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兄妹SS「輝く日常」【後編】

ライトノベル新刊情報サイト「ラノベ総合案内所」が出来ました.

254: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 17:53:29.34 ID:u3b+2lCf0
病院で目が覚めてからかれこれ3か月が過ぎた。

もういつもどおりの生活だ。
「おにいちゃん?起きてー!仕事遅れちゃうよ!!」
「う、うーん?」
「んもう!しっかりしてよね!最近少しだらけすぎよ!?ふふっ。」

ベッドの中で最後の抵抗を試みる俺の肩を揺らして俺の妹、である可愛らしい女の子は
そう元気に言ったあと。一瞬考えるしぐさをしたのち――――

「んもう!…ふふっ、えいっ!」
「うおぅ!」
俺の上に乗っかってきた。
軽い体とはいえさすがに朝の起き抜けにはキツい。
「ま、まい!や、止めてくれ!!いてえから。」
必死に頼む。
「ふふ、じゃあ起きる?」
「ああ!お、起きる!起きるからどいて!」
「あはは!じゃあ顔洗ってきて!朝ごはん用意してあるから!」
そう言って笑顔でキッチンの方へまいは歩いていく。


「あーあ、ホント何を取ってもいい子なのに
 この起こし方だけは何とかなんねぇかなぁ…はぁ。」

そう言いつつも洗面所へ向かう。


255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 17:59:15.77 ID:im2PzjsW0
マジレスすると健忘症は時間とともに結構直ったりするから医者も最初はそんなに心配しない
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:00:47.38 ID:xiRyYZ1w0
>>255
そーなんだー
257: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:02:48.46 ID:u3b+2lCf0
病院を退院したすぐの時は、いろいろ何もかもが初めての体験だった。
まず、俺の部屋に可愛い年下の女の子がいる。
んで俺の事を「お兄ちゃん」と呼んでくれる。
俺の下着などを洗濯してくれる。俺と同じ湯船につかる。

何もかもが新鮮に感じた―――と、そういう感想になれば
俺としても結構楽しみがいがあるんだが…なぜかそうは思わなかった。

まるで昔から…そうしてたみたいな感覚に陥ってしまったのだ。

「なんなんだ?」

258: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:03:13.36 ID:u3b+2lCf0
そういう感覚に陥るたびにいつもそう言っていた気がする。

名前に関してもそうだった。
最初は俺は君、とかあなた、とかで
その可愛らしい女の子の事を呼んでいたんだが、すぐに

「んもう!まいでいいよ!!まいって呼んで?」

そう言ってほっぺをぷくーっと膨らませる彼女を見る羽目になり、
それ以来まいと言う様になったわけだ。
1回言ってしまったらもう違和感は感じなくなってしまった。
向こうも俺の事を最初っからお兄ちゃんと呼んでいた。

1回だけ何かの拍子に「兄貴」と言われた事があった。

その瞬間、なぜか少し懐かしい気がしたんだが…

その時まいはすぐに、間違えて言ってしまった、みたいな雰囲気を出して
すぐに「お兄ちゃん」と言いなおした。
それ以降まいは1度も俺の事を「兄貴」とは呼ばなくなっていた。
259: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:05:25.34 ID:u3b+2lCf0
そんな事をぼぉっとした頭で思いながら朝飯を食べる。
昔はひとりで全部やっていたから男くさいものしか作らなかったが、
今日俺が食っているのはホットケーキだ。
妹はいっつも朝ごはんを必ず作ってくれていた。
洗濯も当たり前のようにやってくれる。
一独り暮らしだった今までとはえらい違いだ。

「お兄ちゃん。おいしい?」
妹がその可愛らしい瞳を俺に向けながら聞く
「ああ、うまいよ。ははっ朝から豪華だよなぁ。」
「ホットケーキが豪華ってどういう事よ?変なの…」
妹はくすくすと俺を見ながら笑った。

まい――お前が作ってくれたもんは俺の中では何でも豪華なんだよ…

そう心の中だけで言って俺はホットケーキにかぶりついた。
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:06:44.52 ID:im2PzjsW0
ジョセフ風に後の展開予測書いてみたくなった
お前は次に○○と書く、的な
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:09:16.92 ID:xiRyYZ1w0
働きマン要素が無くなったね
263: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:09:43.98 ID:u3b+2lCf0
正直に言うと…俺は、
この妹、まいに対して時々兄妹としての目で見れない事がある。
つまり――――女として見てしまう事があるってことだ。
だって、しょうがないだろ?
今まで1人暮らしをしてた俺の元に、いきなり妹と名乗る女の子が家に来て
世話を焼いてくれる様になりました。これ、なんてエロゲ?
ホントに陳腐なんだが最初に思った事はそんな事だった。
まいはとっても可愛いし、スタイルも抜群だ。
そんな子に対して、何かしらの想いが湧かないのは逆に失礼とも言える。
でも、状況が状況なだけに…なかなか言い出せないでいる。
というか―――言う気ははなからないんだけど。

スーツを着て、玄関へと向かう。後ろからまいがついてきてくれる。
「それじゃあ!今日も行ってらっしゃい!お兄ちゃん!^^」
にっこりと微笑んでそういうまいの顔は本当に、可愛い。

だ、だめだ!こんな事思っちゃ!!やめろ!俺!考えるな!!
ついついまたまいの事をそういう風に考えてしまう自分が嫌で―――。

「お、おう!じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」

俺はまいの顔をよくも見ないまま、飛び出して行った。
264: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:11:08.89 ID:u3b+2lCf0
会社へと着くとさっそく目黒が声をかけてきた。

「おっす!元気かい!?b」
「ああ、ははっ、別にもう大丈夫だって。
 ていうかお前…俺が復帰してから毎日それ言ってないか?」
半ば呆れながらそう言う俺に対して、目黒はお決まりのポーズで続ける。

「ま!いいじゃねえの!俺はお前が心配なんだよ!b
 今や頼れるわが部署の部長さんだからな!!^^」
にやっと笑いながら俺を小突く。
「いや、だからそれはまだ決定事項じゃねえから!あんまし広めんなって!」
俺はシーと目黒の前でジェスチャーをしながら言う。
266: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:14:52.09 ID:u3b+2lCf0
昨日の事だ。

なんとか仕事に復帰して、やっと自分のノルマを前の様にこなせる様になってきていた俺は
目黒からの
「社長が呼んでるぞ!?行って来い!b」
という連絡を受けて、社長室へ向かった。


その時の社長の様子には正直本当に驚いた。
高そうなフルーツゼリーの詰め合わせを俺に渡しながら社長は
「君にはすまない事をした。」
とホントに申し訳なさそう開口一番そう言ったんだ。
俺は混乱した。
「え?しゃ、社長?
 あ、あの…自分は家のマンションの階段からこけて落ちたんですよ。
 ははっ!社長のせいなわけないじゃないですか。ど、どうしたんですか?一体。」
そう言うと社長ははっとした顔になって
「え?…あ!…あ、ああ!そうだったね!な、何を言ってるんだ私は」
そう言ってほっぺを掻いて、そのあとボソっと何かを言った。
「目黒君にあれほど注意しろと言われていたのにな…」
「何かおっしゃいましたか?」
「い、いや!なんでもない!こっちの話だ。」
「?」


267: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:18:15.48 ID:u3b+2lCf0
慌てふためいている社長は、どう考えても何か隠していることがばればれだったが…
まぁ詮索するのは何となくはばかられたので、そのまま俺は
今日社長が何故俺を呼んだのかを聞いてみることにした。
「それで…えっと…社長は今日はどのようなご用件で
 自分をお呼びになったのでしょうか?」

「あ、ああ!そうだった!君を呼んだのはね!
 はは、君にとっては恐らく朗報となる事がほぼ決定しそうという事実を伝える為なんだ。
 ホントは決定が下るまではこういう事は本人に伝えてはいけないんだが、
 君には…本当に一刻も早く伝えたくってね!!^^」
そう言って社長は俺の顔をにこにこと笑いながら見る。
俺に…朗報?さ、最近なんかしたっけ?
「は、はぁ…」
戸惑っている俺に社長は急にとんでもない事を唐突に言いだした。

「まぁ単刀直入に言おう!
 早い話、君には来月から君の部署の部長に就任してもらう事になりそうなんだ。」

「はぁ…え?……えええ!?」

ははっ、ねーよ。
この間まで頭怪我してたのに…そんな混乱させるような事を言うなよなぁ

と初めて社長に嫌味を言いたくなった。


268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:19:09.51 ID:im2PzjsW0
(笑)とか^^とか何とかならんのか?
SSだって立派な小説だぞ
269: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:24:58.53 ID:u3b+2lCf0
>>268
はぁ…(笑)は使ってなかったはずですが。
^^は使ってますね。辞めた方がいいですか…分りました。
ではこれからそういうのは出来るだけ使わない様に書きたいと思いますが
表現がへたくそなのでその人のしゃべっている表情は脳内変換でなんとかしていただく
って場面が増えると思いますが、そのあたりは了承して下さい。(:_;)
すいませんでした。てかこんなのを小説って言って下さる事にありがとうと言いたいです。
m(_ _)m
270: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:26:49.03 ID:u3b+2lCf0
あっでも目黒とかの


だけは譲れません。すいません(:_;)
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:28:20.33 ID:xiRyYZ1w0
2chクオリティ
272: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:29:52.44 ID:u3b+2lCf0
…が、すぐに社長が
「本当だ。いつか言ったように普段の君の働きぶりは
 私の所にも結構届いていてね。はははっ!
 若いながら優秀らしいじゃないか!正直居酒屋で飲んだ時から君はいいと思ってたんだよ。
 だから役員会議で私は君の名前を君の上司にあたる奴らに推しておいたんだ。
 おそらく近いうちに連絡がくるだろう。まぁ大丈夫だ!!
 今までの仕事をしながら皆の指揮を執るみたいなもんだから。
 適度にリラックスしながらやってくれてもかまわないさ!
 今までよりは少し仕事量が増えるだろうけどね。ははっ。」

と本当に嬉しそうに長々と言っているのを聞いているうちに
だんだん
どうやらこれは本当らしいという事を理解した俺は
とりあえず、

「は、はい!一刻も早く復帰して頑張っていきたいと思います。」
「ああ!しっかり頼むよ!それでは私は会議があるのでな。そろそろ君も自分の部署へ戻りたまえ。
 来てくれてありがとう。」
「いえ!わざわざありがとうございます。」
そう言って社長室を後にした。

忙しくなりそうだなぁと思ったもんだ。
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:31:18.88 ID:im2PzjsW0
>>270
それはまぁ表現の範中だと思うしありじゃね?
274: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:34:02.86 ID:u3b+2lCf0
昨日家に帰った後まいにも一応伝えてみた。
俺が言い終わるか終わらないかの時に
すでにまいは顔を輝かせていて、
「わぁ!おめでとう!!お兄ちゃん!やったじゃん!
 お兄ちゃんの今までの仕事が評価されたって事でしょ!?
 私、仕事の事はよくわからないけど…その年で部長って言う人はあんまりいないんじゃないかな!?
 とにかくおめでとう!」

と言ってなんと…俺に抱きついてきた。

「う…お。あ、ああ!あ、ありがとう!
 そ、そんなに喜んでくれるとは思わなかったよ。」
俺は目を白黒させながら答える。

俺をぎゅっと抱きしめたまま妹が言う。

275: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:34:44.12 ID:u3b+2lCf0
「喜ぶに決まってるじゃない!
 私のお兄ちゃんが出世するんだもの!!」

なに当たり前の事言ってんのよ、とでも言いたげな表情で言ってくれた。
俺も自然と笑顔になる。
「ま、まぁまだ正式決定じゃないみたいだけどな!
  これで結局何もないってのも十分考えられる。」
そう言ったらぽかっと頭を殴られた。
「い、いてえな!なんだよまい。」
ちょっとムスっとした顔のまいが言う。
「もう!ポジティブシンキングでしょ?全く…お兄ちゃん?
 社長さんから直接言われたんでしょ?」
「あ、ああ…」
「だったら!絶対にそうなると思うわ!
 普通社長直々にそういう事を言うってのあんまりなさそうだし…」
まぁそれは俺も思ったな。
同感です。と顔で示す。
「ね?だから!だいじょうぶ!!b」
目黒の様に親指でGJっとジェスチャーをしながら
俺を嬉しそうに見つめるまいは、きれいだった。

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:38:35.78 ID:xiRyYZ1w0
流行b!!!
277: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:46:06.73 ID:u3b+2lCf0
「なーにぼうっとしてんだ、っよ!」
「あたっ!!」
そんな事を考えていると目黒に背中をバンと叩かれた!
「いってえな!何すんだよ!」
「まぁまぁ!そう怒んなって!ぶ、ちょ、お!!b」
「だーかーら!大きな声で言うなって!」
俺がいい加減迷惑だと言って怒ると
目黒はがははっと親父みたいに笑って自分の席に戻って行った。

はぁ…こいつに教えるんじゃなかった

昨日、社長室から帰ってきた俺を質問攻めにして
俺から事の次第を聞いた途端目黒は顔を輝かせて
「よかったな!今夜は赤飯だな!!」
と受験に勝利した息子をお祝いする父親みたいなノリでわめいていた。
昨日素直にそれがうれしく、お礼を言ったりしていた俺だが、
今日一日会社にいてそれが間違いだった事に気づいた。

目黒の野郎。部署内のすべての人間に言いふらしていたのだ。
俺は一日中いろんな人に
「おめでとう」やら「ホントなんですか?」
等々様々な質問攻めにあいながら

これで何もなかったら、目黒の野郎。恨んでやる。

と心に堅く誓って家に帰ったのだった。
278: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 18:52:53.20 ID:u3b+2lCf0
ニコニコの1位のマリオの奴受けるwwwwwww
あっ続けます。
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:55:02.88 ID:xiRyYZ1w0
>>278
おいwwwwwwww
・・・ちょっと見に行こ
280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 18:55:46.96 ID:fz0Amtt2O
フイタwwww
はよ再開しろwwwwww
281: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:08:29.59 ID:u3b+2lCf0
その日から2日ほどたった後。
俺は会社を休んだ。まいも学校を休んだ。
いや別にズル休みじゃなくて俺は有給を使ったんだ。
まいもちゃんと学校側に言ってある。

俺たちは兄妹そろって朝からバスへ乗り込んだ。
今日は墓参りに行くんだ。母さんの命日だからな。

20分ほど揺られて墓地にたどり着いた。
母さんが死んでから2年間。俺は毎年母さんの命日にはお墓参りに行き、
お墓を掃除してあげる事にしていた。だから去年も行った。1人…で。

1人…だったよな

―――――――ッツ!

ズキンと頭のどこがが痛んだ。
一瞬顔をゆがめるがまいには気づかれていないようだ。
また心配させるのもどうかと思うので言わないようにしなくちゃな。
実は仕事中にもあったんだよなぁこういうこと。
なんかそこの部分だけ記憶があいまいだからな。

282: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:20:20.65 ID:u3b+2lCf0
などと考えながらまいと目的の墓の前までたどりつく。
お盆でもないので周りに人は見事までにいない。
「さーて、と じゃあまぁ母さんに挨拶すっか。」
「…うん。今日は伝えたいことが沢山あるから」
「え?そんなにあんのか?」
俺と暮らし始めてそんなにたってないしなぁ。
疑問を顔に出している俺にまいはにかんだ笑顔で
「ふふ…お兄ちゃんにはわかんない事だよ。」
と言った。その顔は少し、切なげだった。

二人で手を合わせた後、恒例の墓掃除を始める。
掃除するための水を汲みにバケツを持ってまいが近くの蛇口へと行ったので
ひとまず先に汚れている所を見つける為に墓の周りを一周する。

「ふぅ?一年たってるけど何かあんまり汚れてないな…」



「―――――――――あれ?」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 19:23:37.67 ID:xiRyYZ1w0
そこに過去への扉が?!
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 19:27:54.38 ID:7BhYBhpB0
隠しダンジョンの入り口か?
285: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:32:10.07 ID:u3b+2lCf0
さっき手を合わせた時にはまったく気付かなかった。
墓石の裏側に母さんの名前が刻まれている。
その隣にもうひとつ、別の名前が刻まれていた。
その名前を見た瞬間。

―――――ッグォ!!

今までの比ではない尋常じゃない激痛が俺の頭を襲った。

「こ、この名前…お、俺は――――――」

そこまで考えた時頭の中が急にスゥっと朝の湖みたいに静まり返った。
そこから泉があふれ出るように様々な記憶が…
どんどん湯水のようにあふれだそうとしている気がした。
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 19:37:55.26 ID:xiRyYZ1w0
親父が引き金とか
287: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:38:38.30 ID:u3b+2lCf0
頭を抱えてこみ、座り込んでいた俺を見つけて
「お兄ちゃん!!どうしたの!?」
まいがバケツをその場に置いて走ってきた。
「え?…い、いや…なんでもない」
かろうじて声を出す。さっき程の痛みは引いていたが、まだ相当ズキズキする。
「なんでもないって!頭抱えてたし…」
「いや、ははっとにかくさっさと掃除しようぜ?
 こ、この分だと雑巾で水ぶきするだけ…でじゅ、十分みたい、だ。」
「ただ、後ろ側はお前がやってくれ。俺は前をする」
「え?どういうこと……あっ!」
妹がはっとした表情になる。
「―――――――――!!ま、まさか…お、お兄ちゃん…」
何かしばらく悩んでいる顔つきになったと思ったら

今までの表情が嘘のようにいきなり普通のいつも通り、俺に見せてる笑顔で。
「オ、オッケー!!とりあえず!さっさと終わらせちゃお!!」
そう言って置いていたバケツを取りに行った。

それから俺たちは5分ぐらいでお墓を拭き終わり、
またバスでマンションまで戻ってきた。

俺はさっきの激痛からずっと頭の中から痛いほど耳鳴りがして何もしゃべれなかった。

まいも、何か考えている様で何もしゃべらなかった。
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 19:39:49.24 ID:xiRyYZ1w0
これって今日で本当に終わるのかね・・・
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 19:45:50.90 ID:XTF/WpL+0
>>288
終わらせてみせる!

じっちゃんの名にかけて!











なんか・・・ごめん
290: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:49:39.50 ID:u3b+2lCf0
マンションにつく。俺の部屋の鍵を開けるときに隣の部屋をふと見た。

…グォ、いてえ…な、なんでだよ。と、隣の部屋のドア見た…ぐらい…で。

また強烈な頭痛が俺を襲った。
なんとか表情には出さず普通に部屋に入ると、
ベッドにすぐにねっ転がった。
横を見ると、そのには俺をいつになく真剣なまなざしで見つめている
何かを、決意した様な表情のまいがいた。
その表情を見た瞬間。いやな胸騒ぎがした。
「あ、あの…お前も、ソファーにでも座って休んでな。つ、疲れたろ?
テレビでも見て」
「今日お墓に行ったわよね。」
今までにないぐらい切なげに言う。
「あ、ああ…今それから帰って来たんじゃないか。な、何言ってんだ?」
「お墓洗ったわよね」
「ああ」
「私、お墓の裏側を洗ったわ。」
「あ、ああ」
心臓の鼓動が嫌でも早くなっていく…


291: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 19:51:05.69 ID:u3b+2lCf0
「お兄ちゃん、掃除を始めてから…1回も裏側を見なかったわよね。」
別に意図的に見なかったわけじゃなかった…気がするんだが。
「あそこにはお母さんの名前が刻まれていた。」
「あっああ。分かってるさ。」
そこで俺は混乱し始めていた。頭の中の脳細胞全体が悲鳴をあげていた。
そ、そうだ。なんで俺の頭痛が始まったんだ!?
いつもは頭痛が起きてもすぐに治るから、
そのきっかけなるものを無視してしまっていた。でも今日は今も痛い。

――――――!!
百面相をしながら必死に頭を巡らす…頭痛もひどくなってくる…。

そんな中俺は、まいを見た。
292: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:00:37.26 ID:u3b+2lCf0
まいは、今までに見せた事のないような暗い顔をしていた。
そして、はっきりと俺に聞こえる様に言った。
「あそこには、お、お母さんの他にも…も、もう一つ、名前が刻まれてるの…」

ズキッ!

「う、うお…」

俺は、気がつけば
さっき墓地で感じた尋常じゃない痛みにまた襲われていることに気づいた。

「あそこには…あそこには…」
妹の顔がみるみるうちに泣き顔に変わっていく。
そうだ、あそこにはもう一つ何か刻まれていた。
頭痛がひどくなっていく。

や、やめてくれ…言うな!まい!!

俺は無意識のうちに、まいの言葉を聞きたくないとでもいう様に耳をふさいでいた。

293: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:01:47.38 ID:u3b+2lCf0
まいは―――決意したように言った。

「あそこには―――――――お父さんの名前も、刻まれてるの。」

お父さん。―――――親父…。

あ、ああ…あああ……ああああああああああああ!!

その瞬間頭の中で渦巻いていた何かが解放された。
「う、うおおおおおおおお」
様々な記憶が映像となって、俺の頭の中で溢れ始めた。

見たくない!見たくない!忘れさせてくれ!

そう心から思ったが、もうとまらない
「ああああああ」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
妹が俺を支えようと駆け寄る。

「あ、ああああああああああああああああああああああ!!!」

俺はベッドに突っ伏したまま頭を抱えていた。
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:06:17.43 ID:7BhYBhpB0
あ、血圧が ∵・( ゚д゚)・∵ ブバァー
295: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:08:00.65 ID:u3b+2lCf0
記憶の怒涛の集中砲火が終わったのは10秒ぐらいだったか。

まいの顔を見る。泣きはらした顔で俺に抱きついている。
「うう……大丈夫?おにいちゃん…ごめん。ごめんね…」
そう言うまいの顔をいとおしいと感じた。抱きしめた。

「ひゃっ!な、なに?」
まいが目を見開いて固まる。
そんなまいに言う。

296: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:08:10.85 ID:u3b+2lCf0
「おい、いつからお前俺の事お兄ちゃんって呼ぶようになったんだよ。」
「え?」
「兄貴だろ?馬鹿兄貴ってしょっちゅう言ってたじゃねえか。」

「―――――――――――ッ!!?」
まいの眼が大きく見開かれる。

「あ、…あ、に、…き?」

「ああ。」
久しぶりに聞いたな。兄貴って…

そう思いながらまいの目をしっかりと見つめながら言う。

「―――――思い出したんだ。全部。」



そうだ、俺はあの日階段から落ちたんじゃなかった。
あの時、俺は―――――――
297: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:08:35.90 ID:u3b+2lCf0
風呂入ってきます。すいません、保守お願いします。
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:14:27.51 ID:xiRyYZ1w0
さーって来週の兄妹SSは??
299: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:19:57.22 ID:u3b+2lCf0
そっこー入ってきたw
じゃあ再開します。
10時には終わらせたいですね。
300: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:22:43.28 ID:u3b+2lCf0
上野と別れたあと公園へと一目散で駆けつける。
真ん中の電灯の下に親父が立っていた。


「遅かったじゃねえか」
「どういうつもりだ!こんな時間に呼びだして!」
語気を荒げて言う。しかし親父は昔と同じ口調で続ける。
「本当は来なくてよかったんだがな、
  いや正確には来てほしくなかったというべきか。」
「は?自分で呼びだしといてなんだよ!!」

「いや、彼には私が呼びだせと言ったんだ。君をね」

後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえた。
ここ3日ほど聞いていなかったが毎日顔を合わせていたんだ。
すぐに声の主が誰だか分かった。
俺は後ろを向いてつぶやいた。

「……長谷川さん。」





301: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:25:39.15 ID:u3b+2lCf0
長谷川さんは今まで俺の知っているどの顔も見せずそこに立っていた。
憎しみを必死に隠して無理に笑顔を浮かべているという感じだ。

「そうだ。俺が呼んだんだ。お前の親父をつかってな。」
「どういう事だ。」
もうこの人に敬語を使うのは俺の中で選択肢としてなくなっていた。
長谷川さん…いや、長谷川はクククとヒクついきながら言った。
「なーに、お前は社長に俺の事についていろいろ言われてたみたいじゃねえか。
 それが全部事実だっただけだ。」
「で、でもあれは昔の話だったんじゃねえのかよ!?」
「は?ばーか。
 あの会社に就職したのは裏で動きやすくする為表の顔が必要だったからだ。
 へたすりゃ何十億の儲けがでるぼろい商売だ。
 2、3年刑務所に入る以上の価値がある。やめられるわけねえだろうが」

「――――ッ!こ、この野郎ぉ」
俺は今までの長谷川の上司としての顔が完全に無くなった長谷川を見て、
絶望感と怒りで頭がおかしくなりそうだった。
そんな俺をにやにやしながら見ながら長谷川は淡々と言った。
「は!俺はお前らに優しく指導してやってる間も
 ずっと仕事なんてしてなかったんだよ。そうさ!
 そこにいるお前の親父と一緒に着々と次の取引の準備をしてたんだよ!!」
――――――ッ!?
はっとして後ろを振り向く。親父が下を向いて立っていた。
俺は信じられず、おやじに言った。
「お、おい」
「………」
親父は何も答えず下を向いたままだ。
長谷川が後ろで続ける。
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:28:55.17 ID:vfK34aP90
最初のスレからずっと見てますwktk
303: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:29:46.18 ID:u3b+2lCf0
「そうさ!俺とお前の親父は共犯者だ!
 前からずっとドラッグの横流しで食ってた。
 でもある時お前の親父がヘマしゃーがってな。
 サツに捕まりそうになった。だから俺は当然そいつに制裁を下した。」
「それが、リストラってわけか…」
「ああそうさ!辞めさせてやったよ。俺のノルマを全部押しつけてな!
 くくっ、意外とあっさり辞めやがったよそこのゴミは。で
 もせっかく今までのドラッグの横流し経路をこいつのせいでつぶしたくなかった。
 だから俺が居場所を与えてやったってわけだ。」
「居場所?」
「そうだ。そいつは会社員だってお前らに言ってねえか?ホントは違う!
 ヤクの購入ルートを割り出し、取引が安全かどうかを調べるって作業をしてたんだよ!
 ははっまぁ給料は普通の会社員以上のものを与えてやってたから生活に不便はなかっただろうけどな」
「ど、どういう事だ。」
頭が混乱してきた俺に長谷川はさらにたたみかけるように喋る。
「頭悪いなおめー、お前の親父は毎日毎日死ぬか生きるかの作業をしてたんだよ!
 今回もヤクを運ぶルートが安全かどうか確かめるために
 こいつにヤクを持たせて歩かせてたんだ。お前ら家族には出張と言ってたらしいがな。
 …まぁそのルートは失敗だったな。こいつと一緒に行った仲間は国境警備隊に銃殺された。
 こいつは命からがら逃げかえって来たってわけだ。くくく…」

「お、おやじ…てめえ!ほんとなのかよ!!」
俺はすでに信じられないような出来事を聞かされて混乱の絶頂にあった。
なんとかどちらかの確証が欲しくて親父に問い詰める

304: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:35:12.00 ID:u3b+2lCf0
「……」
「おい!なんとか言いやがれ!」
「………事実だ。俺は犯罪者だ。」
「―――――――――ッ!!」
なんと言っていいか、わからなかった。
俺の中で何とかギリギリ保てていた理性が音をたてて崩れていった。
「この馬鹿野郎!」
「ッグ!」
生まれて初めて力いっぱい親父を殴った。
何故か親父は抵抗せず俺に殴られた。
その場に倒れた親父を見るのがなんだか辛くなって長谷川と再び対峙する。

「なんで俺を呼んだ。要件をいえ。」
「は?なんだその態度。それが上司に対する態度かよ?ひゃはは。」
「お前はもう上司でもなんでもねぇ!ただの犯罪者だ!」
激昂しながらそうはっきりと言った俺の言葉に
長谷川のこめかみがぴくぴくと動くのが分かった。
「ほぅ…」
「そうだ!お前はもうただの犯罪者だ!早く捕まりやがれこのカス野郎――ッグ!」
そう言った時だった。
俺の目の前にいきなり詰め寄ってきた長谷川は俺の顔をその拳で殴打した。
俺は派手にふっとんだ。
長谷川は俺よりも体が小さい。その体のどこにこんな力があったのか分らない。
そう思うほど長谷川のパンチは強烈だった。
口の中に血の味がする。口の中を切ったか鼻血が出たかしたらしい。
305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:37:11.46 ID:1D9lIZvw0
    (^ω^ )      
    _( ⊂ i     
.   └ ー-J テクテク….
306: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:38:37.71 ID:u3b+2lCf0
「ぎゃあぎゃあうるせえんだよ!クソガキが!
 てめーの親父には恨みがあるからな。
 会社の名義と偽って俺名義マンションをお前に貸し与えて
 てめーを会社でイジリ倒し、辞めさせ、
 マンションの家賃をぶん取って酒代にでもしてやるつもりだったのによぉ!!
 お前は人一倍仕事ができるときゃーがる。
 いっつもイライラしっぱなしだったぜ!
 だからプロジェクトの直前で疲れているだろうお前に、
 さらに俺の仕事をさせる為に一芝居買って出たってわけだ!
 ひゃはっお前が倒れたって聞いた時は心底喜んだぜ。早く死ねってなぁ!!」

「げぼっグハ!」
倒れたおれの腹を蹴り続けながら長谷川は続ける。

「死ななくて残念でしょうがなかったが、
 当然プロジェクトは失敗!
 お前は責任者として会社を辞めさせられれば俺はもう万々歳だった。
 …が、社長のあのジジイに救急車の件を知られていたのは誤算だった。
 社長がお前と話しているとき俺は扉の向こうに一人でいたんだ。
 全部聴き終えたときの俺の落胆具合ったらねぇぜ。 
 お前はリストラされないどころか昇進しそうにさえなってた。
 それから一週間で仕事に区切りをつけて辞めてやったさ!
 こうしてお前をぶちのめす事を夢見ながらな!!」

「グゥ…お、俺が何をした。」
 何とかギリギリの状態から声をだした。
309: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:43:06.89 ID:u3b+2lCf0
「はっ!お前自身に最初はそこまで恨みはなかったさ。
 でもあのクソ野郎の息子だからな。
 とりあえず会社を辞めされられればそれで満足するつもりだった。
 でもお前はまじめすぎた。
 目障りなぐらい2年でめきめき成長し、頭角を現してきた。
 正直そこの馬鹿の息子だからな。そんな風になるなんて想像もしてなかった。
 正直驚いたさ。そっからだ!
 お前が俺に信頼しているみたいな感じで話しかけてくる度、虫唾が走り始めたのはな!
 恨むならお前の才能と親父を恨むんだなガキ!!」

「ッッぐああ!」

310: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:43:32.69 ID:u3b+2lCf0
そう言終わった長谷川は俺の右足を猛烈な勢いで曲げて言った。
普段経験した事のない痛みに俺はもう何も考えられなくなっていた。
「ぐ、おおお、あああああああああ」

「ふん、苦しめ苦しめ!
 お前の親父はたすけちゃくれねぇぞ!?
 ははっ手を出したらお前の妹…名前は忘れたがそいつをブチ殺すと言ってあるからなぁ!」

「―――――ッ!?」
俺は目を見開いて長谷川の方を見る。

「ははっなーに驚いてんだ!!
 お前に妹が、つまりあいつに娘がいる事ぐらいとっく調べはついてた!」

そう言いながら足をどんどん捻じ曲げていく。


ボキッ

「―――――――!!ぐ、ぐあああああ!!」

長谷川がおれの足から手を話した。
あらぬ方向へ曲がったまま俺の右足は、動かなくなっていた。
311: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:47:34.08 ID:u3b+2lCf0
ガチャ

痛みに悶絶している俺の頭上で、長谷川が何かを用意したらしい。
かすかに体を持ち上げて長谷川の方向を向いた瞬間。

「…う!」
俺の目の前に拳銃の銃口が光っていた。

「けっ!意識を失わないとはたいしたガキだな。
 まっ!これで永遠に目が覚める事はねえがな…は!!」
トリガーを引き上げながら長谷川が残酷な笑みを浮かべる。
「弾は2発しか持ってきてないから的確に狙わなきゃな。
 くくく…まぁ楽しかったぜ?いろいろとよぉ!?
 ……じゃあな!クソガキ!!」
殺される。ただただその意識だけが俺のすべてを支配していた。
全身から汗が噴き出していた。
動こうにも動けない。死刑囚にでもなった気分だ。
長谷川が人差し指に力を込めていく。

ドン!!

一発の銃声が俺に向けて放たれた。

が、それは別の人物の肩を貫通した。



親父だった。
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:48:18.76 ID:vfK34aP90
(´;ω;`)ウッ…
313: 蝋燭◆XXXXXXXXog 2008/04/29(火) 20:48:30.97 ID:slRnrIV40
BE:1330737067-2BP(800)                       γ
                      (
                      _ノ

                   /
                __
             ,、’”   .  `’ 、
             i`ー  _    ’,
.             l| !|      i”"!|
                 }: }i    |{  !j
               〈| ‘J |!   }j  :}
            _ノ;し  i}  {J  |
         ,、-,、’         ハ- 、
         ( .( ’、_    _ ,ノ  ノ:i   )
        ,、’”"`ー—‐’”フ、_ - _,、’ -’”
        (  _   ,、’”    ̄
         `ー–─’”
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:49:49.75 ID:XTF/WpL+0
あれっ?なんか目から赤い液体が・・・
315: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:52:24.35 ID:u3b+2lCf0
「お、おや…じ…?」

「チィ!!…おらぁ!どけ!このカス野郎がぁ!」
長谷川が親父の後頭部を思いっきり殴る。
親父は横にこけたがすぐに立ち上がり言う。
「おい…約束が違うぞ。」
「はぁあ?何の事だぁ!?ひゃはっ!!」
「お前はここに息子を連れてきて憂さを晴らしたら
 もう妹をどうこうしようとはしないと言ったはずだ!!!」
今まで何もしゃべっていないのに
よくこんな大きな声がすぐに出せるなというレベルの
凄まじくドスの聞いた声で親父は長谷川に言った。
長谷川は平然とした様子で
「は?だから今から憂さを晴らすんじゃねえか!
 このガキをブチ殺して憂さ晴らし完了だ。それを邪魔するってのか!?あ?」

317: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:53:24.12 ID:u3b+2lCf0
長谷川はそう言って親父の襟元をつかんだ。するとその瞬間
親父は長谷川を思いっきり殴った。
「ぐぉ!」
長谷川の体が吹っ飛ぶ。

「おらぁ!!何すんだテメー!!!」
長谷川が親父の額に銃を向ける。
「お前から先に殺してやろうかぁ!?」
すると親父は落ち着き払った声で俺にも話しかけるような感じでしゃべり始めた。
「もう俺はもう後悔してんだ。こいつには許してもらうつもりはない。
 それだけの事をやってきた。だから…それはいい。
 でもな、後悔した以上!…もうこれ以上迷惑はかけたくねえんだよ。」

「…ガキを目の前で殺されそうになって助けねえ親が!!どこにいるんだ!!!!!!」
最後は絶叫するように言って長谷川の前に立ちはだかる。
319: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:56:35.96 ID:u3b+2lCf0
「くくくくく…ひゃっはははははぁ!!!!」
長谷川はひとりで爆笑している。
「今更親気取りか!笑わせる!!
 まぁお前はもう用済みだしな。どのみちここでバラすつもりだった。
 もう1発しかねぇからな…拳銃で殺すのはお前にしてやるよ。
 そこのガキは…後でゆっくりと、くくく…殴り殺してやるぜぇぇ!!」

「ふん、そんな事をしている時間はないようだが?」
「あ?」
「聞こえてくるだろ?パトカーの音が」
「―――――――ッ!、チィッ!!」
確かに耳をすませば公園の外の方からパトカーのサイレンが鳴っていた。
どんどん大きくなってきている。
「こんだけ大騒ぎしてりゃあな、
 近所の住民が通報でもしたんだろうよ。
 ここで俺とこいつを殺せばお前のブタ箱行きはほぼ確定だ。」

長谷川は本当に気付かなかったらしい。
銃口を親父から外し、うろうろしながら動揺が顔に出ている。
が、しかし…すぐに表情をもとに戻し止まる。
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 20:58:20.89 ID:xiRyYZ1w0
俺は親父を信じていたぜ・・・・・
321: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 20:59:44.62 ID:u3b+2lCf0
「ふ、ふん!!あと5分は来ねえだろ!
 そのうちにお前だけでも殺してここから逃げれば大丈夫だ!
 裏に仲間の車が停めてある。」

そう言ってひゃははと笑った。
再び親父に銃口をむける。

「―――――。」
不意に親父が俺の方を向いて話しかけてきた。
昔の、優しい親父の声だった。
「俺はお前に許してもらうつもりはない。
 ただ妹の誤解はといておいた。あいつは全部知っている。」
「!?」
「あいつを…幸せにしてやれ。こんな親父で…悪かったな。」

「ひゃっはっはぁ!!!さっさとしなくちゃな
 …じゃあなぁ!!、カス野郎!!!」

ドン!


「―――――――――――ッ!!!」

俺の目の前で親父の額にに穴が開いた。即死だった。

「あ、ああ」目の前で親父が倒れた。

「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
322: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:03:01.15 ID:u3b+2lCf0
もう我を忘れていた。長谷川が大笑いをしながら近づいてくる。

「ひゃっはあああ!死んだ!死んだぞ!!
 あとはお前が死ねばいいんだ!ガキが!!!」
そう言って俺の頭を何度も足蹴にする。
「ほらっ!また脳出血とか起こして死んじまえ!!」

「あああああああああ」
それしか言えずに何度も頭を蹴られる。
死ぬほどの痛みが俺を襲っていたがその時は不思議と感覚がなくなっていた。
しばらくして俺が動かなくなったのを確認した長谷川は
「くくく…最高だ。」と言いながら背を向けた。
その瞬間―――――。
「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ぐっ!なに!?」
俺は左足で長谷川の左足を思いっきりはじいた。
長谷川が倒れた所で馬乗りになり、長谷川の顔を殴打し続ける。

「おおおおおおおおおおおおおおお」
「ちょ!ぐ!ま、まてゴフッ!や、やめッグ!」
「お前がああああ!!
 お前さえいなければあああああああああああああああああ」
そんな事を言ってたような気がする。
長谷川が気絶したあともしばらく殴り続けた俺は
ようやく長谷川が気絶したのに気づき、


そのまま…意識を失った。
323: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:06:35.02 ID:u3b+2lCf0
「思い出したんだ。俺はあの公園で長谷川を殴ったあと、意識をうしなった。」
まいの頭をなでながら話す。
「そう。それで……病院で目が覚めたのよ。」
まいは俺の胸に顔をうずめながら小声で答えた。

俺はまいを離し、ベッドの隣同士に腰掛けて話を続ける。
「俺、まったく覚えてなかった。長谷川の事も親父の事も…お前の事まで…存在自体を」

「病院でしゃべってて分かったわ。本当に驚いた。
 お医者さんが言うには精神的に負荷がかかりすぎて兄貴の脳が
 自らを守る為に記憶を封じ込めたんじゃないかって」
もうまいは、兄貴と呼んでいた。

「そ、そうか。でも、なんで急に思いだしたんだ?―――あっ!」
俺は感づいた。まいもうなずく。

お墓参りだ。

「多分親父の名前を見てから…」
「私もそう思って、あそこでお父さんの事を言おうとしたんだけど
 また倒れられたら困るから、ここに帰ってから言う事にしたんだ。」
「それで思い出したんだ、多分そういう事だな。」
その時目を細めて俺を見ながら妹が

324: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:12:23.10 ID:u3b+2lCf0
「本当に、思い出してくれてよかった…
 お医者さんに無理に思い出させるために
 あの日の事については離すのはよくない。隠して生活した方がいいって、言われて
 わ、わたし…兄貴が自分で思い出すのに賭けるしかなくて…」
と震える声で言った。涙がぽろぽろと零れ、俺の手に落ちた。
急激にいとおしくなった。こんなに心配してくれていたんだ。
「ごめんよ。心配かけちゃったな。」
「うう……」
まいの頭をゆっくりなでる。
「う、うう……ほ、ほんとに…思い出してくれて、良かったああ…」
そう言って泣き崩れてしまった。
その様子を見ながら俺はすぐに聞きたい事が思いついたが…それを今のまいに聞くのは
酷な気がした。もしかしたら目黒達が隠してくれているかもしれない。

とにかく、目黒に聞いてみよう。

そう思った俺は泣きじゃくっているまいに
「ちょっとここで休んでな。目黒とかに連絡する。」
そう告げ、ベッドに転がした。

「う…ううっ…」
そう言いながらまいは布団の中にもぐりこんだ。

ベッドから起き上がり、俺はすぐに目黒に電話を入れた。

325: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:14:14.41 ID:u3b+2lCf0
「はい、もしもし。」
「目黒か?」
「おう!どうしたよ部長!何か用か?」
明るい声だ。
「俺、あの日の事…思い出したんだ。」
「なにをだよ!あの日の事……って、…え!?」
「ああ、あの日の事すべて思い出した。」
「ほ、ホントなのか!?」
「ああ、母親の墓参りに行ってさ、そこで親父の名前があって、それが引き金になったみたいだ。」
「そ、そうかぁ!!よかったなぁ!本当に良かった!」
目黒は心底うれしいといった声で俺の記憶復活を祝ってくれた。
でも俺はまだ全部を知ったわけではない。

「なぁ…目黒。」
声のトーンを真剣なそれに変える。
「ははは…あ、ああ。それでどうしたんだ?」
向こうも合せてくれる。
「俺が意識を失ってから4日間の事について教えてくれ。」
「あ、ああ。あれから――――」
目黒はゆっくりと正確な情報を教えてくれた。
326: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:18:41.17 ID:u3b+2lCf0
あの時俺が意識を失ったあと、警察が5,6台のパトカーで駆けつけたらしい。
そして意識のない俺と死んだ親父、気絶している長谷川を見つけて全員を病院に運んだ。
親父はもうその時には息絶えていた、が一応病院で御臨終みたいな事として処理されたらしい。
長谷川は病院で意識を取り戻した後、警察の事情聴取に対して一切口を開かなかったらしいが、
なんでも社長の調査のおかげで、ついに長谷川の悪事の言い逃れのできない証拠を見つけられたらしく、
それを警察が言うと長谷川は観念したようにうなだれたという。
なんでも俺達の進めていたプロジェクトも、長谷川の裏の仕事を会社ぐるみでやりやすくする事が目的だったことが判明して、
取引先の幹部も長谷川に関連する人物は全員逮捕されたらしい。
とにかく当分長谷川は暗い刑務所の中で過ごすことになりそうという話だった。
親父の葬式は俺の意識がないうちに行われた。
何故かはわからないがまいがそう懇願したらしい。
これはあとで聞いてみないとな。
そこまでを一気にしゃべってくれた目黒に感謝を述べる。

「そうか。なるほどな…だいたい分かった。感謝するよ。」

「いやいや、知りたいのは当然だからな。
 でもお前が記憶喪失したって妹さんから聞いた時はわが耳を疑ったぜ。
 今まで会ったことないからなそういう人に」
「ははっ俺だってねえよ!」
「だろ?」
目黒がいつもの調子で笑う。
328: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:22:03.51 ID:u3b+2lCf0
「でもお前、妹さんにはホントに感謝しなくちゃいけないぞ?
 あんなに取り乱しながらも俺達事件の事を知っているもの全員に
「兄貴は記憶を失っているのでその事には触れずに付き合って下さい」
 なんてひとりひとりお願いするなんてあんまり出来ることじゃねえよ。
 お前が本当に心配だったんだな。」

「え?あいつそんな事してたのか?」
「そうさ!お前の親父さんのお葬式で俺も頼まれたよ。」

そんな事してくれてたのか…

「ああ、分かったよ。今から妹とも話すからそんとき礼言っとく。」
「ああ!そのほうがいいぜ!俺は今から会社の奴ら、とくに社長は責任感じてたからな!
 真っ先にだ!お前の記憶が戻った事を伝えてくる。とりあえず、今日はゆっくり休むんだぞ?」
「ああ、分かってるよ。ありがとう、じゃな」
「ああ!!」
俺達はお互い笑い合って電話を切る。

布団に戻り座ると後ろからつつかれた。
まいが顔の上半分だけを出して起きている。
「目黒さん…だっけ?どうだった?」
小声でつぶやくように尋ねる。
目はまだ真っ赤に腫れている
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:32:19.20 ID:jGhWOb8xO
長谷川死刑だな
俺が認める
331: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:34:57.90 ID:u3b+2lCf0
「ああ、いろいろ聞いたよ。大変だったみたいだな。」
「うん。ホントにいろいろあったよ。
 上野さんなんか兄貴の事を知った時私よりも号泣してたんだから。」
「ああそうか!上野もお前の見張り役として来てもらったんだな」
当然のようにまいの事を思い出したと同時に上野の事も思い出していた。
「記憶が無くなってるって聞いた時もまた泣いてた。」
そういえば病院に見舞いにはこなかったな。
そう思ってまいに聞いてみる。
「でも上野お見舞いとか来なかったよな。」
「当然でしょ!?兄貴はあの子の事忘れてたでしょ!私の事も忘れてたんだから。」
呆れた顔で言われた。
あぁ…そうだった。
もうすべて思い出した安心感から俺はド忘れしていた。ついさっきまで上野の事も忘れて
まいの事もまいがしゃべった内容でインプットしてたんだった。
確認のために聞いてみる。
「まい、お前の言ってたその…俺の義理の妹だったっていう設定は…お前が考えたのか?」
俺達は本当に血が繋がってない
その事実をまいは知っていてそうしたのだろうか…

でもそんな俺の心配は杞憂に終わった。
「え?あははっ。何言ってんのよ!私があんなの思いつくわけないでしょ!
 お医者さんと打ち合わせして決めたのよ。私達は本当は血が繋がってるんだからそんな発想私からは出ないって!!」
「そ、そうだよな。あはは…」
良かった。まいは…まだ俺達が血が繋がっていない事を知らずにいるんだ。
その安心感から俺はついニヤニヤ笑ってしまっていた。
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:35:35.22 ID:5N6Jpzkf0
上野さん出番無し?
333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:36:20.77 ID:5N6Jpzkf0
あ、話題に出たww
334: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:39:15.66 ID:u3b+2lCf0
「なに変な顔してんのよ!?馬鹿兄貴!」
妹が変な目で俺を見てきた。
「ん?なにが?」
そう言えば馬鹿兄貴って久々に言われたな、はは。
そんな事を思いながら質問に質問で返す。
すると、まいは俺の予想外の質問でさらに応戦してきた。
「そういえばさ…上野さんって兄貴の事好きなんじゃないの?
 兄貴…告白されたりしたの?昔…」
「は、はぁ!?なんだよ急に!あはは!そんな事あるわけねぇだろ。」
思わず笑ってしまった。
昔から仲がいいだけの関係だろうしな。そんな事を言う妹がおかしかった。
何故か憮然とした表情で妹はさらに続ける。
「でも!…兄貴はなんとも思ってないの?」
「いやそりゃ友達としては好きだけどさ。
 そういう好きであって恋愛感情は持ってねえよ。
 第一お前の友達だろうが。手出す気になれないし。」
普通に思っていることを口にする。
「ふ、ふーん。そ、そう!ま、まぁそれはそうよね
 友達だもんね。第一ホントにそんな感情抱いてたらいやだし!!」
「なんだそりゃ。んじゃ聞くなよ」
「ふふ。ま、まあいいじゃん。」

何故かそう言って布団をかぶってしまった。
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:39:19.79 ID:9kmcXqDeO
親父が、まいに話した。
336: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:45:46.40 ID:u3b+2lCf0
結構しゃべりやすい雰囲気になったと感じた俺は
目黒との会話で疑問に思っていた事をまいに聞いてみた。
「なぁ…なんで親父の葬式すぐする様に取り計らったんだ?」


布団の中でまいがビクッと体を震わせたのが分かった。
布団から出てきて言う。何故かいきなり涙声なのには動揺した。
か、軽い気持ちで言ったんだけど…
「だ、だって…」
「だって?」


「あ、兄貴はお父さんの事を憎んでるんでしょ!?」
ああ、そういう事か…
まいは俺が親父にふだんから暴力をふるっていると聞かされていた。
んでまぁ当然俺が親父を恨んでると思ってる。
なら俺が目覚める間に葬式等を済ませておかないと
俺が葬式で何かしら騒ぎでも起こしかねないとか思ったんだ。
ちょっと変だがだいたいこんなとこだろうと考えた俺は、
すぐにそれがまったくの勘違いである事に気づいた。

まいはそう言った後、付け加えたんだ。
「だ、だって!兄貴はいっつもお父さんに殴られたりしてたんだから!!」

「―――――――ッ!?」
俺はその発言で固まった。

まいは…知っている?
337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:47:06.46 ID:vfK34aP90
知ったにしては態度の変化が薄いな
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:49:34.81 ID:xiRyYZ1w0
親父が誤解を解いたって発言は思い出してないの?
339: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:49:34.95 ID:u3b+2lCf0
その時、俺の脳裏に親父の死に際の言葉が急速に蘇ってきた。
「ただ妹の誤解はといておいた。あいつは全部知っている。」
そう言っていた。

伝えたんだ。全部。固まりつつそう確信した俺に
まいはさらに話し続ける。

「前に兄貴にいきなり抱きついちゃったことがあったでしょ?」
記憶の糸をたどる。
長谷川が会社をやめてすぐの頃にそんな事があった気がする。
「ああ。」
「その日のお昼にお父さんから電話があったの。」
そういうまいの顔は苦しそうだ。
「お父さん、ずっと私を騙してたって言ってた。
 何の事だか全然わかんなかったから聞いたらお父さんと…兄貴の事だった。
 俺はいっつもアイツに殴られていたとお前に言っていたがそれが逆で、
 あいつを俺がいっつも殴っていたんだ。
 母さんが死んでからはあいつにお金をやってもなかった。って」
そこで区切って俺を見るまいの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
近くにおいてあったティッシュで拭いてやる。
可愛い顔が台無しだ。とか思った。
俺がティッシュを顔に当ててやるとまいは
「ひゃっっ」と言って
ビクついたが
「顔拭いてやるからじっとしてな。」
と言うとありがと、と短く言い素直に従った。
綺麗になったまいはさらに続けた。
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:50:09.47 ID:jGhWOb8xO
兄は妹とくっついてほしいな
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 21:52:58.65 ID:xiRyYZ1w0
血が繋がってない事はいつ伝えるんだろうか
342: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 21:55:59.57 ID:u3b+2lCf0
「お父さん、長谷川って人と悪い事をしているって言ってた。
 それで兄貴が長谷川って人の標的になったという事を知った時に、急に後悔したんだって。
 今まで俺は実の息子になんて事をしてたんだって言ってた。」
「おかしな話だな。」
意味がわからない。
なんで親父がそこまで気づくのにそんなに時間を要したのか全然理解できなかった。
そんな俺の気持を察したのか妹が言った。
「なんか今までお父さん長谷川さんに脅されてたらしいよ?
 仕事に失敗したら兄貴を殺すとかなんとか…いっつも言われてたみたい。」
「!?」
「それで毎日を過ごすうちに、だんだん兄貴の事が重荷になってきて…当たるようになってた。
 とか言ってた気がする。詳しくは覚えてないけど…」
「……」
なるほどな、
ガキの頃に「お前がいるから」という言葉を何回か浴びせられながら殴られてた記憶がある。
親父は脅されて最初は俺の事を気遣ってくれていた。
けどそれに疲れたってことか。

んで俺が本格的に長谷川の標的になった時に父親としての何かが再び芽生えた。

は!冗談じゃない!わけわかんねぇぞ親父。

推測でしかないけど。そこまで考えた俺は
変なイライラが溜まりつつも、とりあえず自分を納得させようと努力した。

344: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:00:01.87 ID:u3b+2lCf0
「それで?他には何か言われたか?」
とりあえずまいの話を最後まで聞くことにする。
まいは俺の目をしっかりと見つめながら答えていく。
それから親父は罪滅ぼしに俺を事件の関係者にはしないように、
長谷川と行動していたと言われたという事。
金は真面目に働いた時の分を残してあるから使えと言われたという事。

そこまで簡単に話した後、まいは黙り込んでしまった。
話が終わったという感じでもない。なにか言うのを迷っている様だったので
話しやすいように助け舟を出してやる。

「今更あいつが何を言ってたか聞いても俺は何にも思わないよ。
 何か言いたいことがまだあるんなら言ってみな?」
ホントは今のところ親父の事は許せていなかったが、そう言った。

なんとか助け舟となったようだ。
まいは再び目に涙を浮かべて話し始めた。

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:03:31.36 ID:jGhWOb8xO
もっとペース上がらないの?
347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:04:25.15 ID:5N6Jpzkf0
ペース上げたら猿になるよ
348: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:05:07.17 ID:u3b+2lCf0
「お、お父さんは私の事も兄貴の事も本当は愛してたんだと思う。
 だ、だから隠してて、それが結果的には最悪の方向になっちゃったけど。
 お父さん…最後に言ってた。
 「あいつがお前にこの事を言わなかったのは、
  俺がお前に手を出すのを警戒していたからだろう。
  自分だけが犠牲になって解決するのならそれがいいと判断したんだろう。
  これからもあいつとは普通に接してやれ。
   あいつはお前の事をいつも考えてくれる最高の兄貴だ。俺は…最悪の父親だがな。」って…」

はっ!今までそんな風に思っててくれたんならもう少し優しくしてくれてもよかったんじゃね?
おやじよぉ…
そう漠然と思った。親父がそんな事を言っている姿なんて…想像できなかった。

でもまいの話しぶりから嘘というわけではなさそうだ。
何故か突然、再び…親父の死に際の言葉がフラッシュバックされる。


「あっ」

まいが俺を見て驚いた声をあげる。

「――――え?」
俺は――――――泣いていた。

「あ、あれ?な、なんで泣いてんだ俺。あ、ははっ!おっかしいなぁ。
 普通にあっそうぐらいにしか思わな…かった…の、に…」

そう言った俺をまいが優しく抱きしめてくれた。
349: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:11:07.82 ID:u3b+2lCf0
「兄貴、今までごめんね?私全然気づかなくって…
 馬鹿兄貴馬鹿兄貴っていっつも罵倒するだけで、
 お父さんの話を聞いている時は恨んだりもして…ホント、馬鹿妹だよね。
 さ、最低だよね?」

抱きしめつつ俺の頬に触れているまいの頬に涙がつたっているのが分かった。

「今まで本当にごめん。
 私の為にいっつも一生懸命だったんだよね?
 兄貴は昔のまま…私を大切にしてくれてたのに。
 私はいっつも疑ってた。ホントは兄貴は私の事を迷惑に思ってるんじゃないかとか…」

「そんなわけないだろ。お前は大事な大事な俺の妹だよ。」

普段は恥ずかしくて言えない事をその時のおれは平然と言っていた。
「うん。やっとわかった。私は兄貴の事を何も分かろうとしなかった。」
「いや、お前は知らなかっただけだ。
 隠していたのは親父の言うとおり俺の独断だからな…
 お前が親父に傷つけられないかだけが毎日心配だった。
 親父に聞かされて、さんざん悩んだんだろ?
 もうそんな事で悩まなくてもいいよ。
 お前の馬鹿兄貴が、長年勝手に馬鹿やってたってだけなんだから。」

穏やかに笑い、そう言う。
相変わらず俺も涙を流していた。とまらない。
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:12:24.85 ID:im2PzjsW0
>>330
どういう罪状で?
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:13:08.65 ID:jGhWOb8xO
兄貴のバカ野郎(´;ω;`)




長谷川死ね!
352: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:15:30.21 ID:u3b+2lCf0
俺がそう言った後、
まいはいっそう強く俺を抱きしめて俺の顔を見た。

「う…うう、ご、ごめんね。ごめんね。兄貴。」
「いいんだ。これから2人で頑張っていこう。
 それが俺に対しての最大級の恩返しになる。」
妹の顔を見つめながら穏やかに言う。

大粒の涙を流しながらまいは
「うう…あにき…あにきぃ」

ふいにそう言って…俺の顔を自分の顔に近づけていく。

視線が近くで…交錯していく。

「・・・んっ・・・」

妹は突然、俺の唇に自身のやわらかい唇を重ねてきた。

―――――――――ッ!

5秒ぐらいしてゆっくりと話す。
354: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:17:51.03 ID:u3b+2lCf0
「お、お前…」
「ご、ごめん…」
それだけ言ってうつむく。
顔を真っ赤にしているが体は離そうとしない。
「お、俺たちは兄妹なんだぞ。こ、こういうのは良くないよ。」
そう言う俺に対してまいは―――。

「うん、分かってる…分ってるよ…でもごめん。
 今、本当に我慢ができなくなっちゃったの。
 兄貴の事を考えたら…どうしちゃったんだろ私。」
そう言ってきた。

こいつは、俺と血が繋がってない事を知らない…はずだ。

「と、とにかくもういいよ。お前の気持は分かった。なんか、嬉しいよ」
ドキマギしつつ答える。明らかに声が裏返っていたが何とか言えた。
まいも
「うん。…ごめんね。」
と言い、ベッドに横になった。そして俺を見ながら

「ねぇ、昔みたいに一緒に寝ない?」
そう言ってきた。
「迷惑?」
「いや、別にいいよ。昔みたいに寝てみるか。たまには」
「うん!!」
そう言って俺たちは一緒のベッドにもぐりこんだ。
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:19:46.09 ID:9kmcXqDeO
や?らしぃ
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:22:01.54 ID:xiRyYZ1w0
兄妹以上恋人未満
357: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:31:32.66 ID:u3b+2lCf0
これからこいつを守っていけるのは俺だけだ。
精一杯守っていかなくちゃな。
俺の全部をかけてこいつをまもろう。
そう誓いながら隣を見ると…すでにまいはすやすやと寝息を立てている。
その可愛い寝顔を見ながら一言つぶやいた。
「これから…一緒にがんばろうな」
そう言ったあと急激に恥ずかしくなり俺も布団にもぐりこむ。
実はその時妹が起きているのには気づかなかった。

358: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:31:44.08 ID:u3b+2lCf0
―――――――――――――深夜―――――――――――――。

《夜が更けていく、私はずっと目を開けて兄貴を見ていた。
 兄貴の可愛い寝顔に向けて、そっとつぶやく。
 「兄貴は隠してるつもりだろうけど、
  私…私たちがホントは血がつながってないって知ってるんだ…
  お父さんに聞いた時には本当にびっくりしたけどね。」
 兄貴がさっき
 私が兄貴に教えた設定を私が考えたのか?
 って聞いてきた時は、本当に焦っちゃった。
 お医者さんが提案したって言ったけど。
 兄貴の予想通り、ホントは私が提案したんだ。

 「びっくりしたけど…なによりうれしかったよ。
  だって…ずっと疑問に思ってた事が解決したんだもん。」
そう言って兄貴の鼻先を指でこする。
「フガッ?う、ううん…スースー…」
「ふふっ。なんで実の兄貴の顔を見るたびに、
 ドキドキするのかって…ずっと思ってたんだよ?」
兄貴がさっき、寝ていると思っている私に向って言っていた言葉を思い出す。
「ふふ、これから一緒に頑張っていこうね?兄貴…いや、お兄ちゃん♪」
「…大好きだよ。」
私は…そう言って兄貴の隣の布団にもぐりこんだ。
今日はいい夢が見られそうだな…そんな事を思いながら、私は眠りについた。》


エピローグに続く。
360: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:34:12.05 ID:u3b+2lCf0
エピローグ


ジリリリリリリリリ……
毎日午前7時きっかり。
俺は毎日決まった時間に俺を起こすという任務を遂行してくれている相棒に
チョップを叩きこみ目を覚ます。
「あー眠い。」
「また昨日夜遅く帰ってきてたからね。もう少し寝たら?」
「いや、仕事あるしな。起きとくよ。コーヒーくれる?」
「ちょっと待ってて。」
まいが目玉焼きを作ってくれていた。
それにかぶりつきながら新聞を読む。
あの日から毎日俺たちは二人で生活を始めていた。
隣の部屋は俺が記憶を失ってからすぐに解約したらしい。
結局普段の生活になんら変わりはない。

361: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:37:34.40 ID:u3b+2lCf0
記憶が戻ったあと会社に向かうと、部署の皆が祝福モードで出迎えてくれた。
目黒を先頭に5,6人がおれに向って
「よくぞ記憶が戻ってくれました。我らが部長万歳!!bbbbbb」
と言いながら突撃してきた時はさすがにビビったが。
社長も来てくれて、心底喜んでくれた。
「本当に私がもっと早く対処していればこんな事にはならなかったんだよ!
 すまなかったと思っている。許してくれ。」
そう頭を下げられてしまった。
本当に社長には感謝してもしきれない程だったので
俺は社長が一番喜ぶであろう返し方で返事をした。

「では社長!誠に身勝手ではありますが、
 本当に社長が私に謝罪して下さるというのなら1つ私の願いを聞いては下さいませんか?」
「な、なんだね?もちろんだ!
 私に出来ることがあれば何でもしようじゃないか!」
「では、今週末目黒と自分と飲みに行きませんか?」
笑ってそう言うと
「――!!も、もちろんだとも!!行こう!ぜひ行こう!
 何なら毎週末でもいいぐらいだよ!!」
と本当に嬉しそうに答えてくれた。
今では結構充実した会社員生活を送っているってもんだ。

そう言えば最近聞いた話だが、目黒と社長はなんと親戚にあたる間柄
らしい。
なるほどね…
いつか社長が俺に
「彼とはちょっとした縁があるんでね。」と言って笑っていたのを思い出した。
362: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:41:07.15 ID:u3b+2lCf0
そういえば上野に記憶が戻った事を伝えた時もすごかった。
記憶が戻った二日後ぐらいの夜
電話で記憶が戻ったと伝えるや否や
上野はなんとパジャマ姿のままで俺の家までとんできたのだ。
扉を開けると
「お兄さん!!うわああああん!」
と泣きながら抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!上野!?」
「良かったです、ほんとに良かったですぅ。 
 わ、私があの時無理にでも止めてればこんな事にはならなかったんですよね。」
とか言いながらさんざん自分を責めまくっていたので、
それを慌てて止める。
「い、いやいや!上野にはホントに感謝してるよ。警察も呼んでくれただろ?」
どうやらまいの話では警察を呼んだのはこの上野らしい。
たしかによく考えてみればあそこの公園の近くに家ってほとんどないかった。
それであんなにいいタイミングで警察が来るなんておかしいとは思ってたんだけどな。
これで全部解決した。
「と、とにかく感謝はしてても恨んでるとか
 そんなのは全然ねーから!ありがとな。ほんとに」
そう言って上野の頭をなでてやる。
「うう…う…」
上野も俺にしがみついたまま小さくうなづいてくれた。
とりあえず俺の気持は伝わったらしい。
そのすぐ後にめちゃくちゃ怒っているまいに
俺と上野は引き離された
(「も、もう!上野さんも馬鹿兄貴もいつまでそうしてるのよ!」)

なんで怒られたのかは…いまだに謎のままだ。
364: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:43:24.12 ID:u3b+2lCf0
「ほい!コーヒーお待ち!」
元気よく妹がカップを俺に渡す。
「お!サンキュー。」
「ちょっと!ちゃんと見てとってよ。こぼすわよ!」
ぷくっと頬を膨らませて怒る。
「大丈夫だって!そんなベタな失敗するわけないない」
手をひらひら振って答えてやる。
「嘘だぁ。兄貴ならありえる。」
「なんだそれ。」
「ふふっ」

ご飯を食べて俺はスーツに着替える。
妹もふすまを隔てた近くでで学校の制服に着替えながらふと、言った。
「兄貴。」
「ん?」
「仕事、がんばってね。」
「おう!お前も勉強頑張るんだぞ?
 俺と違って大学にはちゃんと行かせてやっからな!」
「ふふっ頑張ります。」
フスマの向こうでガッツポーズをしているらしい。シルエットで分かる。
365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:46:22.35 ID:jGhWOb8xO
正直言うとセクロスしてほしい
366: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:46:32.24 ID:u3b+2lCf0

「おいおい、早くスカートとかもはけよ?
 まぁお前は俺より後だからいいけどな。
  あははっ、一緒に行くとまたいつかみたいにパンツ見られちゃうぞぉ?」
そうニヤけて冗談を言うと…なんとふすまからまいが出てきた。
黒いパンツをまじまじと見てしまった俺は
「ちょ、ちょっとやめろって!」
と動揺まるだしで言ってしまった。
「ふふ、私達兄妹なんだからこんなのどうって事ないでしょ!?」
とか言いつつ顔真っ赤だぞ我が妹よ。
とにかく早々に玄関へと逃げて靴などの準備をする。

まいは着替えに戻っている。
「じゃあそろそろ行くからな??」
「はーい。いってらっしゃい…ちょ、ちょっと待って!」
「ん?」
「あ、明日さ、隣町に遊園地がオープンするんだって!
 こ、今週末にでも…行ってみない!?」
少しおどおどした声でまいが聞いてくる。
「ああ、そういや目黒が言ってた気がするなぁ」
「ね、ダメ?」
「いいよ!行きたいんだろ?上野とかもつれて行くか!!」
「う、上野さんは週末塾とかあるから忙しいんだって!
 だ、だから…二人で行かない?」
368: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:50:24.70 ID:u3b+2lCf0
そう言いながら、制服姿になったまいが玄関までやってきた。
ミニスカートを見てついさっきの黒パンツを思い出してしまう。
「ねぇ?どうなの?」
少しほっぺの赤いまいの顔を見ながら応える。
「お、おっけー。二人で行ってみるか!
 たまには兄妹水入らずで遊ばないとな!!」
そういうとパァっとまいの顔が輝いた。
「そ、そうよ!
 わ、私がつきあってあげるって言ってるんだから、感謝しなさいよ!?」
「誘ってきたのはお前だろうが。ははっんじゃ行ってきます。」
「あ、う、うん!行ってらっしゃい!!」

扉をしめてバス停に向かう。ふと上を見上げると空が青い。


親父の事に関して俺は許す気には結局なれなかった。
やっぱり付き合ってきたほとんどが暴力をふるっている印象しかない。
でも妹を大事に育ててくれた事、それと最後に俺をかばっててくれた事を考えると
やっぱり完全には嫌いになれなかった。
ひとつだけ思う事は
あの時親父が死んだあと長谷川にとてつもない憎悪が湧いたのは
…やっぱり俺自身完全に親父を嫌いにはなれなかったという事なのかもなって事だけだった。
そう思いながらバスを待つ。
369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:51:28.04 ID:5N6Jpzkf0
上野さんルートは無理か
370: 1◆nvHRXDRbXY 2008/04/29(火) 22:55:49.98 ID:u3b+2lCf0
親父の次にまいの事を考える。
本人は俺の事を兄貴として慕ってくれているみたいだが、
俺は妹の事をたぶん――――好きなんだと思う。
でもそれを妹であるまいに伝えるべきかは分からない。
あいつはまだ俺と血が繋がってる事に気づいてないらしいしな…
このまま生活していって、何かきっかけがあれば言ってみようか…
なーんて考えてたりする。
バスが来た。昇降口に足をかけながら
まぁこれからも妹と一緒にいられればそれでいいかな。
なんて思った。

「さーて、今週も頑張りますか。今週末が楽しみでしょうがないぜ。」
背伸びを一回してバスに乗り込む。

何気ない日常が…輝きを増し続けている。

そう、彼女と一緒にいられるだけで――――俺は…幸せなんだ。 



                              完。

ど、どうでしたでしょうかOTZ俺のこんなくそ長くてアホなSS
にお付き合い頂いて本当に感謝しています。(:_;)
ありがとうございました!!

で、出来れば一言でもいいので感想などももらえればう、嬉しいのですがど、どうでしょうか?


あー。     つかれたw
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:56:09.55 ID:xiRyYZ1w0
>>369
途中からLoadすればいい
372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:57:52.68 ID:xiRyYZ1w0
おつかれー!
楽しませてもらいました!!
373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:58:06.12 ID:jGhWOb8xO
番外編として
兄が妹に告白→セクロス のシーンがみたいな
374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:58:20.11 ID:9kmcXqDeO
あーーーー長かった 乙
375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 22:59:46.61 ID:M8n1tuTN0
>>1おつかれ?完走おめでとう
        ..◇・。..☆*。
   ゜゜・*:..。.。★◎@ ○☆。..:*・゜
 ゜゜・*:..。.。◇@☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
。..:○★◎☆。∂∇。★◎*・゜゜。◎★
   ◎☆◇☆。*・.。..☆◎。.:☆◇*…..。
  ゜゜・*:..。.*・☆◎。__☆◎*・。..:*・゜ ゜
        ?       /
          ?    /
     . ∧_∧? /
      ( ・∀・) ∞
      / つ つ△
    ?(   ノ
       しし’
個人的に妹のパンツ黒なのがよかったww
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:00:04.16 ID:tfy+OcSi0
天鳳は今SPLASHですよ
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:00:04.97 ID:m9tKXRB1O
>>1乙ー
面白かったぜ
でもあまり無理しないようにね!
378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:00:44.73 ID:u3b+2lCf0
>>372
ありがとうございます!!^^そう言って頂けたら書いたかいがありますw
>>373
も、もう…キツいっすwww
脳内変換でお願いしますw
>>375
長かったっすねwwwww乙でした!ありがとうございました!!^^
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:02:14.03 ID:eMkf2ab70
乙ーーーーー
381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:02:47.98 ID:u3b+2lCf0
>>375
お!おお!!AAwwwありがとうございます^^
ってよかったのそこだけ!?wwwwwwww
>>376
すいませんでした。スレ汚ししちゃたwあとで行きますw
>>377
はい!^^ありがとうございました!!
長々とお付き合い頂いて嬉しいです。
今回は…ちょっと無理しましたwwwwwww
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:04:16.69 ID:u3b+2lCf0
>>379
ありがとうございます^^
>>380
乙です。読んで頂いてありがとうございました!
^^
383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:05:27.07 ID:xiRyYZ1w0
正直言えば
兄妹SSなのだから
もうちょっと兄妹の交流があればよかったなーと
仕事、職場の場面が多かったので
そう思いました

エピローグの後の展開なら完全に兄妹SSですね
・・・この物語はこれで終了ですか?
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:06:38.97 ID:jGhWOb8xO
忘れてた。いちもつ

せめて週末のデートの部分を書い(ry
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:10:41.53 ID:u3b+2lCf0
>>383
うっ…そうですね^^;
交流ですか…確かに前回書いた奴よりも交流の入れ具合が低かったかもOTZ

一応これで終了です。

>>384
う、うーむ。^^;いつか書いて小説スレに投下するってのでいい?
今日はキツいっすw
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:12:57.25 ID:xiRyYZ1w0
>>385
そうですか
まあゆっくり休んでくださいw
次回も期待しています!
387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:15:09.53 ID:W21T2Ur30
おいおいおまいら、肝心な部分が抜けてるだろ。










   セ ク ロ ス は ど う し た ?
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:15:59.39 ID:im2PzjsW0
>>365
……(^^;
389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:16:52.15 ID:im2PzjsW0
>>371
セーブポイントはどの辺ですか?
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/04/29(火) 23:18:53.73 ID:hBesl+xk0
なんで2回も誘導するの?

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