生日を覚えるように仕向けていた佐々木は少し落胆を覚えた。
だが、ここで挫けているわけにはいかない。まだまだ計画は始まったばかりだ。

佐々木「そうか、それはすまなかったね。それで、何かないのかい?」

キョン「おめでとう、じゃあな。」

佐々木「待てい」

佐々木(・・・・・あきれ果てる。)

佐々木(だが、ここは我慢だ、落ち着け。)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:09:27.53 ID:vBWOeSLP0
佐々木「女性の誕生日を祝うのに言葉だけというのはどうなんだろうね?」

キョン「いきなり言われてもなぁ。なにも用意できんぞ。」

佐々木「いいのさ、物なんていつか無くなるんだから。」

キョン「…?じゃあどうしろって言うんだ?」

不思議そうに佐々木を見つめるキョン。
その視線だけで正気を失いそうな佐々木だが、自重する。

佐々木(落ち着け!落ち着くんだ!!私!!)

佐々木「・・・キョン、わ…僕は”思い出”が欲しいのさ。」

キョン「うーむ、つまりどうしろってんだ?」

佐々木「明日一緒にどこかへ連れて行ってくれ。」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:12:00.93 ID:v69Vqwmz0
>>1
予防線ですかwwwwwwww
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:12:13.28 ID:vBWOeSLP0
唐突な佐々木の申し出に、キョンは困惑するだろう。
佐々木はそう思っていたが、キョンの反応は意外だった。

キョン「俺の奢りでか?」

佐々木「まあ、厳しいのなら折半も認めよう。」

ここが一番の難関だと思っていた佐々木はあっけをとられそうになった。
だが、ポーカーフェイスなら長門の次くらいに得意な佐々木である。そこは顔に出さない。

キョン「明日か、まあ暇だしOKだ。」

佐々木「くつくつ、楽しみに待っているよ。」

佐々木(?♪)

佐々木は思いのほか事がうまく運び、るんるんとスキップをしながら帰った。
思えば、近所の人からの視線が痛いものだったがその時は気がつかなかった。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:12:59.96 ID:vBWOeSLP0
>>6まあ、そんな感じだ

?翌日?

佐々木(少々早すぎたようだ、誰もいない。)

佐々木(まあ、遅すぎるよりはいいだろう。)

キョン「よう、早いな、佐々木。」

かけられた声に内心佐々木は驚嘆した。
だが、それを悟られたくなかった。恥ずかしかったからだ。

佐々木「へ、へぇ?。時間ギリギリに来る君がこんなに早く来るとはね。」

キョン「アイツのおかげかもな…」

佐々木「アイツ?くつくつ、彼女かな?」

キョン「ま、そんなところかもな」

佐々木「…!?」

驚きを隠せなかった。
キョンに彼女ができていたとは、信じたくもなかったし、信じられなかった。
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:13:53.77 ID:vBWOeSLP0
キョン「ん?どうかしたか?」

佐々木「い、いや。いつの間に彼女なんて作ったんだい?」

キョン「ああ、冗談だよ。俺は財布みたいなもんさ」

佐々木(財布でもいいからつきあってるということか・・・)

このあたりは、恋する佐々木の乙女らしい一面であった。

キョン「どうした?行こうぜ。」

その言葉に佐々木は正気を取り戻す。
ライバル出現という危機に瀕して、むしろ冷静になったのだ。

佐々木「ところで、キョン。どこへ行くんだい?聞いてなかったが。」

キョン「ああ、ベタなところだが・・・」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:14:02.09 ID:v69Vqwmz0
そうか
さるにならん程度にがんばれ
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:15:08.69 ID:vBWOeSLP0
>>10thx

?映画館入り口前?

キョン「映画館だ。」

佐々木「なるほど、それで、何を見る気だい?」

キョン「ダン・ブラウン原作の宗教サスペンス、t」

佐々木「天使と悪魔だね、原作は読んだよ。」

キョン「あ、ああ。流石というべきか。」

佐々木「よく行く書店にポスターが貼ってあったからね。」

佐々木「女性と男性が一緒に見る映画ではないと思うのは僕だけかい?」

キョン「これくらいしか面白そうなのがなくてな。」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:17:13.82 ID:b4xh3rBv0
ホッシュート
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:17:14.73 ID:vBWOeSLP0
?映画館内?

キョン(いざ見に来たはいいが…)

キョン(俺にはこの映画の良さがさっぱりわからん)

キョン(いかん・・・・・・眠い・・・)

キョン(寝るな・・・・寝たr・・・)

佐々木(!! キョン、映画館とはいえ大胆だな、手を握ってくるとは)

佐々木(!!! 頭を肩に!?大胆過ぎだろうキョン!!)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:19:51.43 ID:egwIMzYa0
書き溜めあるなら支援
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:19:52.14 ID:vBWOeSLP0
佐々木「おい、キョン。やりすg…」

佐々木「寝てしまっている…全く」

佐々木「おい、キョンおきr・・・」

佐々木(良い寝顔だな、寝かせておこう)

佐々木(かわいい♪)ぷにぷに

小一時間キョンのほっぺをぷにぷにし続けた佐々木。
その快感は戦慄を覚えるほどであった。

佐々木(よし、こんども映画に行こう。)

そう思いつつも映画を横目に見ていると、あっという間に時は過ぎた。
そして、映画は終了し……
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:21:16.07 ID:vBWOeSLP0
>>14thx
>>15書きためはあるよ

キョン「うお、まぶし!」

佐々木「やぁ、キョン。なかなか面白かったね。」

キョン「え?ああ、面白かったな。」

キョンはこういうときの応急処置法をある程度は心得ていた。
適当に話を合わせておけば、意外と何とかなるものである。

佐々木「特にあの主人公がキリストの生まれ変わりという下りはエキサイティングだったね。」

キョン「あ、ああ!最高だったよ!」

佐々木「まあ、そんな下りは無かったんだけどね。」

が、キョンが寝ていることに気が付いていた佐々木に死角はなかった。
流石だな、何という策士だろうか、将来怖い嫁さんになるだろうなぁ。
そんなことを思っていると・・・

佐々木「くつくつ、良い寝顔だったよ」

キョン「あ?、スマン。」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:23:15.96 ID:vBWOeSLP0
佐々木「まあいいさ、楽しかったからね。」

キョン「・・・???」

キョン(そんなにあの映画は面白かったのか。損したかもしれんな。)

佐々木(ぷにぷにー♪おっと・・・)

佐々木「それで、この後の予定はあるんだろうね?」

キョン「は?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:25:39.58 ID:o4nOo2Y80
パンツ脱いだよ
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:26:50.30 ID:vBWOeSLP0
佐々木「その様子だと、無いようだね。」

キョン「映画観て帰る気だったんだが・・・」

佐々木「キョン、普通2人でどこか行くとなったら、一緒に1日を過ごすと考えないかい?」

キョン「いや、分からん。」 (※正直、>>1も知りません。だが、ここは進行上そうしておきます。)

佐々木「くつくつ、そうだと思っていたよ。」

佐々木(思い通り、思い通り、思い通り!)

佐々木は死亡フラグを立てながら自らの策に陶酔すら覚えた。
ここからの状況は綿密にシミュレーションしてきた。
恐らく、4桁はシュミレーションしただろう。

佐々木「これからの予定は僕が作ってきたよ。」

キョン「本末転倒な感じもするが、どこへ行くんだ?」

佐々木「それはね・・・」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:28:47.60 ID:vBWOeSLP0
?キョン自宅前?

佐々木「君の家さ。」

キョン「あ?・・・一応理由を聞こうじゃないか。」

キョンは今日くらいは我儘も聞いてやろうという寛容的精神と
いやいやそれはまずいんじゃないだろうかという常識的精神との間で揺れ動かされていた。
佐々木の思いどおりである。ここまでは。

佐々木「僕の家でもよかったんだけど、今日は両親が不在でね。」

キョン「な…!」

佐々木「君に限って過ちがあるとは思えないけどね。」

キョン(ん?俺の家も誰もいないような・・・?)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:32:29.14 ID:vBWOeSLP0
佐々木(キョンの家に誰もいないことはリサーチ済み・・・完璧だ)

再び陶酔する佐々木。

佐々木「じゃあ、お邪魔するよ。」

キョン「ちょっと待て!」

佐々木「なんだい?見られて困るものでも置いてあるのかな?くつくつ」

キョン「いや、そうではないんだが・・・」

キョンが両親不在の事実に気がつきつつあるようなので
佐々木は大胆に行動することにした。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:33:38.03 ID:vBWOeSLP0
佐々木「じゃあ、あがらせてもらうよ。」

佐々木「君の部屋は確か・・・こっちだったかな?」

キョン「ああ、そうだが。」

佐々木「おや?そういえば誰も見えないようだが?」

佐々木(さぁ、取り乱したまえキョン。)

キョン「!!」

佐々木「全く、君はとんだ策士だねキョン。」

佐々木「くつくつ、いいだろう。その策略に敬意を払ってすべてを許可しよう。」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:35:50.28 ID:2cp2CqGAO
佐々木かわいいよ佐々木
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:36:05.14 ID:vBWOeSLP0

揺さぶりをかける。この程度でキョンが動かせないことは百も承知だが
キョンの慌てふためくさまを見るのは愉快この上なかった。

キョン「ほう・・・言ったな?」

佐々木「え・・・?」

佐々木(何!?こんなに大胆な奴だったか!?)

計画を大幅に短縮しなければならないな
というか、避妊器具は持ってきたかな?
いや、妊娠もそれはそれでありかも知れない

などなど、思考を迷走させる佐々木に、キョンからとどめの一撃が放たれる。

キョン「じゃあ、お前の体をもらおうか。」

吐息がかかりそうな距離。あと一押しで押し倒されそうである。
形容しがたい威圧感が、キョンから放たれている。
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:37:35.78 ID:B9mI18/f0
イイヨイイヨ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:39:54.02 ID:vBWOeSLP0
佐々木「お、おいキョン。本気なのか?」

キョン「当たり前だ、じゃあまずは・・・」

心臓が高鳴る。当たり前だ。初めてだ。
何をするんだろうか?もしかして特殊な…!?!?!?

思考を暴走させる佐々木。その様は、本当に可愛い。
キョンは気が付いていないが。もったいない。

キョン「今日皿洗い当番の日だから手伝ってくれ。」

佐々木(・・・・こんな事だろうと思ったよ。)

いや、全く思ってはいなかったのだが。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:41:07.22 ID:vBWOeSLP0
?台所?

佐々木とキョンが台所に並んで立っている。
キョンはタオルを手にし、佐々木はエプロンを着ている。

佐々木(こうして並んでいると、新婚さんみたいだな…///)

キョン(こうして並んでいると、夫婦みたいだな)

微妙な感覚のズレはあるが、二人とも心境はほとんど同じだった。

約20分間で皿洗いを得た佐々木。流石は女の子か。キョンがそう感心していたその時。
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:42:30.14 ID:vBWOeSLP0
外で爆発音がした。花火の音だ。

佐々木「おや?このあたりは祭りでもやっているのかい?」

キョン「ああ、確か地元の夏祭りだ。神社でやっている。」

佐々木(そこまでは知らなかったな。だが利用しない手はない。)

この考えこそが間違えの発端だったのだが、この時は最高の考えだと思えた。

佐々木「くつくつ。なぜ言わなかったんだい?」

キョン「何のことだ?」

佐々木「夏のデートの定番と言えば夏祭りじゃないか。」

キョン「祭りといっても何もないぞ?焼き鶏と花くじぐらいだ。」

佐々木「いいじゃないか。雰囲気だけでも味わってみたいものだ。」

キョン「まあ、そこまで言うなら構わんが……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:44:20.26 ID:vBWOeSLP0
?神社?

佐々木「なんというか・・・本当に何もないね。」

佐々木はガッカリとした様子で言う。
キョンは予想していたかの様に言う。

キョン「言っただろう。なにもないと。」

佐々木「仕方がないか。さて、花くじでも楽しもうではないか。」

キョン「結構時間があるぞ?」

花くじ開始は9時。あと30分ほどの時間があった。

佐々木「そうなのかい?しかしそれは困った。やることがない。」

キョン「フム、そうだな。」

キョン・佐々木「・・・・・・・・・・・・」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:45:24.93 ID:vBWOeSLP0
キョン・佐々木(いかん!話す話題がなくて気まずい!!)

???「おや?これはこれは、奇遇ですね。」

キョン・佐々木「!!」

キョン「古泉・・・なぜここにいるんだ?」

古泉「いえ、僕もこの近くに住んでいまして。」

キョン「・・・丸見えのウソはやめておけ。どうせ、俺と佐々木を監視にでも来たんだろう?」

古泉「御明察です。流石ですね。」

キョン「まあ、いい。」

キョン「それで、何の用だ?」

佐々木「くつくつ、僕を放っておいて話し込むとは。失礼しちゃうね。」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:46:51.96 ID:vBWOeSLP0
佐々木は古泉の出現に敏感にフラグブレイクを感じ取っていた。
それゆえに、敬遠してみたのだが、古泉は軽く受け流す。

古泉「ご心配なく、すぐ済みますよ。」

古泉「過ちは犯さないで下さいよ?」

古泉はそう耳打ちして足早に帰って行った。
余計な御世話だ。キョンはそう心の中で嘯く。

佐々木「キョン、じゃあお賽銭でもしてこようか。」

キョン「ああ、そうだな。お前は受験成功あたりを願うのか?」

佐々木「フフ、秘密よ。」

キョン「…!?」

祭りのためのライトを背景に、佐々木は妖艶に微笑む。
そこには普段の佐々木の姿は全く感じられない。

ゆえに、キョンが違和感を覚えるのも無理はない。これも佐々木の計画のうち。
曰く、ギャップを垣間見せることで自己の魅力を引き出すのだそうだ。
それがいくらかはキョンに効いたようで。
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:47:36.16 ID:vBWOeSLP0
キョン「そ、そうか。」

キョンは少し俯きながら、やりにくそうにしている。
普段見ない佐々木の一面に面を食らったといったところか。

佐々木(あぁ…キョンかわいいなぁ・・・)

デレデレである。もはや原作の姿の欠片もない。
だが、それでいい。それがいい。





と、次の瞬間!!





37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:48:09.97 ID:z/uA6aws0
あげ!!!
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:48:38.73 ID:vBWOeSLP0
ハルヒ「あら?キョン、キョンじゃない!!」

フラグ破壊の達人がやってきた。フラグ破壊の神と言うべきか。

キョン「ハルヒ!?なんでこんなところに!?」

ハルヒ「古泉君に誘われてきたのよ。商品にUFOの化石があるそうじゃない!何で言わなかったのよ!」

キョン(古泉の野郎…)

佐々木(やってくれたね。流石に彼女には計画なんてものでは太刀打ちできない。)

この時点で佐々木は諦めかけていた。佐々木はハルヒの神懸かりの力を知っている。
そんなチート能力を前にしては、どんなことに対しても諦めというものが入ってしまう。
が、佐々木はここで倒れるような精神力の持ち主ではない。
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:49:34.32 ID:vBWOeSLP0

佐々木「こんばんは。涼宮ハルヒさんだね。初めまして。」 (※一応初対面設定。)

ハルヒ「・・・??あなた、誰?」

キョン「ああ、こいつは俺の中学時代の」

佐々木「親友だ。」

ハルヒ「へ?」

ここだけは譲れなかった。ハルヒの財布がキョンだとして、自分が親友であるという事実だけは譲れなかった。

佐々木「噂はかねがね聞いているよ、涼宮さん。とてもファンキーな人だとか。」

キョン(………まあいいか。)

ハルヒ「あら、それはうれしいわね。それで、二人は何をしていたの?」

ハルヒは若干不機嫌そうに答える。当たり前だ。
潜在的にしろキョンの事が好きなのだから。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:50:23.93 ID:o4nOo2Y80
え?ハルヒってキョンのこと好きなの?
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:50:35.82 ID:vBWOeSLP0
佐々木「僕の誕生日のデートに付き合ってもらっていてね。」

突き放す。

ハルヒ「あら、そうなの?じゃあキョン、ちゃんとエスコートしてあげなさいよね。」

キョン「あ、ああ。」

佐々木(かわされたか。)

ハルヒ(甘いわ。この程度の攻撃では私は揺るがないわよ?)

両者の熱い視線の狭間で揺れるキョン。俺と代わってくれ。

キョン「じゃ、じゃあ行こうぜ。」

佐々木「そうだね、そろそろ花くじも始まることだし。」

そうしてハルヒと別れた佐々木とキョン。
次々と当り番号が発表されてゆく。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:52:16.34 ID:vBWOeSLP0
>>41そう言うことにしておいてくれ

司会「456番、456番の人はいませんかー?ではこの番号は破棄して・・・・」

佐々木(…思いのほか退屈だな)

花くじの性である。1等、特等などの高額商品は後に当選発表をするシステムなので、前半は盛り上がりに欠ける。
後半の盛り上がりもそこまでではないが、当たった時のうれしさは言い表しがたいものがある。

キョン「お、佐々木。3等の折りたたみ自転車が当たったぞ。」

佐々木「ほう、利益率400パーセントか。やるね。」

キョン「ちょっと待て、交換してくる。」

キョンはそう言うと、景品を交換しているステージへと向かった。
すると、このタイミングを見計らったかのようにハルヒが現れた。

ハルヒ「やっと二人で話ができるわね、佐々木さん。」

佐々木「くつくつ、いつかこうなるとは思っていたよ。」

ハルヒ「言っておくけど、キョンは渡さないわよ。」

佐々木「それは僕のセリフだな。」

睨み合う二人。火花が出ているようである。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:53:24.80 ID:vBWOeSLP0

ハルヒ「…まあいいわ。とりあえず、何かあったら承知しないから。」

佐々木「さぁ?どうかな?」

ハルヒ(そろそろキョンが戻ってくるわね。)

ハルヒ「じゃあ、宣戦布告はしておいたわよ。」

佐々木「ああ、確かに受け取ったよ。」

ハルヒは去って行った。丁度そのタイミングでキョンは戻ってきた。

キョン「見ろ、いい自転車だ。」

佐々木「ああ、本当にいい感じだね。」

司会「それでは、特等・50V液晶地デジ対応テレビの発表です!!」

佐々木「フフ、結局何も当たらなかったな。」

キョン「まだわからんさ。」

司会が特等の番号を発表する。ミリオネア並みに引き伸ばしているが、そろそろ引き延ばしも限界である。
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:54:46.59 ID:vBWOeSLP0
司会「さぁ、テレビをゲットするラッキーな人は?…零!」

佐々木(お?)

司会「飛んで!」

佐々木(ま、まさかな・・・)

司会「十!」

佐々木(来たか!?)

キョン「当たったんじゃないか!?」

司会「二番!!」

佐々木(あ、当たった!?)

キョン「やったな!!佐々木!!」

佐々木「あ、ああ。」(し、信じられない。ビギナーズラックという奴か・・・?)

と、キョンの視界に古泉が映る。いつも通りの笑顔だ。

キョン(あいつの仕業か・・・?だが何でそんなことを…)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:55:39.67 ID:vBWOeSLP0
かくして祭りは終了を告げた。
佐々木はキョンと別れ、一人帰途につくことにした。
キョンも、流石に危ないと止めたのだが、テレビを持って帰るために
地元の人に軽トラを借り、そこに便乗することにしたそうで

佐々木「心配してくれるのは嬉しいが、大丈夫さ。」

といってキョンの送っていくという提案を断った。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:56:24.89 ID:vBWOeSLP0
?祭り会場→キョン宅への帰途?

キョン「古泉、尾行しているのは分かっている。出て来い。」

古泉「おやおや、あなたはゴルゴ13ですか?」

キョン「冗談はいい。なぜあんなことをした?」

古泉「あんなこと、ですか・・・?」

キョン「どうせお前だろう?佐々木にテレビを当ててやったのは。」

古泉「ムフ。バレてましたか。」

キョン「当たり前だ。それで、なぜあんなことをした?」

古泉「涼宮さんが望んだからですよ。」

キョン「ハルヒが・・・?なんでそんなことを?」

古泉「あなたと佐々木さんを一緒に帰らせたくなかったからでしょう。」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:57:06.54 ID:vBWOeSLP0
キョン「…?お前、それをハルヒに聞いたのか?」

古泉「いえ、しかし、僕たちは涼宮さんの感情がわかるのですよ。ある程度は考えていることも、ね。」

古泉「涼宮さんはあなたとの恋のライバルを望みました。それが佐々木さんです。」

キョン「は?」

古泉「あなたも気付いているのでしょう?佐々木さんと涼宮さんがあなたに恋心を抱いていることくらいは。」

キョン「……まあ、な。」

古泉「では、いつかはどちらかを選ばねばならないことも分かっているのでしょう?」

キョン「……分かりたくないだけだ。俺には選べない。」

二人はこの会話を最後に口を噤んだ。
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 00:57:49.67 ID:vBWOeSLP0
キョンは、実は全て知っていたのだ。佐々木が自分の後を付け回していたことも。
あの日出会ったことが偶然でないことも。ハルヒと佐々木が宣戦布告し合っていたことも。
全て知っていた。だからこそ、キョンは鈍感なフリとしていた。
彼は全ての物語のストーリーテラーである。事実を客観的に見ることができるのだ。

そうこうしているうちにキョンの家に着いた。
気がつけば、古泉はどこかへ消えていた。
そこには、今は誰もいない家がある。

                      終わり
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 01:00:28.97 ID:B9mI18/f0
終わった。のか?
もう、続けないのか?

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