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ローゼンメイデンの話「10年後の薔薇乙女たち」【前編】

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

< メイン登場人物 >

5: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:34:26.35 ID:tuCuwzLQ0



 展示場の外。
 巴がほうきでゴミを掃いている。

 ちりとりでそれを集め、時計を確認する。
針は10時55分を指している。
 ギィ、と音がして、事務所から白髪混じりの男性が出てくる。
「あっ、高橋課長」
「ん」
「どうされました?」
「もうすぐ来るよ」
「え」
 それだけ言うと、課長は道路端へ立ち、起立した状態で左右を見渡す。
 巴は一瞬、訳が分からなくなるが、すぐに思い出す。
「そうだわ、今日は名古屋から…」
 急いで掃除用具を仕舞い、巴も課長の脇に立つ。
「いいよ柏葉。電話番がいなくなるだろ」
「あ」
 言われて気づく巴。
「中入ってて。別に気にしなくていいから」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:36:53.33 ID:Z6mQmQxpO
キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:37:21.93 ID:WgE1q9nkO
(゚∀゚)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:37:37.68 ID:unrLIjXrO
キタ━(゚∀゚)━!!!
9: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:38:20.21 ID:tuCuwzLQ0
 数分後、白のレガシィが駐車場へ入ってきた。
課長が軽く会釈をし、事務所内へと案内する。
「お疲れ様です」
 チリン、チリン、という音と共に入ってきた白髪の壮年の男性。
巴は立ち上がり、深々とお辞儀をした。

「お茶でよろしいですか」
「うん、お願い」
 課長が応接室に消え、巴はお茶を淹れ始める。
昨日、今日と、ジュンは風邪で休んでいる。
「……」
 お盆を持ったまま、巴は回覧と資料で真っ白になったジュンの机を見つめた。
10: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:43:13.61 ID:tuCuwzLQ0
「失礼します」
 カチャ、とお茶を置き、軽く会釈する。
「おお、ありがとう」
「彼女も、桜田君と同期です」
「ほう」
 白髪の男性が、巴の表情をちらりと見やる。
「今日は彼は?」
「あいにく、風邪で」
「そうか、こっちに来たら、より一層体調管理に気を配ってもらわないとな」
「申し訳ございません」
 ぺこりと頭を下げる課長。
「失礼致しました」
 巴が退室した。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:43:18.71 ID:OuWI631+0
昨日もやってたなぁこれ!!!
昨日の>>1
12: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:49:51.52 ID:tuCuwzLQ0
「………」
 事務所で巴がため息をつく。
 名古屋の本社、大阪支社、東京支社、仙台支社、全216人の営業成績が貼られた壁。
上の方、49番目の位置に、
 『東京 桜田ジュン 3年目 8棟』
と書かれてあるのが見える。
 住宅営業として、月イチ、つまり、年間12棟の契約、完工を達成するのは、
そう簡単な事ではない。そこに食い込んでいくには、才能が必要である。
 同期30人の内、営業を続けているのは9人。よく続くものだ、と巴は思った。
巴のように、一年間営業として動き、その後展示場アドバイザーに変わる者もいれば、
一戸建ての営業、という厳しさに耐えられなくなり、辞めた者もいる。
「………」
 巴には、先ほどの会話の意味が理解出来ていた。
 そしてそれが、胸にちりちりとした感覚を残している。
14: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:54:36.66 ID:tuCuwzLQ0

 ぼんやりと、ジュンは天井を見つめていた。
部屋の中は、綺麗に片づけられている。
「……」
 昨日よりは、幾分楽になってきた。
 ガラッと窓が開いて、ベランダから真紅が入ってくる。
「ジュン、あと、洗っておきたいもの、あるかしら」
 少し顔を上げる。
「…んん、もうないよ、ありがとう、真紅」
「そう、もう少し寝てて頂戴ね」
「うん」
 ジュンは枕に頭を沈め、目を閉じた。
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:57:01.27 ID:MOllZ80YO
昨日途中までしか読めなかったんだけど、どっかにまとめとかある?
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:58:05.28 ID:/EuNlP180
17: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 14:58:13.79 ID:tuCuwzLQ0
 踏み台の上に乗り、真紅がスイッチを押すと、
ゴウン、ゴウン、と洗濯機が回り始める。
「……ふう」
 一息ついた真紅は、何気なく下を見やる。
 眼下に、世田谷区の閑静な街並み。
バタバタバタッ、と音が響く。
「きゃっ」
 びくっとなり、思わず頭を抱える真紅。
「な、何……?」
見ると、隣の民家のベランダ、トタン屋根に、先ほどはいなかった猫がいる。
どうやら屋根から飛び降りたらしい。
 真紅が睨む。
 猫はちらちらと真紅を見ながら、やがて1階へと飛び降りた。
「……何よ、忌々しい」
 額に手を当て、深いため息をつく。
「だから猫って嫌いなのよ」
 洗濯機に手をつき、真紅は頭をかいた。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 14:58:21.20 ID:z7iw2ulB0
20: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:02:38.55 ID:tuCuwzLQ0
「きゃーっ、この子可愛いーっ」
「顔キレーイ」
 みっちゃんとのりの頓狂な声に、水銀燈は閉口していた。
「………」
「す、水銀燈」
 笑顔が引きつっているのは金糸雀。
「の、のり、とりあえず服を何とかしてほしいです」
 両手をあわあわと振りながら答えるのは翠星石。
「うーん、そうねぇ、じゃあ、この私のお下がりとか」
 のりが取り出したのは、ひまわり柄のワンピース。
「………」
「こ、これは……」
「ねぇねぇ、着てみてぇ」
 きゃいきゃいと騒ぐ。
「……」
 水銀燈は喋らない。
 それに構わず、服を着せてゆくのり。
「きゃーっ、可愛い!」
 二度目の絶叫。
21: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:07:49.19 ID:tuCuwzLQ0
「……」
 ますます虚ろな眼になる水銀燈。
「麦わら帽子とかかぶってみない?」
「の、のり、悪ノリし過ぎです…」
「……」
「んー、でも、コレ以外で水銀燈ちゃんに合うサイズって、今のところ無いのよぅ」
 服をたたみながら困惑した表情になるのり。
「なるたけ早いうちに繕っとくから」
 ぼろぼろのドレスをナイロンに入れ、苦笑するみっちゃん。
「……ええ、お願いするわぁ、本当に」
 ため息すらつかず、水銀燈が呟いた。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 15:09:33.35 ID:JELat4i80
昨日の続きか


wktk
23: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:11:00.94 ID:tuCuwzLQ0
 昼食を食べ終え、みっちゃんがごそごそとバッグから冊子を取り出す。
「これが、翠星石ちゃんの言ってたイベント?」
「ですぅ」
「そうなの、去年カナ連れてったんだけど、おんなじお人形さんたちが
いっぱい来るのよ」
「楽しかったかしらー」
 ぺらぺらと冊子をめくりながら笑う金糸雀。
「色んな人形がいるのですね」
 翠星石が覗き込む。
 ページの最後をめくった時、金糸雀ははっとした。
 シルクハットをかぶった人形が大きく記載されている。
「……」
 翠星石がうつむく。
 ぱたんと冊子を閉じる金糸雀。
「ら、来週の水曜日からイベントがあるのよ!
 だから翠星石も水銀燈も、真紅も一緒に行くかしら」
 口元を引きつらせたまま、顔色を窺う。
「……」
 水銀燈が翠星石をそれとなく見つめている。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 15:16:40.75 ID:xDLYqJXk0
これはwktkせざるをえない
26: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:18:40.55 ID:tuCuwzLQ0
「…そ」
「…」
「そうですねぇ、翠星石もどっか行きたいと思ってたとこですぅ!」
 ガタッと立ち上がる。
「ね、水銀燈」
 振り返る翠星石。
「…私はやめとくわぁ」
「え?」
「この足と腕を人に見られるのは、ねぇ…」
 ふう、と息を吐く。
「……」
 皆黙っている。
「ちょっと、私の言葉くらいでいちいち黙らないで」
「……」
「いいから、翠星石」
「…何です?」
「楽しんできて頂戴。おみやげ楽しみにしてるから」
 ふふっと笑う。
「……」
 翠星石は困ったような、安心したような、変な顔をした。
27: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:24:06.67 ID:tuCuwzLQ0



 ジュンが寝息を立て始めた頃、真紅は洗い物を終えて
部屋に戻ってきた。
「…ジュン?」
 すう、すう…という音で、真紅はそれ以上声を掛けるのを止めた。
「……」
 枕もとに座り、その寝顔を見つめる。社会に出たとは思えない、
昔の頃の無邪気な寝顔。
 真紅は身体を前かがみにし、ジュンの顔を覗きこむ。
「……」
 顔が近い。
 少し胸がどきどきする。
「う…ん……」
 寝返りを打つジュン。横向きになり、丁度顔がこちらを向く。
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 15:24:39.58 ID:1TVqOOrrO
まっていたぞ!!!!
29: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:30:03.80 ID:tuCuwzLQ0
「……」
 ぼふっと音を立て、真紅は横になった。
 同じ目線で間近にジュンを見ていると、何だか身体が熱くなってくる。
 むず痒い。
「ん……」
 もじもじと身体を動かす真紅。

「ジュン……」
 ふらりと手を伸ばす。
 頬を撫で、その手をあごに這わせる。
「ん…む…」
 くすぐったかったのか、ジュンがあごを引いた。
「……」
 真紅はくすっと笑い、そのままゆっくり瞳を閉じた。
30: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:33:58.78 ID:tuCuwzLQ0
「おはようございます!」
 元気な声が、朝の展示場に響く。
「おはよう、桜田」
 課長が机から声をかける。
「申し訳ありませんでした課長、ご迷惑をお掛けしました」
 直立不動から、90度のお辞儀をするジュン。
「んん、まあ体調管理には気をつけてな、桜田」
「はい」
「あと、一昨日の山田さんのアポの報告しとくから」
「はい、申し訳ありませんでした」
 再びお辞儀をする。
「い、いや、別にそんな、何度も謝らなくていいよ、桜田」
 ぷっと笑う。
「結論から言うと、うちで建ててもらう事になったから。おめでとう」
「えっ」
「お前の事気に入ったってさ。融資の事前審査も、他社でOK出てたらしい。
でも、営業が合わなかったらしくてウチに来たってのが本音で」
「……そ、そうだったんですか」
31: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:38:09.99 ID:tuCuwzLQ0
「資金的にも問題なし、後は間取りの細かい打ち合わせだけだから、
今週間取りの出し直し、それでOKであれば、来週契約」
「あ…」
「今週も一応土曜日の11時からでアポ取ったけど、お前大丈夫?」
「は、はい!」
「ん。要望はまとめてあるから、それをもとに作ってみてくれ」
「わかりました!」
 お辞儀をする。
「あ、それと、掃除終わった後で、時間ある?」
 頭を上げるジュン。
「時間、ですか?」
「うん」
 表情一つ変えず、課長はジュンを見据えた。
33: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:42:14.36 ID:tuCuwzLQ0




「…………」
 ジュンはしばらく、何も言えなかった。
「どうした?嫌か?桜田」
「…い、いえ」
 目が泳いでいる。
「一応、6月から配属だけど、出来たらゴールデンウィーク明けから
来てほしいらしい。急な事なんで、お前にも、家族にも迷惑を掛ける形に
なる。それは申し訳ない」
「いえ、とんでもないです」
「今マンションに住んでるんだっけか、桜田」
「はい」
「月の途中で引っ越しして、家賃は日割り計算してくれるところ?」
「……すみません、ちょっと憶えてないです…」
「それも今日中に、会社の電話使って構わないんで、訊いといて」
「わかりました」
 頭を下げ、メモを取るジュン。
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 15:44:12.83 ID:xumCyb2t0
昨日の続きキテルー!!!!!
35: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:45:43.16 ID:tuCuwzLQ0

「本社は社宅がある。もうお前の住む部屋も手配してある。
ただ、出る時に『家賃は日割り計算しません』だとアレなんで、
出来ない場合は会社の方で費用は見るから」
「…えっ、構わないんですか」
「ああ、もう社長に稟議は通してある」
 ジュンを見据える。
「…そうですか…わかりました」
「引っ越しは自分で段取りしてくれ。一応何社か見積もり安くしてもらって。
これも住宅営業の知識で、お客さんに訊かれるからな。
『どっかいい引っ越し屋さんないですか』って」
「…はい」
「じゃあ、そういう事で。また正式に通達があると思うから。あ、それと」
 立ち上がろうとしたジュンを、課長が制止する。
「指輪さ」
「……はい」
 やや遅れた返事。課長はそれを察知したのか、少し言い淀む。
「………やっぱ、ダメだってさ」
 ジュンは下唇を思わずかむ。胸が急に締め付けられる。
36: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:46:57.46 ID:tuCuwzLQ0

「………」
「リングだけのならともかく、薔薇をあしらったモノなんてつけてたら、
会社の教養が疑われる可能性があるからって。
お前だけじゃない、ベテランだろうが、社長だろうが、同じだと」
 深いため息をつく課長。
「…大丈夫か?」
「…………ちょっと、考えてみます」
 ジュンはうつむいたまま、そう言った。
37: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:49:42.74 ID:tuCuwzLQ0
 昼過ぎ。
 事務所には、課長と巴の二人きり。
「柏葉」
「はい」
 パソコンに入力する手を止める。
「また正式に回覧するけど、桜田ゴールデンウィーク明けから名古屋に転勤するから」
「…えっ」
 目を見開く巴。
「…何だ、あんまり驚いてないな」
「いえ……」
 言いながら、昨日の応接室のやり取りを思い出す。
「でも、どうしてですか…?」
「ん」
 ギィッ、と椅子を回転させる。
「成績が優秀なんで、本社が引き抜いたんだ。新人のいい手本になるからって」
「……」
 少しうつむく課長。
「そういうわけだから、一応覚えといてくれ。また回覧するから」
「はい」
 巴は頷いた。
38: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:52:08.57 ID:tuCuwzLQ0

 仕事が終わり、時計の針が9時半を回った頃、ジュンは
レストランの前で眼鏡を拭いていた。
「お待たせ」
 後ろから声を掛けられる。
 巴が立っていた。

「どうしたんだ?柏葉からメシに誘うなんて…珍しいな」
「そう?まあいいじゃない」
 メニューを広げる。
「何食べたい?」
「ん、何でもいいよ」
 頬づえをつくジュン。
「あら、何でもいい、って、一番相手が困る言葉よ。営業マンなら、
もっとビシバシ決めちゃってよ」
「えー」
「私は鯖のみそ煮定食にするわ。桜田君は?」
「じゃあ、僕もそれで」
「…主体性がないわねぇ。期待のホープとは思えない」
 巴が口を尖らせる。
39: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 15:55:35.99 ID:tuCuwzLQ0
「別にホープじゃ……」
 水を飲むジュン。
「あら、東京から名古屋の本社にわざわざ引き抜かれる人間がホープじゃないの?」
 飲みかけた水をブッと噴き出しそうになる。
「お、お前……」
 ごほ、ごほ、とせき込む。
「課長に聞いたわ」
「すみません、ご注文はお決まりでしょうか」
「あ」
 店内を回っていたウェイトレスの女性が尋ねる。
「ええ、はい、二人とも鯖のみそ煮定食で」
「かしこまりました」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 15:59:50.35 ID:Ieici3T50
鯖の味噌にって・・・ムードないなww

昨日から楽しく読ませてもらってます
42: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 16:00:41.24 ID:tuCuwzLQ0
「…淋しくなるわね」
「ん」
 水を飲む。
「まあ、頑張るしかないよ」
「……そうね」
「………」
「ねえ、桜田君」
「うん?」
「向こう行っても、頑張ってね」
 微笑む巴。
「…ああ」
 ジュンは口元だけ緩ませ、笑った。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 16:04:39.34 ID:zvzTuVwiO
まとめ見て泣いてきた
期待してます
44: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 16:05:13.42 ID:tuCuwzLQ0
「真紅たちには?」
 味噌汁を飲み終え、巴が口を開く。
「………」
 ジュンの手が止まる。
「……どうしたの?」
「迷ってる。正直言うと」
「…」
「…どう言えばいいのか」
「でも、鏡を使えば、いつでも行き来出来るじゃない」
「そこが問題なんだ、柏葉」
「え?」
 カチャ、と箸を置くジュン。
「この指輪」
「…指輪がどうかしたの?」
「本社に行くなら、やっぱりつけてたらダメらしい」
「え」
「…つまり、真紅や翠星石とは、契約を解除しないといけない」
「………」
「鏡で行き来出来たり、気配を感知出来るのは、姉妹と、契約者のみ」
「…じゃあ」
「もう殆ど会えなくなる。って言っても」
 頬づえをつく。
45: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 16:06:28.00 ID:tuCuwzLQ0
「今までもそうだったから、別に…」
「………」
「でも、本当は怖いんだ」
「怖い?」
「…僕は、昨日と一昨日、風邪で倒れた。
でも、鏡を使えたから、真紅たちが来て、また昔みたいに
笑い合えた」

「……大丈夫よ、貴方が定期的に帰ってあげたら」
「ごめん、柏葉」
 顔を上げる巴。
「僕は器用な人間じゃない」
「…」
「多分、本社に行ってしまえば、またあいつらの事は
忘れてしまって、そのうち思い出せなくなるかもしれない」
「そんな事、ない…」
「今までがそうだった。昨日までのはたまたまさ。昔の僕と同じで、
あいつらと交流出来る時間がたまたま出来たから…」
「…そんな弱い事、言わないでよ…」
 言いながら巴はうつむく。
46: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 16:09:24.92 ID:tuCuwzLQ0
「でも、本来はそうあるべきなのかもしれない。過去にこだわったって、
周りが変わっていく以上は。社会に出た以上は…」
「やめて、桜田君」
「……」
「人の気持ちなんて、どうなるか分からないわ。分からないのよ。
だから、そうやって自分や真紅たちを決めつけてしまわないで」
「……ごめん」
「貴方の悪い癖。悩み始めると、そうやって、どこまでも」
「………」
「自分を追いこんでしまう」
「………」
「桜田君」
「…何?」
「貴方の近くに、貴方を必要としている人がいるのよ。今は」
「……」
「だから、悩むくらいなら、その人に相談して。難しいなら、私でもいい。
一人で悩んでも、何にもならないから」
「………」
 ジュンには答えられなかった。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 16:09:34.44 ID:xumCyb2t0
JUM契約解除
   ↓
 巴と再契約
   ↓
巴がJUMと結婚寿退社でついていく

でおk
69: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:01:41.97 ID:tuCuwzLQ0
指輪議論の補足

ローゼンメイデンの薔薇の指輪くらいの程度のデザインなら
婚約指輪と言っても基本的にはNGです。
つけてる住宅営業マンは基本的にいません。
信頼や評判が左右する世界なので、
「おちゃらけた会社だ」という目で見られないように、
どの会社も禁止しています。
リング程度の婚約指輪ならOKな会社もあります。
参考までに
70: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:02:25.37 ID:tuCuwzLQ0



「お帰りなさい」
「ただい……………何だよその格好は」
 アパートに戻ったジュンを待っていたのは、ひまわり柄のワンピースを着た水銀燈。
奇異の視線を向けるジュン。
「……何も訊かないで。お願いだから」
「………わかった」
 ネクタイをほどくジュンを、ぼんやりと観察する。
「…?」
 その表情がいつもより、少しだけ暗い。眼に力がない。
「何かあったの?」
「…ん」
「顔が暗いわよ」
 ぎくっとする。鋭い。
「別に、何でもないよ。水銀燈」
 声がぎこちない。
「そう、じゃあ、何かあったから表情が暗いって、勝手に思っとくわぁ」
「……」
 ジュンは何も答えなかった。
 プルルルル、と着信が鳴った。
「はい、もしもし」
『あっ、桜田くーん!夜遅くにごめんねー。草笛みつでーす♪」
 陽気な声が響いてきた。
71: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:06:34.47 ID:tuCuwzLQ0
「ドールショウ?」
 首をかしげ、ジュンが聞き返す。
『そうよ、今度の水曜日にあるんだけど』
「はあ」
『お願いがあるのよ?』
 すがるような声。
「…何ですか?」
『桜田君、水曜日休みだよね?確か』
「ええ、こういう業界なので」

『それでね、当日、皆で来てくれないかなぁ』
「皆?」
『真紅ちゃんや、翠星石ちゃんを連れて』
「ん?」
 ぽりぽりと頬をかき、水銀燈の方をちらっと
見やる。
 水銀燈は一瞬変な顔をするが、すぐにその内容に気づく。
「……私は気にしないでいいわよぉ」
 ぶんぶん、と手を振る。
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:08:40.75 ID:uY8XG+qMO
家売るとこは水曜休みなの?
73: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:09:24.37 ID:tuCuwzLQ0

『あとね、うちのカナも』
「えっ、金糸雀も?」
『ええ、私が前日から泊まり込みで仕事するから
カナを連れてけないのよ。任せて、いい?』
「…ええ、別に休みですし、自由は利きます」
『そう、ありがと?。今から住所言うから…』
「はい……。はい……」

「はあ」
 携帯を軽く放り投げ、ジュンは布団に倒れ込む。
「大変ねぇ、貴方も」
「ん、別にそんな事ないよ」
「………」
 会話が止まる。
 虚空を見つめ続けるジュン。
 その天を見上げる後ろで、水銀燈が
じっと視線を送り続けていた。

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:15:20.61 ID:8WDLXM180
昨日、今日とこのスレを見つけたことで俺の休日のスケジュールが狂い始めた
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:15:25.40 ID:cHoDgoVdO
もっとペースうp
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:18:24.89 ID:xumCyb2t0
>>75
なんというオレ
78: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:18:44.27 ID:tuCuwzLQ0
 明くる日の事務所。昼休み。
「相見積もりも面倒くさいなぁ」
 ぶつぶつ言うジュン。
 A4の書類を何枚も持ち、検討している。
「どこにするの?結局」
 巴が尋ねる。
「一番安いとこだよ、そりゃ」
「へえ」
「この際、家具の扱いが荒いとか、そんな評判は
どうでもいい」
「あら、そんな事言っちゃっていいの?」
「いいよ、どうせ、壊れモノなんて数えるほどしか
ない」
「そう…」
 沈黙が流れる。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:19:22.25 ID:Z6mQmQxpO
ゆっくりでおk
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:20:22.43 ID:SmYC2WRG0
銀様はどうなるんだろうか
81: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:21:48.58 ID:tuCuwzLQ0
「もう」
 ジュンが振り向く。
「もう話したの?真紅たちに」
「姉ちゃんには言った。でも、真紅たちには…」
「早く言いなさいよ」
「分かってるよ。でも」
 鞄の中から、ドールショウの冊子を取り出す。
「言うと、せっかくのイベントが楽しくなくなるから」
 巴が覗き込む。
「…それが終わってから、言うよ」
「そう」
 冊子を仕舞いこむジュン。
82: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:25:01.30 ID:tuCuwzLQ0

 夜。

 23時を回り、ジュンはようやく家に着いた。
「…仕事終わってから引っ越しの打ち合わせとか…き、きつい…」
 ドサッと荷物を下ろす。
「ちょっと」
 水銀燈が咎める。
「何だよ」
「部屋がまた汚くなってきてるわよ」
「…別にいいだろ」
「よくないわ。私は動けないんだから」
 口を尖らせる。
「いいだろ、もうじきこの…」
 はっと気づき、言葉を止める。
「…もうじき?何?」
「いや…別に」
「………」
 眼鏡を外すジュン。
「水銀燈さ」
「なぁに」
「お前、真紅たちと一緒に住みたくないか?」
「えっ??」
83: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:28:39.96 ID:tuCuwzLQ0
「どういう意味かしら?それは…」
「だからさ、こんな汚い部屋でいつまでもいるより、
真紅たちと楽しく過ごした方がいいだろ?」
「……」
「お互い嫌ってるんじゃないかと思って、あえて今まで
言わなかったんだけど」
「そうねぇ…」
「別にこの前の風邪の時とか普通だったし、そっちの方が
逆にいいかな、と思ったんだけど」
「………」
「どうする?そっちの方がいいだろ?」
 催促するような問いかけ。
84: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:32:26.59 ID:tuCuwzLQ0
「……まあ、夜いつも暗いし、
私もそっちが良いといえばそうだけど…」
「………だろ?」
 水銀燈が切れ長の目でジュンを見つめる。
「私の事を思っての提案、なのねぇ」
「…」
「でも」
「………」
「ジュン、正直に言って頂戴」
「…何?」
「貴方何を隠しているの?」
「え」
 ジュンが視線を逸らした。
「……何も」
「何も?」
「隠してなんか、ないよ、水銀燈」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 17:33:19.56 ID:2qamor4OO
追いついた支援
88: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 17:36:20.14 ID:tuCuwzLQ0
「………」
 こちらを見つめ続ける水銀燈。
 まるで心の奥まで見透かしているような、
紫色の瞳。
「………」
 だが、ジュンも、それ以上視線を逸らす事は
しなかった。
 ふう、と水銀燈が息を吐く。
「…最近一人で、つまらないの」
「だから、変な事考えちゃったわぁ。ごめんなさいね、ジュン?」
「……ああ、別に、いいんだ」
 その嘘は、翌日すぐにバレる事となる。
93: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:05:33.82 ID:tuCuwzLQ0
 ジュンが出掛けていった後の事。
「少しは整理しなさいよぉ…」
 ぶつぶつ言いながら、右手でゆっくりと、机の上を整理する水銀燈。
 そして、直後、テーブルの上に乱雑に置かれた書類の山の中で、
水銀燈はある書類を見つけた。
「これは……」

『桜田ジュン様 引っ越し見積もりの件
 東京都世田谷区××  から
 愛知県名古屋市○○』

 文面が意味するもの。
「………」
 水銀燈はしばらく沈黙した後、呟いた。
「メイメイ」
 紫色の人工精霊が、水銀燈の周囲を飛ぶ。
「真紅たちを」
 その言葉と同時に、メイメイは鏡へと消えた。
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:08:52.42 ID:PR4h5eHR0
>>72
不動産屋は大抵休みですお
95: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:11:14.46 ID:tuCuwzLQ0

 見積書を、両の蒼い瞳が凝視している。
 それを斜め後ろから、紫色の瞳が眺めている。
「そういう事らしいわ」
「………」
真紅は喋らない。
「どうして」
翠星石が憤慨している。
「勝手な話ですぅ!大体……」
「……」
「真紅も何とか言うですよ!」
「今言ったって、しょうがないわよ」
 紙をぎゅっと握りしめる。
「ジュンが戻ってきてから話しましょう」
「……真紅…」
 真紅は視線を動かさなかった。
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:14:19.57 ID:8dauq1UD0
すぃうぇんすぁすぇつぇうぃつぁづぁくぃむぁすぅ
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:14:49.82 ID:y3HcxFnK0
    _____
   /.::::::::::::::::::::::::::.ヽ
    |.:::::::::γ⌒Y⌒ヽ::.|
    |::::::::/ ⌒  ⌒ |
   |:::::::〉 ( ●) (●)|   兄のやるおがお世話になってます
   (@ ::::⌒(__人__)⌒)  僕、いくおって言います
    |     |r┬-|  |   今日からVIPでお世話になることになりました
    ?    `ー’´ /   よろしくね、おまいら あっやるお兄ちゃんまってってばーっ 
,,…..イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  ’; ?_____ ノ.| ヽ i
    |  ?/゙(__)?,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||


おいやるおの兄弟見つけたwwwwww
http://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1211349917/






99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:14:58.49 ID:MOllZ80YO
はふぅ!せつない!胸がキュンキュンする!

支援
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:15:08.66 ID:uY8XG+qMO
>>94
そうなのか、ありがとう
101: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:16:30.42 ID:tuCuwzLQ0
「痛ってっ」
 ジュンが仰向けに吹っ飛ぶ。
「ふざけんなです!」
 体当たりをかました翠星石が、ジュンの脇腹を思い切り蹴る。
「契約を解除しろ、なんて、自分勝手にもほどがあるですぅ!!」

 ジュンは既にバレていた事に驚いたものの、全てを正直に
話したつもりだった。
「何すんだよ!僕が決めた事じゃないんだ!」
「うるさいですぅ!」
「………」
 翠星石とは対照的に、真紅は壁際に座ったまま、動かない。
「ちょっと待ちなさいよぉ、翠星石」
 見かねた水銀燈が制止する。
「何です水銀燈」
「いいから来なさい。ジュン、真紅を」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:16:58.51 ID:cHoDgoVdO
この焦らされ感がっ・・・!!

支援
104: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:22:32.88 ID:tuCuwzLQ0
 ドアを閉め、キッチンで二人きりになる。
「こないだ言ったばかりでしょう。貴女はどこまで幼稚なのよぉ」
「そんな事言ったって……」
 はあ、とため息をつく水銀燈。
「じゃ、訊かせて翠星石。貴女はジュンとの何がイヤなの?」
「何がって…あ、あんまりにも理不尽ですぅ!勝手にどっかに
行っちゃうなんて…」
「ジュンと離れ離れになるのがイヤなの?契約を解除する事がイヤなの?」
「………それは」
 視線を下に移す。
「どっちがイヤ?」
「………私は……」
 口を尖らせる。
「うん、言ってご覧なさい」
「……………」
 沈黙。
「…………離れ離れになるのが、イヤです…」
 むくれっ面になる。
「…だったら、ついて行ったら?」
「え」
 顔を上げる翠星石。
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:22:38.06 ID:RftpJEEuO
安心してくれ。
真紅と翠とはオレが契約して幸せにするから
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:22:44.26 ID:aPNlT50t0
     _____
   /.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
    |.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.|
    |::::::::ゝ ⌒  ⌒ |
   |::::::( ( ●)  (●)|   行けば行くほどオイシイのが見学会!
   (@  ::::⌒(__人__)⌒)
    |     |r┬-|  |
    ?      `ー’´ / 

http://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1211360640/
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:23:54.90 ID:dtQavu2r0
むくれっつら……可愛い……
110: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:30:20.12 ID:tuCuwzLQ0
「……そうでしょう?契約解除も何も、アリスゲームが事実上停止した今は、
何らの影響もないわけでしょぉ」
「……」
「貴女が凄まじい勢いで樹を生やし続けたらジュンの成績が上がります、
なんて、そんな馬鹿みたいな話があるわけでもないし」
「……」
 うつむく翠星石。
「……どうしたの?」
「水銀燈……それは、翠星石には無理です……」
 へたりと座り込む。
「何故?」
「……こっちには、蒼星石がいる…ですぅ…」
 水銀燈は、はっと気づく。
「私は……」
「……」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:33:36.10 ID:ooAWgCMx0
追いついた。続きwktk!&支援
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:33:37.33 ID:KccLG3qi0
蒼星石もつれてけ!!
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:35:42.00 ID:8dauq1UD0
蒼星石だけじゃなくて
水銀燈も
金糸雀も
みっちゃんも
真紅も
雛も
巴も
海苔も
かずきも
うめおかも
みんなつれてけ
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:38:25.88 ID:DG5k68r70
俺もつれてけ
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:38:49.76 ID:sE/g/1Da0
かずきがついて来たら怖いだろうがwwwwww
116: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:38:54.92 ID:tuCuwzLQ0
「翠星石は泣かなくなったですよ」
 水銀燈を見上げる。
「もう、いつの頃からか…忘れましたけど…」
「…」
「でも」
 再び視線が下を向く。
「あの子を置いて、どこかに行く事なんて、翠星石には出来んのです」
「……」
「翠星石は、ローゼンメイデンの第3ドール。そして」
「翠せ……」
「蒼星石の、世界で唯一の、双子の姉なのですから…」
 悲しそうに微笑む翠星石。
「翠星石は、それを誇りに思っているです」
 ごしごしと目をこする。
「『ずーっと、ずっと、一緒ですよ』」
「……」
「もう叶わない夢でも、いつか私が滅ぶ時が来ても」
 ぐすっ、と鼻をすする。
「あの、真面目で優しくて、でもガンコな蒼星石の姉で良かった」
「翠星石…」
「翠星石は、そう思っていたいのです」

 涙を流しながら、それでも翠星石は、水銀燈に笑顔を向けた。
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:42:46.70 ID:UiRwhKHY0
近頃はローゼンスレも良スレが多いな
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 18:46:43.51 ID:c2j3W2FS0
JUMなら銀様を直せると思うんだ・・・
119: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:49:56.97 ID:tuCuwzLQ0
「…」
 相変わらず動かない真紅。
 ジュンは立ち上がり、真紅の横で、壁にもたれかかる。
「真紅…」
 ちらっと真紅を見下ろす。
「ごめんな……」
 横目で、真紅がジュンを見上げる。
「……」
 言葉ひとつ発しない。
「僕は…」
「あれから10年も経つのに」
 真紅がおもむろに立ち上がる。
 その口調は以前の、高飛車なものだった。
「相変わらずくよくよと」
「え」
「使えない家来ね」
 腰に両手をあて、真紅がため息をついた。
120: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 18:53:23.05 ID:tuCuwzLQ0
「貴方は、外に出るのを怖がっていた。
再び傷つくのを恐れていた」
「……」
「でも、それでも社会のルールの中に飛び込んでいった」
「真紅…」
「そして今、ようやく認められようとしている」
「…」
「生憎ね、私は、ジュン」
「何だよ…」
「貴方のなよなよした気遣いなんて必要ないのよ。気持ち悪いわ、そんなの」
 ジュンの目の前に立ち、睨んでくる。
「貴方が全力で得た信頼を」
 顎をつかむ真紅。
「下らない情に流されて無駄にするのはよしなさい、ジュン」
 目をぱちぱちとさせるジュン。
「わかったの?」
「……」
「返事は」
「……あ、ああ」
122: フェイト◆GINLOVEhi6 2008/05/21(水) 18:57:08.39 ID:1pSycvEI0
追いついた。支援←これいらねえから黙れ
124: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:00:51.37 ID:tuCuwzLQ0
「契約の解除とか、別にそんなのどうだっていいじゃない」
「え」
「解除しなきゃ、いけないんでしょう?」
 ずいっと前かがみになる。
「真紅」
「出発する日に、解除くらいはしてあげるから」
「……」
 ジュンの両肩に、真紅が優しく手を置く。
「だから……」
「…」
「貴方は自分のやるべき事だけ、見据えてなさい」
「真紅……」
「私の事なんて、考えなくていいから…」
 頬を撫でる。
「ね、ジュン」
 そう言って、真紅は優しい笑みを浮かべた。
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:01:17.86 ID:8dauq1UD0
S☆H☆I☆E☆N
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:02:36.26 ID:SmYC2WRG0
しんくうううううううううううううううう!!!!!!!!1111
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:03:37.31 ID:ooAWgCMx0
大人だね・・・、真紅・・・
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:06:08.26 ID:PkT9Y4aB0
これは真紅豹変フラグがたったはず
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:06:42.55 ID:KccLG3qi0
真紅・・・・
翠星石と両極端だな

本音は一緒なんだろうが
130: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:08:13.56 ID:tuCuwzLQ0


「いいの?別に私は…」
 下着を脱ぎ、下半身にシーツを纏っただけの水銀燈。
「いいよ、行く前にやるべき事はやっとく」
「ジュン…」
 千切れかけた左肩の球体関節。時計は午前1時を回っている。
 新聞紙を敷き、Tシャツに着替えて作業を始める。

「真紅は、何て?」
 水銀燈が口を開いた。
「怒られた」
 振り返る水銀燈。
「あんまり動いたら駄目だよ」
「あ……ごめんなさい」
 再び前を向く。
「怒られたって?」
「くよくよするなって」
「……」
「僕が全力で得た信頼を」
「信頼を?」
「下らない情に流されて、無駄にするのはやめなさいって」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:08:53.48 ID:8dauq1UD0
>>125
訂正
S☆H☆I☆N☆K☆U
132: フェイト◆GINLOVEhi6 2008/05/21(水) 19:11:00.10 ID:1pSycvEI0
ニコ厨死ねや
133: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:13:02.25 ID:tuCuwzLQ0
「そう」
「正直」
 水銀燈の長い髪を、アップにしてピンで留める。
「あんな事言われるとは、思ってなかった」
「そうねぇ」
「元気なく、『たまには帰ってきてね……』とか」
 破損部分を観察するジュン。
「言うかと思ってた」
「そうね」
「腕、外すぞ。痛みとかあるの?」
「……腕を外すのは、別にないわぁ。破片が刺さったりしたら、痛いけど」
「そうか」
 慎重に、腕を取り外す。
「真紅は」
「うん?」
「何か、お前と似てるな」
「…私とぉ?」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:18:10.60 ID:sE/g/1Da0
>>133は淡い水彩画で見たい光景だな
135: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:21:06.38 ID:tuCuwzLQ0
「多分、初対面で真紅と仲良くなれる奴は、あんまりいない」
「……」
 水銀燈はうつむく。
「どこか高飛車で」
「ええ」
「器用に人付き合い出来る奴じゃない」
「そうね」
「お前も」
「……失礼ねぇ。レディに対して」
 はあ、とため息をつく。
「でもさ」
「うん?」
「なんか、一緒にいると楽なんだよ」
「…はあ」
 紐を用意する。
「何て言うかさ」
「……」
「優しい、というよりも」
「なぁに?」
「真紅は」
 言葉が止まる。
「……うん?」
「愛がある。誰に対しても」
「愛?」
「ああ。僕が思った事だし、それが正確に伝えられてるか、自信はないけど」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:23:58.90 ID:KccLG3qi0
>>134>>1
描いていい?
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:26:25.50 ID:8dauq1UD0
>>136
おれは134でも◆JtU6Ps3/psでもないが書いて欲しい
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:27:14.30 ID:ooAWgCMx0
>>136
まさかの絵師登場!
139: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:27:43.85 ID:tuCuwzLQ0
「水銀燈も」
「私?」
「僕は、お前をゴミ捨て場で見つけた時、どうしようかと思った」
「……」
 うつむく水銀燈。
「嫌いだったから」
「…そう」
「でも、それはお前が目覚めるまで」
「……」
「その後、お前と話してて思ったよ」
「…何を?」
「水銀燈は、やっぱりローゼンメイデンの第1ドールなんだなって」
「…??」
 首をかしげる。
「意味が分からないわ」
「いいよ、別に理解しなくて。僕が思った事だから」
「そう」
 手を動かしながら、ジュンは続ける。
「ただ、これだけは言える」
「…何かしら」
「水銀燈も、真紅も、愛情を沢山持った、ドールだって」
「……」
「この世界の人間以上に」
「…そう…光栄な言葉だわぁ」
 水銀燈は目を細め、小さく笑う。
140: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:32:25.31 ID:tuCuwzLQ0
「ねえ、ジュン」
「うん?」
「私、言ったわよねぇ、多分」
「…何だ?」
「大切な人が死んでしまったから、もうゴミ捨て場に捨てられて、粉々に
なってしまっても、いいって」
「……」
「言ったわよね?」
「ああ」
「私は、前の記憶の最後で、メイメイに伝えたわ」
「…メイメイ?」
「私の人工精霊よ」
「ああ」
「…『もう私はいいから、もうマスターなんて探さなくて』」
「……」
「『もう眠らせて頂戴』」
「……」
「ジュン、手が止まっているわよ」
「あ、ああ、ごめん」
141: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:37:52.95 ID:tuCuwzLQ0
「最後、どこで眠りについたか憶えてないけれど」
「ん」
「動かなくなった人形の末路なんて、あんなものよね」
「…水銀燈」
「今まで自己中心的に振舞ってきた罰よぉ。この右足は」
「…」
「この左腕も」
「そんな事、言うなよ」
「…ごめんなさい、でもね、ジュン」
「うん?」
「今は」
「…今は?」
「私は、目覚めて良かったと思っているのよ」
「へえ」
142: フェイト◆GINLOVEhi6 2008/05/21(水) 19:39:50.87 ID:1pSycvEI0
BE:573274692-PLT(18796) 株優プチ(news4vip) 銀しゃまぁ
144: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:41:49.60 ID:tuCuwzLQ0
「真紅たちの、そして貴方たちのお陰で」
「…そうか」
「ええ」
「………」
「…………」
「……」
「……だからってわけじゃないけど」
「……何?」
「これが終わったら……」
「終わったら?」
 水銀燈はそこで口をつぐんだ。
「どうした?水銀燈…」
「やめとくわ」
「…何だよ」
「いいえ、気にしないで頂戴」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:43:08.92 ID:TYxIsF3h0
くそコテ黙っとけ
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:44:35.30 ID:sE/g/1Da0
>>136
途中での絵投下は気が散る。>>1がよければだけど、
これが終わったら……
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 19:50:43.46 ID:i0XINC5k0
>>1
ゆっくり頑張ってね!!!
149: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 19:52:41.47 ID:tuCuwzLQ0
 ジュンが作業を終えた頃には、夜明けが近づいていた。
「よし、これで、丸一日は乾かしておいて、それから
関節繋げるから」
「悪いわねぇ…今日も仕事でしょう?」
「いいよ、後悔のないように僕は行動したいんだ」
 新聞紙を片付けながら、ジュンは答えた。
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:14:01.37 ID:c2j3W2FS0
この展開を待っていた!?
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:15:32.51 ID:lFAUgium0
まっていた

さぁ、続けるんだ
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:16:54.34 ID:KccLG3qi0
>>146
話が終わるか>>147さんがお休みになったら投下します
期待せず・・・・・・・・・・
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:18:00.33 ID:mzwyoDHKO
仕事終わんねー
どうか10時まで残っててくれ…!
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:19:03.31 ID:sE/g/1Da0
鯖の調子悪いが頑張れ>>1


>>153
悪いけど、お前めちゃめちゃ期待されてるよ?
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:20:28.39 ID:GjrngIhi0
>>18読んでる
鬱でなくてもそうであっても今読んでる場面が辛い・・・・
157: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:20:52.65 ID:tuCuwzLQ0


 翠星石が泣き疲れて眠ってしまったのは、その明け方近くだった。
彼女を鞄に運んだ後、壁を背に、虚ろな眼をしている。
「………」
 真紅はカレンダーを見る。今日は火曜日。
 みっちゃんが言っていたドールショウは、明日。
明日が終われば、ジュンは明後日から再び2日ほど仕事をして、
ゴールデンウィーク明けには、いなくなってしまう。
「……」
 真紅は鞄に入ろうとすらしない。
 眠いようでいて、眠りたくない。泣きたいような、毅然としていたいような、
でもどうすれば泣けるのか分からないような。
「ジュン…」
 窓の外を見やる。
 淡い紫色の空が、蒼い瞳には夕闇のように見えた。
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:22:06.46 ID:lFAUgium0
>>153
うpしても見たくないやつは開かないよ、>>146とか
逆に俺のように超期待してる人は狂喜乱舞しちゃうんだぜ
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:22:15.64 ID:1TVqOOrrO
>>153これだけ時間たったんだから、すごく完成度の高いものなんだろな
期待するぜ
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:26:11.42 ID:ZvJn2d7P0
絵そのものじゃなくて、感想のレスで埋まるのが、流れを切る
161: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:27:45.91 ID:tuCuwzLQ0



 プルルル、と電話が鳴り響く。
「はい、○○建設の柏葉です」
 自然、右手でペンを持つ。
「お世話になります…。はい、桜田ですね、少々お待ち下さい」
 ジュンが巴を見る。
「桜田君、山田さんからお電話です」
「はい」
 言いながら電話を取る。
「お電話代わりました、桜田です。あっ、どうもお世話になります。
…はい、…はい、あっ、構いませんよ」
 課長がこちらを見る。
「ええ、明日でしたら、何時頃がよろしいですか。…はい、
あ、11時で…はい、わかりました。それでしたらご自宅の方に…」
 横目で見やる巴。
「はい、明日またよろしくお願い致します。失礼いたします」
 チン、と電話を切るジュン。
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:29:14.61 ID:lFAUgium0
あ、あした・・・?
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:30:17.92 ID:i0XINC5k0
JUM行ったらダメえええええええええええええ
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:31:07.08 ID:2uM5QD61O
本当に面白いな
165: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:36:49.42 ID:tuCuwzLQ0
「何?今の」
 課長が声を掛ける。
「明後日のアポが難しいらしくて、明日に出来ないかと」
「明日?…休みの日に?」
「すみません」
 謝るジュン。
「いや、俺は別にいいよ。さっき見せてもらった資料でいいんだろ?」
「…はい」
「いや、だからそんなしょげるなよ。明日になったんだろ?11時っつった?」
 手帳を確認する。
「はい、自宅の方に」
 課長もしばらく手帳を眺め、ジュンを見る。
「ん、俺もいいよ。休日出勤申請書出しといて」
「はい」
「どうせ支社の総務までは間に合わないし、俺が部長には報告しとくから」
「わかりました」
 ジュンの手帳に書いてあった水曜日の欄の『10時 迎え』に、線が引かれた。
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:39:46.45 ID:lFAUgium0
・・・おとななんて・・・大人なんて・・・・・・
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:40:15.86 ID:AD63UYwI0
お前らもさっさと働けよ、ニート共
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:41:00.32 ID:GjrngIhi0
よし、今から読ませてもらうよ
>>1ありがとう
169: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:41:14.05 ID:tuCuwzLQ0
「…そうなのぅ、分かったわ」
 残念そうに電話を切るのり。
「…どうしたですぅ?」
 翠星石が、腫れぼったい眼をこすりながら尋ねる。
「明日、ジュン君来れないって」
「…何でですぅ?」
「仕事が入ったらしいのよ」
「……また仕事、ですかぁ」
 諦めたようにふうっとため息をつく。
 その隣の真紅は、かすかに視線を泳がせただけで、
持っていたティーカップをテーブルに置いた。
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:42:46.44 ID:Hp7viHGYO
涙腺緩みっぱなし
俺異常かも
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:44:32.14 ID:AD63UYwI0
>>170視ねニコ厨
172: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:44:35.19 ID:tuCuwzLQ0
『え?、じゃあどうしよっか』
 電話の向こうで、みっちゃんが困惑した声を上げる。
「真紅たちは行けそうにないです…」
『そしたら、カナの迎えも難しいかな?』
「そうですねぇ…時間によります」
『そう…仕事って、何時から?』
「11時から目黒区の方です」
『ん?……』
 しばらく唸るみっちゃん。
『そしたらね、こうしましょう』
「はい」
『朝早くで申し訳ないけど、9時半にカナを浜松町まで連れて来て。
カナには言っておくから。出来る?』
「ええ、時間的には問題ないです」
『そう、ありがとうね、桜田君』
「いえ……それじゃ」
『本当にごめんなさい。無理言ってしまって…』
「はは、構わないですよ。それじゃ、また明日」
 ピッと電話を切る。
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:45:06.02 ID:mHU13dtrO
実際こんなもんだろうな・・・そして妻と子供から疎遠され始めて、離婚に発展。
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 20:52:33.04 ID:Z1zfX+TtO
>>173
それなんて俺の上司?
176: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:53:13.42 ID:tuCuwzLQ0
「………」
 うつむいたままのジュン。
 それを見つめる水銀燈。
「…ねえ」
「水銀燈、もう乾いた頃だろ。やすりがけして繋げてやるよ」
 携帯を布団に放り投げ、ジュンが立ち上がる。

「………」
 ジュンが何か作業をしている。だが、水銀燈はそんな事は
どうでも良かった。
「…ジュン」
「……」
「ねえ」
「………」
177: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 20:56:52.82 ID:tuCuwzLQ0
「ねえったら」
 ジュンの手が止まる。
「…どうした?」
 少し声がかすれている。
「貴方は……」
「……僕って酷い奴だろ」
「え」
 再び手を動かし始める。
「ゴールデンウィークにも仕事して」
「……」
「多分姉ちゃんも、草笛さんも残念がってるだろう」
「ジュン……」
「翠星石はきっと、僕の事を本当に嫌いになったかもしれない」
 目を泳がせる水銀燈。
 何を言っていいか分からない。
「…真紅は…」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:00:26.37 ID:FyUQrRIj0
バイトの疲れが一気に吹っ飛んだ。>>1がんばれ
179: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 21:00:46.01 ID:tuCuwzLQ0
 右手で胸を押さえる水銀燈。
「多分無表情で、あんまり何にも反応しないんだろうな」
「……」
「悲しいとか、怒るとか、そういうんじゃなくて」
 ははっと自嘲気味に笑う。
「よろしく言っといてくれ。水銀燈」
「……」
「僕は貴方の家来失格ですって」
「…何言ってるのよ」
「ごめんって…」
「…馬鹿でしょ貴方」
 肩が震え始める。
180: フェイト◆GINLOVEhi6 2008/05/21(水) 21:05:05.96 ID:1pSycvEI0
BE:1146550166-PLT(18796) 株優プチ(news4vip) 俺がいればローゼンスレは安泰ですね^?^
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:06:26.16 ID:9BCatkgW0
全力で支援!!!
182: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 21:08:48.39 ID:tuCuwzLQ0
「貴方大馬鹿よ。営業が出来るだけで」
 振り向く水銀燈。
「なぁにそれ?カッコつけてるつもり?」
 こちらを睨む。
「貴方が今してる事は違うわ。自虐じゃない。ただの逃げよ!!」
「…っ」
「放して!!」 
 右手と身体を思い切りねじり、ジュンの手を振りほどく。
 不意にバランスを崩し、かしゃんと水銀燈が倒れる。
「あうっ」
「水銀燈!」
 助け起こすジュン。
「やめなさいよ!」
 ジュンの腕に、ぎゅっと爪を立てる。
「痛ッ…」
「貴方何も分かってないわ!いいえ、分かろうとしてない!」
 ギロッと鋭く睨みつける。
「……!!」
「どうして?」
「す…」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:13:20.54 ID:GjrngIhi0
       |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、
       ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ”テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/
          ヾ::、    ,        !/::/ ・・・・
184: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 21:13:24.97 ID:tuCuwzLQ0
「どうしてあの子たちの事を理解してあげないの?」
「…」
「どうして、孤独に悩んでいるあの子たちを、迎えに行ってあげないの」
 うつむくジュン。
「翠星石は、蒼星石の肢体の横で、誰かが来てくれるのを待っている」
「………」
「真紅は、貴方にしか分からないような場所で、貴方を待ち続けている」
「水銀燈…」
「言ったでしょう。貴方にとって、もうあの二人がいらない人形でも、
貴方の心遣いが、あの子たちを救えるんだって」
 水銀燈はいつの間にか、涙を流していた。
「貴方最低よ」
「……」
 それだけ言うと、水銀燈は顔を伏せ、嗚咽を漏らし始めた。

185: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 21:14:34.53 ID:tuCuwzLQ0


「……腕の事は礼を言っておくわ」
「…」
「真紅たちにも、私が上手い事言っておくから」
「……」
「名古屋に行っても頑張ってね」
 感情の籠らない声。
「じゃ」
 水銀燈は立ち上がり、鏡の向こうへ消えた。

 ジュンはしばらく、立ち上がれなかった。
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:49:50.90 ID:GnmJKqz80
追いついた。
1乙
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:50:27.39 ID:tiZXKZ3Z0
>>209
よくやった
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:53:17.41 ID:qT3EZQu/0
>>209
うまい!けどそのせいで泣けてきたんだが・・・
下手で笑えるようなのを誰か描いてくれ・・・
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:53:38.82 ID:sE/g/1Da0
>>209
GJ

ID:KccLG3qi0にも期待してる
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:58:07.33 ID:qT3EZQu/0
ローゼンスレということで好きなドールをいってもらおうか
俺は翠ね
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:58:54.92 ID:9BCatkgW0
銀ちゃんは貰って行きますね^^
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 21:59:28.07 ID:/0WEd5w/0
じゃあ紅はいただいていきます
227: フェイト◆GINLOVEhi6 2008/05/21(水) 21:59:36.90 ID:1pSycvEI0
!vip2:stop:

見習い戦士のふつうの攻撃
ログインしてないです。
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:00:19.37 ID:9JFJFA5HO
ローゼンもらっていくわ
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:00:32.06 ID:xDLYqJXk0
230: のらすとぱ 2008/05/21(水) 22:02:12.10 ID:qT3EZQu/0
>>227
吹いたwww
>>228
おまいもしや好きな感じにドールを作らせる気か・・・・
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:03:42.24 ID:KccLG3qi0
>>209
うめぇwwwwww
油断しててほとんど描いてないってのは秘密
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:03:52.51 ID:adqihTKQ0
きらきーか薔薇すぃー
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:07:32.79 ID:9BCatkgW0
1マダー?
236: のらすとぱ 2008/05/21(水) 22:10:21.37 ID:qT3EZQu/0
支援
あと1がんがれ
237: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:11:56.77 ID:tuCuwzLQ0


 車の後部座席に置いてある鞄から、金糸雀が
ひょこっと顔を出した。
「…これ、ジュン君の車?」
「…そうだけど」
 きょろきょろと見回す。
「凄いかしら」
「…何が?」
 信号で止まるジュン。
「自分で買ったんでしょ?」
「…ああ、ローン組んでな」
 首をかしげる金糸雀。
「ろーん、って、何なのかしら」
 振り向くジュン。
「何だ、草笛さんとこにいるのに、そんな事も知らないのか」
 プッと噴き出すジュン。
 瞬間、後ろからパパーッとクラクションが鳴る。
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:12:48.87 ID:AD63UYwI0
>>236
なにコテいれてんだよカス
市ねボケ
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:13:04.80 ID:GjrngIhi0
ktkr
だが風呂頂いてくるほ
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:14:14.51 ID:vLHyZUH10
>>1
キテタ
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:14:25.08 ID:qT3EZQu/0
>>238
じゃあとってやんよwww
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:14:38.18 ID:/0WEd5w/0
>>240
シェルブリットの銀w
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:15:09.52 ID:qT3EZQu/0
>>240
腕がすごいことにwwww
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:16:04.41 ID:GnmJKqz80
シェルブリットwwwwwww
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:16:30.13 ID:AD63UYwI0
>>242
市ね
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:19:07.13 ID:qT3EZQu/0
>>246
いいじゃないか
お望み通りとったんだからwww
変な争いはやめよぅぜぇ1の邪魔はしたくないんよ
248: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:19:44.03 ID:tuCuwzLQ0
「っと」
「…気をつけるかしら」
「ああ、…ごめんな」
「話は戻るけど、カナは、大人の世界の事は、よく分からないかしら」
「ローンの事か?」
「そうかしら。だって、カナは知らなくてもいい事だし…」
 少しうつむく金糸雀。
「まあ、そうだな」
 ふと、左前方に眼をやる。
「あっ、ねぇねぇ、あれは?」
「金糸雀」
 呼ばれてジュンに視線を移す。
「あんまり顔出すな。僕のお客さんと、どこですれ違うか分からない」
「……かしら?」
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:19:50.06 ID:AD63UYwI0
>>247
ないにょ(笑)
馴れ合いくせーんだよ市ねゴミクズ
251: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:22:12.45 ID:tuCuwzLQ0
「下手したら、『○○建設の営業さんは、小さな女の子を車に乗せて
気持ち悪い』とか噂が流れて、下手すりゃ会社の信頼に
関わるんだ」
「会社の?」
「ああ。営業マンは、会社そのものだから。僕が飲酒運転でもしたら、
○○建設は飲酒運転するような社員を雇っている。
○○建設はろくな会社じゃない、そこまで広まる」
「そんなものなの?」
「おっと」
 急ブレーキを踏む。
「……そうだよ。だから草笛さんも、電話のやり取りとか
全然雰囲気違うだろ」
 体勢を立て直している金糸雀。
「確かに…かしら」
 沈黙が流れる。
「みっちゃんの所に着いたら言って。それまではこの鞄から出ないから」
「ああ」
「………」
 金糸雀は、ジュンに淋しげな眼を向けたが、すぐにぱたんと
鞄を閉めた。

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:22:30.46 ID:qT3EZQu/0
>>249
おk相手するのめんどいから一人でやっててね
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:23:03.13 ID:AD63UYwI0
>>252
じゃあレスつけてんじゃねえよバァカ
254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:23:35.69 ID:i0XINC5k0
みなさん落ち着いてえええええええええええ><。
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:24:00.49 ID:vLHyZUH10
頼むからそういうのだけはやめとくれ…喧嘩両成敗だってんだよ
256: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:24:48.55 ID:tuCuwzLQ0
「………」
 頭が痛い。最近、あまり寝ていないのだ。
 水銀燈の補修、というより、心の中のもやもやで、
眠れないのである。
 パパーッと音がした。対向車線をはみ出しかけていたのだ。

「う……」
 ジュンが再びクラッとした瞬間、視界の動きがゆっくりになった。
 赤信号。

 気付かずに直進する。

257: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:25:41.33 ID:tuCuwzLQ0


次の瞬間、

 ゴシャッと、凄まじい衝撃が走る。

 車が宙に浮く瞬間、ジュンは目を見開き、

確かに自分が叫んだのを感じた。

 逆さまになり、車は一度大きくバウンドし、

 そして、運転席側のドアをぐしゃぐしゃに潰した状態で、

ようやく止まった。

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:26:36.62 ID:GnmJKqz80
>>257
事故・・・
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:26:59.02 ID:lFAUgium0
うわあああぁあああああああ
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:27:09.90 ID:ZvJn2d7P0
ヤッチマッタナー
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:28:43.28 ID:TaeYG+170
追いついたのになんて事だ・・・
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:28:44.14 ID:qT3EZQu/0
>>255
もうやる気はないから安心してほしいんよ
俺も文才がほしいねぇ・・・
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:28:54.83 ID:ozwzWVii0
もう欝展開はいやなのー
264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:29:33.99 ID:tiZXKZ3Z0
やっちまったか・・・
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:32:20.94 ID:unrLIjXrO
なんという・・・
266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:32:52.20 ID:jkWmO+lS0
なんてこったい・・・
267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:33:57.44 ID:adqihTKQ0
この展開は…
268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:34:20.71 ID:9BCatkgW0
うそだろ・・・嘘って言ってくれよ・・・
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:34:57.11 ID:qT3EZQu/0
翠が見せた夢・・・・なんだよな?・・・
270: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:36:12.62 ID:tuCuwzLQ0

「またあの猫ですぅ」
 翠星石が、窓の外を指差す。
 土手に散歩に行った時の、左足の付け根が黒ずんでいる、野良猫。
「………」
 真紅は窓の外を見ようともしない。
「……何考えてるのぉ、真紅?」
 真紅のステッキを借りて、歩けるようになった水銀燈が声を掛ける。
「…いえ、別に何も」
 ちらっと水銀燈を見やり、またすぐにうつむく。
「………」
 はあ、とため息をつく。
「真紅」
 直ったばかりの左手で、壁をトントンと叩きながら
再び話しかける。
「いつまでそんなカオしてるつもり」
「………」
「はーぁあ」
 水銀燈は頭をかきながら、ベッドにもたれかかる。
「つまんなぁい」
 口を尖らせて、ステッキで床を叩く。
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:38:32.46 ID:S33O1sfIO
>>270
ぬこは伏線?
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:40:08.36 ID:ozwzWVii0
SSスレで予想とかは無しんこだ
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:40:13.48 ID:2gmKjYc20
この猫伏線じゃなかったらおかしいような気もする。
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:41:39.94 ID:GnmJKqz80
なんか鬱エンドしか浮かんでこないんだが・・・
275: ◆JtU6Ps3/ps 2008/05/21(水) 22:43:32.52 ID:tuCuwzLQ0
「何なのよぉ、こんなにどんよりさせて。私は下へ行くわぁ」
 ぶつぶつ言いながら、開きっぱなしのドアから出ていく水銀燈。

 水銀燈が階下へ消え、翠星石は真紅を見やる。
「……真紅、本当は」
「……」
「行ってほしくないのではないですか?」
「……」
 答えない。
「あんたはいっつもそうです。我慢出来るだけ我慢して、
一人でずーっと塞ぎこんでるです」
「…そうね」
 ようやく口を開く。
「そ・う・ね・じゃないですよ。行く前に、ジュンに
何か言ってやるです」
「私だって、そりゃ、ここにいてほしいわ」
「えっ…」
 ドタドタドタドタ、と音がして、二人はその方向を見る。
「たっ、大変よ!二人とも!!」
 のりだった。
276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:43:38.52 ID:8dauq1UD0
>>274
おんなじ様な奴が居て良かった。
自分が極端にネガティブ思考なのかと
277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:44:03.65 ID:qT3EZQu/0
>>274
俺は少しだけHAPPYENDが見えた
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:44:26.32 ID:pYgC7Hkb0
>>運転席側のドアをぐしゃぐしゃに潰した状態で

JUMオワタ
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:45:29.16 ID:8dauq1UD0
>>278
シーッ
280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:46:21.14 ID:GnmJKqz80
>>278
それをいったら・・・
281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:47:47.79 ID:vLHyZUH10
それでもJUMなら…JUMなら何とかしてくれる!
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:48:35.01 ID:tiZXKZ3Z0
今時の車はちょっとやそっとじゃ死なないぜ
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:48:41.41 ID:sE/g/1Da0
こりゃもうJUM死んドールかもわからんね
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:49:06.55 ID:qT3EZQu/0
>>281
むしろどうにかしてくれねば困るwww
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:49:09.00 ID:O4YOb0bCO
記念カキコ
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:49:40.46 ID:GqLfkLeFO
>>278
せっかくローンで買った車が…
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:50:15.48 ID:XahXLQES0
筋肉質のJUMなら・・・あるいは・・
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:51:15.23 ID:FyUQrRIj0
>>287
それならまず先に銀様がしんどるがな
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:52:36.55 ID:z7iw2ulB0
俺のカナは無事なのかな
290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/21(水) 22:53:13.20 ID:M65Riok50
くそっ・・・・・・ここで落ちることになるとは……
あとは頼んだ保守

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